ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2966】 と多〝食堂 (埼玉・東飯能) 煮干そば 黒 〜これぞ質実!丁寧さとアットホームさ抜群の本格的煮干そば!


<長閑な山林丘陵地帯に・・・知る人ぞ知るホッとなラーメンスポット>


 休日に憂さ晴らしでロングドライブ。家族、はそれぞれ友達のお付き合いとかクラブ活動とやらで、私はラーメン活動に勤しみます。早起きしすぎてどこか遠くへ行きたいかなーっと、朝マックしながらターゲットを思いついたのが、「と多〝食堂」さん。飯能市なんて行ったことないし、そして朝11時開店てのが丁度距離と時間の感覚がよくて、そこに決定です。








 しかし、入間から北上すると埼玉らしい丘陵風景が広がります。のどかですし道が走りやすいー。そして店の近くに来ると一層のどかです。こんなところにラーメン屋があるのかと不安になってたら、いきなりノボリが見えて、そこに車やらバイクがうごめいている一角を見つけます。うわ!ラーメン好き野郎って本当にどこでも集まるのね(笑)、同類が居て逆にホッとして入店です。


     






 これは田舎の食堂チックでとても良いねー。カウンター席もあるけど、テーブル席と座敷席がメイン。ご家族経営なのか、娘さんが手伝っているみたいで、接客がとても丁寧。とてもいい教育をなされているーっと関心しつつ、我が家とのギャップに心を痛めてしまいます。


     











<しっかりとした煮干の香ばしさ!淡いビター感覚!程よく腹持ち良い濃厚さ!>


 奥様から恭しく配膳された一杯がこちら。うう・・・東京の名店で食う煮干そばと遜色ございませんその風格。配膳の瞬間からふわっと煮干しの香ばしさが漂い、じっとりとしたエキスが食う前から伺えます。老眼で苦労しつつも近寄って見てみたら、煮干しの成分が揺らめいておりますよ!。たまらずレンゲで掬ってすすり食う!。







 うわ!しっかりとした煮干しの煮出し。それでいてエグ味は一切感じさせず、それは純度の高い香ばしさと頭脳にインプットされていきます。決して暴力的な煮干しではありません。濃厚な煮干を時には渇望するものですが、歳をとるとこの程度に濃厚さが一番しっくりと来ます。ビター味わいと甘みのバランスが良いと言うのでしょうか、ややビター感が優っているが甘みも忘れてない。そして今回は「黒」バージョンを選択しましたが、濃口醤油の塩気が苦味ととても品良くコラボしており、飲むほどに痛快感が駆け抜けてゆく・・・。こうなると「白」バージョンも試したくなるーー!








 これってアニマルオフ!?なんですかねー。腹持ちの良さがあると言うか、食べ応えのしっかりあるエキス感。ベースストックには動物系のエキスがあるのでは?と思うほどです。しかし、泡立ちとかサラサラ感、そして表面のエキス浮き出しなどを拝見すると、まるで動物感が見受けられない。煮干しオンリーとしたならば、これはますます見事な一杯ですよ。三つ葉の風味とのマッチングも素晴らしい!。


     











<デフォルトでこの肩ロースレアチャーシューの奮発ぶりはすごい!>


 このレアチャーシューの奮発ぶりが気持ちよいねー。デフォルトで800円と言う設定は、東京並みだなと感じていたのですが、この肉のボリューム感があるのなら、お安く感じてしまいます。広げるとiPhone6S以上の面積ですし、それが2枚投入されとります。塩気が程よく効いていて、スープに着けるまでもなくそのまま頂くのが宜しかろうと!。脂身の差しが多めで解けやすい赤身肉質なので、口に入れると蕩けるようです。煮干の魚介感とコントラストを形成し、実に丼の中では落ち着いて感じます。これで肉増し追加としたならば。。。どんな肉祭り状態になるのか。次回はトライしてみたいかな!。













<滑らかな腰つきを残しつつグルテンの風合いをふわっと感じさせる!煮干相性バッチリ!>


 麺もまたナイス。微妙なオーバルを感じさせる切り口。本格煮干とくれば、加水低めのパツパツ麺をイメージしそうですが、程よく加水があってそれがまた滑らかさ、そして腰つきの良さを表現しています。グルテンの風味も忘れていないので、煮干エキスを受け止める素地はキープされています。前歯でちぎるとプツプツっとした微妙に淡い歯ごたえ。奥歯でプレスするとプチプチっと低反発の後でリズミカルに潰れます。そして麺の風合いをふわっと感じさせる。







 表面は熟成が効いたようなきめ細やかさで、漆喰のごとくの滑らかさ。そこに煮干成分が貼りつくので最初は麩でも配合しているのかと錯覚してしまいます。非常に口当たりが良いため、ズボボボボボーーっと一気に食いきってしまった、今回も懲りもせず。おかげで配膳ごたった5分も経たずに退店してしまうのだが。もっと余韻を楽しみたいが自業自得。













 総じまして、「これぞ質実!丁寧さとアットホームさ抜群の本格的煮干そば!」と言う感覚でして、ちょっと目うろこってな感じで感動しました。これはまた伺いたい!。煮干そばの「白」もいただきたいし、そして「牡蠣のまぜそば」や限定品などもとても気になるし、ここは相当飽きない店になるかも。ビールでいただきたいチャーシューも気になるし、それにも増して、ロケーションがちょっとサディステックでもあるし・・・・逆に帰り道の道中で悶々としてしまったかもです。久しぶりに遠出でいい店にぶつかったと言う充実感を抱え、気持ちよく眠れそうです。そろそろ明日に備えて最後に締めで詠ってとっとと寝ますー。




   静けさに
   ラヲタ集まり
   うごめいて



   丘を越えて
   煮干食いたし



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!