ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3143】 吉祥菜館 (東京・吉祥寺) スーラータンラーメン ~小春日和のふわふわ感とチョッピリ冒険的な酸辣湯麺

<長閑な休日朝の吉祥寺、スーラー気分でぶらり旅>
 
 休日の朝、自宅でちょっとネットで調べ物をと思って、PCをバチバチ叩いて見るが・・・全く反応しない。おかしいと思ったらルーターの点滅ランプが全部消えており、完全にイかれてしまっておりましたわ。もう7年くらい使ったら、これでもう償却済みかと・・・諦めて、一番身近な家電量販店ヨドバシ吉祥寺店で最新機種を買いこみました。嗚呼、年末年始の連続出費が痛いというのに・・・切ないです。気分転換に、ちょっと井之頭公園へと散歩もしましたが、天気が良かったためか人混みが激しい。とっとと気分を切り替えて、予定調和で昼飯ラーメン活動を始めましょう。
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吉祥寺 消えた街角

吉祥寺 消えた街角

 
 

 

 今回のタイミングでは、まだ11時台だとまだ混んでおらず、比較的空いていた「谷記 吉祥寺店」。だったが、飲んだくれ先客がちょっと怖くて早々に退散(汗)。それで仕方なく裏道に回ってやってきたのが、こちら「吉祥菜館」さんです。ところがこちらは先客ゼロで物静かすぎて・・・逆にまた怖かった。接客も大陸食堂的でどこか客と対等な感じです。狙った通りに「酸辣湯麺」がメニューにあるのを確認して、怯んでおられず、早速それをオーダー飛ばしまた。するとフロア担当のおばちゃんは、オレの意思を受け取り、厨房にガナって「スーラー!スーラー!!スーラー!!!」と檄を飛ばしておりました(多汗汗)。大陸系中華ならこういった大胆さが、いい感じです。
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 それにしても、この店箱なら、夜に酒宴で使いたい気分ですね。階段とエレベーターが少し怪しい感じなんだけど、逆に穴場かもしれません。パラパラと後から家族客も来られてましたし、昼飯晩飯で遭難しそうになったら、こちらは重宝でしょうねー。次回は夜に一人飲みメインで訪問したろかと考え中です。

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<マジに本格酸辣湯麺!酸味と辣油の波状攻撃を溶き卵が優しく包み込む!>
 
 頭の中では色々考えながら待ち続けるんですが、それにしても静か過ぎるぜ・・・。オレも余裕が薄れ、不安な気持ちあちこち目を配る。で、店のおばちゃんと目があった瞬間、彼女は奥に戻って行かれました。そして、しばらくしたらBGMが鳴り始めました。雑音って大切なんですね。ガチャガチャと中華鍋を振るう音が遠くから聞こえ出して、ようやく中華屋らしくなってきたぜと思っていた絶好調のところで、配膳されたのがこの麺顔です。

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 さすが本格中華屋・・・ちょっと町中華とは違った世界を感じます。スープが日本で言う「出汁」の感覚は全くなく突き抜けた感じしませんか?。ご飯と一緒に食えと説得されるような濃厚さ、そして存在感です。そのスープは、透明感ある赤い辣油が表層を漂っており、直下の層には黄色い溶き卵が、緩々と龍のように漂い泳いでいるようなお姿。酸辣湯麺の完璧なイメージ通りです。

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 ゆっくりとレンゲをすくい上げて、まずは一口。口に運んだ途端、酸味のスパーーーーっとした広がりで鼻腔が広がります。そして直後に辣油のシャープな辛味攻撃。しかし意外に動物系の清湯の出汁感が効いている。その上に、ジリジリと感じさせる赤唐辛子の攻撃と、辣油の切れ込みがキレキレです。それをさらにアクセラレートするのが酸味。中国の酢?黒酢??かは知らねど、酸味を効かせている一方で、熱気を込めた熟成感が口の中に広がります・・・すげーうまい。出汁の穏やかさの正体は、個人的には「しいたけ」と思い込んでます。しいたけが結構トッピングとして入り込んでいる上に、炒め調理で独特のアミノ酸を滲ませているはず。ここが大陸系と島国系と結びつける接点の様な気がしてなりません。スープにしいたけが深く滲んでいます。

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 なんだかんだ言って、溶き卵がいい!。辛さ、酸っぱさ、滋味出汁などを全てを受け止めて、融和させる魔力があります。卵は何でも料理をワンランク上にしてしまう・・・・、円やかさとコク深さがプラスされたようで、一気に食欲増進となりましょう。

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<溶き卵に絡む絹ごし豆腐が泣けるほど優しい!他にも具だくさんで楽しみ尽きぬ!>
 
 具材も多さも楽しり、確かに食感を存分に楽しませてくれる。そして椎茸も適当量入っており、炒めて煮られたそれは、旨みを存分に吐きだしつつもクニュリとした歯応えで和ませてくれます。豚コマ肉もぱらぱらと入っており、これら具材をかき集めれば、白飯が軽くお茶碗2杯は食えるかという感じです。

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 スーラーな刺激感の中で、異様なまでに和ませてくれるのは、とろみ×溶き卵×絹ごし豆腐の組み合わせ。絹ごし豆腐は細切りになっており、とろみと溶き卵のゆるりとした流れに身を任せます。レンゲですくうと一体化した餡がキレイ。ちゅるん!と啜り食うときの滑りの抵抗感のなさに、思わず頬笑んでしまいそうです(きっと気色悪いオヤジに見えますね)。

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<とろとろの酸辣餡に絡む和やらか茹であげの中華麺!>
 
 麺は、一見してよくある多加水中華麺で、茹で上げは冒頭から柔らか目な印象です。少し縮れの傾向があって餡とよく絡むような仕上がりを目指しているようです。麺同志もよく絡み、部分的にダマにも見えますが、タケノコや溶き卵をよく引っかけてくれます。

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 前歯の千切りはスパスパクチクチと容易に進み、啜り上げに入ると餡を持ち上げるから重いね。この場合の重さは心地よいですが、溶き卵と餡が絡んだ部分をズボボボボっと啜る時の感触は、中華餡かけ系を食う時の快感です。奥歯へ運んでからは、引っかけてきた具材の歯応えに隠れて、クチっと潰れるところが大人しい。麺よりも具材とスーラー感にどうしても気が行ってしまうけど、麺があってのエンタテイメントという感じが、この系統の良いところでしょう。

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 総じまして、「小春日和のふわふわ感とチョッピリ冒険的な酸辣湯麺と言った感覚で一気に食い尽くしました。酸辣とくれば刺激的なイメージが、実はやさしいトロミで包まれた上品さある・・・・そんな再認識をさせてくれた今回でした。ちょっとこれは今回の連食シリーズが終わってからも、定期的に食っていきたいねー・・・。いずれまた、次回は冷えたビールと共に。記憶が薄れないうちに、とっとと最後に詠って締めたいと思います。
 
 
 
   ふわふわと
   光のどけき
   裏通り
 
 
 
   昼飯和む
   ふわとろ豆腐
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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