ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3425】 麺屋 翔 みなと (東京・新宿) 特製塩らーめん 〜新たなる塩名店の可能性!新たな扉の円やか鯛塩!

新宿の塩と言えば「翔」!開店日に早速突撃してみた!
 
 えげつない会議設定あり。開始午前11時、終了午後14時。疲れて撃沈いたしました。もう後半になると空腹で体が震えてしまいます。会議に集中力がでません・・・。終わって速攻で、近場の立ち食いそばで咄嗟に飢餓状態から救われますが、なんか・・・満たされぬ思いが膨らむ一方です。そんな感じですからねー・・・一応上期決算のめども付いたことだし、この日は一時間だけフレックス退社をさせていただきました。久しぶりに新宿の思い出横丁あたりで、くだを巻くつもりで、パソコンもオフィスに置いて万全に飲みモードに備えたつもり。
 

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 地下鉄で移動中、手持ちぶたさから、ついスマホでラーメン系SNSを覗いてしまう悪いクセ。そこで目に飛び込んで来たのが、なななんと!「麺屋 翔 みなと」本日開店の情報!。これは完全にノーマークだったから驚きを隠せませんよ。思わず電車の中で「え!」って声がこぼれた。新宿で塩の名店と言えば「麺屋 翔」だよね。品川店でもその繋がりで結構利用しているつもり。これは行くしかないでしょ!どうも通し営業っぽい情報だったのでなおさらにね!。
 

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 いざ行ってみると、家賃高そうな場所!。新宿野村ビルの地下二階。しかもエスカレータの側ですから、目立ちます。もう贈花が所狭し状態で、お祝いムードを高めまして、近隣の飲食店も勢いに飲みこまれているような雰囲気すらありです。開店初日ですからスタッフ総出で、厨房も活気ありあり。すでに翌日の仕込みに入っているのか、肩ロースの豚肉が山積みされてて、ビニール袋に入れる準備に入ってました(これから真空パックだよね)。
 
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何と3号店は「鯛出汁」の展開だった!出汁茶漬けにしたいほど沁みる〜!
 
 「翔」は、塩というイメージだけど、実は限定の味噌も旨いんだよね。そして塩以外には「鶏」と言うイメージもあり、特に品川店の濃厚つけ麺の鶏旨みの深さには、目を見張るものがあります。そんなイメージで頭を膨らませながらの今回の実食。実は「鯛出汁」の店だとは思いもよらず、スープの一口目は、驚いたのなんのって!まずはそんな驚愕の前に配された麺顔のイメージはこんな感じです。
 

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 おおお!さすが「特製」っぽいトッピングの種類の多さと気合の入れよう!。アオサと三つ葉のグリーンコンビネーションが崇高さをたたえつつ、すべてを包含する丼のデカさにうなる(最近の流行?)。キラキラ光りエキスがうごめく塩スープは透明に透き通り、和風の落ち着きをどことなく感じさせます。そして味玉とつくねが実にうれしい。三つ葉がゴルフリンクスのブッシュとしたなら、OB寸前で踏みとどまったマイボールを見つけたら、誰かのロストボールも偶然見つけてしまった。そんな味玉とつくねのコンビネーションですね。
 

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 そしてこの流れでスープを味わったのでありました。なんと・・・翔が鯛出汁をレギュラー展開するとは思わなんだ。あとから知ったが、券売機のボタンには小さく「宇和島真鯛」と書いてあるじゃねーか・・・・気づかなんだ。鯛はどうしてこんなに華やかな魚介風味をたたえるのか。ソウルフードだなこれは。白身魚って淡白な味わいで魅了させるものだけど、鯛は香りで日本人を魅了します。この香りだけで有難さを感じてしまう、価値観のすりこぎ感から脱することができない。それは旨さで羽交い絞めされますからね。鯛塩と言えばテッパンの旨さの安定度ですが、実はこのスープ感には「円やかさ」が潜んでおり、魚介オンリーというわけでもなさそうな気が少しする。トッピングの汁が毀れているだけかもしれませんが、胃袋にヒダにしっくりとくる満足度あり。
 

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 三つ葉の清涼感も実に気持ちよいねー。それより海苔はアオサ系なのかこれが実に合う。海苔があわく広がる。ここが円やかさをマスキングしない風味感で、なんとなく茶漬けをしたくなるではないか!。実に惜しいね、別に曙橋の店のマネしろと言っているわけでもなく、この仕上がりだったら、白飯と欲を言うならわさびか柚子胡椒で、風雅をたしてもよい・・・・そんな妄想してしまいます。ともあれこの時点で、塩の名店の新たな扉を感じてうれしくなってしまいました。
 

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洗練さ感じるクッキリさ!多加水ストレート細麺の出汁持ち上げと吸込みに期待!
 
 これはレギュラーの麺ですよね。ストレートさが際立つ多加水系の細麺。汁との相性の良さを今回も感じました。割と吸い込みが得意で、それでいてダレにくい密度感が印象的。そして箸で引きあげるとわりと引っ付きあうので、スープの持ち上げ度合もナイスな逸品。こちらは大盛りのほかに、中盛りという設定もありますので、ニーズへの細かい配慮が伺えます。
 

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 表面はややツルツルしている系。口当たりから舌触り、そして喉ごしへと至るまでとても滑らかで引っかかりがありません。一通り啜って前歯に力を入れれば、プツプツと安易に、そしてリズミカルに千切れる心地よさ。この時点で既に汁吸いの妙が感じられます。奥歯へ送ってクニっと潰すと、糖化を待っていたかのように炭水化物感が唾液にまみれて旨みへと昇華。その一連が非常に短い瞬間で駆け抜けてゆくので、麺を噛むというより飲み込んでいるような錯覚さえ感じます。嗚呼、旨し・・・。
 

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二種類の低温調理チャーシューは完璧の歯応えと薄味の上品さ!
 
 もう当分、このタイプのチャーシューを超えるものは出てこないのか。反面、最近の東京ラーメンシーンでは、低温調理チャーシューが溢れていて、差別化は難しくなっている感じがします。しかし、このタイプのチャーシューで失敗した経験が一度もないのが特筆に値ですかね。全体としては、実に嬉しい傾向なので偏屈にならず素直に受け止めるオレです。
 

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 だって嫌味なところが何一つないんだから。おそらくロース肉だと思うけど、脂身部分が少ないのに、こんなにシットリとしていていいのか!と思うほど旨し。駄舌ゆえ・・・・塩味しか感じ取れないのだが、その塩味に肉本来の旨みが染まってる。もしジャンボ宝くじが当たったなら、こういう肉を買い集めて人生の末期までゆっくりワインと楽しんで死んでゆきたい。豚肉で満足している場合ではない、鶏肉もあったのだ。
 
 鶏の胸肉ですよね。これも秀逸。通常は非常に淡白な味わいで通り過ぎてゆく、崇高なる旨みなんですが、今回は妙に下味がしっかりしているのか、はたまた鯛出汁がすこし浸透して塩気で旨みがアップしているのか。絶対に白ワインと合うと確信できる旨味がすごい。嗚呼、もっとくれ・・・・。次回は特製じゃなくて、チャーシュー増しにしないと気が済まない。
 
 

 

 
 
そこにあるだけで嬉しくなるつくね(つみれ?)!大葉の風味が実に好み!
 
 「つくね」は、手で丸め込んで形成します。一方「つみれ」は、丸めずに絞り切ったり、または匙で掬いねじり切ったままで調理する。・・・・たしか以前のNHKでそう言ってた。チコちゃんに叱られたりはしないが、今でもそういう理解。これは「つくね」だね(チコちゃんに叱られたい・・・・ぼーっと生きてるオレだから)。
 

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 どうして、つくねはこんなに幸せ感をだすのか。あるだけで幸せ。その存在感すら出汁に化している。食うと程よい塩気と肉旨みであふれる。加えて大葉の風味が押し寄せる。本当にこの旨さはズルい。文句のつけようがない旨さの方程式が定則か否か・・・。和製ハーブの底力を思い知ります。
 
 

 

 
 
味玉にハズレなし!熱々の塩ダレ浸透の味に惚れる!
 
 実は最後まで楽しませてくれたこの一杯。味玉が興味深かったです。サイズはMに近いのだけど、質感はありました。Lサイズも、Mサイズも、卵黄自体には大きさ変動はないんだと・・・・以前、NHKがそう言ってました。チコちゃんに叱られたりはしないが、今でもそういう理解。これはきっと「Mサイズ」だね(チコちゃんに叱られたい・・・・ぼーっと生きてるオレだから)。
 

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 タレは塩系。なのでナチュラルに卵本来の味わいをキープするタイプの味玉です。心なしか白身は柔らかいながらも、プリンのようなとろさが少ない。そして卵黄に至っては全体がジェルっぽいので、思わず口に含んだとたん、半分以上飲み込んでしまった。旨い!と思ったらクチから戻せないよ・・・。なので写真メモには少ししか、卵黄が残ってない。そして特筆すべきは、この味玉が熱かった!。中が冷たい味玉は幾度も体験してきたけど、妙にこの味玉は、中まで熱さがあったのが実にナイス!。これがL玉だったらこういかなかったのかね?。いやーおもろい!うまい!。嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。
 
 

 

 
 
総じまして「新たなる塩名店の可能性!新たな扉の円やか鯛塩!」
 
 ・・・と言う応援気分になってしまいます。ビル地下ってところが、今後どんな展開になるのか不明ですが、これでいよいよ、西新宿でプレゼンスが高まります。今後、限定など繰りなすと予想されますので、まめに情報チェックせねばです。嗚呼、通勤経路でまたいい店が増えて嬉しい。そんな喜びを抱えたまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   疲れ果て
   見上げる空に
   いわし雲
 
 
   地下に潜りて
   鯛出汁らーめん
 
 
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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【今週のラーメン3424】 らーめん MAIKAGURA (東京・千歳船橋) 塩らーめん + 味玉 〜芳醇鶏旨味と肉香ばしさの絶妙なるハイバランス

すっかり地元に根付いたいい店だぁ〜、家族の笑顔が溢れる〜
 最近、塩ラーメンにどハマりしてしまって、あちこちと都内でその系統の一杯を検索しては、食うものを物色しております。そんな中、醤油と鶏白湯専門と思い込んでいた「MAIKAGURA」さんが、塩らーめんを限定として提供していたことが判明。期間終わったか・・・・と落胆していたところ、どうもまだ延長提供中との情報もあったりで、これは見逃せないと突撃してみました。それも台風の迫る日にでして・・・妻には呆れられております(誘ったが当然行かないーだって・・・)。
 

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 嵐の前の静けさのように、環八が異様に空いており、あっと言う間に、中央線沿線から千歳船橋まで到着してしまいました。道路も空いてたから、店も今日だけは空いているかと思いきや・・・満席状態。外待ちが発生するかしないかの盛況ぶり。しかも、私のようなラヲタ臭ある方が全く感じられることもなく、ほぼ地元の住民ばかり。ご老人の集まりとか、熟年カップル、それに子供連れがメインで、ピン客の方がパラパラ状態。ご店主との会話などを聞いていると、もうすっかりと地元に溶け込んで根ざしている感じを受けます。こう言うのを相乗効果と言うんでしょうか、誠に良い店の雰囲気ありあり。軌道に乗った感がありますねー。
 

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 「塩らーめん」がレギュラー昇格したのかと思いきや、券売機の扱いは「限定A」。季節限定らしく、どうせなら特製にしたかったんですが、クルマで酒も飲めないので、味玉プラス程度で辛抱しておきました。こちらは、鴨肉が評判いいので、本来ならビールと合わせたかった・・・。周りの客の会話を聞いていると、相当メニュー制覇寸前の常連が多く、あれはあっさりして旨い、これがこってりしてるようでさっぱり食えるなど談義がいい感じです。まさしく、地元常連に認められた「どれ食っても旨い店」って感じですよ。
 
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塩らーめんと言うより「芳醇鶏出汁らーめん」!塩気が鶏旨味と完全同化!
 
 この時節、秋祭りでしょうか、はっぴ姿の大人たちも見受けます。「MAIKAGURA」とは「舞」と「神楽」で「舞神楽」と言う意味?。神楽は、確か神に奉納する楽曲だと理解しているから、「舞神楽」とは奉納するための「楽曲と舞踏」と言うこと?。お客様は神様です・・・だとしたら、店主が具材を駆使してラーメンなる舞踊舞を、我々食べてに献上してくれるわけだね(きっと)。いい名前だねーーーー・・・などと自分勝手に妄想してたところで、期待の一杯が配膳されました。それはこんな麺顔。
 

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 おおお!確かに味の舞と思しき豊かな表情。透明度には油分のきらめきがうごめき、底にはパラレル美しく麺線が広がる。二種チャーシューが着物の小袖にも見受けられるし、メンマや青ネギのトッピングは、笙を始めとする鳴り物のような妄想感広がる。とにかく美しい。ティピカルに現代日本のラーメンですね。
 

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 スープがやや黄色い透明感。そこが最近とても気になるポイントで、普通の魚介系塩だれの淡麗さとは違う、濃密な動物感覚が美味そうでなりません。堪らずスープをレンゲで味わい出すと、明らかなる鶏の芳醇さにたちまち魅了されてしまう。ご店主が、神奈川淡麗系の雄「中村屋」出身らしいんですが、淡麗系な味わいとは思えず、むしろ芳醇な感覚。また鶏油っぽい色合いですが、色気あるバターのような風味はとても抑えめです。鶏本来の旨味が凝縮されてるようで、何かで濾過したような雑味がありません。清湯のサラサラ感あるのに、どこかしらしっとりとした感覚があるのが不思議。この時点で「塩らーめん」と言うことを忘れ、「鶏らーめん」じゃないかとすら覚えてしまいます。
 

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 そう!鶏がいきいき!。清湯なのに、「白湯にも近いしっとり感」を併せ持つようなエキス感がナイスなのです。そこには「塩気」がいい役割を果たしておるような味風景。塩気が利いてこそ、動物系の旨味を引き出してくれると妄想が止まりません。だから「塩らーめん」とう命名で良いのでしょうが、ブレンドされた塩のミネラル感を楽しむタイプではないよな。鶏塩ラーメンのように動物感と塩分の結合なる旨味を楽しむタイプなのだと、確信してしまいます。更に付け加えたいのが、魚介感の低さ。落ち着いた味わいから非魚介とは思えません。しかし、煮干し系の塩気は私には感じることができず、それよりも「節系の味わい」が塩気にも近いことから、溶け込んでいるのでは?。ここに酒が入ったら、もっともっと妄想広がるに違いないのに・・・。
 

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 もっと食い進めると、麺が吐き出す炭水化物の風合いとか甘みを感じ始めるのが常ですが、今回もそれにもれず。ふわっと柔らかい後半戦が期待できます。しかし今回はそれだけではなかったのだった。チャーシュー類のトッピングエキスが時間経過でプラスされることも多いけど、今回はその中でも周囲の焦げ目の香りが、微妙に塩気とも結びついて、メチャメチャ美味さを高めている気がする!。酒飲んでたら妄想広がる反面、見逃していたかも!。
 
 

 

 
風味と出汁浸透の良さを両方楽しませてくれるストレート細麺
 
 こちらはスープの華麗さがひときわ目を惹きますが、実は麺にはコストかけてるような気もしますね。麺の大盛りは+130円と少しお高め。原価率は無視できませんからね。また平打ち麺変更も+50円で対応可能です。材料の質感が高いか、はたまた少ロット生産ゆえの加工品か関節費用の割かけが高いのかもしれませんが、妥協なきと言ったところか・・・。
 

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 麺がまた旨い・・・。クツクツとした歯ごたえはとても低めですが、しなやかな割には麺自身の風合いがしっかりと感じられる前半の食べ心地です。細麺で隙間が埋まりやすいために、スープの持ち上げがよろしく、麺の風合いなど消し飛びそうですが、それでも淡く感じる味わいが素晴らしい。咀嚼でその風合いとスープエキスと、唾液とともに潰して旨味へと高める反応が素晴らしいの一言。
 

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 ただそれだけに収まらず、後半はしっかりと汁を吸い込む習性なのだが、この状態の味わいがまた甲乙つけ難し。やはり脂成分ゆえに安易には浸透しないようで、ゆっくりと進むみたい。もともと風合いは確かな麺に、鶏のしっとりエキスが浸透するから旨いに決まっている。このお店の常連には、高齢の方もおられるようですが、きっとこの風合いがフィットするのじゃないかなと・・・麺食ってても妄想が止まりません。
 
 

 

 
 
二種チャーシューのしっとり旨味に周囲の香ばしさがはえる!
 
 こちらは肉のバリエーションも素晴らしい。通常で「ロースト肩ロースの切り落とし肉」がレアさをキープしつつ旨いのが付きます。さらに、通常の焼豚が旨い上に、看板トッピングとしては「鴨ロース」まである。このうち、今回はデフォルトで「ロースト肉と焼豚」が付きます。
 

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 ロースト肉は、そぎ切りにされたもので、大きく3枚投入されてます。これが実に崇高な美味さで、脂身の甘みと赤肉身の旨味を塩気で持ってグイグイと引き出し、楽しませてくれる。口に入れてから噛むのがもったいなく思えるほどの絶品。もったいないので、すぐにスープ熱から退避させて、後半にもゆっくりと味わうことにします。また「焼豚」はとてもスタンダードのように見えて、実はふわふわの肉質。繊維質も極めて細かいために、焼豚らしからぬフカフカな食感で楽しませてくれます。これも塩気が旨味を引き出してくれている。
 
 素晴らしい!と思ったのはここから!。ロースト肉も焼豚も両方、周囲の焦げ目の処理が絶品なのです!。味付けエキスと脂が融合しつつも炙りで焦げているのがしっかりと残っている。この部分を見逃せません。食うと香ばしさがふわっと溢れて、燻製のように別の旨味が広がるんだから・・・・。いやーまいった。もしここに、もう一品追加で鴨ローストがあったならば、美味さでオレは泣いていたかもしれない。
 
 

 

 
 
味玉にハズレなし!全体的ふわふわ感とナチュラル旨みキープ
 
 天井を見上げて感動の涙を堪えて・・・次は味玉をゆっくりと味わいましょう。これは、肉が複雑崇高コンプレックスな旨味としたら、すごくシンプルな旨味。タレの味は浅めで、それが深く浸透している味玉は数多い。その中でも卵本来の味わいを残すタイプに分類され、熟成で甘く感じさせるものとは一線を画します。白身はややフルフルと柔らかめで、卵黄は中心部がトロトロなタイプ。そして卵黄外側は、緩い芋羊羹のような状態で、塩気によく似合う味わいです。スープにドボンとそのまま沈めると濁るので、私はいつもそれを避けてます。レンゲでスープを少しだけすくい、卵黄に溶かすようにして後半は味わう・・・・。ゆで卵に塩をかける理屈に似てるかもだが、これがこういうタイプの味玉だとうまく感じます。嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「芳醇鶏旨味と肉香ばしさの絶妙なるハイバランス」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。これは季節限定にとどめておくのは実にもったいないと思います。レギュラー昇格も是非お考えに入れていただきたく、この場で直訴しちゃいます。普段定期券が使える中央線沿線だったら、間違いなくローテーション入りの店とその一杯なんだが・・・。ともあれ、台風来る前にゆったりといいもの食えただけでも感謝ですね。そんな気持ちを忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   ほのぼのと
   家族らーめん
   にこやかに
 
 
   塩の旨味も
   心をほぐし
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3423】 神保町 黒須 (東京・神保町) 特製塩蕎麦 + フワトロ雲呑 〜透明感と重厚感、そして浮遊感覚に溢れる極上の塩蕎麦!

雨の週末やることなくて神保町へぶらぶらと〜
 
 週末になると雨か曇り。平日の憂鬱な気分が一向に晴れませんな・・・。こんな時こそ体を動かして発散したいところですが。そんな感じで家でウダウダと過ごすとかえって不健康と思われ、強引に雨がパラつく中を、神保町へとやってまいりました。登山・キャンプとかスキーの道具見て回るだけでも、何かワクワクしますからねー。そしてラーメン屋も多いし。今年の冬は、ちょっとプロアクティブに、スキーに復帰しようかなと、家族に打ち明ける前にこそっと野望を抱えております。
 

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 やはり仕事じゃないから、歩き疲れもそんなに嫌な感じがしない。飯時になり秋冬気分で東北か北越関連のラーメンを食おうかと探っていたのですが、そう言えば最近改装工事でフラれた店があったっけ。少し歩くけど、雨が強くなかったので九段下方向まで足を伸ばしました。今回のラーメン活動は、「神保町黒須」さん。もう少し歩けば新店舗もあったんだけど、ここの塩蕎麦が未食でして、メニューコンプリートを果たしたかった次第。
 

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 週末の神保町だから人が少ないのか・・・昼ピークタイムでもすぐに座れた。いつもの外国人スタフさんに食券手渡してから、どこがどう改装で変わったんだろう?とキョロキョロ見渡しますが、どうだか分かんねー。その代わり壁の貼り紙に「フワトロ雲呑」とあるのが気がついて、それを口頭現金精算してオーダー通しました。ま、おそらく一日程度の改装だったから、厨房のチョコっとしたところか、カウンターの張り替え程度の限定範囲だったんでしょうかね。
 

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雨の憂鬱が一気に晴れそうなシッカリ鶏エキス!眼が覚めるようなクッキリイエローカラー!
 
 この店はオレの好きな「ハートランビール」が置いてある。なぜ今回は注文せんのかと言うと、単に昨夜飲み過ぎたからですー。タバコが値上がりするから、少し控えたり、ploomtech に切り替えたりして過ごしてますと、微妙にストレスが溜まっているようで、その分酒に溺れてしまっている。一方で酒が気持ち悪くなってる体調でも、ラーメンは問題なしで食える。むしろそっちの方が重い病気なのか。一体何をやってるんだオレと自問自答していたところで、外国の方がハートフルに運んで対応してくれたのが、この麺顔です。
 

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 おおお!オレの生活態度や食生活、そして職務キャリアで悶々と悩んでた気持ちを、一気に晴らすかのような明るい黄色のスープが眩しい!。このイエローの明るさは、信号機のイエロー発光ダイオードか、オートバイの点滅ウインカーに匹敵するではないか。昔メローイエローっていう炭酸飲料があったが、それにも値するレベル。めちゃ鶏油の存在感がアピールしまくりますね。「塩蕎麦」というより「鶏蕎麦」感覚で対峙いたしました。
 
 

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 レンゲですくい上げると、香味油だけじゃなくて満遍なく黄色いのがわかる。ゆるりと味わうと、やはり予想通りの鶏旨味が広がります。ただ思っていたより重くないどころか、ライトにグビグビの飲み干せそうなイメージには少し驚きます。もっとバターのような濃密なコク甘さがあると思ってたものだから・・。これには魚介のエキスも多少投入されており、落ち着きを働かせているものと推測。場合によっては貝もあるかもしれませんが、個人的妄想では節系メインの落ち着きと感じています。思いっきり鶏!って感じだけど、煮干し系の風流さが低いかないため、突き抜けたような明るさ旨味に感じます。
 

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 また食い続けていくと、じわじわと麺から滲む炭水化物の香りが甘みにも感じ出して、クリアーからやや霞のある柔らかい味わいに変化するところも見逃せない。特製として肉増しした上で、雲呑まで入れてるから、それらのエキスも溶けて、後半の円やかさはハンパない旨さへと昇華ですよ!。
 
 

 

 
 
どこまでも纏まり寄り添うストレート細麺!汁吸い込み持ち上げる一体感はハンパなし
 
 明るい白さが第一印象の麺でしたが、よくよく眺めると落ち着きのある、小麦粉イメージの乳白色だとわかります。器がやや鋭角的に背高い形状のためか、そこが小さめでスリム。そのため少なそうに見えて実はボリュームがそこそこあります。押し込められた感はないけど、麺が揃い気味で、よりそう部分が多いです。なので最初の持ち上げと啜り上げから、麺が張り付き気味。スープの持ち上げが良い素性です。
 

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 芯を感じさせませんが、風合いはしっかり目に楽しませてくれます。またスープの浸透は早い方で中盤でかなり汁吸い込みを感じるかも。むしろそこからが本領発揮のようなイメージで、こんな麺だったっけかと考えながら食ってました。
 

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 ただワンタンメンとして捉えるなら、この品やかさはとても合ってると思え、具材と交互に食いながら、滑らかさを楽しんでおりました。吸い込み早いためか、こちらは大盛り不可の替え玉制。麺風味のこだわりが垣間見えます。
 
 

 

 
 
二種の低温調理チャーシュー!歯を入れるだけで裂けて行くのか〜
 
 今回は「特製」とさせていただきました。その特製以上に「焼豚塩蕎麦」というのがあるのですが、「特製」でもかなりの肉量。低温調理の豚肩ロース肉は、削ぎ落としに近いようなスライスタイプで、大判で枚数も多い。なのですぐに熱退避させまいと、完全に茹で上がってしまいそうなくらい。ふわふわな赤身と脂身をしゃぶしゃぶ肉でも食うような仕草と堪能の仕方で味わうと旨し。
 

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 またその一方、鶏肉は胸肉と思われ淡白な味わいと風味が、塩のスープに混じってなお旨しです。特に少し片栗でもまぶしたのか?と勘違いしそうなほどとチュルリンと滑り、抵抗感なく千切れる。フカフカというより、フワッフワッ!という歯ごたえには、下味が淡く入ってました。ものすごくうまかった。
 

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フワトロ感覚ハンパなしの雲呑!果たしてその仕組みは・・・
 
 命名「フワトロ雲呑」。雲呑といえば、粗挽きの歯ごたえ感か、鶏軟骨のコリコリ感がイメージですが、真逆な発想。じっくりと見てみると表面の皮から透けて見える肉案がピンク色しています。あまり深く考えず食うと、いつものようにチュルリンと駆け抜ける滑らかさがある一方で、歯ごたえがとても低い。まさにフワッとした歯ごたえで、トロトロ状態で舌の上で蕩けます。味わいには少し酸味が感じ取れるのもユニーク。これは、ご飯より不思議と酒に合う雲呑かも。
 

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 このフワトロの仕組みは、餡が少しレアっぽいところにあるようです。中身をちぎって確認すると、スープ熱がじわっと入っているようですが、ピンク色がほんのりと見受けられます。まさしく肉味をダイレクトに楽しめる一方で、薬味的な味わいも深いのでしょう。サイズもデカいし、これは追加別料金でも満足度が高いと言えましょう。
 

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味玉にハズレなし!全体の温度感、本来味と塩気のバランスがナイス!
 
 最後に味玉ですが、白身の雰囲気をみると、薄味のタレが深く浸透しているように見えますが、卵黄の風味はキープされており、塩味にマッチした味わいです。熟成させて甘目の味わいになる卵黄とは別物。見栄えは同じなのに、甘みの感覚は店によって様々ですね。それに中心部はトロトロの卵黄だけど、外周は、スカッとした固茹での手前状態とか、ジェル状態になった部分など、味のグラデーションが楽しめそう。とても舌に絡みつきそうです。嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「透明感と重厚感、そして浮遊感覚に溢れる極上の塩蕎麦!」
 
 ・・・と言う感覚でして、実に旨さとその内容の濃ゆさが、見事なる一杯。単にインスタ映えするだけでなく、オッサンでも分かりやすい感動味わいですので、これは広くオススメしたいかも!。混みすぎることなく、もっと流行ってもいいよね!。そんな応援とワガママと交えつつ、感動が薄れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   重い雲
   憂鬱な雨の
   神保町
 
 
   旨き鶏出汁
   メロウイエロー
 
 
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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6話
 
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【今週のラーメン3421】 麺屋 さくら井 (東京・武蔵野西久保) 塩らぁ麺 + チャーシュー盛(ハーフ) + 大山 特別純米 夏純米銀河 〜心のよりどころの様なハートフルさと崇高感!しっとり味わう極上塩らぁ麺

疲れ果てた上半期・・・色々ありすぎて自分にご褒美!さくら井にやってきた!
 
 上半期がなんとか終わった・・・。いや何となく終わった。この2018年と言う年は、一生忘れないと思う。2013年は本当に潰れかけた年だったけど、2018年と言うのは苦虫を噛み潰すと言うか、ゲップが出るほど苦虫を食べ尽くした様な年。まだ詳しく書けない。終わってないけど、まだ少し続く。暴露本ではないけれど、いつかモチーフにして小説にでもしてみたいと、実は考えています。
 

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 そんな感じで昼間もプレッシャーで何も食えなかったのだー。なので何か、憂さ晴らしでもないが、自分が本当に納得の行くものを、この瞬間は胃袋に収めてみたかった。散々考えた挙句、「中華そば みたか」と「麺屋 さくら井」で悩んだ結果、日本酒目当てで「さくら井」と今回はさせてもらいました。もうこの店は、平日夜でないと、ハンパない行列が開かるのだから。今でしょ!ってな感じ。
 

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 お!睨んだ通り、割と空いてる。このタイミングでは、桜井店主と、助手のきーちゃんの2人体制。一番コンビネーションがいい感じですなー。接客いい店って時々厳しさも伝わって来て、客にとっても気を使う場合があるんだが、ここはそんな感じが一切ないから好きだわ。食券を3枚渡して、こちらの気分を察してくれて、冷酒の一升瓶を二本掲げて、見やすく選ばせてくれる。選んだ後は、写メモ残しやすい様に、一升瓶を置いたままにしてくれたりね・・・オレの行動インプットされとる〜(爆)。
 
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今宵の酒:大山 特別純米 夏純米銀河
 
 こちらの日本酒ラインナップは2種類ベースで入れ替わるのですが、大体「辛口」が多く、「純米酒」が多いのがパターンの様です。まずそれが気に入ってる。今回は、山形の酒らしく、ラベルが綺麗で銀河鉄道の夜っぽいから、てっきり岩手だと勘違いしてました。純米のズドンとした風合いと辛口な切れ味を期待して味わったところ、純米にしてはすごく飲みやすく、キレもあることからシャープな味印象!。これは、酒だけだと水の様に飲んでしまうヤバイやつかも。そして、もう一つヤバイと思ったのは、食が進みやすいタイプ。刺身などに合うのか!?。実はそのせいで、ラーメンが配膳されるのも間に合わないほどに、ぐんぐんと飲み食いが進んでしまった・・・・。
 

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今夜は妙に旨味が染み入るぜ・・・塩気がいつもよりクッキリ感じる旨味の濃ゆさ!
 
 こちらのメニューラインナップもシンプル。醤油・塩・煮干しの3つの汁系のみ。最近、冷やし煮干しと言う名作が生まれたので、やや4本柱となりましたが、それは夏季限定ですね。なので、この「塩らぁ麺」も、もう何巡目になるのだろうか、随分と食って来た感じがします。なんだが飽きない。と言うかいつも同じの様で、目新しさを感じるから素敵です。配膳されるたびに、そんなことを考えている。
 

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 おおお!今回も落ち着いた雰囲気ありますな!。透明性の中に優しさある汁。それに浮かぶ麺は美しく並び整えられ、まるで枯山水の庭を見ているかの様。そこに四角く正方形にカットされた薬味の白ネギが、パラパラと舞い落ちた図柄。季節柄、箱庭に紅葉が舞い散った様な風情です。そんな淡麗な風景に、如実に艶めかしく存在するレアチャーシュー。反対側には乾物系の海苔とメンマ。まるで静寂と躍動が共存している様な感じを受けます。
 

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 出会った頃は、まだ確か「鶏節」が載ってなかったっけ。また淡麗な麺顔のオーラはあったけど、今の様な麺線の美しさは印象に残ってない。つまり、同じ一杯の様で、いつも進化し続けている証拠だと思えるのだが、ご店主のツイッターなどマメに拝読してると、そう言う姿勢がよく感じられます。この「鶏節」のせいなのか、オレが単に疲れすぎて味覚がバカになっているだけなのか、妙に今回はいつもよりエキス感があって美味かった!。
 

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 さっぱりとして、また丁寧な淡麗感を保つような鶏ガラエキスの煮出しはいつもの通り素晴らしい。香味油の鶏油もさらっとした仕上げで、神奈川方面でよく遭遇するバターの様な濃密なアピールはない感じ。それよりも、鶏ガラをバックアップするかの様に、乾物類の味わいがコク深い。一番は「節系」の味わい。これは旨味とともに塩気にも通じるから、これが鶏によく合います。また、昆布系の甘味も感じる一方で、椎茸系の甘味もある様な。日によって、私は椎茸系の甘味に敏感になったりします。秀逸と思えるのは、煮干し系の旨味がない?私の舌にはスルーしているだけなのか?。ここが全体の明るさに通じている様です。
 

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しなやかなようで中心部の粉風味の上品さを伝える、ストレート細麺が素敵!
 
 白さが印象的なストレート細麺。密度感は低めですが、しっかりと麺の中心部には粉感に似た風合いを感じさせます。目で切り口を確認しても、芯が見当たらないんだが・・・。引き上げるだけで揃いやすいので、スープの吸い込みも良いが、それより持ち上げの方が優れている様に感じます。前歯を当てるクシクシ感が絶品。麺がスープに濡れただけで、こんなに風合いと味が変わるのかと思えるほど。
 

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 漆喰の様なきめ細かい地肌ですから、前半はズボボボボボボーーーと啜り上げるには絶好ですし、また喉越しにも明確なシルエット感を残します。そして後半は、しっかりと汁を吸い込んでおり、炭水化物の旨味とのシナジー化が素晴らしい。ストレート細麺って、前半後半の雰囲気がまるで違って感じるので、こう言うの面白いですねー。 
 

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東京トップクラスと思える低温調理チャーシュー!その下を覗けば・・・!?
 
 レアチャーシュー。トッピングの肉も桃の様なピンク色でうまそう。ふわふわな肉感。これを食う時は、前歯と奥歯を実際には駆使しているんだけど、気分的には犬歯を使って食ってる気分にさせます。生の余韻を感じるってのは、美味さに血が騒ぎます。これが酒のアテに出される様に現れる時は、のせ皿が熱を蓄えて出される。
 

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 肉は熱の伝導が旨味のポイントらしい。心配りと計算高さを感じます。また、らぁ麺に乗せられた肉をめくって見たら・・・・隠してあったかの様に、崩れ半味玉がサービスで入れてあった(爆)。いつもいつも心配りありがとうございます!
 

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総じまして「心のよりどころの様なハートフルさと崇高感!しっとり味わう極上塩らぁ麺」
 
 ・・・と言う感じで、何となく手抜きな感想まとめてでごめちゃい。いや〜、いつ来てもハズレがありません!。最近では近くの小さい子供連れた家族客も多し。まさに安心して食べられるラーメンと認知された証。この地道な展開で今後も頑張っていただければと期待しとります!。そんな感じで感動を忘れないうちに、ととっと最後に詠って、いつもの通りに締めたいと思います!。
 
 
   半期末
   追込み疲れ
   ため息哉
 
 
   美味さ沁み入る
   酒とらぁ麺
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3419】 櫻井中華そば店 (横浜・保土ヶ谷) 特製中華そば・醤油 〜醤油感の響き渡りを楽しむ神奈川淡麗系ならココ!

横浜から一駅過ぎると・・・とても長閑な風景があった!そんな保土ヶ谷で一杯
 一週間のうち3日がランチタイムに会議を打ち込まれてしまいまして、もう疲労困憊です。お昼寝タイムが取れないので、何となく午後3時前後のパフォーマンスがよくありません。この日は午前中出先から戻るつもりが、寝過ごして保土ヶ谷まで来てしまいました。ここは来週の週末に訪問予定でしたが、サクッと予定を切り上げて、とあるラーメン宿題店舗を攻めてみることといたしましょう。狙いは「櫻井中華そば店」。特にラーメンデータベースでは、高評価なお店です。
 

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 それにしても、大都会「横浜駅」から一駅移動するだけで、横浜の街道沿いらしい長閑なベットタウン的空気感が溢れる保土ヶ谷です。道路両端に連なる飲食店が、とても等身大で和みある大衆さを伝えて来ます。焼き鳥や焼きトンなどを焼酎で流したくなる、そんな夜が楽しめそう。本当にこんな流れで人気ラーメン店があるのか不安でしたが、ひときわ賑わう店が一軒だけあり、それが目印でした。
 

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 製麺機が店先から覗けます。こう言うの好き。働き盛りっぽい2名の店員さんに元気よく迎えられ、券売機の前に立つ。
 

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 もう前評判と下調べから、一番のオススメを食おうと思ってたんだけど、きっとどれ食っても旨そう。悩んでたら後客の邪魔になりましたので、とりあえず一番左上のオススメボタンを押しましょう。それが今回の「特製中華そば・醤油」でありました。
 

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とても醤油が利いてる!と明るく感じる神奈川淡麗系!当たり前のような凄みを目の当たり
 
 思えば神奈川県もラーメン天国。家系ラーメンはもとより、神奈川淡麗系だったり、平塚や小田原には地ラーメンもしっかり根付いている。その中で割と食う前から味の予想が付きやすく、神奈川淡麗系でしょうかね〜。味系統としても好きだし、何と言っても麺顔の美しさでは、どの店でもいい記憶しかありません。厨房の作業を見守り待ちますが、両隣のラーメン女子の大盛塩らーめんは旨そう。そして頼もしき哉。程なく私の一杯がサーブされます。それはこんな感じ〜。
 

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 おおお!ラーメン図鑑にでも載せても良さそうな、完璧に整った美しさではありませんか!。味玉、スープ、チャーシュー、味玉と配置と整然さ、そして色合いバランスが美しい。何気に扇状に広がるチャーシューと、その支点に飾られた青ネギの配置がビシッと決まってます。醤油の琥珀の深さがむしろ透明感を高めて、全体を凛とさせる緊張感があり。また、少し透けて見える麺は、意外にも淡麗ではなく素朴に思わせるところが、少しミステリアス。
 

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 店内の照明にもよるのでしょうが、今回の醤油ダレの色合いがとても滑らかに感じます。店が用意したうんちく書きによれば、「信州黄金軍鶏の丸鶏とそのガラ」をベースに、胸挽肉、手羽先を加えて炊き上げたとか!。軍鶏は旨いのよく存じておりますが、個人的には「挽肉」をスープ生成に使うってのが、様の東西問わずポイント。肉に封じ込まれた本来の旨みは、ミンチ肉でゆっくりと沸騰させずに中低の温度で炊きだすのが一番。これ、実際に独身時代の南浦和のアパートで実践しとりました!。本当に安い肉でもおいしいコンソメスープ「もどき」が仕上がる。これをプロが厳選素材で真剣勝負してるわけだ!。
 

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 嗚呼・・・軍鶏の図太さも感じるし、丸鶏由来の明るい濃密さを感じるエキス感がすばらしい!。ベースのスープがいいからか、香味油としてよく追加される鶏油が、こころなしか抑え目に感じます。とは言っても見た目はとても表層に透明感ある脂エキスを確認するが、それは決して重くない。普段は、魚介排除の味わいなんて食わないから、こういった動物系一色の崇高なコク深さが、非常に心に沁みます。こんなにエキス感が深いのに、ギトギト感じさせない。腹減ってたせいもあって、妙に旨く響くのだが・・・・。
 

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 驚いたのは醤油感。私の思う神奈川淡麗系の醤油って、どこか最後に甘く感じさせるイメージなんです(個人的な話)。例えばそれが、醤油の後味の輪郭だったり、はたまた鶏油が香味油として甘くバターのように感じさせるとか。これに至っては、そういうのが心なしか低いイメージで、その分「醤油感がいきいき」としてる!。たとえば「塩気」であったり「酸味」であったり。
 
 「生揚げ醤油」を使用しているとのうんちく説明。一応、コメントしますと・・・
 
生醤油(キジョウユ)
  火入れしていない醤油。濾過はしている。
生揚げ醤油(ナマアゲショウユ)
  火入れしておらず、濾過もしておらず。
 
 つまり本格的なわけだね!。この醤油感が、綺麗な塩気の伸びやかさと、すっきりする後味の酸味を表現しています。軍鶏のコクで一色になると思い込んでた先入観が一気に崩れて、醤油イメージの痛快な晴れやかさを感じる旨さ!。色合いは実に深く濃ゆいのに、晴れやかさですよ!。これは・・・・最後は一気に気持ち良く飲み干しました!。
 
 

 

 
 
明るさともちっとした歯応えを保つ、スリムな平打ち縮れの多加水麺!汁とベストマッチ!
 
 すっかり「神奈川淡麗系」の先入観だったから、麺はてっきり「ストレート細麺」「多加水系」「滑らかなすべりと持ち上げ感」をイメージしてました。ところがこれが、多加水以外はすべて違う。正確には「神奈川淡麗系」と括ってしまうと、店側に失礼にあたるかもしれません。
 

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 さてフォルムですが、「縮れ」は弱い感じで、どちらかと言えば「ボコボコ感」と「捩れ」が主体な感じ。茹で上げはアルデンテ越えですが、決してダレたイメージはありません。前歯でスパスパと小気味よく千切れるし、表層はツルツルしてて口当たりは極めてライト。ずぼぼぼっと啜ると、やや平打ちっぽくスリムな麺が、口元・内頬・舌触りへと駆け抜ける軽い刺激を与えます。この時点で最早痛快。
 

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 そのフォルムから当然のように、スープの持ち上げは良くない。良くないが濡れる程度でもよく醤油感を感じるので実に旨い。おススメは、女子がやるようにレンゲで小さいラーメンを作るように、汁に麺を入れて一気に口の中へ運び込む食べ方。あまりやらないのですが、偶然思いついてやってみたら・・・旨かった!。
 
 

 

 
 
肩ロースとばら肉の低温調理の半レアスタイル!汁につけると脂の甘さが溶けるよう
 
 今回は特製だったので、肉を楽しめました。最近はどこでも「半分レア」っぽいチャーシューが当たり前にでてきますね。ラーメンのプレゼンスが上がったこの10年。チャーシューのレベルアップ貢献はすごいと思う。今回はバラ肉と、肩っぽいロースが妙に旨かったっす。豚肉は赤身も旨いが、やはり脂肪だぜ。この比率がとてもナイスバランスだったし、また醤油スープに溶けた脂と、醤油の塩気が入り混じり、絶品に感じました。サイズは少しばらつきあったけど、枚数がそれをカバーしてますから、特製はおススメ。個人的には、少し片面が熱を吸収して色変わる瞬間をピックアップして口に運んでほしい!。
 

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味玉にハズレなし!スッキリキリリとした醤油ダレの浸透を深く明るく感じる塩気!
 
 見た目はとても普通の浅漬けタイプの味玉。しかし、これほど醤油感を生き生きと感じさせる味玉も、めったにないです。醤油を感じさせるともっと深い色合いになるんだろうけど・・・不思議。明るい塩気と酸味のバランスが、しっかりと卵黄に染み込んで再現されており、卵コクが加わって濃密な旨さです。それに伴って白身もふわっと混じって味わう感覚なので、これはライスより酒で味わいたい味玉かも。嗚呼、やっぱり今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「醤油感の響き渡りを楽しむ神奈川淡麗系ならココ!」
 
 ・・・と言う感じでして、横浜から一駅遠回りして食らう価値ありと思えます。いやー・・・これは痛快で寝過ごした甲斐あり。食ったあとオフィスに戻って、10分遅れて社内打ち合わせに合流。なんとまだ始まってなかった(爆)。皆さん食事を買いに行ったとかで。働き方改革で、ランチミーティングってのも廃止してしまいましょう!。そんなメッセージを安倍内閣にぶつけつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   飯時の
   もやもや過ごす
   曇天に
 
 
   スッキリ気分
   醤油のキレ味
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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横浜大戦争

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【今週のラーメン3418】 ねいろ屋 神保町店 (東京・神保町) 特製弓削塩らーめん 〜シンプル極まり研ぎ澄まされた淡麗感と、穏やか味で温かみを感じる崇高なる塩らーめん

神保町ランチ戦争エリアで意外な穴場?
 荻窪の「ねいろ屋」がいきなり神保町に展開とは、個人的には驚きです。丁度都心に外出機会がありまして、もうこれは狙うしかありません!!。それにしても・・・・実際に行ってみると神保町でも競合が激しいエリア!。ラーメンでは「神田勝本」、うどんでは「丸香」が長い列を形成するランチタイムです。そして何やら一つ長い行列がある。嗚呼・・・既に行列かと素直に連結して待ちますが、進んでいくうちにどうも様子がおかしいような?。よくよく確認すると、全く関係ないお弁当屋の行列でした(爆)。ねいろ屋はすぐその傍にありました。
 

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 入店すると、これがガラ空きでしてすごく心配してしまいました。広い店内でポツリと他客が来るのを待つのはちと寂しい。雨が強く降りそうだったのも足を遠のけたのでしょうか。しかしそうは言ってもポツポツと客が入りだして、3割くらいは埋まったようです。かき氷も名物な店ですから、女子比率が多いですね。中には女子の部下社員達に引っ張られて訪問したようなオジサンもおられ、羨まし過ぎますー。
 

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 今回頂いたのは「弓削塩らーめん」。レモンラーメンが名物らしく、入口屋根にもレモンの輪切りがトレードマークのように描いてあるですがねー・・・天邪鬼なオレです。ちょっと平均価格が高めの設定ですが、滅多に平日昼間には来れないので問題なしー。
 

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透明感と言うより突き抜ける薄化粧感覚!あっさりと言うより前向きなシンプル感!
 
 「弓削塩」って初めて知りました。来るまでにスマホで情報チェック。愛媛県の地名なんだそうだ「弓削」って。なんと歴史は中世まで遡るようでして、塩の荘園経営が隆盛していたようです。昔からの献上品なようですねー。今回はこの塩をのみ使ったとのことで、食う前からちょと緊張してしまいそうな・・・。背筋を伸ばして待ってたところで配膳されたのが、この麺顔でした。
 

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 おおお!一気に緊張が解れてゆくような優しい雰囲気に包まれますな!。そして麺の白さと、スープの透明感で、一面が眩しくも思える質感です。乳白色がこれほどきれいな中華麺は、ちょっとすぐにはほかに思い出せない。また透明感と思っていた出汁は、じつは仄かな霞が漂い、確実なる旨さに結びつきそうです。気になったのは、いつもオレがオレがと前にでて主張するチャーシューが、ここでは控えめな面持ちだこと。青ネギの毛布をかぶった上に、さらに板海苔の上布団を掛けられたようです。
 

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 まずはスープを味わう。それも静かに心落ち着けて。この味がなんとも儚い旨さに溢れる!。まずあっさり味の極致。魚介系の甘味と言うより、塩味が透き通るとこれほどにも甘く感じるのか・・・という仄かな味風景。雨の神保町にあって、明け方春の穏やかな瀬戸内海といった味風景。塩で甘く感じさせるとは実に秀逸!。しかしそれだけでなく、鶏ガラのエキスがとても澄んでいる。本来なら脂で肉厚コクを足したいところだが、そういった味化粧が極めて低め。まさに薄化粧スープと言った感覚で、透明素肌美人なる味わい。
 

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 そんな崇高な気分なところに、青ネギがザクザクと浮きまくります。甘味を保つ九条ネギなのか?ネギ風味で染まってしまうか心配だったのですが、それほどネギ一色な香りや味にはなりません。むしろこのネギは、トッピングに乗せながら食らうのがよろしかろう!。
 

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白さで言えば冷麦・素麺クラスの清らかさ!上品できめ細かい粉感が芳醇!
 
 お吸い物に浮く温麺のような白さ!。麺顔のデザインからして、麺の流れを強調したいというメッセージがありありです。これが意外と加水が低くてアルデンテ感覚を明確に打ち出しています。しかし、普段食っているパツパツ低加水よりは「密度感がとても低い」ためにやさしい歯応え。クスクスと小気味よい歯応えの後は、とても爽やかな粉感覚が鼻孔をくすぐります。いろいろな粉感覚をこれまで味わってきたけど、この儚さは比類なし。いいね!とても上品で女性にも受ける。
 

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 大盛不可とのこと。なるほど・・・この汁の吸い込みの早さならそう思う。密度感が低いためか汁吸いは早い。いや早いというよりグルテンとの融合が早くて深い。なのでクチリと後半には容易に噛みつぶして味わいます。更にしなやかになった麺をズボボボっと勢いよくすすり上げる。上品な麺をを下品に。とてもスープの持ち上げ自体も良いため、スープと麺の一体感ある旨味が、存分に楽しめます。重くない崇高な旨さをお楽しみあれ。
 

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 さて・・・・この透明感とライトな味わい。とても軽い麺でさらさらあっさりと食わせる全体感。唯一無二、比類なしとは感じたが・・・じつはもっとこのまま大衆系に傾けたのを思い出した!。関西転勤時代で大阪梅田で食った「揚子江ラーメン」。似て非なるか、そうでないのか、分かるひとだけには共有したい!。
 

 

 
 
 
唯一艶かしき哉、レアチャーシューの色めきある旨さ!
 
 一応「特製」にしたんですが、上品すぎていつもの特製迫力度は低いかも。しかし肩ロース肉の脂ののりとか、また薄味で冷酒を誘うようなしぐさ感じる旨みは格別絶品。少し青ネギをのせながら食らうのも一興です。鶏の胸肉については、スポンジのように薄塩鶏出汁を吸い込み、旨みと柔らかさを高めてくれます。豚については、肉厚過ぎて少し歯応え感じすぎる部分があったけど、これも嬉しい悲鳴といったところかと・・・。
 

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総じまして「シンプル極まり研ぎ澄まされた淡麗感と、穏やか味で温かみを感じる崇高なる塩らーめん」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか?。なんとも上品なるラーメンです。なぜこんなにも上品なのか・・・。思えばかき氷とのコンビネーションを鑑みるとこうなるのでしょうか?。確かに隣にかき氷を並べても、何となく絵になりそう。素材の拘り感もありますが、全体調和にも大変な拘りも感じました。そういうの好き。そんな感じでこの夏は逃したが、ここでかき氷もゲットしたい。そんな甘露な気分を高めつつ・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   雲見上げ
   ゴロゴロ唸る
   音避けて
 
 
   澄んだ旨みの
   ねいろを楽しみ
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!。
 
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かき氷屋 埜庵の12カ月

かき氷屋 埜庵の12カ月

 

 

【今週のラーメン3417】 中華そば みやざき (川崎・向ヶ丘遊園) 特製中華そば 〜淡麗系に見えて濃密で深い味わい!カオスな旨味で透き通る清湯鶏醤油!

平日昼の静けさにじっとり染み入る〜神奈川淡麗系旨し!
 
 実に久しぶりに小田急沿線への外出機会をゲット!。もう訪問宿題店だらけだからワクワクするね~。こうなればどこでも狙えると興奮してたところで、別件対応が飛び込みまして、野望が崩れます(号泣)。午後から立川方面への移動となれば、登戸乗り換え辺りで食おうか!。この辺りなら二郎系が狙いなんですが・・・・さすがにニンニク臭くては午後の相手には失礼だ。どうしよう・・・。
 

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 ラーメンアプリのマップを見て悩んでたら、意外に隣駅「向ケ丘遊園前」が徒歩圏くらい近いことを知りました。ごそごそと続いて店を探してて、一番気になったのがこちら「中華そば みやざき」さん。なんだか最近、気温が落ち着いてきてしっとりした汁系が食べたいなと思ってたのよねー。なんだか情報によると清湯醤油が旨そうなのでそちらに決めました。
 

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 それにしても向ケ丘遊園という名のイメージと違って、平日昼間は閑散としている駅前なのね。遊園と言うわりには、周囲には大人の飲み屋がそこそこあって、大人にとっても遊園であることがよく分かる風景。雨が降り出す前に店前に到着してラッキーでした。
 

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まさしく丸鶏長時間煮出しを感じる深み!神奈川淡麗系らしい甘味の分厚さと明るさ!
 
 入店して「あ!いい店!」と思う雰囲気がいいね。まだ新しい店らしい凛とした緊張感もあるし、若い男女のコンビネーションよろしく、接客も申し分ない。興味深いのは麺釜の仕切りは女性の方で、男性が調理補助とかフロア係を担当されてた。なんだか清々しさを覚える次第です。そんな余韻に浸ってたら、案外早く配膳されて仕事も早いのが分かる。それがこんな麺顔でした。
 

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 おおお!さすが「特製」!トッピング達はところ狭しなのだが整然と並んでいる。そしてスープは少し垣間見れて透明感ある深い醤油色が輝かしい。また麺に至っては端の姿すら見えない。何といってもチャーシューが圧巻で次々食っていかないと熱が入り切ってしまいそうだわー。ピンスポット照明でより一層輝いてみえる演出がいいね!。
 

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 適当にメモ撮影を撮り終えて、まずはスープを実食。もう一口目からそのキャラクターの明るさと分かりやすさ。さすがここはと言った「神奈川淡麗系!」の味展開ですね。一口にその系統で縛り切れなくなったと思いますが、中でもこちらは鶏油の色気を強く表現していると思います。鶏油独特の香味油の甘味。それが色濃く感じられ、個人的にはそれがバターにも似た雰囲気すら感じさせます。その濃密なコクに醤油ダレの輪郭が結びついて、醤油にも甘さが浸透するような錯覚を起こします。
 

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 単なる香味油の仕業だけでなく、ベーススープが秀逸ということでしょう。これは明らかに丸鶏全体から感じられる豊かさ!芳醇さ!の旨味展開です。駄舌ながら・・・魚介や節の存在すら感じない。しかし、特徴として甘さがはっきりしているのが印象的で、味醂でも入っているのかと邪推すらしてしまう。また甘味の落ち着き具合には、シイタケ出汁?などと妄想が沸き起こるが、鶏エキスの芳醇さが、一気に妄想を覆いつくしてゆく味風景です。
 

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全粒ブレンドで加水低めなストレート細麺!汁を吸っても風味が持続!
 
 風流かつ食べごたえ感じる麺。全粒配合が明らかで、麺の風合いをよく伝えるほうだと思う。面白いのは「大盛」も「替え玉」も両方対応してくれること。だからと言って、1玉で物足りないことはない。純粋に旨いからもう一つ食うかという気にはさせますね。後から替え玉追加の声が多かった気がします。
 

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 前半は前歯での切り口で芯を見て取れる。それほどクツクツクシクシとした歯応えがある方ですが、かといって、めちゃめちゃ密度感が高いわけでもなく、ナチュラルな物腰。ズボボボと蕎麦ライクに啜り食う楽しさがナイス。奥歯で潰して麺の風合いと、スープのエキスとの融合を楽しみます。コク甘目な汁がしっかりと咀嚼で炭水化物に融合してゆく旨さは格別ですな・・・。
 

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 また後半になり汁をそれなりに吸っても、キリリとした麺の全体感は変わらず。麺の風合いをスープの方に吐き出して、汁が霞がかりますがその方が、麺と汁との一体感は楽しめそうです。後半はチャーシューで麺を巻いたりして楽しんだりしました。
 
 

 

 
 
豚肩ロースは低温調理のナチュラルメイク!いくらでも無限に食えそう!
 
 数え間違いかもしれませんが・・・6枚入ってた??。サイズの大小があるから一概には言えませんがあしからず。いやー・・・・デフォルト+200円で特製でして、味玉が100円だから、+100円でこの肉なら大満足ですよ。薄味でしっとりした豚の肩ロース肉。流行りと言うより定番の低温調理の半レアタイプのあれです。脂のサシが見事で、スープの熱で柔らかく脂が蕩けて解れやすく断層を作っています。そこに箸の先端を差し込んで、一気にリフトアップ。全体を持ち上げて口の中へと投入。いやー汁が少し滲んで、淡く熱も伝導して、旨さ格別。薄味なのに甘く感じる肉の脂。これなら無限大に食えそうです。特製に肉追加してみようかしら、次回訪問時には!そうなると酒が必須になるのだがー。
 

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味玉にハズレなし!甘味の中に微かな塩気が妙に光る!?
 
 唯一塩気を感じたのが味玉。全体が鶏油系の甘味で占められているから、当然甘い系だと思ってた味玉とその卵黄でしたが、甘い中に淡い塩気があって、それがまらブーメランのように甘さへ刺激して帰ってくる感じ。やはり玉子はそれ自体の味と塩気のブレンド味が少しないとなー・・・というのが、私の持論。甘い和菓子のような上品な卵黄もいいけど・・・・。味玉と一口に言ってもいろいろあるね。嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「淡麗系に見えて濃密で深い味わい!カオスな旨味で透き通る清湯鶏醤油!」
 
 ・・・と言った感動かしらん!?。これはいい店を見つけました。今後も登戸経由で移動という機会も増えそうだし、どこかいいとこないかと考えてたところです。つけ麺も煮干そばも旨そう。しかしやはり夜にビールも合わせたい店であります。まだ開店1年経ってない?ちょっと応援に気合いが入ったところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
 
   濁る空
   泣き出しそうに
   雨匂う
 
 
 
   澄んだスープで
   天晴れ昼飯
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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小田急沿線80のスケッチ 散歩気分 ~向ヶ丘遊園から鶴川・多摩線まで~

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  • 作者: 大江一成,ミスモ編集部
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小田急の駅 今昔・昭和の面影 昭和とともに生きた72駅紹介 (キャンブックス)

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向ヶ丘遊園モノレール はしらのはなし

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【今週のラーメン3416】 光麟堂 (東京・新橋) [限定]煮干しそば + チャーシュー 〜濃密でさっぱり!煮干カオスが不思議に優しくまとまる崇高限定煮干麺!

実は「限定」と言う言葉に弱いオレ!
 
 特に「本日限定」というキーワードには!!食い逃すと一生食えないという強い説得力すら感じてしまいます。実はこの日は、朝から塩ラーメンの気分一色!。JR新橋駅で降りて、午後の訪問先を考え都営三田線御成門駅へ向かう途中に食おうと考えていた流れです。そこには、ちょうどこの中間地点に「光鱗堂」がある。お気に入りの塩ラーの名店なのです。
 

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 店先の宣伝立て看板くらいでは、全く気にならなかったこの限定。券売機の前に立つと一気に煮干しに気を取られた・・・。まるで魔が差したような気分で「煮干し」を押していたオレ。なぜか、そこで更にテンパってしまって、味玉を食らうつもりが、「チャーシュー」になぜだか変更。目的は「味玉塩ラーメン」を食うつもりが、理由もなく結果的に「煮干チャーシューメン」を食う羽目になりました。優柔不断極まれり。
 

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 まあ、そんなこともあるさと、気を取り直して入店。まず確認したくなるのは・・・、実はフロア接客のお母さん。開店当時の印象がつよくてまだお元気で活躍かと気になる。まぁ、そんな心配など関係なく、じつにご丁寧で明るく接客しておられました。チャーシューの種類の好みなどを確認に来られたりして、嗚呼、その接客対応で、とても落ち着くのであります。
 

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確かに濃密な煮干のニュアンス!濃厚そうでサラサラ〜!ニボっぽいようでライトな甘味!
 
 「数量限定」「売り切れ次第終了」という触れ文句が効果的。これがオレを舞い上がらせたようです。いろいろ先客の配膳を確認してみると、半数弱の方がこの煮干しを注文。その人気の高さから、これはこれで良かったのだと、ここで漸く本当に心が落ち着きました。座ると店のうんちく書きなども目に入り、なんと「6種の煮干」がブレンドさえれているとのこと。煮干って6種類もあったんだっけ・・・と、頭の中で指折り数えていたところで、配膳が完了しました。それはこんな麺顔。
 

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 おおお!さっぱり煮干だと思ってたら、周囲のニボシエキスの貼りつきが気になる!。結構煮干の溶け込みが強い感覚に見える。それにスープカラーも深い茶色とモスグリーンを足して割ったみたいな部分もあり、宣伝写真以上に濃厚さも感じます。この感覚だけならニボニボ煮干。表層に浮かぶエキスは煮干の脂なのだろうと察しがつきます。
 

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 レンゲを指すとおや?と思えるライトなスープ感。どろどろとは思わねど、色合いや風合いからもっと粘度があるものと感じてます。そして味わうと・・・なんと苦みがとても低く、かといって甘いが甘ったるくもない。ニボニボ苦みが排除されており、旨み中心の煮干出汁には驚きました。
 

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 片口鰯にも二種類あるのだね。白口と青口。白は内海(瀬戸内海)が中心で、青はそれ以外(となると外海なのか)。瀬戸内海の煮干は内海だから白口。よって、ブランド煮干の「伊吹いりこ」は白口鰯ということになりましょうか。あとは、「うるめ・あご・鰺・平子」というラインナップで合計6種。比較的甘味を感じる系統が比率高くなるので、たとえ濃厚でも全体的には穏やかな味風景になるのでしょう。
 

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 そんな感じだから、苦みよりは甘味。甘味よりは出汁感覚を強く感じた次第です。甘味については、その濃厚さが鮮魚系の後味に近いものを感じたりして、ちょっと他の煮干とは違うコク表現となってました。煮干しが濃ゆいのに、妙に旨味の上澄みのような味風景が、とっても意外。スゲー、何作らせても独創性がしっかり担保さえれた旨さ!。
 
 

 

 
 
三河製麺!程よい密度感で低反発の優しい歯応え!つるっと滑りやすく汁吸って滑らか!
 
 お馴染みのブランド。やや薄い黄色っぽさが印象的で、麺線が美しく見える感じです。。外側が軽く薄皮一枚透明度を感じますが、そこがぬめり層となり口当たりがつるつるとライトになるというイメージです。一気にすすりますとズボボボっと喉奥近くまで一部の麺が辿り着きそう。そこを前歯で千切って最初の麺の香りを楽しみます。煮干と言うとパツパツさが連想されますが、どちらかと言うと密度感はあっても低反発か感じ。水分も微妙に感じるヌチヌチとした感覚です。
 

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 奥歯へ送って潰すと、束なって咀嚼するからヌッチヌッチと潰れてゆき、煮干出汁と混じる感覚。唾液も助けとなって旨味エキスと昇華しつつ、旨いと感じた途端から、喉奥へと落とし込んでしまいます。
 

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 汁が浸透しにくいと最初は感じていたけど、後半はそれなりに汁を吸い込みますね。しなやかさが一気に高まるので、閾値を超えたときの変化が少し興味深いところでした。
 

 

 
 
 
鶏肉の淡麗パフパフ感と豚肉のタレ深み歯応え!コントラスト感たまらないコンビネーション
 
 全く忘れていたか、今では変わったのか?。こちらはチャーシューを鶏か豚か選べるシステムのようで、デフォルト麺にチャーシューを追加したものだから、どうするのかというヒアリングから始まります。ま、欲張りだから、半分半分にしてくれと・・・なるわな。因みに、私がその時に店にいた範囲では、鶏の方が少し人気が上だったような記憶です。それも分かる気がします。まずは、パフパフの低温調理の鶏胸肉。淡泊な味わいには上品な肉旨みが映えます。これは薄味の中で食いたい逸品と思われ、このままでも旨かったけど、塩ラーの中だったらもっと旨かったのかと思ってしまいました。これは猛烈に淡麗な酒が欲しくなるね!。
 

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 また、豚肉はとても脂身が少ない、まるでモモ肉おようなイメージで、大ぶりサイズでありつつ、スライス加減が絶妙。これは鶏肉とは対照的に、すこし濃いめの味付けで高温で仕上げたタイプ。しっかり浸透したタレ味に肉味とのマッチングがナイスで、これれだとビールを強く欲してしまう。この二種の組み合わせがとても面白い。次回、塩を食うとしてもこのトッピングは必須だと、今でも思ってます。
 

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総じまして「濃密でさっぱり!煮干カオスが不思議に優しくまとまる崇高限定煮干麺!」
 
 ・・・と言う感じでして、ニボシストの予想を良い意味で裏切る一杯。思い浮かぶ煮干種類をぶち込んだようでまとまり感が崇高です。この限定なら、仕入れや天候気候によってもブレンドが変わりそうですね。そんな変化も楽しめる限定。塩ばかりでなく、煮干も面白いことを考えてくれます。今後もますます期待が高まる!。そんな応援気分を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   長月も
   一気に涼し
   秋気配
 
 
   煮干煮出汁に
   進む食欲
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3415】 ラーメン大至 (東京・御茶ノ水) サッポロ一番トリビュート「塩らーめん」 + アサヒマルエフ中ジョッキ 〜ここまで似せてくるとテクニックより愛情の深みを知る!

サッポロ一番 塩らーめんトリビュート!職人がマジで作る完コピの味!
 ラーメン評論家の大崎氏の情報がなければ見逃しておりました。なんと私が敬愛する「ラーメン大至」が、「サッポロ一番 塩らーめん」のトリビュートとして、限定ラーメンを提供してるとのこと。数あるインスタントラーメン、袋麺ではこのブランドは私の中では別格扱いでして、これは絶対に見逃せません。とある雨の平日に直撃訪問してみました。ちなみに、私の昭和感覚で選ぶ3大袋麺は、「エースコック ワンタンメン」「博多らーめん うまかっちゃん」、そして「サッポロ一番塩らーめん」です。サッポロ一番は、醤油でも味噌でもいけないのであります。
 

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 それにしても、ラーメン職人がインスタント袋めんに寄せてゆく・・・・と言うのは、逆転の発想もいいとこです。通常、ラーメン職人への侮辱とも取られかねぬ「インスタントラーメンと同じやん!」という評価。そこを敢えて行くと言うところが、愛情の深さを思い知ります。
 

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 また結論先出しにしますが、この一杯は、トリビュートどころか完全コピーとも思える完成度がすばらしい!。それゆえに、この企画の趣旨を知らずに、普通にこの塩らーめん食って「インスタントと同じやん!」と客が激怒したとしても、それ正解!よく見破りました!とほめていいかもです。今回だけは、食いながら笑ってしまった。笑いながら食ってしまった(爆)。
 

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興奮をアサヒビールオリジナル「マルエフ」で鎮める
 
 待ち遠しい隙間の時間は、ビールで埋めるしかないね。こちらは、アサヒビールがスーパードライでヒット出すまえの、オリジナルのアサヒビールを提供してくれます。通称「マルエフ」。まあ、ドライが出る前は苦しんでいたアサヒビールだから、当時人気があったのかは不明。しかし、一周回って新しい感覚と言うか、普通にライトな味わいで旨いのだ。
 

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 なんと待つことができず、ジョッキの配膳を受けて思わず無意識で一口ゴクゴクと飲んでしまった。写真メモはその後の姿で、もはやアル中おやじ寸前の行動です。
 
 

 

 
 
マジかよ!白ゴマの雰囲気やら香味油の謎感覚まで見事に再現しすぎて本物感ありあり!
 
 もう目をつぶっても味は分かる。記憶の味わいとどれだけフィットしているか・・・・それが今回の見もので、旨いかどうかのワクワク感とは違います。価格は880円也。だったら普通に袋めん買えやと言われそうですが。そんな計算はさておいて、まずは配膳を受けます。それはこんな麺顔。
 

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 おおお!見栄えはさすがに「大至」の姿!。トッピングが洒落てます。家庭では絶対にできあい低温調理チャーシューとエビのトッピング。薬味もさすが専門店で、水菜とアーリーレッドの薄切りです。唯一味玉が家庭的な風貌を残し、すこしばかりホッとさせる印象。しかし今回は見栄えよりも味わいなのだ!
 

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 一口レンゲですすったその瞬間に、心の中では大爆笑!!。まじで「サッポロ一番」やんけ!!!。まじかよ、ひょっとしたら少し袋の粉を混ぜてない??と思えるほどに、味わいの輪郭が完全コピーとも思えます。いやー塩気が実に分かりやすい。インスタントらしい塩気の尖りをすこし感じさせつつも、いろいろ丸みを覚える引き際感覚。あえて尖りっぽさをイメージさせるところが、絶妙の再現力と申せましょう。もはや鶏ガラ豚骨のベースの旨みなんかより、この塩風合いに完全魅了です。
 

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 さらに笑いが続く。それは香味。あの白ごまの風合い再現が完全です。白ごまの香ばしさと風合いがまったりと包み込み、これで塩気がまた旨く感じるという相乗効果。それに・・・微妙に緑色した香味油が白ごまの香りとマッチして、あの袋めんの風味再現を高めます。この緑香味が何なのかが一切不明なんですが・・・・個人的にはパセリ油のような青っぽい風味と感じてます。ブレスケアのあの感じとは勿論ちがうけど・・・。
 

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 しかし時間が経つとゆっくりと具材の風味が染み込みだして、それがまた本来の大至らしさの良さも感じさせますかね・・・。もちろん、インスタントじゃないわけで、本物のラーメン職人の技ってのも見え隠れするところが、また素晴らしくもあります。
 
 

 

 
 
フライ麺に寄せられた感触が妙にそそる!製麺所の心意気コラボ感がナイス!
 
 スープだけならまだしも、麺もオリジナル袋めんを意識し、それにかなり寄せてくるから食ってて爆笑が止まらない。風貌をあの袋に入ったフライめん寄せているわけですが、それに見えるじゃないですか!。しかも歯ごたえがモチモチせず、わりとボソボソっと感じさせる手前。普通に麺として旨いのに、なぜかインスタント麺を意識させる。そのギャップを楽しみながら食らうと笑えてなりません。有名製麺所の名物麺職人も、心意気が熱いぜ!。
 

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 本物だと後半以降は、完全にスープを吸い込んで半分のびた風合いになりましょうが、さすがにこれはそんなことはありません。最後までおいしく頂ける。そして、さすがに職人の麺だわなーって現実に戻る感じます。
 

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オリジナルに縛られることなく自由奔放なトッピング感で正気に戻る!?
 
 スープと麺で大爆笑と大きな感動を受け取ったあとは、トッピングをゆっくりと味わいだします。低温調理のチャーシューは、酒のアテとしては絶品と思われ、しっかりと豚の脂身の旨さと、肉の本来味を伝えます。肉厚で適度な歯ごたえがあるところが、肉好きとしては大いに堪能。少しスープにしゃぶって味と熱を移すなどして、バリエーションを自分勝手に作り出して、すべてを堪能させてもらいました。
 

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 また海老がいいね!。プリプリしてて塩味によく合う一方で、海老肉の甘味もしっかり味わえる。大きさがまた絶妙で2尾あるだけで大変うれしい!。やはり価格に見合う分はトッピングにサービスが感じ取れます。
 

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 卵は茹で卵タイプの塩味玉。普通にスープに沈めて食っていと旨し!最近、円やか系に甘い味玉が増えているだけに、妙にシンプルで旨かったです。
 

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総じまして「ここまで似せてくるとテクニックより愛情の深みを知る!」
 
 ・・・と言った感覚でして、実にあっぱれな限定企画ラーメン!。二か月限定とのことで、話のネタとして、また「サッポロ一番塩好き!」なら、一回食っとくというのはいかが?。オリジナルとトリビュート作を重ね合わせて食らうという、滅多にない食べ方になりましょうから。これおススメ!。と宣伝と拡散気分が収まりませんが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   袋麺
   思い出深し
   塩らーめん
 
 
   世代を超える
   文化の味也
 
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 

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サッポロ一番 塩とんこつらーめん ミニどんぶり 45g×12個

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【今週のラーメン3414】 百笑食堂 いしかわや (東京・国領) 石川ブラック 〜ハンパなくワイルド!だけど憎いけが何となく纏まり感じる計算高さ!

富山ブラック」じゃないよ石川だよ・・・地名でもないんだが・・・
 ラーメンSNSで、その一杯の画像を見て、もう目が釘付けになってしまいました。その名は「石川ブラック」。個人的に、我が一族は石川県に由来しておりまして、最初は「富山ブラック」に対抗したブラックラーメンか!とマジで思ってしまいました。近年、地元名称つけたブラック麺も多いですから・・・。しかし冷静に考えると、店の屋号が「いしかわ」だっただけのようですね。いやいや、早とちりもいいとこ・・・。
 

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 しかし表面に、ゲリラ豪雨の如く降りそそるブラックペッパーの量が、ハンパないっす。まさしく胡椒の海。今は無き「天華@品川」の「コショウそば」に匹敵するヤケクソ的胡椒の量。独身時代、金のない時は、卵も買うのも億劫で・・・白飯にコショウとマーガリンと醤油をかけ混ぜて食ってたオレ。実は無類のコショウ大好き「コショウ星人」。人間として故障しているとしても良い。これ絶対に食いたいと、わざわざやってきた次第です。
 

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 そして「意外に安い」。変態的ラーメンで700円はリーズナブル。なのでトッピングで派手にやらかしてやろうと券売機を見回しますが・・・・勿体無いなー!酒のアテ的なものしか見当たりません。今回はクルマで来たもんですから、禁酒ゆえに、このままデフォルトの「まま素顔で」いただきましょう。Jusut a way we are・・・。ちなみに現金精算で味玉入れようとしたけど、10円玉が不足でお詫び入れられました(泣)。
 
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容赦なくハンパねぇブラックペッパー!山椒の刺激と絡んで塩気と酸味旨味を加速させる汁!
 
 ちなみにこの日も「店内空調弱い」ので・・・とのこと。いえいえもう秋ですから、そんなにお気を使うことなく。以前領主書をもらい損ねてたら、今回はしっかりと券売機に「領収書」ボタンができてるじゃないか!。細かい指摘はしっかりと忘れずに潰しにかかってる。サービス業というより、製造業的にも対応の無駄取りが感じられ、リーン方式かシックスシグマか改善が見られます。素晴らし!。明日の朝礼のネタにでもしてやろうかと思ってた(ウソ)ところで、丁度配膳が完了です。それはこんな麺顔!。
 

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 おおお!美しい透明感と麺顔をあえて崩しにかかるペッパーと山椒のぶちまけ感!。ラーメンでこんなアンチテーゼは見たことない。雪舟水墨画に、サイケデリックな装飾をしたら、草間彌生の水玉アートに変化した?かのような変貌ぶりですよ。言いたいことは、破壊ではなく創生。これもアートですな。しかし時間が経つと見慣れてくるのか知らんが、まとまりを感じてくるのはなぜだ・・・。ラーメンを浮世絵気分で眺めているオレが、そこにはおりました。
 

 

 
 汁をレンゲで透かして見るとそれは宇宙。濃口醤油の闇が暗黒の宇宙のようで。あちちのペッパーがラックホールのようでもある。そして山椒の欠けらの白さは白色矮星のようなきらめき。ベースの鶏ガラ系のエキスはホワイトホールか何かのスパークのように眩しすぎるほどに煌きます。
 

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 味のキレが複雑でどれも素晴らしい!。当然最初はブラックペッパーの洋風な刺激ですが、塩気が実は薄いと感じられます。明るい香ばしさが強く駆け抜けた後、軽い痺れを残して通り過ぎるのみ。つまりもたれない。後腐れが一切ない刺激感。そこに後追いで山椒の痺れ感が襲って来るのです。この山椒の痺れは、濃口醤油の「酸味」と強く結びつく。塩気で結びつこうとしてた醤油の酸味は、強引に山椒の痺れに巻き取られ、ジリジリと山椒が痺れさせる度に、酸っぱさを淡く残してゆく!。濃口醤油とブラックペッパーと山椒。この三位一体の味構成が実に見事としか、言いようがございません。
 

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 実はこれ食ってるとき、後から喉がめちゃ乾くだろうと覚悟してたんですが、それほど騒ぐことなしでした。マックで100円コーヒーくらいの水分摂取で余裕。また、記憶として最後まで汁を飲み干した後の、ブラックペッパーの丼溜まりを写真メモで残しておきましょう。かなりの量が溶けて食って無くなった後でもこの分量。素晴らし!。コショウ大好き「コショウ星人」としての誉れ。
 

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やはり低加水極細ストレート麺が合う!個性的なスープをしっかり受け止める風味感高し!
 
 こちらの店に来る楽しみは、味もそうだが見栄えも良いから。それは麺の綺麗な折りたたみと麺線の美しさが、訪問モチベーションを高めます。今回もその期待を外すことは微塵もありません。平ざるスタイルではなく、テボを器用に利用して端で支点作って一気に回すのね・・・。今度自宅で和蕎麦茹でるとき、トライしてみます。
 

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 さてこちらの極細ストレートの、低加水麺が実に、この変態的スープには合っている!。万能ですね、このタイプの麺は。あれだけ個性的な汁の中で泳いでいて、麺の風合いがしっかりと感じ取れ、咀嚼で醤油出汁のエキスと混じり合わせる。しっかりと噛んで炭水化物と汁エキスを融合させましょう。
 

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 すごく面白いのは、細麺の隙間に片っ端からブラックペッパーと山椒が、入り込み強く張り付く。なのでその咀嚼のたびにこれらをを麺と一緒に噛み潰すことになります。いつも食ってるラーメンならすすっと喉奥へと、さっさと落とし込むところでしょうが、これは噛んで刺激が「淡く」生まれ、それを馴染んでから飲み込むように、食べ手を誘導してゆく・・・。旨し!実に楽しい刺激感ある麺啜り!。
 
 

 

 
 
ペッパーまみれの肩ロースのレアチャーシュー!偶然なる産物のようなうまさ!
 
 もうほとんど、スープと麺の刺激とコラボ感覚で、頭がいっぱいでした。なのでさらっと肉を食ったのかもしれません。しかしこれも実に旨かった。なぜチャーシュー増しのトッピングボタンがないのかが不思議。
 

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 近年定番の低温調理の、豚肩ロースのレアチャーシュ。普通にうまいのだが、濃口醤油の出汁がにじめばさらにうまい。醤油と肉は世界一相性が良い。またそこに醤油スープに浮遊しているブラックペッパーが張り付く。コショウと肉は世界一相性が良い。さらに山椒が軽く香る肉となっているわけだから、実は美味すぎる肉なのです。ここまで計算に入れているのだかは不明ですが、偶然と思ったほうがより美味く感じられる?ああ・・・せめてクルマでなかったら、後追いで一口ビールでも追加オーダーしているところだった。
 

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総じまして「ハンパなくワイルド!だけど憎いけが何となく纏まり感じる計算高さ!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。コショウや山椒などは「スパイス」としてではなく、「出汁の素」として扱っているような、少し他とは違うイメージも濃ゆい。これは変態的とか、実験的とか試行的とか、そんなレベルじゃないことは確か。何にでも好き嫌いがあると思うけど、ちょっと冒険してこれにトライしてもいかが?と広く進めたいです。そんな痛快気分を共有したく、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   国領の
   青い空下
   黒い汁
 
 
   シビカラ刺激
   旨さが沁みる
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3413】 八咫烏 (東京・九段下) RAMEN金 焼干パクチー + ハートランドビール 〜まさに金メダル級の黄金スープ!淡麗とエキゾチックの共存焼干出汁!

突き抜ける透明感と深い旨みを求めて・・・神保町・九段下
 
 神保町・九段下辺りはいいねー。淡麗ながらも明るいスープ感で魅了するラーメン店がパラパラとあって、個人的には飽きない。また休日のビジネス街のまったりした雰囲気と、緩んだ仕事空気感が好きで、最近週末はこのエリアに出没することが多いです。実は今回、「黒須」さんを狙ってたー。
 

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 この日はたまたま、その「黒須」さんが臨時休業でして・・・最近こう言うパターンが多くて嫌になります。しかしメゲることなしで、少し歩いて「八咫烏」さんへ。「二階堂」さんもいいんだけど、開店時間の30分の差がどうも気になり、こちらでお世話になりました。すでに行列が発生しており、カップルもそこそこ並んでる。聞きたく無いけど耳に会話が入って来て、最近の若い方の話をBGMのように楽しんで過ごしました。結局30分程度待つことになったんだけどー。
 

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 それでもこの日は空いている方です。なぜなら限定メニューの提供切れ目だったから?。デフォルトメニューがしっかりしているので全然問題ないのですがー。今回は、まだ未食の「RAMEN金 焼干」とさせていただきましょう!。また、焼干パクチーと言うバージョンもありましたからそれで。和風とエスニックのコラボが凄く楽しみ!。
 

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大人の休日の過ごし方・・・ハートランドビール
 
 週末のアルコール摂取量がハンパないんだが、今はこれしかストレスの発散の仕方を知らんのでねー。しかもハートランドが置いてあると無視できないもので。最近、クラフトビールが旨いけど重く感じられて、これくらいのライト感と重厚感がバランス良いビールが、ちょうど良いのです。早く飲みたくて注ぐのを失敗し、泡立ちばかりが立ってしまいましたー。
 

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まさに琥珀の極致!金色煮干出汁が深過ぎる!旨し!
 
 たまたま隣あわせになったカップルさん。彼らのラヲタ(ラーメンヲタク)の問題点・嫌な話を耳にしながらも、配膳時には同じように写真メモは撮るのね(笑)。でも1枚だけってのが違いなのでしょう。しかし、私はそんな会話にめげもせず、自分の配膳時にはスピーカー部分を指で蓋したiPhone で、隣にてバシャバシャ撮ってしまいました・・・・ごめんね。別に嫌味じゃないんだよ。これ病気だから。そんな感じで、今回は手早さを気にし過ぎてピンボケ部分が多いです。
 

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 おおお!これが「金」「焼干」の色なのか!まさしく琥珀色と言った感じで、本物の琥珀よりも透明感がハンパない。それにこの色合いなら店によっては塩ラーメン。白醤油の使い手だと認識してますが、出汁を見ただけでこりゃ旨いと感じさせる迫力です。また立体的な薬味の盛り付けもナイス。味玉のこの店独特な色合いが、また麺顔を一層ヴィヴィッドに魅せる。
 

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 出汁がまず淡麗で、温度感も素晴らしい。煮干の軽い味わいがホッとさせる安寧感。そして香味の透明感がほのかに色気を感じさせ、透明感高いながらも豊かな味わいと映ります。スープの分類としては「焼干」アピールなので「煮干し」とさせていただきました。何も知らされてなければ「醤油」としてたでしょう。煮干のクセになる部分がそぎ落とされたような軽い甘さが、いかにも上品。淡麗系と言い切れば塩気が気になるところですが、それも尖がなくて円やか。
 

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 また薬味が面白い。上品なライト系な味風景なので、淡白な味が相性良さそう。そんな中、白く粗い微塵物体が玉ねぎと思ってたら、そうでは無かった。これが妙にスープとの相性がよくて、レンゲが止まらない。これ何?知ってる人いたら教えてくださいー。大根等ラディッシュ系の浅漬けなのだろうか・・・。
 

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入れるのも躊躇するが・・・・パクチー大好きパクチー星人」なオレ
 
 このままで完成系なのに・・・本当にパクチーを入れるのか???。流石にパクチー星人でも入れるのを躊躇しました。ビールのツマミにしても余るので、思い切って入れてみた。確かに一気に味風景が一変しますねー。しかしパクチーで染まりきってしまうことなく、焼干の香ばしさとはミスマッチの旨さをかもし出します。
 

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 食いづつけてゆくと、ミスマッチがベストマッチのようにも思えて、だんだん頭が混乱する。どうもパクチーの中にもドレッシング???のようなタレが入っているような感じが少しする。だからかは知らんが、妙に相性の良さには、味の触媒がありそうな気がする楽しさがあります。
 

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全粒打ち込みの風流ストレート麺!見栄えと風味で二倍に魅了!
 
 ここに通いだしているのは、スープだけでなくこの麺にも魅了されてるからです。クツクツとした花穂が低めな麺が好き。しかもそれが全粒粉配合で風味よし。さらに麺線の整い方が美しく・・・・まるで昭和オヤジのポマード頭髪(後頭部)を連想してしまいます。
 

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 加水低めで全粒粉という仕立ては、噛むときの風味が楽しめていいね!。特にスープがライト系だから、風味をマスキングするものが低く、ダイレクトに感じ取れるのがナイス!。表層はツルツルとは言わないが、膜もく一枚滑り層があって、啜りは重くない。ズボボっと和蕎麦ライクにすすれるのが気持ち良いです。
 

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 今回はパクチーを追加したから、時々それを引っ掛けてくるんだけど・・・流石にパクチーと食うとパクチーの勝ちだね、風味の強さは。一気にパクチー蕎麦を食った気分になるけど、それも味変化と捉えれば決して悪くない!。
 
 

 

 
 
今風定番の低温調理系の2種チャーシューは完璧!ビールが進む!
 
 現在開店するラーメン店では、みな低温調理のチャーシューを提供してくるのでは?と思えるほど、流星極めるタイプの肉。しかしこれは行き着く進化ですね。当面これを超える新しいスタイルは出てこないのだろうか・・・。それほど、完成形に近いと思える美味さを感じます。塩気を意識させなくナチュラルな肉味に、少し濡れたスープの味で食い進めるのが最高。またレア加減もスープの熱を利用して調整可能で、最近では丼に羽を生えさせ、肉の熱退避ができるものもある。当然、ここのチャーシューは別格的な美味さで、ここでいつも、わざわざビールを合わせるのは、単にハートランドだからという訳でもありません。ビールと合わせて味わうのが好き!そしてそれによく似合う絶品!。旨し!。
 

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味玉にハズレなし!いつ見ても不思議な色合い!
 
 いつも思う、白身の外周に染まる灰色。醤油の色でこんなの出せるのだろうか。色合いは意外性あるものの、味わいは極上定番。薄い出汁が深く入ったような味わいで、卵黄には熟成もうっすらと感じさせます。かといって卵本来のコクを失っていない。和菓子のような甘さに染まるタイプじゃないね。それにしても、カットして断面をよく見せるようにした提供スタイルはナイス。見ようによっては、マリメッコのような味玉に感じるー。
 

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総じまして「まさに金メダル級の黄金スープ!淡麗とエキゾチックの共存焼干出汁!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。焼干の黄金出汁で完成と思うに止まらず、パクチー添えるセンスには脱帽です。これは定期的に食いたい逸品。ご店主は限定メニューの天才なんだけど、わざわざ限定外して食いに来る価値です。またきます!。そんな応援気分と感動を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   行列に
   重い雨空
   八咫烏
 
 
   焼干出汁で
   快晴気分
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3412】 麺屋 さくら井 (東京・武蔵野市西久保) 煮干らぁ麺 + 雪の松島 旨辛純米酒 〜三鷹・武蔵野エリアの新たなるランドマーク的崇高らぁ麺

宣告人の役目はツラいのだ・・・
 
 休日に運動不足解消にチャリこいて、久しぶりにお気に入りの「麺屋 さくら井」へ。嗚呼、やっぱり行列がすごいやー・・・。まぁ、暑さも引いて秋の空気感を満喫しながら、行列に加わることと致しましょう。ところが並んだ途端に、スタフさんが何やら慌てふためいている。どうやら材料切れのサイン??。ひとりひとり行列をカウントし始め、私の番でギリギリセーフ(ヤバかった!)。まだ閉店時間1時間弱のタイミング。本当にすごい人気店になったもんだと感じ入りますね・・・。
 

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 しかし、ここから私のお仕事「死刑宣告人」が始まりまして、後客が来るたびに「もう売り切れたそうです」と宣告するハメになりましたー。ざっと8人には宣告いたしました。中には睨まれたり、また丁寧にお礼を述べられたりで、色々と人間性を垣間見ました。
 

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 この日は、醤油と塩が先に売り切れてしまい、煮干しかない状況。わからないものだね・・・煮干が残るとは、ニボシストなオレとしては問題無しなのですが。それだけ、醤油と塩のブラッシュアップが認められてきたと言うことでしょうか。ますます人気店の貫禄が増しつつありますが、気を引き締めて常に進化を続けて欲しいものです。
 

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今宵の酒:雪の松島 旨辛純米酒
 
 そんなこんなで最後の客なオレ。ゆっくりとチビチビやりたくて、いつものように真昼間から「今宵の酒」ですよ。いつも2本の一升瓶を掲げてくれて、どちらがよろしいですかと聞いてくれます。「どっちが辛口?」と聞くのが常なのですが、「どっちも辛口」なんてよく返されますね。今回は、こっちの方がずっと辛口と勧められた「雪の松島 旨辛純米酒」をチョイス。
 

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 なみなみと注がれる酒を見るのは一日の中で一番楽しい瞬間ですな。また、お疲れ様でした的な、プチお通しをサービスしてくれました(笑)。いやー・・・ラーメン行列とは言え、リストラ的に人を切るのは性分に合わないので辛ろぉござました。癒しのチャーシューに柚子胡椒が実に合うね。肉の享楽的な味わいに、人生のニヒリズムを感じる柚子胡椒の組み合わせが実に美味い。そこを酒で流し込む。純米酒独特の図太さと後味に残る甘み。されど辛口のキレが交錯して、なかなか料理に合いそうな味わいです。今度「酒のカクヤス」で購入しようと思います。
 
 

 

 
 
「ニボっぽく苦らない煮干し」としては都内でなかなかハイランクと思うのだ!
 
 人気店だから、きっと開店直後から休みもなく働いていたのでしょう・・・・。厨房の中は安堵感に包まれる。そしてやっと賄い飯が食えるのでしょうね、小声のやりとりが楽しそう(笑)。それを冷酒味合いつつ、心の中でお疲れエールを送ります。そんなほんわか気分の虚を衝くように、私の配膳が完了。残った冷酒を手元に置いて受け取ったのがこの麺顔です。
 

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 ふう〜こいつはヒンナだぜ!いかにも煮干し感溢れる表層エキスの浮き!そして丼の淵に貼りつく泡立ち!。岩のりが鮮やかで深いブリリアントグリーンで、全体の色彩が引き締まります。コントラストのように配置された玉ねぎ微塵の白さが眩しい。そして素朴な深みを感じさせるメンマと、色めき立つレアチャーシューのハイブリッド感覚がまた嬉しさを高めるか!?。
 

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 もう何度も食ってる味わいなんだけど、いつも何か語りたくなる崇高な旨味がいいね。個人的には、「ニボっぽく苦らない煮干し」として高く評価したい逸品かと。煮干しの種類などわかるはずないけど、伝えたいのは、「苦味で勝負していない煮干し」「甘ったるくない煮干し」と言うことで、ちょっとありそうでない感覚。極ニボも相当好きなニボシストな私ですが、淡麗ニボシも好き。濃厚煮干しと淡麗煮干しを両方提供する傾向が、昨今の煮干し専門店ですが、その淡麗煮干しにもじりっとする苦味を香ばしくかぐわせるタイプが多い。そんな中、甘さ控えめなのに、苦味を排除した方向で煮干そばを表現。しかもライトな感覚が素晴らしいので、小さい子供でも難なく食せる本格煮干そばと言う展開です。実際に、私の近くで2〜3歳のお子ちゃまが、美味しい美味しいと食べて入るではないか・・・・。
 

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 そして岩海苔がいいね。実はあまり好きじゃない素材。だから実は私のラーメンレビューに「燕三条系」が少ない。なんだけど、この岩海苔は茶漬けでもOKなフレッシュ感あるのがナイス(乾燥物にフレッシュ感って表現するオレもセンスないけど)。本当に海苔が美味いと教えてくれてるのかも知れませんね。加えて玉ねぎも嬉しい。ライトな煮干しだから無くても影響ないようで実は重要。甘みと苦味の混在は、まるで煮干しにも共通しそうな味展開。味存在の世界は違うけど、煮干しと玉ねぎは共通項が多いから相性が良いのかも。
 

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パツパツせず、それでいてクスクスっと風味を感じ、最後は汁を吸い込み旨味を高める
 
 だから何?って感じだけど「三河製麺」らしいっす。煮干そばには低加水麺が定番。そしてそれ大好き。そう言ったプラットフォームにバッチリ乗っかってます。ただ、それほどパッツパツで主張する麺でもなく、ナチュラルな雰囲気を持ち合わせるようで好き。
 

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 やはり芯の風合いは残して欲しい・・・・って要望に叶います。パツパツと言うより、クスクスとした感覚ですが、ライト煮干しだからそれで合う。前歯の千切りはリズミカルに楽しめます。奥歯へ運ぶと、麺に張り付いた岩海苔と、絡んだ玉ねぎ感覚を楽しませてくれます。麺の束を潰すとクッシリとした低反発な歯ごたえがナイス。その隙間に岩のりが貼り付いて風味を醸し出します。また思いがけず玉ねぎのシャリシャリ感が混じり込んで、香りと味わいと歯ごたえがカオス!
 

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 後半になると、やや汁を吸い込むタイプかも。それはそれで好きな人多いのでは?。クチクチっと容易く潰して、麺グルテンと汁エキスの融合する味わいが楽しめます。きっと近くのお子ちゃま達は、この味わいを楽しんでいるんじゃないかな。優しい旨味だからいいね。
 
 

 

 
 
極限のレアっぷりが愛おしいチャーシュー!そりゃ酒に合うでしょ!
 
 実は、いつもオレが「さくら井美味い!」と言うものだから、知らないうちに妻子が食べに行ったそうな(爆)。感想を聞くと「チャーシューの生っぽいのが苦手」だと言うじゃないですか。「なぬーーーーそこが大事!」と申し訳ないが大説教を垂れてしまいました(大反省)。オレの妻子は、なま物が苦手だったんだ・・・・。考えてみれば、都内に限らず低音調理のチャーシューは隆盛を極めつつですが、中でもこれほど生っぽい旨さを楽しませてくれる店は少ない!。
 

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 レアっぽいチャーシューを味わうなら、「麺屋さくら井」でっせ!。これ大おすすめ!。酒にあうチャーシューはここ随一!。ちなみに、家族にはその後、「少しスープに沈めて好みの色に変わるの待ってから食うと美味いよ!」とアドバイスしました。
 
 

 

 
 
総じまして「三鷹・武蔵野エリアの新たなるランドマーク的崇高らぁ麺」
 
  ・・・とでも申して起きましょうか。こんな住宅街のど真ん中に、ぽつねんと存在しつつも注目集める旨さ・・・ハンパありません。今後も通うこと必定。いつか家族全員で訪問してみたいと思います。その時は笑わないでねご店主。そんな感じで、まとまりない中、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   昼時に
   気持ち解れる
   いわし
 
 
   空腹沁みて
   煮干し揺らめく
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3411】 メルシー (東京・早稲田) もやしそば 〜いつか帰って来たくなる大衆レトロが極まる味わい!

憧れの学府近くでOB気分も味わって〜
 
 九段下で所用を済ませ、東西線でそのまま帰宅・・・・するのも勿体ない。長雨が止んで空の一部に青さが覗く。ちょっとふらっと散歩でもして帰ろうと「早稲田」で途中下車。適当に時間潰して「メルシー」さんにお邪魔してきました。昔、関西で学生してた頃、早稲田狙って予備校通ってたんですが、経済的事情により受験さえ出来なかったというトラウマも感じます。しかし、やはり憧れのエリアだったもので気分は悪くないのです。
 

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 休日のおやつタイムに近い時間でも盛況な店内。私よりもご年配のお母さん世代が、大活躍のフロアです。相席当たり前の状況。その各テーブルには、学生さんと親父世代が入り混じってます。やはり親父世代は母校散歩の途中なんでしょうか・・・・。私もOBのふりして、それなりに気分満喫でございます。作りは「喫茶&ラーメン」なんですが、雰囲気は町中華のようでもあり、学食っぽい気楽さもあり、大衆的な雰囲気が非常に和みます。今回はそんな中、「もやしそば@420円」。このご時世でワンコインでお釣りがくる。泣かせます。
 

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 「もやしそば」。それは金のない時非常に頼りになる麺料理。近年は、非常に財布事情が苦しい中、「もやしそば」「ワンコインラーメン」に絞ってラーメン活動しておった時期がある。やはり安くて旨くて、腹一杯になり、どこでも食えそうということでは、右にでるラーメンはないと感じ入ります。
 
 

 

 
 
町中華と学食気分が織り交ぜな大衆さ!・・・妙に懐かしさ溢れる醤油味
 
 使い古されたテーブルと椅子。そして厨房から流れるラードが熱せられる匂い・・・・カレーの残り香・・・・いいねぇ〜。お母さんから恭しく出されるお冷が常温なのも、なんだか雰囲気に合ってます。ここにいるだけで、学生の頃を思い出します。あの頃はラーメンヲタクに覚醒する前だったので、ラーメン食いながら、マンガ雑誌を読みふける態度もしていたオレ。ラーメンと雑誌・マンガは欠かせないと信じきっていたかな。今では信じられないが、食い終わってタバコを1本吸って出ていったりもしてたか?。昭和の食堂的空間がそのままタイムスリップしたメルシーで、昔を思い出してた・・・・。そんな時、私の虚をついたように配膳が完了。それがこんな麺顔です。
 

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 おおお!久しぶりの大衆的和みを感じるモヤシの山。ゴージャス感が抜けた感じがいかにも親近感を覚える。味玉ならぬゆで卵。しかもスライス。質素な中に心義感じるコーンの散らばり。価格とコストを抑えながらも、精一杯喜んでもらおうという学生さんへの愛情に溢れているではないか!。壁に飾ってある「清宮Jr .」の写真笑顔が、まるで店に感謝を伝えているかのようである。
 

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 スープがまず懐かしい感覚。しっかりと醤油感伝える深いブラウンで、透明感あるようで実はとても霞んでいる。鶏ガラ系のようで個人的には豚エキスもよく感じるような・・・。香味油にはラードを使っているのか、またはモヤシがラードで塗れているのか不明ですが、その香ばしさを感じます。塩気は現代のラーメン風景の中では、かなり強め。その分味がしっかりとした輪郭を形成して分かりやすい旨さです。所謂化学的な旨味もありましょうが、トッピングのモヤシの汁など、野菜系のエキスもそれなりに溶けていると思え、尖りとまでは感じません。
 

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 メンマを沈めると少し風味が変わる部分もありますかね・・・。きっと自家製ではないので、醤油ダレや出汁が別なので、微妙に風味がブレンドされます。また麺の風味も後半には伝わるので、後半は少しだけまろやかな味わいに変化するかも。
 

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密度感低めで丸み感じるしなやかさ!これも大衆的旨さで汁をバクバク吸い込む
 
 学習能力がオレには消えかかっている。以前訪問時に、「麺カタメ」対応ができることを知ったのに、すっかりそれを忘れてしまってた。常連と思しき後客が、「ラー大・カタ」などと小粋な注文を飛ばしてたので思い出した次第。確かに中にはカタメと伝えたくなるデフォルトの茹で上げですね。密度感は少なく、アルデンテを少し超えた炭水化物感です。
 

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 細麺の部類の中では太めに感じるサイズ間。ややふくれっ面した角麺が、まるで丸麺と感じるようなイメージで、密度感は控えめです。その分しなやかに感じ、まさしくツルツルと滑るように口元から喉奥へと駆け抜けて行く。前歯のちぎりはスパスパスパスパと、たやすくリズミカル。奥歯でプレスすれば、一気にクチリと潰れます。時々モヤシが紛れ込んで、シャクリとした歯ごたえが混じるけど、それも妙に軽く潰れるので、あまり違和感がありません。
 

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くたる一歩手前のモヤシ歯応え!コーンが心意気のカケラ
 
 このモヤシは、軽く炒めたものなんでしょうかねー。茹で上げタイプのスカッとした湯上り感の抜けがあまりイメージされない一方、逆に焦げ目がないので不明。しかしラードなのか油に濡れたような光沢感と、熱が浸透した透明感が印象的。クタッとする手前の淡い甘みがいい感じ。時間が経つとスープに溶け出して行きましょう。
 

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 またコーンが紛れていて奥歯に時々引っかかる。ばかにしたものではなく、一粒でもコーンを噛みしめると驚くべき甘さが広がります。ちっぽけでもアミューズ性を高めてくれる。またコーンの黄色と、ゆで卵の黄色が妙に色バランスが良くて、麺顔としてもちょっと貢献度を上げているようなイメージ。こういうところも、どこか愛情を感じるものですよ!。
 
 

 

 
 
総じまして「いつか帰って来たくなる大衆レトロが極まる味わい!」
 
 ・・・と言うそのまま感じたままのコメントで、ごめんちゃい。実際に早稲田卒業生なら、もっと思い出に浸るような旨さを感じることでしょう。私の母校は住宅地にあったもので、思い出の味となればウインナーコーヒーとサンドイッチ。なんだか急にそれを食べたくなったが、思い出というのもスパイスなんだろうね・・・・なんて。懐かしさついでに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
            街散歩
            学生気分
            もやしそば
 
 
            老いも若きも
            盛る食欲
 
 
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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コンバット・マーチ(早稲田大学応援曲)

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早稲田大学 [DVD]

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早稲田の歌

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北風: 小説 早稲田大学ラグビー部 (集英社文庫)

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#281 早稲田「源兵衛」

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【今週のラーメン3408】 柴崎亭 (東京・つつじヶ丘) 塩煮干そば + 生ビール中 〜怠りなく進化中?名作塩煮干そば揺るぎなし!

行列のない柴崎亭に遭遇
 
 平日の昼下がりならともかく、週末の昼間に外待ちゼロで、店内にも空き席が半分あるなんて・・・珍しい。しかもご店主がおられる日に巡りあうことができました。先週あたりから、猛烈にこの店の「塩煮干そば」が食いたくなって、わざわざやって来ましたよ。それに、ここで飲むジョッキのビールも格別だし。天気は悪かったけど気分はルンルンでしたー。
 

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 柴崎亭の人気って、毎週くりなされる限定メニューのレベルの高さが秘訣だと思う。なので開店一巡目の客はほぼ限定しか頼まない状況。しかし私はその高品位限定メニューには背を向け続けているー。限定を狙い出して、限定メニュー沼にハマってしまったら、辛くなるのが一つの理由。そしてもう一つは「レギュラーメニューが実にしっかりしている」ことであり、ワザワザ限定なくとも個人的には満たされるからー。
 

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 きっとこれからも通い続ける店ですが、国領に2号店(いしかわや)が出来たため、機会は少し減るかもね。あ!そうか!空いていたのは2号店に分散されたためなのか!?。
 

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ギチギチに凍らされたジョッキだけでも目の保養!キンキン冷え冷え生中旨し!
 
 うら若き女性客の真横で、ギチギチに凍りついたジョッキで頂く生ビール最高!。業務用冷凍庫でジョッキをキープしているのか?。凍りつき度合いがハンパない。またスーパードライなのか?こういう強い冷たさには、ドライが合うね!。真冬でもこのコンビネーションを求めてしまうオレです。一口大きく飲んで気持ちが安らぐ。安らぎすぎて気が抜けて・・・思わずゲホッてしまって、思いっきり気持ち悪がられたかも。
 
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変化か進化か!?久しぶりに食うと印象がこんなにも違うもんかえ〜?
 
 そう・・・店内の半分の客は若き女性で、しかもおひとり様が多い。この10年少しでラーメン店の風景って本当に変わったな。最近の大学ではラーメンサークルがどこでもあるらしいし、それならオレは入っていたはず。母校のサークルをいつのチェックしている私は、生まれてくるのが早すぎたと思う次第。そんな時代を感じていたところで、配膳が完了。ビールも一口残るてタイミングでした。
 

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 おおお!なんだか今日はこじんまりしてないか!?一瞬「小盛」が出て来たのかと思ったけど、深さは十分で質量は減った訳ではありません。柴崎駅時代から食ってたメニューですが、久しぶりに食いますので興奮しまくり!。相変わらずのスープの透明度とエキスのキラメキがすごいんだけど、トッピングや今回の丼など、少し変化を持たせているようですね。
 

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 いつものあの味だ・・・と思い込んでスープをひと啜り。1年以上ぶりだからか、記憶が飛んでいるのか、思っていた風合いとは少し違うように感じました。チューニングを少しづつ変えているのか??。最初は正直言って思い出の味との違和感があったものの、悔い進めていくうちに良さががビシビシと伝わります。
 

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 あくまでも私見ですが、昔の味とは香ばしさが違うような。違うというより変化?進化?で、今回はまるで焼き干しで出汁をとってるのか?というほどの香ばしさが印象的でした。煮干しの種類が変わるだけでも印象が変わるので、焼き干しとは言いすぎか。また、以前は淡麗系の塩煮干のイメージなんだけど、淡麗の中に芳醇さが少し加わったようなイメージ。例えば煮干しに甘みを感じるようなフィーリングもあったようなで・・・正直自信ない。
 

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 一方、ベースの鶏ガラスープは相変わらずの明るさで、旨味が煮干しを邪魔しない程度にしっかりと味を伝えます。麺の風合いもスープに溶け出すものの、クリアな味わいには影響せず。嗚呼、なんだかんだでやっぱり、レベルが高いのだ!。
 
 

 

 
 
クスクス歯応えも良いし汁吸い込んだ旨味も良い!麺線の美しさだけではないのだ!
 
 丼の径がスリムに先端で絞られるため、麺線の広がりを大きく眺めることは、あまりできなかったが、チャーシューをめくるといつもの見事なるパラレルの流れが美しいです。この麺も言い尽くした感がありますが、加水はやや低めで、あまりそれほどパツパツさがないストレート細麺。しかし角ばった部分が薄皮一枚半透明になり、中心部は淡く芯の残存を残します。なので、前歯を当てるとクスクスっとした感覚で千切ってゆくのだが、それがまた楽しい。
 

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 スープも吸い込むのだけど、多少しなやかになったかな?と思う程度で、クスクススパスパと小気味好く千切り潰して食います。普通に箸でリフトするだけで、麺が綺麗に揃う。なのでスープの持ち上げがよく、出汁の味を感じながら麺の風合いを楽しめる。そんな逸品ですね。
 

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こんなに大判のチャーシューだったか!?スープ熱でピンク色が消える前に頂く!
 
 最近は、こんな薄ピンクの肩ロースだったり、ロースの肉が主流なんですが、これも色々と変遷してますね。確か以前は鶏チャーシューが乗ってたタイミングもあったのでは?と怪しい記憶もありますが、薬味に至っても変化してます。
 

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 ただ確かにチャーシューは進化し続けているようです。質感とサイズは、昔と比べてアップしたなーと感無量。その分、少しづつ物価上昇に合わせて価格改定はしているのですが、それでもこの質感で700円はすごいね。淡白な味付けだけど必要十分なロース肉。割と早くに、スープ熱の伝導が始まりますので、前半で食いきってしまいました。少し歯応えのある肉ってのもいい感じ!。
 
 

 

 
 
総じまして「怠りなく進化中?名作塩煮干そば揺るぎなし!」
 
 ・・・と言う個人的な印象でまとめましたが、曖昧な点はごめんちゃい。個人的には、この店は「塩煮干そば」と「山椒そば」がおすすめ。あっさりタイプで、風味の巧みさを味わいたいならこれですよ!。また禁断症状が出て来たら、速攻で訪問したいと思います。今回は名作を食って満足。そんな気分を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   雨あがる
   モヤモヤ気分
   曇り空
 
 
   塩ニボスープ
   晴れやか旨さ
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3407】 中華そば もり川 (川崎・新丸子) 味玉中華そば 〜ホントに毎日食えるぞ!久しぶりに日常感溢れる和みの中華そば!

ほのぼのパワーが突然!東横線新丸子に出現!!
 
 久しぶりに東横線新丸子駅界隈に出没。ひさしく「麺やでこ」に行けてないので訪問しようとは予定していたのですが、ラーメン系SNSに新店舗情報をたまたま見つけてしまったから、興味が湧いてそちらへと流れてしまいました。「中華そば もり川」という店。どんな系統とか全く無知でしたが、なんとなく旨そうな名前と感じませんか?。そんな軽い気持ちでスマホのGPSを駆使して、ちょうどランチタイムの現地にやってまいりました。
 

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 あれ?ここ来たことあるぞ!?・・・以前札幌系味噌ラーメンを食った記憶がある。居ぬきなのか・・・。調べてみれば、このロケーションは次々と店が入れ替わっているスパイラルな状況とのこと。ちょっと心配も浮かびますが、逆に応援したくなりましょう。気にせず入店です。
 

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 するととても愛想よい男女のお出迎え。ご夫婦なのかそうでないのか不明ですが、息は合ったようです。ただ初日トラブルでよくあることですが、券売機がまだ稼働せずとのことで、口頭注文、前払い清算というスタイルです。開店日だったので、味玉をサービスしてくれたのは嬉しいが、なんと「中華そば(しょうゆ・しお)が650円との設定がいい感じです。これで旨ければもちろん定点観測を続ける気が満々! 
 

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絵に描いたような「昔ながらの中華そば」感覚!プラス若さの透明感がナイス!
 
 それにしてもサンプルになるものが一切ないので、先客が食っているのを横目で食い入るように見つめます。それは実にシンプルな中華そば・・・と言った印象。塩のスープ透明感が半端ないのを見つめすぎて、麺食らってる他客から、逆にメンチを食らってしまいました。迷った挙句にまずは王道の「しょうゆ」をチョイス。地元客が次々と入れ替わり入ってくるところで、流れが切れたタイミングで私の配膳が丁度完了いたします。それはこんな感じ。
 

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 おおお!これはこれは!!いかにも「昔ながらの中華そば」感覚なる一杯ですよ!。奇を衒うところが一切ない。魔力に吸い寄せられるというより、和みのすごさにこちらが近寄って行きたくなるような雰囲気です。そして醤油琥珀が薄目に映り、また透明感も明るくて、単なる昔ながら系の復活というより、若い世代のセンスも見え隠れする・・・。
 

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 スープをまじまじと眺めて、一拍おいてから味わいました。透明感と感じていたけど実は軽い霞があるイメージ。旨味はもちろん鶏ガラのスッキリタイプで、香味にも鶏油をうっすらと感じます。ただ張り詰めた味わいでない動物感なので、豚肉?豚骨?清湯エキスも感じられるかと。その分深くてあっさした味わいです。
 

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 塩気がとても丸い。いや塩気のエッジが甘くも感じるもので、醤油ダレとの結びつきにヒントがあるのかも。都内名店の崇高な醤油の緊張感はないけれど、むしろそれが良いね。正直言って、このスープ感だと毎日でも食べられると思う。
 

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麻生製麺:細く強めの縮れ方に柔らかい黄色の多加水麺!ノスタルジー感高める!?
 
 全体のノスタルジー感を高めるのは、スープより麺でしょうか。個人的には最近珍しく食らう、縮れ系細麺です。多加水系でややねり水の個性なのか、薄黄色い色合いが印象的。透明感がうっすらと感じさせて、細麺の割には引き締まりを感じます。気になるので厨房の麺箱を除くと「麻生製麺」とあります。地元神奈川の製麺所らしいね。
 

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 やはりにらんだ通り、この麺の風合いが訳もなう懐かしさを感じますね。浸透するというより、スープで濡れただけという印象で、つるつると上滑りするような快感を誘います。なのでレンゲを駆使してスープもろとも啜り食うのが似合うかと。ライトなスープに濡れる印象の麺には、この食い方が一番旨いねー。
 

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 啜ってからプツプツと千切る前歯の感触。奥歯へ運んでからプレスしたときのプニプニした感覚。咀嚼で汁エキスと麺の風味を融合させ楽しだあとは、喉奥へと落とし込む。やはり強めの縮れがなんとなくのど越しにシルエットを感じさせる、そばライクなイメージが残り、快感で楽しいですねー。
 
 

 

 
 
デカデカローリング豚腹チャーシュースライス!汁に浸して馴染ませ食らう!
 
 本当のノスタルジー系ではあまりないのでしょうあ、まん丸でデカいサイズのばら肉ロールチャーシュー。サイズ厚さとも申し分なし!この価格ならむしろ値ごろ感以上。全体的に薄味仕上げで、ベーススープ生成時に全体貢献したかと思える、脂の抜けがむしろ楽しめます。
 

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 個人的には一度深くスープに沈めて、脂を柔らかくしたり、また肉繊維にスープを吸い込ませたりして時間を稼ぐ。そうした中、後半に差し掛かるときに、ガブリと大胆にかぶりつきたい。元の味が残るなかに、浸透した汁の味が適度に混じるような感覚が好きなんですー。残りは麺を巻いたり、また酒があったらそれをアテにしたりと、よく関西転勤時代のラーメン事情でお世話になった食べ方を、今でもやってます。
 
 

 

 
 
味玉にハズレなし!深く浸透した薄味甘し!
 
 開店サービスでもらった味玉だからと言って、特別贔屓はしたくないが、これは正直言って今風の味玉的に旨い。薄い出汁でライトな味が深く染み混んでいて、淡泊なはずの白身が滑らか味に旨い。ふるふるとした柔らかさも兼ねた感じで、一段上行く旨さであるし、まら卵黄が見事なジェル状になっており、出汁で熟成したような甘さと、卵黄本来のまったりした味わいが50対50のイメージで楽しめます。これは、この味玉だけで日本酒も飲めそうだし、またご飯系もイケるはず。嗚呼、今回もまた味玉にハズレなし。
 

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総じまして「ホントに毎日食えるぞ!久しぶりに日常感溢れる和みの中華そば!」
 
 ・・・と言うしかないでしょう!。誠に抵抗感のない優しい味わい。これで軌道にのったらご飯系サイドメニューも確かめてみたいし、ワンタンなどのトッピングもどうなるのかも、今から期待です。さて・・・気になるのは客を引きこむ魔力ですが、聞くところによると、中華そばの他に「ラーメン」も加えるとのこと。二枚看板メニュー方式検討とのことで、ちゃんと先も考えているみたい!。ほっとするより、ますます期待が高まります。そんな応援気分ですが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   ぽかぽかと
   心温もる
   中華そば
 
 
   しみじみ透ける
   旨さと秋空
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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