ラーメン食べて詠います

仕事の合間に悩んで食って詠います・・・

【今週のラーメン2825】 尾道らーめん 麺杏 (東京・三鷹) 尾道らーめん ~庶民感覚を大切に守り抜く尾道系!派手さがないところが好きだなぁー!

<5年ぶりに訪問したが今でも「ワンコイン」キープの心意気!>


 久しく忘れていたこのお店「麺杏」さん。最近お気に入りの「さくら井」にフラれ、三鷹駅前まで引き返して「健やか」に行こうかと思ってた信号待ちの瞬間。そこで、このお店を発見しました。いや、発見じゃないな・・・思い出した。確かここ行ったっけ?と記憶を辿りますが、「ワンコイン」ラーメンがあったことを唐突に思い出す。それもそのはず、店前に500円と書いて貼ってあったのに、後から気づいた。ちょうど財布も寂しいことだし、こう言う流れもいいかなーって・・・吸い込まれるように入店しました。








 先客、男女一名づつのひとり客同士。若いOL風の女性がふらっと晩飯に立ち寄った感が、かっこいい。邪魔しちゃ悪いので、一番遠くに座って、自分のこの店の過去レビューをスマホで確認してみました。するとちょうど5年ぶりだそうな、今回の訪問で。5年間ずっとワンコインで提供キープとは、これまた嬉しいね。どんな店主だったっけと厨房の中をのぞいてみたら、いかにも寡黙そうな照れ屋な肩が、せっせと調理に集中です。こう言う寡黙で真面目な方が作るのは、きっと誠実感に溢れているに違いない。そんな感じで見守り続けて配膳を待つのは、ラヲタとしては幸せの瞬間です。


     






<そもそも尾道系に疎いのだが・・・それでも嬉しい魚介と豚骨、そして塩気>


 レビューする前に断っておく必要を感じます。尾道系はほぼ経験がありません。尾道に足を踏み入れたことがない上に、せいぜい大阪市西区・京阪沿線(枚方界隈?)・浜松町・町田近郊・・・それくらいしか食ってない。そんな感じで適当に戯言として受け取ってほしいのですが、私としての尾道系の印象は、「ライトなイメージと、背脂のコク深さの極上ミスマッチ」と言う感覚なのです。あまり、尾道系を食って腹パンパンで悶えた記憶がない。そんなところが京都人としての私には、合う系統だとは思っております。




 スープは、鶏豚のエキスを感じる系統ですが、個人的には豚のコクが秀でているようなイメージ。キリリというより、しっとりと食わせる感覚で、鶏系のぴっちり感は薄め。そして軽く浮かぶ背脂の欠片がさらにコクを高める上に「脂甘さ」を感じさせます。ナチュラルな背脂投入で、いかにも「瀬戸内海に無数に存在する島々」というムードすらありなむ。




 しかしメインは魚介出汁には違いない。節というより小魚系の煮汁を丁寧にろ過した感覚で、苦味は皆無で甘み主体な魚介の使い方。これはいかにも西日本の味と感じてしまうー。ここに尾道系の特徴が色濃いと思われ、日頃は濃ゆい醤油や、ニボニボイメージの煮干しを食されておられる方々には、斬新に見えるか、頼りなく感じるか、好みが分かれるところですね。




 そして塩気ですが、甘みを感じさせる醤油系にしては、実は塩気がよく効いていると思っています。これが、醤油ダレのカエシ感覚というより、直球の塩味か、はたまた調味料の塩気に近いエッジングを感じてしまう。ここが唯一残念と個人的には感じていますが、これをなくすとパンチが失われるので、なかなか微妙な問題かも。






<なんとも滑らかライトな感じがするライト平打ち捩れ麺!>


 自家製麺だそうです。これは良いねー。尾道系の麺も偉そうに言える経験はないのですが、個人的には「密度感が低く」てスルスルとライトに食える感覚です。加えて、素朴さを感じる平打ち系の捩れがとても美味そうに思えて、しかも色白で清楚感ある。そう思い起こすと、これらに全部符合する気がします。






 冒頭からアルデンテ峠を越えた腰つきで、見栄えの捩れとボコボコ感は一見はスパルタンな表情を感じさせますが、よく見ると穏やかに微笑んでいるよう・・・・。乳白色と透明感を併せ持つような不可思議さすら覚えます。前歯を押し当てるとスパスパと容易に切れ込み、それはいかにもリズミカル。奥歯へ運び込んで奥歯でプレスすると、割と安易に潰れ込み、そして汁と粉感の融合した甘みをほのかに感じさせる・・・・、うまし!と思える瞬間です。




 口元に当たる感覚もライトで、すすりあげもスムース。つるつるしていてもボコボコっとした刺激がありそれが快感と結びつきます。喉越しは意外とシルエット感が薄く、口元と咀嚼が麺の味わいの大部分といったイメージですかな。







<定番のバラロールのナイスなれど・・・深く出汁が染み込んだメンマも捨てがたし!>


 悪くはないのだけど、特筆するところが少ないチャーシュー。サイズや厚さ、そしてカテゴリー的にも・・・煮豚系の巻き巻きタイプで、本当によく見かける。だけど、意外にメンマが私には、ヒットしたんです。短く細いタイプで、クニュクニュっとした歯ごたえが印象的で、深く醤油系のツケだれが染み込んでいる。しかし、塩っぱいどころかやや甘みも感じる優等生でして、意外にも酒に合うのかもしれませんよこれは。メンマという脇役も捨てがたしです!







 総じまして、「庶民感覚を大切に守り抜く尾道系!派手さがないところが好きだなぁー!」ってな感覚でして、なんだか一周回った新しさを感じてしまったかもしれない。うーん・・・これはちょっと訪問頻度を上げるかもだな。そこそこ感があってこそ、庶民的ラーメンの極意でして、そこに尾道系の系譜が滲むとなれば、なんだか貴重な一杯のような気がするし。これは大切に見守るだけでなく、食って貢献せんといかんのだがな・・・、何せあちこち宿題が多いので許してください。五年に一回とは言いませんが、訪問頻度を上げるつもり。と言うことで、だんだんまとまりが無くなってきたところで、もう眠くなったのでとっとと詠って寝ますー。



   軽やかな
   風心地よし
   夕暮れに



   軽やか魚介と
   浮かぶ背脂



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



阿藻珍味 尾道ラーメン 4食

阿藻珍味 尾道ラーメン 4食