ラーメン食べて詠います

仕事の合間に悩んで食って詠います・・・

【今週のラーメン2837】 中華そば ふくもり (東京・駒澤大学) 辛煮干冷やし中華

<家族サービスにも便利な「せたが屋」系>


 東京で「良い冷やし中華」をいろいろ検索してみると、「中華そば ふくもり」さんの情報がパラパラっと出てきました。「辛味」と「煮干」の合体の冷やし中華ということで、これもまた興味がそそりまくりです。ましてやこのお店は、いい記憶しかないわけで行くしかないだろうと、ぷらぷらっと正午辺りにやってまいりました。接客が明るくて気持ちよく、そして座敷席もありどこかゆったりとして過ごせそう。環七に面しているとは言え、とても街中華に近い感じで和めるお店です。「せたが屋」グループの一角とは思えぬ、このアットホームな雰囲気に誘われてか、近隣のご家族子供づれなどが、気軽に立ち寄っているのが、とても好印象です。







 カウンターと、テーブルと、座敷というバリエーション。本当は座敷へ上がってまったり過ごそうかなと思ってた。ですが、「お一人様申し訳ないですが、すぐに混むと思われますので、カウンター席ではいかがでしょう?」などと丁寧に言われると従うしかないよね。そしたら、5分少々でどやどやっと後客が訪れて、本当に混んできたー。人の言うことには従うものですな。


     










<キンキン冷えでもふんわりビターな煮干し!辛味薬味でビシッと引き締まる!>


 思えばこの店は5年ぶりの訪問です。まだ「またおま系」などと言うバズワードが囁かれるずっと前のころ、こちらの汁系を啜って美味かったのだけは記憶しております。ライト豚魚の中にエッジが立った魚介感だけは何となくねー・・・覚えてる。そんな感じで回想していたら、結構早めに配膳が完了して少々驚きます。







 さてその麺顔、なかなか素直さと無骨さと巧妙さが見事に織りなす麺顔でして、そのくせ「街中華的」な冷やし中華の穏やかさも併せ持った印象です。紅生姜こそないが、辛味トッピングがかなりのプレゼンスをキープし、かき回すとどう変化及ぼすのか実に楽しみなスタートです。その前に、まずはベースのタレを味わってみることに・・・・。これが誠に軽やかな煮干ビター。動物系のエキスも感じるものの、ストレートに感じる煮干感覚がいいね。かと行ってニボニボ系のどぎついパンチはなくサラサラとしている。なのにしっかりと煮干は主張という見事なバランス感ですよ。豚骨エキスと魚介をミックスさせるときに、比重を煮干しハラワタに少し傾けた感じがアリアリですが、エグ味は皆無。むしろ香ばしさがあとを引くと言う呆気なさがあり、実に痛快とすら感じるビターな味わい。「確かに、ベーススープの煮干しエキスを生かしている冷やし中華だ!」と思いました。基礎がしっかりしている。







 そこに、あわせた辛味が実に良い仕事をしています。食べる辣油って一時期一世風靡しましたが、それよりも白ごまと熟成感が溢れた薬味という印象。味噌よりは「〓」って感じがします。これがタレに入るとサササササーっと一気に液体に溶け込むんですなー。煮干しの風味を邪魔することはなく、むしろ煮干しの対立軸として、「ダブルタイフーン!命のベルトー♪」と軽くBGMが脳裏に浮かぶほどです。










 固形物を食べおわてからも、平皿の底に溜まっているスープを味わいたくて、ついつい、レンゲをカチカチいわせながら、すくっては飲み続ける。不思議に後引くタレでして、これって同じように温麺でも素晴らしくうまいかも?と逆発想をしてしまいます。












<王道なモチモチ多加水!穏やかで和む中太麺!>


 笑ってしまうほどに、王道の多加水中太系のストレート麺。私は生まれが関西人でして、幼少の頃はこういう麺は地元では決して見られませんでした。東京に上京してから食ってかなり違和感あったのを、今でも覚えています。今ではすっかり関東人でこちら側で骨を埋める覚悟ですが、それゆえに改宗したかと思うほどこういうのがいいね。熟成が効いているのか、モチモチプリプリ感が最高にあって、前歯を押し当てると「プチリッ!」っていい感触。奥歯でプレスすると、クニュクニュした後にクチッってな感じですり潰れるのが快感を誘います。







 スープに濡れる程度で浸透感は低め。それでも後半の最後の最後は、浸透を許して腰が一層滑らかになります。中太麺なのに、ズボボボボボボボボボーーっと勢いよく啜り上がる。口元から喉奥にかけて一連の抵抗感が少なく、食べるのが早い人なら1〜2分程度で食いきってしまいますよ、きっと。







<シンプルに品質の高さ感じる具材たち!>


 具材は、「錦糸卵」と「チャーシュー」。それらの千切りのみです。嬉しいのは青葱が具材かというほどたくさん盛られているところ。タレの煮干し風合いに、この青葱のフレッシュさが実に合うのです。







 錦糸卵は、錦糸というより素朴な卵焼きを解いたような風貌で、やや幅広にカットされた容貌。それがむしろ質実さと素朴さを表しているようで、卵を溶くにしても、「黄身と白身をあえてかき回せすぎないようにした」・・・そんな感じです。なので卵焼きの感覚が濃くて、スープに負けない濃厚な卵味わいとして受け止められました。







 チャーシューの千切りも、肉厚で柔らかい極上品。二軍のチャーシューを千切りにしたのではなく、ちゃんと一軍クリーンナップのチャーシューを千切りにした感じがあって、実に赤身の柔らかさ、脂身の甘さがあってよかった。












<ホッとひと息入れるに最適!種明かし的な煮干しスープ>


 スタフさんが、配膳の時、「最後に召し上がって、温まってください」と言ってくれた、このスープ。割りスープではありません。食後の落ち着きを取り戻す一杯です。ここで、タレに入ってた「ふくもりのレギュラースープ」の種明かしを感じます。ああ、実に暖かくてほっとする味わい。煮干しのビター感がキリリとしており、豚骨系の旨味も下支えしてるのがわかる。ネギのみじんがたくさん浮かぶのも意味があって、全体の香ばしさを高めている。スープだけいただくのが勿体無いほどで、余った麺でも入れてくれーと思うほど。この一杯が有ると無いでは、満足度がかなり違うと思います。












 総じまして、「ビターでホットで・・・・どこかしらハートフルな冷やし中華と言う、何だか毎度まとまりがない感想になってしまって、ごめんちゃい!。いやーこの店いいですよ。煮干しの味わいが濃厚なのに軽やかで香ばしい。これなら家族子供でも引き連れつつ、私も本格的な味わいを追求できるしー。ま、そんな感じでみなさんやってくるのでしょう。座敷席は、ご家族系で早や満席状態。せたが屋という資本系にして、こういうアットホーム系な展開もあるのが嬉しいねー。そんな感じで今回の訪問はかなり楽しかったです。今は「冷やし中華」にはまってますが、それが飽きた頃に「辛つけめん」狙いで再訪問いたしますー。そんな感じてとっとと詠ってもう寝ますー。



   環七で
   休日家族
   お昼時



   煮干し漂う
   夏空感じて



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


Hanako (ハナコ) 2017年 5月25日号 No.1133[外であそぼう! ]

Hanako (ハナコ) 2017年 5月25日号 No.1133[外であそぼう! ]

孤独のグルメ2

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