【今週のラーメン２１９】無鉄砲本店（京都・木津川市）限定醤油ラーメン

【もはや地元のラーメンアミューズメントですね･･･】

　「関西にいるうちに一杯食っとけ！」と思い、未訪問の無鉄砲さん本店を突撃しました。以前、大国町の大阪本店を訪問したり、雑誌等の記事露出などにより、もう味の系統がわかった気がしてたので・・・・・つい、訪問が遅れがち。今日は朝起きて、妻子が私事により不在で休日であるこのタイミングに賭けて、訪問を決意し開店３０分に到着。しかしすでに、老若男女子供あわせて１０名以上の行列が発生！（大汗）。ラーメン店の行列に、老人と幼児が混じっているとは・・・・なんじゃこりゃぁ？としばし唖然です。そのスキマに僕を含めた、ラーヲタがポツリポツリと並ぶという光景・・・・です。京都南部〜奈良の方々のラーメンに対する情熱を垣間見ました！m(_ _)m

【ここに来て・・・「限定」に弱い性格がでる】

　ここに来るまで、とんこつのこってりでいこうと考えてたんですが、限定醤油ラーメンのボタンを見て全身が固まってしまいました。「大阪本店でいつも食べられるものより、限定にしよう」と考えが働いてしまって・・・、このメニューになりました。それでも店員さんが事前にオーダー確認に来られる際、「コッテリ、麺固め、ネギ多め」とか伝えられたので、気持ちの上では、醤油とんこつなのかなーと期待が膨らみます。

【無鉄砲さんらしくないなぁ・・この完成度。でも見栄えは無鉄砲風なんだね・・】

　出てきた一杯は、配膳された瞬間に、完成度に疑問符でした。生意気ですみません。豚骨しょうゆかという期待が外れたのは僕の勝手なので評価に関係ないです。ただ、すっきりか、あっさりさせたいのか、豚骨をきかせたいのかそうでないのかがわからず、見栄えもぼんやりです。

【スープは、また・・・・難しいテーマで勝負しましたねー】

　節系のベースは、アゴダシです。僕でもわかるくらいですから、とてもクセがあります。尖ったところは他の節や別系統のダシで複雑にまとめるのが難しいですね。すっきり醤油にはまず向かないのでは？と思っています。これに対して、無鉄砲さんならではのとんこつとのハーモニー♪ということで、興味津々なのでした。しかし結果は、どっちつかずな食後感です。アゴのクセを消すまで必要ないですが、すこしエグ味の余韻を残す。これと背脂のマッチングが良くないなーと思ってしまってごめんなさい・・・。

【麺は、いい感じだしてた！】

　とんこつと同じ麺でしょうか？・・・・中太麺のストレートです。部分的によじれあり。あのこってり豚骨を受け止められる風味麺と感じることができ、醤油ラーメンでは皮肉にもひときわ旨く感じることができる・・・。とんこつで食したかった・・・。

　総じまして、無鉄砲ファンの皆さんには申し訳ない点数で、すみません。個人的な感想、駄舌のざれごととして流してください。

　無鉄砲さんは、ワイルド的に受け止められそうですが、個人的には、繊細とか職人的な風に思っています。あの極限までドロドロしたとんこつが、あんなにエグ味なく食することができるなんて、とても丁寧な仕事だと思いませんか？あれより薄くて、なのに匂いの強い店って山ほどある・・・。そういう点では、尊敬しているんです。という前提で、今日の限定をいただくと、無鉄砲さんらしくないよ、つめが甘いよと、思ってしまいました。

　しかし、今日の客層を見てみると、この限定醤油ラーメンは必要だったかもしれません。本当に年老いたお爺ちゃんや、幼児が家族でやってきて、あのヘビーなラーメンしかないとしたら、正直困る・・・・。

　ということで、悶々として、神戸に引き上げることとなりました・・・・・。ともあれ、今日も本当にごちそうさまでした。次は、大国町で仇をとります（笑）。