ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2898】 代一元 高円寺店 (東京・高円寺) 冷やしねぎ辛そば

<一年中冷やし中華を提供する心意気!>


 「代一元」って言うお店が、城西エリアにポツポツと見かけます。かなり年季の入った古い目の店構えが多く、経営者も段々と高齢化が進んでおられるような感じ。そんな代一元の「高円寺店」へと仕事帰りに行ってまいりました。毎日通勤で使う中央線界隈で、しかも駅近ですから楽チン訪問。代一元は「一年中、冷やし中華が食える店」として、少しは知られた存在らしいんです。そんな感じで、敬意を評しての訪問。ねぎ大好き、ねぎ星人な私としては、「冷やしねぎ辛そば」と今回はさせてもらいました。英世一枚飛んでゆくのは辛いけど、冷やし中華にハマった者の定めと言うことですなー。






 今回驚いたのは「アルコールの提供有り」に変わっていたところ!。以前は「アルコール提供なしで、ラーメンのみのストイックな街中華」だと認識していたのですが、メニュー表見れば「晩酌セット」まで設定してあって、やる気満々やないの〜(笑)。いえいえ、それでいいんです。だってこの界隈でアルコールなしは今では辛いでしょう。それでも訪問時は常連ばかりのようで、客がとても愛想が良い感じ。誰もアルコールを頼んでいなかったのだがー。高円寺は、中野より人が少ない分、落ち着いて飲める街ですから、やはり必須アイテムですね。












<タレは別出し! 代一元スタイル!混ぜ合わせると甘さ辛さが完成して行く〜〜>


 女将さんと大将の連携は年季入っていい感じ。阿吽の呼吸とはこのことか、店主の動きを先読みした女将さんの動きもナイスです。ねぎと唐辛子の準備をサササーーっとして大将を待ち構える。プル型生産のストア準備をしっかりと受け持っているのが良くわかります。なんと5分程度で配膳が完了。手間のかかりがちな冷やし系にしては上等です。






 さて配膳を受けますが、「代一元」は、醤油ダレは別容器。タレは自分で回しかけると言うのが流儀です。以前、中野店で食った時もそうだったし、それがこのブランドの形式美なんでしょう。ちょっと別容器のタレをダイレクトに味わって見ると(女将さん見て半分笑ってたが)、酸味よりも醤油系がキツめで塩気が割と効いてる感じ。それが他にはない特徴でした。このまま、つけ麺風にして、女将さんを笑かしてやろうとも思いが浮かびましたが、損するのは自分なので、素直にドバドバっとメインの麺皿へと全部一気に注ぐ・・・。これで完成です。「自分でタレをかける」この動作に意味が実はあるのが、後でわかります。







 回しかけてた直後をまずいただく。実は想定通り、案の定、予測可能な醤油濃ゆい目の「塩気>酸味」主体な味わいです。しかしこれはこれで、なかなか素朴な味わいで昭和レトロ感もあったりして満足したりする。そして、徐々にかき回したり、食い進めて行く過程で混ぜ合わせが進むと、だんだんと味わいが別のステージへと変わってゆきます。


 まず最初に遭遇するのが、「ゴマの風味・甘みとのコラボ」。実は、ネギと麺の隙間には粗くすり潰された白ごまと、そのタレっぽいのが存在していて、麺をすするたびに醤油ダレと絡むのが進みます。その結果、塩気に甘さが後追いでだんだんと加わり、味の複雑さと深みと楽しさを増す・・・という仕掛けです。






 しかしこれで終わるはずがなく、ここからが真打「辛ねぎ」の出番です。辛ねぎとくれば通常は「辣油」と予想しましたが、こちらでは「唐辛子」です。その唐辛子の粉が、白髪ねぎに体調に塗されていて独特な存在感。これを麺とかき混ぜる過程で、ねぎのシャキシャキ感からくる清涼なる苦味、そして赤唐辛子のヒリリとした刺激感、それらがじわじわっと支配してゆきます。更にあとから、紅生姜と和がらしが加わろうとも、単なる軽い風味としか影響を受けない。


 つまり食べる本当の直前にかけるタレだからこそ、徐々にゆっくりと混じり合って、味が昇華してゆく「プロセス」を味わえるということなんですな・・・・。昭和の感じがする味わいだけど、今でもその工夫は通用すると絶対に思います。







<辛ねぎは、トッピングでもあり、薬味でもあり〜〜>


 ねぎ星人としては、もっとザクザクとねぎが欲しいところですが、薬味的な役割もあるこの一杯では致し方なし。いや、バランス感があるのでこれがベストでしょう。







 しかし思いつくのは、チャーシューのこと。この肉・・・実はほとんど薬味の味を感じないほどのプレーンな風合い。だからこそ、これに辛ねぎを少し乗せて巻いて食うのがうまい。ねぎと豚肉は最高のコンビネーション。思えばトッピングとして興奮するところは、ここしかなかった。タレの回しがけに翻弄されてしまってるー。











<ノスタルジーも感じる中華細麺!サクサク食えるのが快感!>


 いつもの細麺ですね。細めなフォルムだから、茹で上げ時間を間違えると取り返しがつかないタイプ。絶妙な茹で上げと、しっかりとした冷水による締め、そして完璧なる水切り。すりゴマがかかって残った水分まで吸い取ろうとしているのかと思うほど。前歯を当てると、淡い感じでくつくつとしておりなかなかイケる。細麺だから、ズボボボボボーーっとすすり食えるが、勢い余ってむせかえってしまい、店内に響くほど大きな咳払いをしてしまいました。







 奥歯に運び込むと、麺の風合いというより、辛ねぎの風味と食感とのコラボが楽しみのメインです。ところどころ、白ごまの潰れる感覚が入り混じる。冷えた中華麺も捨て難し・・・。











 総じまして、「入って安心、食って安心、落ち着く古参ブランド代一元」と言う感じで、昭和レトロの変わり中華ってなのがナイスでした。オヤジどもが、仕事帰りにふらっと立ち寄るにはベストな店です。しかし・・・・昨今、巷では「冷やしラーメン」が普通になっており、おそらくこのトレンドは毎年夏のトレンドで続くでしょう。だからこそこのような「古風な街中華屋の冷やし中華」も応援したいです。レトロな感覚の中に、斬新さもありあり。この一杯はそんあん冷やし中華でした。機会があれば、別の代一元にも行こうか?。しかし、邪魔臭いので、また結局高円寺店に来るんだろうなーなんて。あ、そろそろ寝ないと・・・。最後にいつもの締めで詠ってからもう寝ますー。



   くたびれて
   今日も揺られて
   高円寺



   駅前嬉し
   落ち着く冷や中



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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東京都杉並区高円寺南4-27-7


さんぽガール ナマダメタボさん 高円寺編

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さんぽガール 風莉さん 高円寺編

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町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう (立東舎)

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