ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン562】 はつね (東京・西荻窪) タンメン

【タンメンを教えてください!】

 タンメンを手っ取り早く理解するには、本場の名店で食するのが一番と考え、ちょっと早めの新幹線に乗り継ぎ突撃訪問です。時間的余裕がないため、開店前のシャッター覚悟だったのですが、開店10分前ですでに行列6名!残念ながらその狭い店舗ゆえ、一巡目ならずと非常に焦ってしまいます・・・。そういう気配を察してか、ご店主に「すみませんね」と声をかけていただきました。昼間のみ営業の崇高系頑固タンメンの作り手は、てっきり頑固オヤジな風貌かと思いきや・・・・とても大人しげで真面目そうな方なのね・・。いきなり親近感わきますやん。もう注文するもんきまってますから、「タンメンね!」と先に伝えておこうとする・・・・アタクシもいきなりイラチな関西人丸出し状態です。

 20分余りまって入店。アタクシの出張バックが迷惑なほど邪魔です(泣)。また奥の席から空いたもんですから、「すみませーん」と後ろを通って着席。客の協力体制にも感謝です。さて店内は・・・・・通常国会のラジオ放送が静かに流れております。せわしい娯楽系AMラジオ番組より、なんか落ち着きますわ・・・。首相の質疑応答を聞きながらタンメン啜るなんて、なんか思い出に残りそうやね。壁にはリトルリーグの告知なんか貼ってあったりで、まったくノスタルジックで良心を感じる店です。




西荻窪ぴかぴかタンメン!】

 そのクリスタルのような光り輝き方は、尋常ではありません。また、レンゲですくったスープも、「お湯」にしか見えません。大阪名物「揚子江ラーメン」も真っ青なその透明感は、すごいです。無数の油の輪がいちいちキラキラとひかりますんで、もうすでに食べ手を一気に引き込む魔力を出しまくっております。心なしかキャベツが多目で更に少しニラが入っているのか緑がち麺顔がいかにも健康そうです。



【淡いと旨いの間・・・・・まるで海峡か桶狭間ですな・・・】

 これ以上薄いと淡く感じる、しかし少しでも濃いと普通と感じる・・その間を、「桶狭間」と言ったものか、「海峡」と名付けるべきか。その絶妙加減のベルトラインが伝わりますね。しかも、ベルトラインのど真ん中にシャープに決まっています・・・。飲むとじんわりと優しいだけではなく、「ツボ」にハマって落ちてゆくような愉快さがあります。「あああぁぁぁぁ〜・・・・やられた・・・・・」と心の中で叫びますが、顔がにやけてるだろうなと・・・。

 味の輪郭が塩と油と野菜の旨汁しかないように感じるそのシンプルさ。シンプル・イズ・ベストを体現したそのスープは、40越えたオヤジの心を鷲づかみですよ。もっとくれ、もっとくれとゴクゴク飲んで行けば、自分の舌が軽く火傷してたことに気付くなんてね。これを塩味と単純に言ってはいけないような、淡麗庶民派塩スープですなーーー。



【タンメンには、やわらかい目が似合うと実感しました】

 麺ですが、他のラーメン類より、色白な風合いがとても印象的です。太さ標準的で、ややウネリが素朴と感じる麺ですが、これまでたった3軒ですが短期間に食べた感想として、多少柔らかめの加減の方が、似合っているものだなと感じています。スープが淡麗なゆえ、極力カンスイ系な後味が残るのを嫌ったからなのか・・・その色白さ。素朴な全体感へのマッチング重視なのか・・・。食感は、取り立てて斬新さを感じないものの、すべり過ぎないその口当たりと、クチュリとした噛みごたえから、野菜類のザクザク感とはコントラスト的に特に印象にのこると思いますよ・・。ハードスペックな麺ばかりじゃ、つかれるし、野菜も取れるし、心も体も癒される一杯ですなーーー。



 総じまして、ご店主の誠実さがそのまま表れたような、まじめな一杯でございます。シンプルな一杯だけに胡麻化しが一切できないというところも実に感じます。これは、どれを食っても旨いはず。制覇欲に駆られますが、己のアザトさを感じてしますな、この店では。こちらは、ロケ-ションというより、営業時間に都合で、個人的にはハードルが高い店。なので、今回無理やり突撃でしたが、大満足な結末です。ご店主をいつまでも応援したいと感じました。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

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