ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2989】 柴崎亭 (東京・つつじヶ丘) 鴨中華そば 〜驚愕の鴨そば!恐るべしワンコイン也!!


ツイッターをツイ見てしまったから気もそぞろー>


 ちょっと先日のこと……。ついSNSに手を出してしまう。休日の午前中から手持ちぶたさだとそうなってしまう。面白いこともなく静かに過ごすのが休日の本望なのに、なぜ真逆のことをしてしまうのだろうか・・・・我、未熟なり。しかし、そういう時に限って目に飛び込んで来る情報ってのがあったりしてね。それがラーメン系のツイッター。気なる店の限定情報が、垂れ流し状態になっておるのを、ただぼーっと眺めているだけのはずが、「柴崎亭」のツイートにはつい反応してしまう。何!鴨を提供とな!?・・・これを見てしまった瞬間から気もそぞろになってしまい、なんとこの日のおやつタイムに、わざわざ雨の中を食いに出かけるという行動に出てしまいました。アホ極まれり。








 道中の甲州街道も混んでたし、どうせ混んでるに決まっている店なので、鴨が売り切れだったら塩煮干でも食おうと思って半ば諦めていたかも。そしたらちょうど混雑ピークが終わったばかりで、入店後すぐに着席できました。それに「鴨中華そば」もしっかりまだ売り切れないである。しかも券売機でまた驚く・・・・「500円」也!。デフォの中華そば@500円でも相当なコスパの高さなのに、鴨系で500円ですよ!。鴨そばがワンコインというのは初めてカモー。












<出汁の透明感に、醤油旨味と芳醇鴨味がピッキーン!と広がる>


 柴崎亭の中華そばは、まず麺顔が美しい。その中でも麺線のローリングもさることながら、それを生き生きとさせるスープの透明度というか質感の高さがいい。今風に言うなら「インスタ映え」する麺顔。スマホで撮って何の補正も必要ないくらいシャープに決まります。その見栄え通りに、その味わいもまたインスタ映えというか、ラーメン系SNS映えする味わいなのです。








 一口すすった瞬間から「鴨!鴨!!鴨!!!」が押し寄せてきます。それも芳醇な感じとスッキリさを交互に感じさせながら。麺顔の表層に浮かぶ香味油の豊かさが素晴らしい。透明でキラキラクリスタルのように輝くし、脂がとろける真円を形成して浮かぶ漂う。鴨は醤油系の出汁には強烈にコラボして、カエシの塩気すら飲み込んで甘みに変化させるような、強引さが少々ありなむといった感覚です。しかし、その強引さが重くない。







 醤油だれがまた素晴らしい。なぜだか甘みすら感じる醸造感豊かなスッキリ味。鴨の味と合体すれば、その醤油だれは生揚げ醤油かと思うほどに、フレッシュさと濃密さを感じるようです。これ・・・本当にワンコンラーメンの味わいですか?それでいいのか??自問してしまうー。また鴨肉の炙りとか焦げ目に感じるような香ばしさも、ほのかに感じるのでして、それが醤油感覚にぴったりと寄り添うから、また嬉しい。嗚呼このスープは、永遠にすすっていたい。叶うなら哺乳瓶か水筒に入れて一日中持ち歩きたい。無謀かもだがグミにして商品化してもらいたい。・・・そんな妄想が食ってる最中も、あとからも脳裏に湧いて仕様がない・・・。

















<麺線の流れる美観が楽しめ、極細クツクツ感が何時迄も楽しめる>

 
 この鴨の中華そばだけ、麺を変えているのか?、私の塩煮干のと比べると明らかに違うその麺の直径。極細と分類しても差し支えない細さ。個人的な感覚なら、太めの博多麺と同等と行ったところでしょう。その博多麺と同じように、麺の密度感は高めにふれていて密度感もやや高めです。鴨のエキスを吸わせるために加水が低めなのか?と色々考えましたが、実際に食いだすと、淡いパツパツさと、鴨の芳醇エキスが交わりすぎずにいい距離感を保ちます。







 麺をクツクツとちぎったところから、グルテンの風味感が広がる。その直後に濃密な鴨と醤油の味わいが絡んで、奥歯での潰しへと誘い込みます。この組み合わせは、喉越しよりも、咀嚼時の交わりを楽しむべきかも。麺がエキス浸透する様を感じながら味わえるのが秀逸です。とはいえ後半は汁を麺が吸い込むのだろうと思っていたけど、意外にずっと最後までくつくつとした感覚が持続していて、その点も意外な評価ポイントかも。単にオレが食うのが早くて浸透する時間が短かっただけかもだが・・・。

















<スライス鴨肉の脂甘みを堪能>


 やや薄めスライスの鴨肉でも、鴨肉なのです。いつも食ってる肉の繊維質と野趣感覚が違います。二枚もあれば十分です。しかも炙りのニュアンスも一部感じ取れるのもあり、ボリューム以上に鴨を感じたかも・・・。冷酒か焼酎があれば、この肉を別皿でいただきたいものです。でもクルマで来ちゃできないか。メンマは、薄味だったのが幸いでして、最後までスープエキスに浸してやりました。少しでも味を移そうと思ってですが。定番の柔らかコリコリ感を噛み締めると、ちゃんと味を感じてうまし!













 総じまして、「驚愕の鴨そば!恐るべしワンコイン也!!」と言うしかありませんな・・・・。これを食ってしまったら、そうとう巷のワンコインラーメンが霞んでしまいそうで、それはそれで寂しいかもー。しかしそれにもめげずにどうせどこかでまた食らいます。だんだん秋も深まりを感じる時節もあって、鴨はまた格別な味風景を感じますし、必ずまた食いにきます。という感じで魂を癒す休日が、驚愕ラーメンで興奮してしまったという一日に変わってしまいました・・・・。そろそろ明日もあるから、心を鎮めるために、いつものルーテーィンで詠ってから、そして寝ますー。



   長雨の
   丘を越えて
   惹き寄せる



   旨味と価格の
   驚愕鴨そば



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


東京都調布市西つつじヶ丘3-25-52