ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2776】 中華そば・つけそば専門店 一丸 (東京・西武柳沢) 中華そば あっさり 細麺

<暗闇の駅前団地のほっとスポット的なラーメン店>


 この日は、夕方から仕事関係の弔事がありまして・・・生きていると何が起こるかわからないなという気分です。とてもしんみりとした気分で、早々に退散。滅多に乗らない西武拝島線などを経由して、自宅方面に向かいます。しかし人間って気持ちと腹具合が全く別でして、なんて・・・自分はさもしいのかと思う。途中、田無駅で空腹を覚えたけど、なんか賑やかな駅前に降て夕飯を食うのも嫌だ。なのでスルーして予定通り、バス乗り換えの西武柳沢駅で降り立ちます。この駅の夜は・・・・実に殺風景。なので心象に染み入ります。そしたらこの駅前のすぐ角を曲がったところに、何とも・・・今の気分を癒してくれそうな店の佇まいを発見。あ・・・この店、前にもきたことある。それが今回の訪問「一丸」さんでした。









 入店すると、先客3名。雰囲気は温まってるのに、どこか雑然とした居心地の良さを感じる。嗚呼、ここならゆっくりと一日を回想しながら、ゆっくりと食えそう。気分的に、一番質素と思える「中華そば」とさせていただきました。


     











汁:「円やか甘みが嫌味なく明るく映える醤油清湯!鶏ガラのあっさり感と豚の優しい煮出し、何よりも節の深いエキスが濃ゆい!」


 あとで調べてみたら、前回訪問からちょうど5年の月日が経っているのね・・・・、たしか関西転勤から再上京して、落ち着いた頃か。すっかり忘れておりましたが、前回も中華そばを食ってます。なので記憶がなくて、食券を渡して「どうされますか?」と店主から唐突に訊かれて「何が?どういうシステムでしたっけ?」と逆に質問返しをしてしまいました。要するに「スープは、あっさりかこってり」「麺は太麺が細麺」を選ぶシステムとのこと。しんみり気分には、「あっさり・細麺」しかあるまいて・・・・。








 配膳れたその麺顔、定番でありつつ、店のオリジナリティも感じるような、「ほっこり」とした印象です。その時の気分に非常にマッチしておりました。今回はいつもより、味わてゆっくりめで食えたと思う。そのスープの味わいは、実に「円やか極まれり!」と思えます。きっちりとピントが合ったような醤油ニュアンスと思いきや、「甘みが芳醇な醤油感」なのだから、これこそ心地よい肩透かしと思える。ウーーーン、滋味深いといより、定番の安定さが、優しく思えてくる。







 「甘み」=「旨味」。実は漢字変換機能では、「うまみ」で両方ともに変換できます。この言語処理が、偶然にも味わいの心象をそのまま反映してる!。デジタルとアナログの融合とはこのことか。塩気は醤油ダレに起因しますが、それがむしろ甘みと覚えるのはなぜ?。塩気の角の丸みは凄すぎます。おそらくは、魚介エキスの影響かと。煮干しでも表現可能でしょうが、私個人的には、節系の旨味が醤油ダレと結びついて「甘み」へと変換させているのではと感じてます。








 ベースのスープにも少し触れておかねば。基本的には「鶏ガラ清湯系」なのでしょうが、記述の節系エキスと加わって、豚の
出汁も少し感じるんですが・・・・。豚エキスを清湯にセットした処理に、私は反応してしまいましたが・・・実際はどうなのか。責任は持てませんので、あしからずです。







麺:「微妙なよじれのあるストレート細麺、加水やや多めで仄かなモチモチ感覚!滑りは最高に高速ー!」


 麺がまた、レベル感が気持ちに合ってて、とても安心できる味。加水はやや多めですが、モチモチプリプリ感覚はとっても低くて、若干の引き締まりを覚えるほどです。基本的にストレート麺ですが、やや捩れを発生していて、箸で引き上げるとたちまち整列する姿は、まるで校庭に集まる学徒のようです。バラバラな状態を「起立!礼!」の一声で美しく並ぶのと同じ感覚です。







 多少の引き締まりを覚える密度感覚。後半になると少し汁を吸い出すのと同時に、麺と麺が引っ付き合うので、スープ自体の持ち上げも宜しかろうという印象です。いつもながら・・・・ズボボボボボボボボボーーーーっと勢いよくすするのが最高に美味しい。













具:「定番受け継ぐ肩ロースチャーシュー!適度な歯ごたえに、つけダレの淡く深い浸透がナイス!」


 一枚の厚めで大きい一枚海苔。これが家系並みにうましです。また・・・青菜にほうれん草を起用するなど、さすが!。青菜にスープの旨味が吸い込まれ、これをアテに冷酒が飲めると思えます。


 一方、チャーシューは・・・・定番な作り込みですが、全く違和感なく全体に溶け込んでいます。それでいて、謙虚な頑張り屋のように、漬け込みのタレは淡くて深く浸透し、脂身部分はいい感じで抜けている。ややピンクの色合いも好きだし、次回は「ちゃあしゅう中華そば1150円」にしたくもなる。ここが私個人的に悶絶するポイントです。












 総じまして、「駅前団地に君臨する、質実丁寧無化調ほのぼの中華そば」と言う感覚でしょうか。ここは中華そばだけでなく、もっと「酒」を呑むような仕掛けを作ると、もう少し抜きん出るかも。とは言っても「中華そば・つけそば専門店」と、最初から銘打っているわけだから、そんなワガママを言っても仕方ないか・・・・。ま、寂しい気持ちを救ってくれた一杯には、間違いなし。次回は「塩」を食うつもり。いつまでも夫婦舟経営で、頑張ってください。エールを込めつつ、この日あった気分を織り交ぜて詠います!。



   週末の
   お悔やみ帰りに
   しんみりと



   優しく包む
   記憶と味わい



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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