ラーメン食べて詠います

仕事の合間に悩んで食って詠います・・・

【今週のラーメン2806】 中華そば こてつ (東京・下北沢) 中華そば+日本酒(梅乃宿)


<この街で住むときっと老後もボケないと思う・・・下北沢>


 とある金曜日の夕刻、渋谷で業務から解放された私は、久しぶりに井の頭線に乗りたくなってしまいました。日頃は「中央線LOVE」なのですが、実は井の頭線には仄かな憧れを抱いております。一応、関西転勤からの再上京の際、この沿線の中古マンション探ったんだけど・・・・・手が出なかった(苦笑)。何が好きかっていうと、渋谷と下北沢と吉祥寺を結ぶという、文化圏のつながりなのかなー。吉祥寺はまあまあ・・・・近いので(ウソこけ!)毎週出かけますが、下北沢は一番好きかも。若い人の渋谷ほどサイケでなく、吉祥寺ほどコンサバでないファッションが面白い。古い店をいい感じでリノベーションしている店は、都内あちこちにあるんだけど、下北沢の雑多にてまとまりのある感覚は、表現しようがない。そんな一角に、「中華そば こたに」がある。道中、柄本明に出くわして、観てますよ!って声が出てしまったけど、とても愛想がよかった(笑)。







 実は、開店当初、通ってレビューで宣伝しすぎて、面割れしてしまった店なんですが、もうご店主も忘れてるでしょう・・・と思いつつ、ビクビクしながら「中華そば」と「日本酒」頂いてまいりました。












日本酒:「・・・あ!変えたな!!梅乃宿は旨いやん!!!あっという間に空けてしまう」


 あー、酒が変わってるー!カウンターで何気に座ってても、菊正宗だったよな!って記憶を確認しながら、酒注ぐ一升瓶を横目で鋭くチェックしてたわけです。知らん酒なのでワクワク。それが、なんだよ、美味いじゃねーか!。コップ酒気分で飲めるのがいいし、その範囲でパフォーマンスをとても発揮してる。香りが芳醇だし、ずしりとした味わいある上にキレがある。飲み屋でよくある一杯700円クラスの酒より好きだぜ。「酒のカクヤス」で取り扱ってるか、早速しらべてみよう!


     











汁:「キッチリとピントがあった醤油感覚!と思いきや魚介の下支えの素晴らしさに後半気づく!」


 酒が旨すぎて、配膳前に空けてしまった。老いと疲れた体には酔いが回るのが早なーと思っていたところで、丁度配膳が完了です。受け取る瞬間も、面割れを意識して、私は下向いたりしました。さてその650円の麺顔・・・男前です。とっても何気ない顔してますが、日本人らしい醤油顔(そもそも醤油ラーメンなのだが)。スッキリした印象に麺の流れる姿が見て取れて風流。肉は今風なエッセンスもありますが、まとまり感は高い。







 味わうと、これが醤油ダレのキレがスパーンと感じるし、こういうのをキレって言いうんだろうなーなんてラヲタ的童心に返ってしまう。塩気が醤油感覚にあふれ、微かな酸味を覚えるところで、鶏ガラのゆったりとしたコクを感じてそれと塩気が結びつき、旨みへとゆっくり昇華する。表層をうごめく香味油の輪が、緩いペイズリー文様のように流れる姿は、まるで春の湖です。キレがあっても尖りはない。和出汁を構成する魚介系が下支えしているのだろうなと、このときは感じていた。







 そして一通り固形物を平らげて、あとはスープをゆっくりと、丼にクチを直付けでゴクゴクと味わうのですが・・・このときにまた味風景の印象が変わってしまった。魚介の出汁は、下支えどころか五分五分で甘味を表現しているのでは?と。節系も昆布も椎茸も考えましたが、とっても淡くて柔らか煮干し感覚が、私のセンサーとしては感じる次第ですが・・・・、「梅乃宿」にすっかりと酔っているため、これらの分析は与太話と考えてください。私も日が経てば自信がない。












麺:「ほどほどのパツ感覚をキープし麺の薫りを残しつつ、後半のしなやかな一体感が素晴らし!」


 基本的にはパツパツした麺ですが、スープとのバランスもよく、主張をし合わない。前半は割と余裕あるパツっとした前歯の千切りで、奥歯へ運び込んでプレスすると、クシっと潰れて風味を感じる。それも前半三分の一だけ。あとは汁がゆっくりと染み込んで、ベストなしなやかさになります。この麺は、スープが染み込んでからもダレないので良いね。しなやかのままでキープしてくれるような持続性ありです。







 さぞかし、オレは二ヤついて啜り倒していただろうねーーー。酔いもあるし、旨さもあるし、周囲には全く目もくれずで、麺は一気に食いきったイメージです。微かに覚えているのは、パツっとした風合いの峠を越えた、しなやかな麺の流麗な口当たりと喉ごしシルエットだけ・・・。












具:「必要十分なるシンプルさに『禅』を感じ、質感の高さに『麗』を感じる!」


 カイワレと、薬味ネギと、レアと少し残したチャーシュー。現代のシンプルラーメンは、メンマやナルト、それに海苔が無くても立派に成立してしまいます。昭和世代としては、隔世の感がありますが、これはこれで良いですね。一点集中のチャーシューは、質感よく、肉の味わいがとてもナチュラルで、酒にもとっても合いそう!。ちくしょー、梅乃宿を少し残しておけばよかった。







 ここまでシンプルだともやは『禅』ですよ!そして味わいの奥ゆかしい淡麗な味わいは『麗』と映ります。650円で見事にまで表現されてますよ。いやはや・・・・来週また来たくなってきた。そしたらまたオレの面が割れてしまう。







 総じまして、「惚れてまうやろーーー麺と酒!」という感じで、まとめでもなんでもありませんが、これ好き!と言えましょう。それにしても、通勤定期が使えんのが実に痛い。通い倒してこの店と癒着したいような気にさせます。街のラーメン屋たる馴染み崇高でないスタンスと、若いセンスと、質実なる継承すら覚える店。650円でこれだけ楽しませてくれる中華そば、350円で唸ってしまう日本酒、英世一枚でおつりくる。また来ますよ。次回はワンタンメンにしましょうかねー。ともあれ妙にうれしい宵の口でありました。ということで興奮気味ですが、冷静になるために詠います!。



   麺旨し
   老若男女の
   笑顔哉


   
   新旧織りなす
   創造の街



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!! 

東京都世田谷区北沢2-39-13 田丸ビル1F左


煉と虎徹

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ほんと野獣 (10) (GUSH COMICS)

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