【このラーメン店の風景は残しておきたいな・・・】
前から気になっていたJR西宮駅の北側にあるラーメン店。はっきり言って地味です。使っている蛍光灯の光が弱いのではとすら思えてしまうそのオーラ・・・。他レビュアーさんのコメを拝見すると、過激ラーメンに疲れている僕にとって、すごく惹かれるものがある・・・。訪問するなら今しかないなと・・・ぶらり途中下車です。
お店は、古いながらも清潔そう。調理場と仕切りがないという珍しいスタイルです。先客は3名。いずれも、「おやじ」ですが食べ終わってもゆっくり話せる余裕がいいね・・。下町のラーメン屋に迷い込んだかのよう。こういう風景は、残したいなー。
【はい!これが「昭和のラーメン」です】
細もやし、ネギ、薄チャーシュー、海苔、そしてゆで卵。海苔はスープで今にも溶け出しそう・・・、たまごも味玉なんかしゃれたもんじゃない!昔はこんなだったよねー。うちの親父が旨そうに良く食ってたのを横でみていました・・・このスタイル。
スープは、京都ではこんなにも醤油ってなかったけど、まぁ傾向としては同じです。鶏がら主体のスープで、チャーシュー豚肉で味を重ね、醤油と・・・少し味噌を加えたような感じ・・・。醤油の酸味か、味噌のコクかが合わさり、【まろやか酸味】が後味に残ります。ゴクゴク飲める濃さで、どことなく、郷愁すら覚えますよー。
【麺は、細めんストレート・・・・としか言いようが無い】
恐らく一般仕様と思しき製麺所のスタンダード麺かと・・・。悪くないですよ。角切り細ストレートが、やや丸みを帯びた感じ。芯はないです。前歯でプッツリ千切り、どことなく奥歯でつぶれる感覚を楽しめる。
【メニューは2つ】
中華そばと、ごはん・・・のみ。出前も有。潔いというか、このスタイルで半世紀弱やってきたの!なんか、真面目とか、正直とか、愚直とか、不器用とか、逞しさとか・・・・いろいろ考えさせられます。とくにこういう時代だから。
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総じまして、時代を超えた旨さというのは、今にはフィットしないけど、今の旨いもんより逞しいとも思えます。畏敬すら覚えるこの一杯。ぐちゃぐちゃ評価するのも無意味か・・・。
以上、これからも頑張ってください!ありがとうございました。そして、今日も本当にごちそうさまでした。

- ジャンル:ラーメン
- 住所: 西宮市西福町7-3
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- (写真提供:ランチは10時から)