ラーメン食べて詠います

仕事の合間に悩んで食って詠います・・・

【今週のラーメン2830】 ラーメンムギュ vol1 本店 (京都・円町) ONIBARA KURO


<京都の醤油ラーメン事情が面白くなってきた! 2017夏>


 なぜかまだいろいろあって京都にいるのですが・・・、妙に自由な外出機会があるのでして、ちょろっと遅い目の昼飯気分で、JR西日本京都線円町駅へ。この界隈のラーメンでは「山崎麺二郎」が燦然と輝くのですが、それでは面白くないと最近その近くにあって気になってる「ラーメンムギュ vol.1本店」という、名前だけでは得体のしれない店へとやって参りました。店の雰囲気は、小粋でラフなバーみたいな雰囲気ですが、キッチリとしたラーメン屋でして、何だかファンキーな空気感。しかしその接客はすごく丁寧です。それだけ流行ってましたー。







 こちらは、濃厚鶏と塩と醤油というラインナップですごく幅広な対応。そして汁なしもあるのですから、新店舗としては大したものです。いろいろSNSでチェックすると、どれも旨そうですし、あわせて麺も変えている(3種類??)ようですから、今回の実食次第では制覇したい!。だって麺箱には堂々と「麺屋棣鄂」の印字が見えてます。くぅー!旨そうな雰囲気ありありですやん!












<啜った瞬間の華やさ!まるでポルチーニオイル?と思えるような甘みと濃口醤油のスッキリ感!!>


 今回は、醤油系の「ONIBARA KURO」というメニューにいたしました。名前の起源を聞けるような雰囲気ではなかったのであしからず。しかし混んでるにも関わらず、すごく早く感じる配膳は見事で、厨房のコンビネーションは素晴らしかった。その麺顔は、いかにも東京のニューウェーブ系醤油っぽい雰囲気でして、丼のフチにある店名のロゴもいかにも若い感覚。古都京都に居るのを忘れてしまいそうになります。しかし、この醤油スープは、ものすごく研究を重ねた感じがアリアリで、ラヲタとしては突っ込みどころ満載です。本当に楽しく脳みそに汗をかきつつ食させていただきましたよ!。







 まずスープの一口目から、コクの深さと明るさにビビりまくります。【甘コク】の深さがすごい。京都系の醤油とは全く別もので、鶏油の色気もふんだんに感じるほどに、甘いコクが重厚です。その上に醤油系の旨みに結びついているので、見方によっては神奈川淡麗系に通じるのですが、醤油のずっしりさがあってそれではない。純粋に鶏ガラか丸鶏の旨みが抽出されている余韻でして、それが旨みの「明るさ」を演出している感じです。そしてそれだけでないのは、節系の味わい。これは枯節か?の削りがトッピングの欠片に紛れ込んでいるので、種明かしをされてます。芳醇な鶏コクとふんだんに使われた枯節の旨みが、鶏油に混じって「深い」甘味として昇華していると・・・そう感じました。







 (妄想編)
 ここまでは私も分かるのですが、それだけでは整理がつかない風味があります。間違ってたらごめんなさい。駄舌だと笑ってやってください。まるでポルチーニオイルのような乾物系の香味油の存在を感じるのですが・・・・。以前、独身時代に暇なので、自宅で熱したオリーブオイルにポルチーニを投入して、パスタ用の油を作ったことがあるのですが、それを唐突に思い出すような旨みを感じてしまいましたが・・・戯言としてあしからず。オリーブオイルだけでなく、カメリアラードも併せて使ってたりしてね(笑)。トッピングに、カラカラになったキノコ類が載せられているのだけど、それが私の記憶を呼び起こしただけかもですが・・・。












<極細ストレート麺のしなやかさがたまらん! さすが地元の名店「麺屋棣鄂」>


 スープの甘みにビビったところで、次に麺に集中です。醤油系には極細に近いストレート麺を合わせています。極細でも加水は多めな感じで、これがまたしなやかさを明るく表現させてます。熟成感もあってグルテン感が芳醇な上に、練水の余韻など蒸発しきったかのようなナチュラルな風味感覚がいいね。さすが「麺屋棣鄂」。すでに私は信者です。







 麺を引き上げると、それは乙女の黒髪の如くまとまり揃う。スープの持ち上げとも言える毛細管現象をフルに発揮して、味わいは醤油スープと麺風合いが拮抗しては馴染みます。あとは私お得意の、ズボボボボボボボボボボボボボボボボ・・・・っと一気に啜りあげるのみ。これでもオヤジとは言え肺活量には自信があるので、麺の吸引力はラーメン大好き小池さんには負けませんよ。












<これぞ本格的な叉焼!燻の香りと醤油ダレの香ばしさに食欲爆発!>


 久しぶりに叉焼を食ったような。以前にも書きましたが、大抵のチャーシューは「煮豚」でして、時には角煮タイプもあったり、最近ではレア系も幅をきかせてます。吊るしのチャーシューってのが本当に少なくなり、先日人形町系の大勝軒で遭遇したときには、久々の対面で涙しました。この系統に出会いたいのなら横浜に行かねばならないのかと絶望していたところ、京都の円町で出会えたのだから、長くいろいろアチコチで食い続けるといろいろなことがあるものです。人生もラーメンも出会いですねー。







 燻された感じが香ばしくて、最初の歯ごたえと続く咀嚼が楽しく、味わいは持続する。まさに燻しにより凝縮されたのを感じます。特に脂身が燻されて、余計な部分が削げ落ちて、旨み純度が高いというか・・・・そんな脂身の旨さが泣けてくる。本当に京都系のチャーシューとは対極の作りこみでして、ただただ驚くばかり。若い人には分かりにくいかもですが、すごいぜ!この肉は!!







 総じまして、「定番の中にあって革新的なイメージ揺さぶられる!新たな京都系醤油の胎動」と個人的には受けてめているのでありまして、期待を寄せているかもです。醤油と言えば、古くは新福菜館、近年で言えば山崎麺二郎、それが現実時点の京都の醤油風景。そこに風穴開けるか?色々新店が、面白い醤油清湯を出してきてる2017京都の夏は、面白くなってきました。今回の帰省で、京都二郎を再訪問するつもりが、思わぬ展開で醤油を食い続けてしまいましたが、それはそれで大変充実させていただきましたし、定点観測させてもらうつもりです。そんな感じで、今回の羽目外した帰省ラーメン活動を締め括って、詠いたいと思います!。



   コク深く
   紫水のスープ
   揺らめいて



   味も移ろう
   花鳥風月



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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