ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン544】 煮干鰮らーめん 圓 (東京 八王子市) 昔ながらのらーめん

【煮干しに魅せられ・・・今回は八王子!】

 前回の・・・「伊藤」の煮干しでハマッてしまったアタクシは、今回その店名にまで煮干しが刻み込まれた名店訪問を決意するのに、時間はかかりませんでした。行列覚悟の突撃。夕方というか、日が長いため明るい夜のうちにでしたが、ぎりぎり行列なしで着席できたのは、非常にラッキーです。ご店主は、丁度アタクシの兄と同じ年代かちょい上くらい。丁度仕事に脂が乗ってきたという感じなご年齢。常連さんとの会話も楽しそうです。さて、今回は、新参者ゆえ定番ともいえる「昔ながらのらーめん」というベタな名前の一品をチョイスさせていただきました。着席して見渡すと・・・・大抵の方が同じメニューチョイスか・・・・。しかし、どこかしら凛とした空気感。食べ終わった先客は、みな礼儀ただしく、ハッキリと大きな声で「ごちそうさま」と告げ、カウンターに丼を置き、台ふきんで、自分のスペースを拭き掃除してから帰る・・・・という二郎スタイル。行列店故のお作法ってやつか・・・。ご店主もそういった対応には、かならず「大変助かります」と気持ちを返す・・・・というところが、すでに板についている。





【教科書のような、東京中華そば・・・・・そういう麺顔(アタクシ関西人やけどそう勝手に思い込む)】

 たまりまへんな・・・・・、この配膳時の麺顔、そのたたずまい。この澄んだクリスタルダークブラウンは、昭和の東京ラーメンのノスタルジックを感じさせますやん・・・・。さすがに、ネギバカな関西人でも、この麺顔みて、ネギをどばどばどばーって乗せたろかいとは、思いまへん。チャーシューのふちが、写真では分かりにくいですが、昔良く見たチャーシュー・・・・ほんのりと紅が入ったヤツ。これこれ!関西ではまずお目にかかれん昔の定番なチャーシューです。こういうのを、一周回って逆に新しいというやつなんでしょうね。



【クリスタル・スウィート! ノスタルジック・スウィート! 勝手に命名・・・・スープが心に染み込む】

 関西人が、勝手に八王子の名店の一品をそう命名させいただきましてん・・・・。これはまた、前回訪問の王子の「伊藤」とは、ある意味真逆な感じです。あちらが定番ながら、やや「ガッツリ煮干し」だとすれば、こちらは、「やさしさ煮干し」って感じなんですね。ふわっと感じられる煮干しの甘みがステキ。ステキを超えて崇高にすら感じるのは、その雑味の無さゆえ。クリスタルとすら感じるのです。しかしそのお味はというと、遠い昔を思い起こさせる味わい・・・・。正直申しまして、アタクシは京都人ですので、こういう醤油は昔は一切食べてまへん。なんだけど、日本人なら昔食べたようなーと感じさせる日本のラーメンスピリッツすら感じるのです。ニボシストなら、これも食っとけと言いたいっすね!



【麺がまた、最近良くお目にかかる切歯だな・・・・】

 もう忘れました・・・・何番の切歯だとかいう蘊蓄(師匠の御指導以来、一度もレビに使わず!)。だけど、先日の、大阪・らぁ麺Cliff、王子・伊藤、と同じような太さと形状の麺ですよ・・・・。しいて言えば、芯を感じないアルデンテ越え。クッシリというより、「クチュリ!」とした噛みごたえ感。喉のスベリは、中では一番よく、それでもスープの中で美しくロールする姿は、一番艶っぽい。

 加水中程度。断面角切でやや横長、平打ちや、リングイネとまではいかない、細めの麺。健康的な白さがステキ。スープに映えます。



【もやは具はラーメンの中の風景となった】

 もう「具」という感じなく、麺顔の風景物といった存在感です。チャーシューはすでに述べた周囲の薄紅色。味わいは、薄味でしっかり肉の噛みごたえもやや残している。スープとの味の喧嘩はありません。メンマは、材木よりふたまわり小さいながらも、シャクリという噛みごたえがステキ。酸味少なく、これもスープと一体化。味玉は、染み込み具合が深い。黄身のオレンジ加減がまたいいね。黄身の中心部分が冷たいという・・・・興ざめなどありません。




 総じまして、これも参ったな・・・・という一品。しかし、大人な一杯だとも思えます。つまり「粋」だと表現したい。ガッツリ麺もいいけど、こういう一品もある意味、エキストリームな感じすらあるのではと、なんとなく思うのです。 煮干しらーめん・・・、ますます楽しみ。そして、今回の東京潜伏では、とても楽しませてくれたテーマでした。感謝感謝!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

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