ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2786】 中華料理 安楽 (東京・三鷹) サッポロ味噌ラーメン

<休日出勤の夜、アド街ック天国を観ながら・・・・>


 なんて日だ!・・・と言う気分の休日出勤の土曜日の夜。タダでさえグダグダな出勤であったのに、帰宅途中で癒しを求めて訪ねた「麺屋 さくら井」が夜営業してないのを忘れててフラれてしまった。膝ガク状態で、また元の三鷹駅へと向かうが、駅の南口までたどり着く気力もなし。そんなところで、自失呆然としているところで、武蔵野警察署の目の前の横断歩道を、赤信号に気づかず渡ってしまって、めっちゃ大きな声で警官に怒られた・・・。まるで子供への説教であります。ああ何て日だ!。そんな泣きそうな暗闇の中で、ぼんやりと赤く佇む街中華屋があった。逃れると言うか、すがるような気分でこの店に入って言った次第です。それが「中華料理 安楽」さん。ここは玉子らーめんが旨くてねー・・・・知ってはいたけど、こんな感じで再訪問するとは思わなんだ。








 テーブル席を確保して、深く大きなため息をつく。顔をあげれば、テレビ東京アド街ク天国がやってた。いつもなら、これ見ながら家で心地よくグダグダしてたはずなのに・・・・とぼんやりしてると、オーダー決めるの忘れててあたふたしてしまう。咄嗟に「味噌ラーメンが安いな」と思いつき、オーダーしたのが「サッポロ味噌ラーメン」です。










汁:「サッポロは脇に置くとして・・・超ライト系味噌にして山椒風味の仄かさは美味いのだ!」


 別に価格感だけで選んだわけでもなく、「サッポロ」と言う接頭語に強く惹かれたのも付け加えたい。街中華屋のメニューラインナップで、唐突にサッポロ!って来るわけだから突き刺さる。ちなみに、この店のビール銘柄は「サッポロ」だったりする。偶然だけど。「サッポロ」ネーミングに私がここで執拗になるのは、配膳された麺顔が、普通の東京街中美味しい系味噌ラーメン風だったから。それならそれで良いのに、妙に配膳までの時間帯を道産子気分で過ごした肩透かし感が、置き場がない。








 まあ、サッポロは傍に置いておこう。真摯に一杯と対峙すると、そのスープはすごくライト系で、シャバささえ伺える見栄え。そこでプラスチックレンゲで救って味わうと、確かに味噌ラーと言うより、味噌タンメンと言った方がよろしかろうな、サッパリさがナイス。東京の味噌ラー感覚です。野菜の甘みとベースの豚骨鶏ガラさっぱりコクが溶け合う中に、ささーっと味噌が滲むような味わい。老舗街中華の味噌ラーってこんな感じだと思いに至る・・・。







 しかし、ここの味噌ラーの特徴は、街中華風の味噌なのに、ほのかにじわじわっと来る山椒の風味が絶妙。いかにも本格派な意気がりもなく、表にすら出てこない。香りとか風味としての山椒の扱いが、まさに日本的とも言えますが、それにしてもそれよりももっと控えめ仄かな演出が、なんとも言葉で表現しづらい。野菜の甘みとオーバーラップする山椒の痺れ。いや・・・まだまだ伝えきれないな・・・












麺:「極細縮れの加水の低さが持続する! そこが何とも野菜とマッチングした歯応え!」


 この麺に驚いた。こちらのお店は、以前食った印象では普通の玉子麺と言うか、加水も多めの中華麺だったと言う記憶。ところが真逆の麺でありました。加水が低めな極細縮れ麺。サッポロ系イメージが崩壊しますが、実はこのスープと山椒感覚と、風味がより感じ取れるこの麺の相性がベスト。出会いがドラマチックですぜ。








 スープに絡むことは極度に少なく、どちらかといえば、スープに濡れる感覚。毛細管現象など期待できない縮れっぷり。加水が引組めだから前歯で千切るたびに風味が伝わる。しかも汁を吸いたげな加水の低さの割に、その風味感が最後まで持続します。汁を単に吸ってしなやかになるだけでなく、汁浸透をはねのける強さすら感じる質感がいいね。












具:「ここにサッポロのムードあり? 中華鍋の炒めがしっかりと伝わる!」


 トッピングは、少しボリューム少なめのタンメン的。しかし、しっかりと中華鍋で振るわれ炒めつけられた野菜は、とても焦げた部分も香ばしい上に、甘みもある。中華鍋で炒めながら作る時にしか現れない、香ばしさの豊かさがナイスです。肉感覚は、ひき肉しか味わえないけど、出汁のエキス溶け出しにはとても貢献していると思われます。











 総じまして、「自己解釈が痛快なまでにコレアリ!と言う美味さ!」と言う感覚の味噌ラーメンでして、650円が何とも気持ちよく払えます。いやはや、賛否あれども、これくらいの旨さが心地よい。褒めています。この日の気分にマッチしたのもあるけど、美味しすぎてはラーメンでないと言うのが、最近気に入ってる持論(町田のご隠居パクリだけど)。そう言う巷の泰然たる態度がよろしいのだわー・・・分かるかなー・・・・語っているオレが実は分かってないかもだが(笑)。ともあれ、疲れたよ今は・・・と言うことで適当に詠ってもう寝ます。



   グダグダで
   休日出勤
   くたびれて



   救いの御子は
   薄めの味噌也



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




日本の特別地域 特別編集39 これでいいのか 東京都 武蔵野市三鷹市

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