ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2707】 日本橋 大勝軒 (東京・新日本橋) ワンタン麺

<新しいけど古い店! ティピカルな人形町大勝軒の復活劇>


 所詮私はそういう男。・・・・凝る!。趣味や資格もコレクター的に凝るところがあります。ところがそれが仕事や実生活に一切生かされていないから、一体時間とお金をどれだけ無駄にしたかと考えると落ち込みます。先日、息子とスキーの足慣らしに行ったところ、全然感が戻らず、全然板にも乗れていない・・・・。息子の先生になるはずが、逆に駄目なところを指摘されたりして(笑)。これからは、なるべく自分の生活のためになり、お金のかからない趣味を見つけていこうと考えます。








 ところがまた「人形町大勝軒」というものに憑りつかれてしまった。「浅草橋大勝軒」のあのアッサリ鶏ガラ出汁のワンタンメンが忘れられなく、だったら再訪問しろよと思う一方、開拓野心がメラメラと燃え上がる。どこへ行こうかとあれこれ人形町系でネット検索すると、どれも「中華料理 大勝軒」という店名しか出てこないから、これもまた紛らわしい。すこしイライラとしながら調べ続けていくと、「日本橋 大勝軒」なる情報がヒット!。なんだ聞いたこともねえぞとよくよく続きを見てみると、なんと最近できた新店舗らしいじゃないですか!。こりゃ行くしかないでしょう!!と言うことで、貯めに貯まった有給を半日だけ使って、突撃してみました。







 それがすごく分かり難いところにあって、スマホ片手に捜し歩きましたが、普通じゃ分からん路地裏にひっそりとその店舗があります。「中華 華」というゲキ渋な街中華屋がありますが、その向かいに真新しい店が「日本橋 大勝軒」さん。ちょっと不安があったのですが、狙い通り「人形町系」でした!。ラッキー!。







汁:「透き通るようなスッキリ鶏ガラ醤油の味わい! 別腹でいくらでも啜れる上質レトロな感覚がナイス!」


 非常にすっきりとしたキレイな店構えでして、なんとなく夜営業を意識強めたような感じです。麺料理もそこそこのラインナップですが、本格的中華もそろっていて、これは酒を飲みながらというシチュエーションが似合います。そんなお店のランチセットは、「ラーメン+半チャーハン」で900円と少しだけ強気な設定です。私は、ワンタン恋しさにワンタンメン。








 配膳がとても早い!麺が細いからねー。どちらかと言うとワンタンの方が茹でるのに時間がかかるかも。テキパキとした調理の後ろ姿も凛々しくて、お母さんも厨房でお手伝い。オーダーからものの5分もしないうちに配膳が完了です。その麺顔・・・いかにも典型的な「人形町系」です。琥珀の薄いような色合いの醤油スープが香しく、チャーシューの表情がレトロ感そのもの。横浜の中華街でこんなの食ったことあるのは、遠い昔に思えます。







 スープは、見た目通りのアッサリ鶏ガラスープ。余計な厚化粧がないすっぴん美肌を連想させるような味わい。引っかかりがまるでなく、鶏ガラだけでなく乾物の旨みもじんわりと出ているようです。昆布や椎茸系のアミノ酸が自然に広がるような味わいが上品に思えますが、実際どれだけ入っているのかは不明。麺からにじみ出る炭水化物の風合いも、味に滲んで丸みを与えてくれます。







 アッサリしているから、薬味のネギさえしっかりと感じ取れ、苦みと甘さが少しだけいつもより凛々しい。まさに別腹でもスルスルと入っていくような優しい淡麗系な味わいが、堪りませんねー。







麺:「極細ストレート細麺!長年の経験と勘の自家製麺!」


 この極細麺も人形町系のトレードマークみたいなもの。こちらは入口の整理スペースに製麺機が見え隠れしてまして、自家製麺であります。先日食った浅草橋の店よりも、また更に細くて極細に感じ取れます。角が立っていて捩れが一切ないストレートさが美し。前歯では抵抗なくスパスパとリズミカルに切れ込むばかりでなく、奥歯では一瞬にしてクチリと潰れる。それでいて、啜りあげが実に軽やかで、まさしくずぼぼぼぼぼぼー―っと一気に啜り切るラーメンの大好きな「小池さん」みたいな食べ方もできそう。








 それにしても、この滑らかな麺はすごいなー・・・自家製麺ってそんな感覚が日によってブレたりしないのだろうか。それが腕前というものでしょうが、職人技だね。












肉:「これが本当の人形町系の薄紅チャーシュー!そしてめちゃノスタルジー!」


 これですよ!これですよ!!人形町系で追い求めてたチャーシューは!。ロース肉が少し小さいですが、薄い紅色が周囲を染め、昔ながらの中華って感じがします。神戸でもたまにこういうチャーシューを出すラーメン屋があったんだが、すっかり忘れてしまいました。味は薄め。スープを十分に含ませてから噛み切ると旨いですねー。












具:「しっかりめに餡の詰まったワンタン! すべりと歯応えとの両立!」


 そしてワンタン!間違いないこれも自家製。皮部分が大きいタイプですが、肉餡は少しボリューミィーで、しかり詰まった感じがあります。まさに食べごたえを感じさせるワンタン。なので適度に歯ごたえを感じ取れる。その一方で、半分スープでふやけたようなちゅるちゅる皮が厚くて、これらを一気に食いきるときの楽しさは最高。まさに滑りと歯応えの両立って感じがいたします。













 総じまして、「伝統遺伝子の継承!新たな再スタート応援の人形町系」と言う実に個人的には、ビックニュースなお店です。新日本橋駅からも近いので、これは便利。また来ますよ!。ところで、こちら、他客とご店主の会話が耳に入ったのですが、新川 大勝軒 さんのご親戚らしいです。人形町界隈で長年やってて、一度銀座近くで移転して、一旦締めてから今度は、こちらに移ってきたとか。なるほど店は新しいが、実績はしっかりとしているわけだ。こうなってくると・・・新川大勝軒茅場町にも行かねばならなくなってきたではないか。こうやってだんだんと大勝軒の沼から抜けられなくなるわけだな(苦笑)。まぁ、なすがままに食らうさ・・・。と言う自分にあきれた気分まじりで詠います!。



   寂しげな
   ビルの谷間の
   路地裏に



   温故知新の
   質実拉麺



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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