ラーメン食べて詠います

仕事の合間に悩んで食って詠います・・・

【今週のラーメン2844】 手もみらあめん 十八番 (東京・東青梅) 冷し中華


<静かな東青梅で、地元に支えられた店で和む〜>


 5月後半から色々バタバタしており、落ち着いてロングドライブをしておらず。一応家族を誘ってみたものの、嫁はインハウス型だし、息子はクラブ活動とのことで、結局一人でいつもと全く変わらずな週末を過ごしますー。今回は、ストレス発散!とにかくどこでもいいから遠くへ行きたかったので、新青梅街道をひたすら真っ直ぐ真っ直ぐ西へーーーー進んで、気が向いたらそこでどこでもいいから「冷やし中華」を探そうと決めました。新青梅街道だから、行き着く先はどうせ「青梅」だわな・・・。丸孫で限定で冷やしなんかやってないかなーっと淡い期待をしましたがそれはなし。秘密工場でJ系冷やしもいいかと思えど、胃もたれ気味でそれもなし。ただ、「青梅 冷し中華」とネットで検索すれば、「手もみらぁめん十八番」さんのホームページにたどり着いて、カーナビにそれを目的地登録して辿るった次第です。







 ホームページにも店先にも書いてあるが「アルバイト募集」が半端ないガチガチアピール。近くに、マツモトキヨシマクドナルド、地元ブランドスーパーと西武信用金庫がある程度で、労働人口の少なさが伺える地域性です。どこでも人不足だよなーって思ってたら、店内&厨房には家族従業員がしっかりと数がおられて、暖かい雰囲気がいいね。私の入店前後にも、地元客がパラパラっと家族でやってきて、結構アットホームな賑わいがいい気持ちです。こういう店は、嫁さんと昼からビール&餃子で週末会話をするのも良いかもしれません。しかし、いざそういうことで誘うと「もっといいところ連れて行け」という展開になるか、「だったら家でゆっくりするー」ってな展開になる。オッサンの理想を家族に押し付けてはいけないのですな。












<醤油系で甘酸っぱい円やかさ!すりごま溶け込む家庭的な優しさに和む>


 四角い器に盛られた冷し中華が配膳。ホームページのトップページで見た通りの麺顔に、真面目っぶりを感じます。これは私の憧憬の記憶に基づく冷し中華のイメージに近い。そうそう、昭和の冷し中華の多くは、刻み海苔が確かに乗ってたような記憶。実は刻み海苔はあまり好みではないのですが、思い出と結びつけば話は別です。またワカメのトッピングは子供の頃は苦手だったのだが・・・・今になって見ると懐かしさがこみあがって来ます。







 タレは醤油系と思しき感覚だけど、霞んだ色合いで所々にまるで背脂かのような粒子が浮かび漂うのが印象的。しかしこれはすりゴマの粒子です。そしてタレの味わい全般としては、個人的には実に懐かしい昭和の味わい。店主は私よりかなりお若そうなのだけど、伝統の味わいなんでしょうか。







 冷し中華は「酸味」の表現がかなりの重要ポイントでしょうか。単に酢の配合とかphレベルの調整だけでなく、酸っぱさの感じ方が大切な気がします。こちらは、今風の感じでは全くなく、どちらかというと素朴という安心さ・安堵さをアピールする酸味。それは醤油の塩気と酢の酸味の間をとり持つ「すりゴマ」の風味とコクに安らぎを覚えるのです。練りゴマ、芝麻醤などのアイテムがなくとも、醤油にすりゴマ投入という素朴さが、シンプルな味わいとして響きます。












<素朴な風貌!スリムでややピロっとした平打ち系多加水麺!>


 屋号の示す通り、手もみ風なピロピロした素朴さが嬉しい麺です。ややスリムな平打ちっていう感覚で、多加水系の麺。「ざる中華」なるメニューでよく遭遇する麺と似ています。密度感は抑えめで明るい弾力と歯ごたえが印象的。腹にたまるという圧迫感を感じさせないライトな感覚で、いくらでも食えそうなイメージです。







 前歯では文字どおりスパスパと切れ込みやすく、奥歯ではクチリと一瞬にして潰れこむような快感。表面の光沢が示すようにスベスベな地肌間に、醤油ダレで濡れてますのでライトな口あたりから、啜り込みも全てスムースに事が運びます。まさしくズボボボボビビビビビビューーーーーババババ・・・って、音を立てて啜るのが快感。旅の恥はかき捨てですから、思う存分にわがまま気分で音を立ててすすりまくってしまいました。












<カニかま!缶詰みかん!童心にかえってしまう素直な嬉しさ>


 刻み海苔を少し脇に外そうとしたら、その下から出てきたのは「みかん」でした(笑)。最近は、そうめんでもなかなかトッピングとしては、お目にかからない昭和のスタイル。昔、お中元でもらった「K&K」「Lily」「明治屋」などのフルーツ缶詰を懐かしく思い出してしまいます。兄弟で奪い合いで喧嘩をしたっけ。みかんの缶詰のシロップは大好物。今でもゼラチンで固めたのゼリーとして、時々作って楽しんでいるんですよ(本当の話)。冷し中華全体の味わいへの貢献としては疑問符なのだけど、こういうのは雰囲気が味わいの一部という事で、大変嬉しかったです。







 そして「昭和の大発明!カニカマ」です。これは子どもの頃初めて出会った時は、本当に衝撃的でした。当時、私は蟹が苦手で口にあまりできず、母の実家から送られた蟹を随分と勿体ない食べ方をして、不満気に処理しておりました。そんな時、日常の晩飯のサラダにニッスイ(だったけ?)のカニカマに出会い、あまりのうまさに顎が外れそうでした。アホな私は、本物以上と崇め立て、兄の分まで我慢しきれず食べてしまい大喧嘩しては、母を困らせたっけ。猫にマタタビ、オレにカニカマですよ。カニカマは、その後進化を続け、本物の蟹にかなり寄せて来るように発展して来る・・・・。カニの爪の中の身に似せてきたカニカマなどは、もはや最終型ですね。


 そんなカニカマが、ここには一本丸ごとズコッとトッピングされております。かなり初期型のカニカマですが、これこそ『THE ORIGIN』。例えば・・・なんだかんだ言って、モビルスーツでは「ザク(後期型・・・ククルスドアンと違うやつ)」が一番ですよ。なんだかんだ言って、スカイラインでは「ハコスカ(C10)」が一番ですよ。なんだかんだ言って、iPhoneでは「2G」が一番ですよ。今の尺度では少しレトロな感覚であろうとも、その頃人々に与えた衝撃度で言えば、発明と言ってもいいんじゃない? かまぼこ・練り物、そんな極限られたマーケットにあって、革命的に規模と裾野を広げた事間違いないです。


 カニカマで熱が入ってしまいましたが、実際には、ストリングチーズのごとく、縦に細かく裂いてから食うのがうまい。私は、割り箸を一本づつ両手で持って、麺皿でカニカマ繊維をほぐしながら裂いてみまして、麺と絡めて食いました。・・・・ああ、憧憬の懐かしさと至極のうまさなり!







 総じまして、「アットホーム的定番冷し中華!何よりもカニカマ万歳!」と言う感覚でして、シンプルで和む味わいです。器は四角張っているけど、中身は真ん丸まろやかな昭和スタイル。最近の気取った中華味に疲れたら、こんな基本で忠実な味わいに和むのもいいですね。青梅やあきる野は、東京都でも自然が豊富ですから、また憂さ晴らしに来ると思います。いろいろ地元の有名ラーメンをこれからも探索して行きたいと思いますー。梅雨の曇り空も、野山の中ではいい気持ちだったしリフレッシュできましたし、さらっと詠って明日に備えようと思いますー。



   梅雨空を
   気分晴らしに
   青梅まで



   和む地元の
   愛情冷や中



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



カニカマ100皿

カニカマ100皿