ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2859】一龍 (東京・下北沢) 冷やし中華つけ麺

<下北沢名物なのか敦賀名物なのか・・・不思議大好き>


 冷やし中華で「これ!」と言ったのを発掘するのは、結構手間がかかります。RDBや食べログを参考にしておるものの、店までの距離が遠かったり、また高級中華料理店を紹介されても困ったり、テレビ雑誌やネットを広く検索かけたりとしますが・・・・食指が動かないことが多数。先日、テレビ番組「マツコの知らない・・・」で特集したらしいのですが、見逃してた!。そんな中、久々に「これ食いたい!」とピクッときた一杯がありまして、それが一龍@下北沢さんです。福井県は敦賀市のラーメンを提供すると言う、関西エリアでもまずそんなの聞いたことないのが、大都会大東京人気の下北沢にあるんですから、これは奇跡です。






 実は、敦賀市って親戚縁者がいるので、子供の頃からよく知っている街でした。子供の頃は、原子力発電所の未来を見つつ、海水浴を楽しみ、ヨーロッパ軒のソースカツ丼を食いながら・・・、「敦賀って遠い街だなー」って思ってたら、高速道路や新幹線の計画がバリバリ進み、今ではすごい変わりようです。敦賀でラーメンは食ったことあるけど、紅生姜のイメージしか残ってない。それなのに、冷やし中華でつけ麺スタイルなどは、思いもよりません。敦賀名物だとは思いませんが、新たに夏の下北沢名物に仕立て上げんと言う意気込みでしょうかね。下北沢のエネルギッシュな文化的脈動からして、そんなのアリ!ですよ。












<冷やしざる中華的な甘み強めの酸味感!ゴマの甘みも懐かしめの味わい>


 つけ麺スタイルがこの店の「冷やし中華」のポリシー。されど食ってる途中でどこか「ざる中華」の感覚を思い起こします。つけだれの器のサイズと形状が、そう連想させます。「蕎麦猪口」に近い為に、つけだれの器を手に持って宙に浮かせながら、投入した麺を啜り食うので、そう印象させます。そしてそのつけだれの味わいも、ざる中華を連想させる部分もありなむです。






 サラサラな醤油系のタレ。意外に動物系の清油エキスがさらっと効いていると感じますし、微かーーーーな味醂の風合いと炒りゴマの風味が香ばしく響きます。それらの影響で酢の酸味は大変柔らかい印象ですが、決して甘ったるい方向へ流れる風でもありません。味わった途端に、これはスープ割はないなと感じました。







 和がらしがしっかりと、麺皿のヘリに乗っております。こう言うスタイルだと・・・・和蕎麦とワサビの雰囲気と同じように「和がらしを、つけだれに少しづつ溶きながら食う」と言う感じになってしまいます。邪魔臭くない??いやいや、つけだれを一気に麺皿へ投入して、「ぶっかけ風」「通常の冷やし中華スタイル」にして楽に食えば?と思うかもですが、「氷が麺皿の底に敷かれている」為に、それを強く躊躇してしまうのです。一気に味が薄まって終わってしまうかもと言うリスクが大きいー。






 和がらしが侮れない。風味がいいだけでなく、味わえる感覚。なので、一気につけだれに投入したところでも、つけだれの味バランスが崩れないのがいいです。逆に、少し甘めの味に筋が通ると言うか、シャキッとした感じになる。改めて「辛さと甘さ」のバランスって大切だなーとしみじみ感じ入りました。







<氷に乗った冷え冷えプリプリ縮れ麺>


 多加水系で、標準よりは皮一枚太めな印象。健康的な黄色味がかった乳白色で、ところどころ捩れと縮れが見て取れます。氷の上にダイレクトで置かれているので、水っぽく感じるかなと危惧しましたがそんなことなく、香りもいいし、歯ごたえもプリプリしてて気持ち良い出来栄え。噛むことが楽しいと言う、面白い冷やし中華です。前歯でちぎるとプリン!っと明るい弾力で弾みつつ切れる。奥歯で潰す時はヌチヌチッと細麺とは思えぬ分厚い弾力を感じます。






 滑りはもう「和蕎麦」スタイルでズボボボボボボボボボボボボボボボーーーーーっと啜り上げることに何の躊躇もありませんよ。蕎麦猪口のように口に近づけて、江戸っ子のまねをしながら粋に啜り食ったつもりー。しかし、やはり咀嚼の楽しみがどうしても捨てきれず、やっぱりどこかラーメン食いになってましたでしょうね。








 



<ペラいチャーシューは京都風、タレで食うキュウリの千切りが美味い!>


 具材を数えて見ましょう。チャーシュー、きゅうり、メンマ(冷やしでは珍し)、もやし。・・・・錦糸卵がない。これがもしあったらもっと評価が高かったはずです。続いて薬味を数えてみましょう。和がらし、刻み海苔、ねぎ、紅生姜。こちらは結構豊富です。紅生姜は、「冷やし中華」と「敦賀ラーメン」の両方必須アイテムですから融合がしやすいです。チャーシューはサイズと厚さが控えめタイプで、関東の方ならケチった感じがするかもですが、これが関西(京都系)のスタイルなので、私は違和感なし。






 それよりも、つけだれで食うキュウリがうまかったーーーーー。最後は、もやしとキュウリだけでつけだれに最後の投入をして食い納めました。若干のメンマが紛れ込んでよりうまかっった。












 総じまして、「ざる中華風アレンジの面白冷やし中華!街の名物!!」と言う感覚でしょうか。いつも何のひねりもない締めくくりでごめんちゃい。「唯一無二」感って結構個人的にはリスペクトしてしまうのですが、今回もこれは肩入れしたくなる一杯でした。どんどんこの夏に食っていただきたい次第。そんなことを思ってたら、私が冷やしを食ってる途中、ドヤドヤと若者の集団が来店してきました。


 実に明るくコミュニケーション能力に長けていて、年寄りのひがみ的なイメージを受けることない連中。その誰かが私の冷やしに焦点が当たった感じがした。・・・「オレ、やっぱり冷やしに変更」と、一人が呟くと「オレもオレも」と雪崩のようにオーダー変更。カウンターほぼ半分が一気に同じメニューを食う光景に一変です。なんだか、私もその和に加わったような気がしてネーーー、嬉しかった。私が関西で学生してた時、こんな感じで大阪で夜飲んでは、〆に「金龍」や「神座」になだれ込んだんだっけ。あいつら今頃元気かな。なんだか暖かい気持ちでの、この日のラ活エンデイングでした。



   若者の
   集うお店で
   賑やかに



   オヤジも混じり
   冷や中啜る



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





東京都世田谷区北沢2-30-11

下北沢について

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下北沢ものがたり

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  • 作者: 多田洋一,徳永京子,仲俣暁生,藤原ちから,播磨秀史
  • 出版社/メーカー: シンコーミュージック
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