ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2813】 めん屋 平右衛門 (東京・東小金井) 生醤油ラーメン 大盛り 〜いつも期待を裏切らな700円!東小金井の代表的醤油ラーメン!

<いつも混まずで寂しくもなく、質も高くて限定も小慣れており、好きな店なのだ!>


 約一年半ぶりに、こちら「平右衛門」さんへやってまいりました。東小金井駅界隈は、個人的にはどうも「くじら食堂」の引力を強く感じてしまっているので、再訪問の間が空いてしまいました。しかし、この他にも「宝華」と言う中華屋も駅近くにあって、魅力が犇めき合っている。それが東小金井のラーメン事情です。再開発中の駅前で、とても殺風景なのですが、確実に発展してゆくでしょうし、金があったら不動産投資でもしてみたいところです(ウソぴょーん)。







 久しぶりに入店すると、ご店主とサブ君とフロア担当女の子という3名体制です。オープンの頃は、おそらくお母さんがフロアを担当してて、とても優しくフレンドリーだった覚えがあます。軌道に乗ってきたという感じがありありと伺えますし、その証拠に「冷しピースらーめん」が今年も夏用メニューとしてラインナップされておりますよ。いつも適当に客が入っており、奥に長いカウンター席もキャパを担保してるし、居心地はとても良い。個人的には、もう少し有名になってもおかしくないと思う反面、この今の状況がこよなく好きかもしれません。







<微妙にいつも変化を感じるのだけど、やっぱりこの味!と思える定番醤油系>


 多摩エリアのラーメン本では確実に毎回紹介されるのが、この醤油ラーメンの特製である「生醤油オールスター」。そのデフォルトがこの「生醤油ラーメン」であります。この名称だけ聞くと、「醤油のキレが鋭いタイプ」か「高次元に澄んだ清らか醤油タイプ」かどちらかだ!なんて妄想を重ねるのですが、実はそんなに「醤油が全面」過ぎるわけでもないです。甘い系の煮出しを感じる魚介の風味もしなやかに響き渡ります。照明の関係で、比較は難しいのですが、麺顔を拝見した瞬間から、今回は微妙に濁りが深いな・・・・と思えました。透明度は以前はもう少しあったような気がしてしまう。そしてレンゲで掬い味わうと、これまた優しい動物感と魚介の旨味。そして醤油ダレの仄かさ。生醤油と命名するほどの、優雅なカエシというか、塩気というか、そんなのがじんわりと響き渡ります。






 動物系は、豚メインですが、清湯の中に豚らしい甘みも感じる一方で、優しい旨味がとてもナイス。これは時間をかけた手間を感じるのと、シンプルな動物系コクの構成がわかりやすくて、嬉しいです。他の甘みは、魚介系と思いますが、二ボッとした感が薄くて乾物系のアミノ酸もありなむか?。微妙ーーーーに分からない程度に、昆布か干椎茸でも入っているのかは不明。











<久しぶりだと麺が妙に風合い高まったような気がするのだが、これも気のせいか?>


 個人的には、前回訪問した時とは、麺が少し変わったのかなと感じてます。確か途中から「自家製麺」に切り替わったという記憶ですが、その中でもより粉の素朴さがはっきりしたような感覚が、今となっては斬新に感じます。また、視点を変えれば正方形の細角麺。それもまた滑らかな口当たり故に丸麺かと思ったくらいに軽やか。そして、きめ細かい地肌がシルキーと感じさせる滑り心地。毛細管現象も手伝ってスープの持ち上がりがナイスですし、味わいも濃ゆい。そしてグルテンの淡く熟成した風合いも鼻腔を駆け抜けて香ばしく思えます。






 引き締まった感覚もあってクシリとした歯ごたえも楽しめるのですが、微妙なモチモチ感もあるような不思議があります。なので前歯の咀嚼としても面白いし、奥歯で潰しこむときの抵抗感も楽しい。またどうしても伝えたいところは、「大盛り無料」という点です。この質感とこのボリュームが大盛り無料対応とくれば、これは非常に嬉しい!







<現代風レアと定番ばら肉煮込みの二種チャーシュー!メンマは醤油&スパイシーな味わい>


 二種チャーシューはブレないねー。相変わらず美味いです。なかなかのサイズ感ですが、以前はもっと麺顔の半分を埋め尽くしていたような記憶です。部位は毎回違うのですが、今回は珍しくバラ肉の煮豚が当たったようです。この深くて甘い豚の脂身がどうしてこんなに美味いのか。飯でも酒でもどちらでも合う。またレアチャーシューは鉄板で、肉繊維が非常に繊細。硬かったり歯切れが悪いところが微塵もなく、薄味で非常に繊細な旨味です。転じてメンマは細くてコリコリ感があってリズミカル。醤油ダレの味わいが深いながらも、微妙にスパイシーな味付けが、スープにもインパクトを与えて昇華させているようです。







 総じまして、「いつも期待を裏切らな700円!東小金井の代表的醤油ラーメン!」と言う感じでして、これからもちょくちょくと寄せていただきたいと思う次第。昨今、なかなか「700円」というラーメンが少なくなってきた中で、ワンコインラーメンのような割り切りの寂しさも感じさせず、かと言って高級路線で躱すことなく、いい値頃感で高い質感を楽しませてくれます。これは嬉しい一杯。北口の名店ばかりじゃなく、こちらも是非と、推薦と応援をしてゆきたいと思います。そんなことで、夏を感じつつある最近ですが、見上げた風景を思い浮かべながら、とっとと詠って昼寝しますー。



   初夏薫る
   入道雲
   紫外線



   切れる日差しと
   キレキレ醤油



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



川崎平右衛門「心一盃」

川崎平右衛門「心一盃」