<何故かとても女子率高く!そういうのも和むねー>
ウチの嫁さんもそうだが、女子は色々メニューを目の前にして、楽しそうに悩むのであります。それが食べることの一部なのでありましょうか。このお店でも券売機前で女子たちは静かにしつつも楽しそうー。入店してから何を食うかシュミレートしたり、啓示・閃き・直感などで大どんでん返しなオーダーチョイスを、行列中傍らから微笑ましく思ってました。そしてどうしても、並んで会話も楽しみながら食べたいものらしい。そうだよねー本来の外食と言うやつは。
逆に私は、何を食うか決めてから来ているので、今回は「濃厚牡蠣ソバ」一本勝負とさせていただきましょう!。先客の家族連れに、どう見ても小学校中学年の女子が、大人勝り男勝りに濃厚つけ麺を食しておられましたのを見て、一瞬怯みましたが・・・初志貫徹ということで。ところが、結論的にはそれで良かった。5年ほど前はこれでも濃厚民族の端くれでして、エグミが漂うセメント系極煮干も難なく食っていたのですがー。濃厚牡蠣は、後追いでずっしりと感じました・・・(汗)。
汁:「モスグリーンのスープカラー!まさに牡蠣をすり潰したエキス感が濃厚!レモン汁の魔法が凄く気に入った!」
配膳されて麺顔を受け取ると、少し面白いようでもあり、ショックを受けます。スープが「モスグリーン」です。しかもナチュラルなモスグリーンなので、ここで本当に妙なことを唐突に思い出してしまった(汗)。 moss green の moss て「苔」なんだけど、アホな私は長年「moth」と混同してたんだね。そのアホさを思い出して・・・食う気力を削がれる。
気を取り直して、まずはレンゲでスープをサルベージ。すると少しばかりはっきりとした粒が浮かび上がり、視認と味わいを重ねると、それは牡蠣肉の欠けらそのものです。なんだか、すごく牡蠣のすりつぶし感を感じて、濃厚さが極まると言った感じ。そしてチュルッとまずはゆっくりと味わうと、うわーー牡蠣肉の味わいと通じる濃厚さです!。子供の頃は嫌いで、大人になればなるほど美味いと感じる味の代表ではないかな。苦味と海の野趣を芳醇かつ濃厚に食わせる中に、エグミは低く抑えられている。またエグミは完璧に取り除くと美味くなくなる。その絶妙さがとてもハイセンスで、唸ってしまう味わいです。
またメニュー名にインパクトあるせいで忘れがちですが、動物系は一切排除でもないね。鶏ガラも下支えになるべく、しっかりとに出されたイメージなのですが、あまり皆さんご指摘ないので、正直自信がない。場合によっては鶏油の香味すら感じた私は、錯覚大魔王なのかもしれません。しかし、私は正直言って後半になるにつれ少しづつ重く感じてしまいました。先客の小学中学年女子が、この風合いでつけ麺を難なく啜って食っていたのに、私もヘタレ極まれりだわ本当に・・・。
こう言う時には、レモン汁だ!。ウンチクにもそれが紹介されてます。実はこのレモン汁を少し重ねたところで、すごく私の好みの味に仕上がって来て、後半じゃなく冒頭から入れておければと激しく後悔です。エグミなしとは言ったけれど、やはりニュアンスはあったようです。出ないと牡蠣の風合いが出せないから。しかし、レモン汁を投入するとそう言う苦手な部分だけにサッパリ化学反応を起こし、分厚い旨味はそのままだ。自分がヘタレと思ったら、見栄を張らずにレモン汁を入れましょう。レンゲで三分の一程度づつ、試し入れしながらやって見てね。私はレンゲ二分の一程度で、ベストマッチでした。
麺:「中太な縮れっぷりでモツモチ感覚明確、汁多めな汁なし感覚で、ズボッとすすり込んで牡蠣味交じりを楽しむ!」
これほど個性的なスープはあまりない。それを受け止める麺ってさぞかし凝った感じだろう・・・・と思っていたら、肩透かしを覚えるほどに、オーディナリーな「やや中太縮れ多加水麺」であります。いわゆる「もちもち感」と「すべりがゴツゴツ当たる感」を楽しむ系統。製麺所は不明です・・・麺箱なかったので、直接聞くのも女子の手前で恥ずかしいし。しかし、このチョイスはいい!。汁のなんとも深みがあるところが「陰」。麺のもちもちっとして明るいところが「陽」。陰陽が対立しているようでバランス取っている中間に、旨さ最大の際とも感じる「結界」ありですね。
微妙に滑りが少し残っているのが、濃厚牡蠣スープが絡みやすいポイントとなっております。リフトして前歯で噛めば牡蠣の味わいと炭水化物の薄い印象と混じりっけのうまさがナイス。麺のグルテンの風合いは完全にスープでマスキングされた印象ですが、それが全然悪くない。スープが主役と割り切った感じというか、麺を食っているのに、麺料理とは思ってなかったような・・牡蠣料理気分で食いつなぐ感覚。
多少は啜って食ったけど、なんだかスープを絡めて口へと運ぶようなイメージで食い続けました。それが、なぜか汁なし系を食っている気分と少し似ていて面白い。牡蠣汁多めの汁なし系って感覚で食い続ける。
具:「スープ感覚とは真逆のレアチャーシュー! 腿のきめ細かい繊維質が歯切れよくしなやか!」
モモ肉に当たる部位でしょうか・・・レアチャーシューはなかなかサイズ感も良くて分厚い。そして何より質感がいいです。レアの熱の通り具合に、細かいグレデーションを感じます。そしてどこの部分に前歯を差し込んでも、筋繊維がブツブツとなんの抵抗もなく千切れてゆき、最後の切断の瞬間では、サクッと軽く音を立てるように分離してゆく。もちろん薄味。肉の本来の味わいが楽しめるのです。なのだが、牡蠣の濃厚出汁と合うのか??と言うと、合わなくもなく、なんと自然に食えてしまった。思い起こせば、スープの塩気は、感じる以上に高かったのか? こう言う肉なら日本酒が欲しいところだが、今回はクルマで来たから無理だったね・・・。と言うか、こちらのお店は、酒と麺と言うコンセプトはメインでなく、「貝めしとセット」でいただくと言うご飯屋コンセプトのようですから。
総じまして、「牡蠣好きなら一回食っとけ無理ない範囲で!」と言う感じで、オススメと軽い忠告を両方伝えたい気分です。それにしても、こんな濃厚な牡蠣エキスをグビグビとやっつけちゃう女子って・・・いいね。何でもたくさん食べる女子は好きですし、こういう濃厚のもさらさらっと食えちゃうのは尊敬しますよ。それにしても、この店の女子比率がどうしてこんなに高いのかは未だに不明。牡蠣好きには女子が多いのかも不明ですし・・・。女子が集まる法則が、この店のどこかに隠させているのかもしれません。いずれまた来ますから、その時にでもまた調査いたしましょう。次回は、貝だしラーメンを素直に味わいたいかな・・・(そうそう、なんでメニュー落ちしたのか?)。と言うことで妙に重い胃袋を抱えつつ・・詠います!。
休日の
日差し長閑な
住宅地
薫風なびく
牡蠣の香乗せて
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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