ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3009】 タブチ (東京・高円寺) カレーラーメン 〜懐かしくて泣きたくたくなる・・・そんなお袋的カレーラーメン

【高円寺ワンコインラーメンシリーズ その2】


<切ないほどに恋しくなる・・・中央線高架下の泣きたくなるようなプチ食堂>


 ワンコインラーメンの魔宮・・・そんなJR高円寺駅界隈で、今回は「タブチ」さんに突撃してみました。とにかく高円寺はディープなのです。かつての喧騒が今は寂しくも感じる「高円寺ラーメンストリート」跡を西へ西へと向かうと、中央線高架下にある飲屋街が「寂しく」「ポツポツ」「だらだら」と続く。おそらく西新宿・中野より確実に安い。ビールケースがテーブルとなる世界観がいいんです。そんなダラダラ〜なところをちょうど突き抜けたあたりに「タブチ」と言う不思議な店があるんです。「ラーメン タブチ カレー」と書かれた赤いビニール看板屋根。下に小さく「高円寺店」って書いてあるけど本店がどこかにあるのか!?と思ってネットで調べてみたけど不明でした。


     




 ここは「プチ食堂」と心得ましょう。店先の券売機で食券を購入。入店して席につく前に、カウンターで食券を渡します。ちなみに「カレーラーメン」と「辛ラーメン」は同じ【400円】と言う設定ですから、二つのメニューが食券に印字されております。そのどちらかを女将さんに伝えるのが流儀なんです。混雑時は、同じテーブル席をハスに構えて同席は当然です。だってここでは客も皆さん運命共同体ですから・・・。







 さて、女将さんと紹介しましたが、壮年くらいの男女のペアがオペレーションでした。調理担当が女性の方で、とてもハキハキと仕切っておられる。この店は基本的になんでも500円前後ですから、オヤジというより節約したい学生さんが客としては多いようです。だからガッツリメニューの注文が多く、料理が大変そう。なんとなく男性の方が尻に敷かれたようなオペが、ちょっと和むといえばそんな感じですかな。ご夫婦かどうかは知りませんが、いずれにせよ女性が元気なお店はいい店ですよ。


     









<ラーメンなのに「カレーは無敵」と感じてしまう!その魔法餡掛け的存在感!!>


 ラーメンとカレーが看板メニューということで、今回は「カレーラーメン」とさせてもらったという単純な理由。・・・ですが、ここはどうもカレーか定食がオススメみたいです。ちなみに私の直前の客はカレーを頼んだ後、マッハの速さで配膳されました!。しかもまあ大盛りだとは思うが見事な盛りで、これは生唾ものです。その後に続く「クリームコロッケ定食」も実に旨そうで泣けてきました。カレーラーメンが配膳された時には、私の頬を伝う涙は乾いておりましたが・・・。







 さてそんなカレーラーメンですが、見事なまでに【いい意味で】学食チックです。デフォの醤油ラーメンに、ライス用共通のカレーを投入したという感じがいいね。カレー・ルーが溶ける前に、醤油スープをレンゲで味わって見たけれど、すでにカレーの風味が染み込んで解析不明でした。多分豚系の旨味メインな醤油味だと思うけど・・・。






 カレーラーメンは街中華にも時々見かける昭和の味わい。今回の一杯はまるでそれでした。カレーも本格的なのが溢れてますが、庶民的で日本にしかない家庭的なカレーはやはり王道です。子供の頃から好きだった小麦粉溶けたぺったり感があるカレーの香ばしさ。程よいスパイスの刺激感は現代では弱いと判断されがち。ですがそこが受け入れやすく感じるし、懐かしい味わいが広がります。具の少なさがまたシンプルさを感じさせ、カレーラーメンでしか遭遇しない、カレーとネギの相性も抜群です。







 カレーは完全な甘口ではありません。甘口ベースに微妙に辛い味を溶かし込んでいる感覚。全てとは言わんが、それぞれが手作り感を醸し出します。カレーの緩い餡状なものと、ベースの醤油スープの混じり合いもまた秀逸。とろみがあるのかないのかの微妙さがいいんです。スープとグビグビと飲み干すと、喉奥にぺったりと貼り付かないカレー味がなんとも言えず好き!。この程度なら、ライスを投入しなくとも、カレースープとしてしっかりと楽しめる感覚です。







<麺のイメージ低いが・・・むしろ学食の記憶を思い出させてくれて「ありがとう」!>


 麺はあまり語るところが少ないような、汎用チックですね・・・でもそれはそれで、全体的には調和しているから嬉しさもあるんですが。汎用的な透明感があり、アルデンテとは無縁のモチモチ感覚がメインの歯ごたえです。ストレートなフォルムと言うより、緩やかにボコボコとした形状。そこにカレールーが絡むように混じり合います。






 嗚呼、そう言えば、若い時は学食でよくカレー食ってたっけ。成長期は麺よりも、俄然「飯」派でした。カレーライスに、ライスと別に購入して、カレーライスの上にライスを重ねて食ってたっけ・・・「ライスカレーライス」と命名して、それは一時期「3年5組」の仲間内で流行ったもんです。あの当時、カレーラーメンって発想はなかったな・・・・。だって関西は「うどん文化」だからカレーにはうどんだった。












<私はカレーとくれば「じゃがいも派」ですー>


 ラーメンとしての具は、メンマだけです。まあ、それも多くを語らずと言った感じですが、細長くてくにゃっとした良く出会うタイプのそれです。カレーの味に支配されてしまってます。しかし、カレールーに含まれた具材は、なかなかしっかりとしております。豚肉もゴロッと出てきますし、なんと言ってもジャガイモがゴロゴロ出てくるのが・・・個人的には泣ける。時々、ジャガイモ否定な方も意見も耳にしますが、好みの問題だとは言え・・・こんなに美味しいものをと思えてならない(笑)。我が実家のカレーは、ジャガイモごろごろ過ぎて、客人に振る舞うと笑われるかもですがー。











 総じまして、「懐かしくて泣きたくたくなる・・・そんなお袋的カレーラーメンと言う感じかしら・・・。この店は非常に良いです!。きっとランチタイムや夕飯どきは混むと思うけど、大切にしたいお店には違いない。高円寺の高架下にこんな店があるとは、出会いの偶然に感謝です。早速次はいつ来ようかと画策中。次回は、やさいラーメン(450円)か、マーボメン(450円)で悩んでおります。実は・・・・「鳥野菜フライ定食500円」が狙いなんですがねー・・・・。などと悩むのも楽しいお店。いつまでも営業続けてくださいまし。そんな感謝を込めて、最後に詠います!。



   ガード下
   昭和息づく
   心意気



   泣かせる味なり
   カレーラーメン



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



東京都杉並区高円寺南3-67-1