この春、この店にハマッてしまいました〜5/5
【この味に辿り着くための一週間でした】
我ながらこんな怒涛の訪問は記憶にありません。最初に「金醬油」から始めていなかったら順番に食べ比べようとは思いつきませんでしたしね。ということで今回が最終形となりました。昨日の「大阪ブラック」の味の余韻が消えないうちに、「なにわブラック」を注文いたします。今回は、恒例「カウンター4番席」が空いていたのですが、ほかに空いているのにそこに座るのは、いかにも不自然。なので初めて9番席で新たな気分ですわー。ま、これから間違いなく通うしね、とりあえず一巡したという記念レビです。
【このビジュアルはもはや「大阪名物」の貫禄!】
この一杯を見たらたぶん忘れませんよね。このベーススープと醬油ダレが分離した・・・種明かし的なスープ。「このベーススープにこんなタレ入れて仕上げてまんねん」と作り手自らの因数分解ですよ。で、それぞれの因子・・・混ぜる前にスープと醬油ダレを別々に味見するわけですよ・・・。
ベースのスープは、実はこんなにわらかな旨みじんわりスープだったんですね。たしか、一番最初、本店でのレビは「薄っ!」とか書いたような記憶・・・恥ずかしい。動物系の滋味がふわふわふわ〜と感じられ、飲んだあとはやさしく胃に染み渡る感じすらします。すべてのメニューにこのスープが入っているわけやね。これは、とても勉強になりました。
次に、暗黒のブラックホールに、直接箸の先端を突き刺して、そして口にいれてチュチュチューっつと吸い味わいます。なんか濃縮形態が、カミソリみたいにキレッキレに感じられる醬油ペースト?醬油ジェル?ですよ。塩気、酸味、アミノ系旨味?っちゅーか・・・。
そして混ぜます。この瞬間がまさにエンタテイメント性にあふれますね。思わず「スープ入りのまぜそば」やがなぁ・・・・。この時点でもう、この日来たことに満足感で一杯になります。まさに、大阪を代表する醬油ラーメン・・・いや「名物」と言えましょう。
【味を重ねるごとに角が丸くなる・・・】
そういうことです。レギュラーの「黒醬油」からイカ墨と甲殻類の風味が加わり「大阪ブラック」になったときにも、香ばしさと同時に味わいの角が丸くなったのを感じました。「大阪ブララック」から牡蠣とアサリの旨みが加わり「なにわブラック」になったとき・・・・、さらに角がとれ、崇高系とすら感じます。喉が渇く真っ黒醬油ラーメンの余韻なんてぜんぜんありませんぜ・・・。
旨い。ただ、上品すぎるかも・・・・。でも旨い。
この感覚が、「大阪ブラック」を注文するか、「なにわブラック」を注文するかの違いかな・・・。これで大阪を出るという最後に食いたいのは、「大阪ブラック」。遊びに来た友人に自信をもって喜んでもらえるのは「なにわブラック」。平日に食うなら「黒醬油」。週末に食うなら「大阪ブラック」。給料日に食うなら「なにわブラック」。こんな感じで・・・・全部食べてみてどれも旨かったし、それぞれ個性もありました。考えると、よくできた店ですな。定番メニューがしっかりしてこその「限定品」が光る。この気持ちいろいろ伝えたい店があるわー(特に個人的に応援してる西宮の店には)。
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総じまして、この一週間楽しませてくれて本当にありがとうです。僕のラーメンライフの中でも記憶に残る店でしょうね。これからもがんばってください。できれば、大阪でこのまま根付いてください。東京でも通用するかもしれませんが、大阪でこそ一番輝くと思いますので。あーほんま、一週間おもろかったわ・・・。
というわけで、改めて背筋をのばして合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
- ジャンル:ラーメン
- 住所: 大阪市北区曾根崎1-2-20 大幸ビル 1F
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- (写真提供:日本ラーメン)