ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2826】 第一旭たかばし本店 (京都・高倉塩小路) ミニラーメン


<何年経っても蘇る憧憬の味わい>


 またまた、実家京都に用事がありまして、隙間時間を利用して「第一旭たかばし本店」に出没してみました。中途半端な平日時間帯なら、行列なしでスッと店内に入ります。「おーきにー!」とお兄さんたちが大きな声掛けをしているのが、個人的には印象的。京都は「ありがとう」を「おおきにぃー」と言うのですが、このフレーズは私は結構好きです。何でも最後にこれを言ってしまえば、最後はきれいに締めくくられる気がして・・・。








 今回は、おやつ代わりだったので「ミニラーメン」とさせていただきました。550円。ま、お手軽と言えばお手軽です。さすがに昨今の事情で禁煙になったようですねー。しみじみと以前の最新訪問は、いつだっけーっと考えていたら、後客が、「ミニラーメンと焼めし」と元気よいオーダーが耳に届きます。








 お客さん、焼めしのある方は、お隣さんですねん・・・・と、店員兄さんは半ば申し訳なさそうです。







<塩気の他に化調っぽい酸味を覚えるところが堪らん!>


 豚骨鶏ガラのすっきり煮出汁の透明感、そこに醤油ダレが滲んでギラつくという典型的な京都ラーメンのスープ感覚です。分類によっては、背脂がプカプカと浮、北白川に見らるタイプもありましょうが、丁度背脂が溶けきったような見栄えと風貌で、香味油のオイリーさとも違って、馴染みのある分厚いコクが感じられます。もっと背脂をチャッチャと利かせたい方には、プラス100円でそれも可能です。








 醤油ダレの塩気は割と出ているのだけど、旨みと感じるエッジングも同時にあります。そこには微妙に化調の風合いも感じますが、豚コクとうまくバランスがとれていて、刺激少なくナチュラルに食えてしまう。後味の残る微かな酸味も醤油の風味と交わるところがあり、これまた嫌味がない。







 そして何より、シャキシャキっとした九条ネギと微妙なモヤシの風合いが、この典型的な京都系スープにマッチします。人によっては、一味唐辛子を投入したり、また自家製っぽいコチジャンも準備されてますが、そうそう頻繁に本場のを食べれないので、今回は薬味追加なしで、最後までおいしくいただきました。













<大衆的とは言えクッシリ風味を覚えるストレート細麺>


 加水はやや低めで、アルデンテを丁度超えた感じのナチュラルな茹で上げがナイスです。表面に滑りもなく、きめ細かい表面が漆喰のように美しく、微妙に醤油スープに濡れる。乳白色から淡い褐色の中間色で目に映ります。スパスパと前歯で千切る感覚も小気味よくて楽しいですし、また奥歯で潰すときは、グルテンの風合にスープが混じって、誰もが好きそうな塩気バランスを感じます。







 今回はミニサイズにしてしまったけど、やはりレギュラーサイズにしておくべきだった。一気に食い終わってからとてもさみしい・・・・・。麺をむさぼり食った時間、1分弱でございましたー。













<おお!オマケしてくれたかブロック肉チラホラ!>


 ペラいチャーシューが特徴的な京都ラーメンの中、そのジャンルの中ではやや分厚めのチャーシューでした。ロース部位がわりとしっかりとした塩気を滲ませており、普通に美味かったです。量もミニラーメンにしては満足れべる。しかも今回は、サービスだったのか・・・・端っこの部位でブロックになってたものが、底に沈んでおり、大変肉肉しく食えたミニラーメンでありました。こういうのも、京都系では珍しいのだけど・・・












 総じまして、「我が故郷の王道味わい!」と言う個人的な感覚でして、あしからず。何たって、この味わいを食い続けて、私は大人になったのですからねー。そして、この味わいは京都ラーメンの歴史というか、昔ながらい関西ラーメンのプラットフォームみたいな部分もありますから、肉体にも感性にも私には沁み渡った味わいなのです。なのでやっぱり今回も語りつくせぬか・・・・ということで、昔を振り返りながら詠います!。



   懐かしき
   啜り味わい
   蘇る



   悩みばかりの
   思い出だけど



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


LEAF(リーフ)2017年6月号 (京都・滋賀 ベストランチ)

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京都のラーメンはカルチャーだ。―記憶に残る80杯

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