ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2706】 中華料理 浅草橋 大勝軒 (東京・浅草橋) ワンタンメン

<中華料理屋魂こもる王道の人形町大勝軒


 所詮私はそういう男。・・・・気が小さくてちっぽけなことで喜んでしまう。この日は、たまたま黄色い中央総武線に乗って東エリアに外出。ヤッター!仕事終わったら、ラーメン開拓活動に勤しむつもりでした。まずそんなことでたいそう喜ぶ。そして、電車で移動中に凄く清楚な女性が隣り席に座って来て、すぐ眠り込んでしまった。私の肩に頭の重みがかかり、しばらくそのままにしてあげたんだがそれも悪くない。でも突然女性が起き出して、私と至近距離で目が合う。瞳までキレイーと吸い込まれそう。そして女性は、丁寧に私にすみませんでしたと詫びるのであったが、その礼儀正しい物言いと態度が素晴らしい!。まだこんな日本女性がおるのだなと、立ち去ってからしみじみほのぼのと感じる。これも小さな喜び。そして最後は、その日であったラーメンが、自分のツボにドンピシャだったりして、その偶然にも小さな喜びあり。日々、小さな喜びを数えて過ごすと、そのうち大きな喜びの塊になるかもしれないねー。








 そう・・・この店はツボにハマッたかも。食べログやRDBではそんなに評価が高くないのだけど、とにかく気に入った。訪問時、まだ宵の口というか客はまばら。飲み屋というより大衆中華屋という風情で、今どき珍しい古い石油ストーブが、懐かしい石油の焦げ臭さを醸し出します。いかにも江戸っ子のような威勢のいい老店主とその奥さん、そして息子さんかの三人オペレーションスタイルです。ご店主は悠然たるものです。メニューを見ると、半チャーハンなるセットとの組み合わせもあり、ここは夜より昼飯時がにぎわう感覚。そんな中、「ワンタンメン」がこの日のサービスメニューで100円引きの650円で提供との手書きPOPを発見。じゃ、それにするしかないでしょ!。ラーメンでなく、ワンタンメンというちっぽけな贅沢も、小さな喜びであります。












汁:「何というスッキリ鶏ガラ醤油の優しさ!気軽さ!ノスタルジーさ!素晴らし!!」


 店のお母さんが熱い丼を両手でしっかりと確保し、恭しく配膳してくれる。ありがたみが増すねーと感じながら、まず麺顔を拝顔。うわー!気取らない街中華の和むワンタンメン顔です。ナチュラルなワンタンの広がりと、スープの穏やかな醤油ブラウン。これが人形町系の和みというやつか・・・「東池袋系」「永福町系」とは全く別の世界観が広がります。同じ大勝軒ブランドでもこうも違いが明確なものか・・・。







 スープをまずひとすすり。う!これは、うちの実家のお袋が絶対に好きなタイプで、鶏ガラあっさり醤油系。最近では、ニューウェーブなラーメンが「淡麗系」として広がりを見せる鶏ガラあっさり醤油ですが、日常系の安心感に包まれているようなほっこり感覚が別物です。これは年配の方には嬉しい味わいに違いない!。そう思えるようになったのは、私も年配に近くなってきたからでしょうね。香味油も時には彩なのだが、こちらはそういう華やかさがない反面、これぞ醤油ラーメンと言わんとする「プレーンな旨さ」が持ち味。鶏ガラと野菜の甘みが踏んだんに感じますし、ひょっとしたら椎茸などの乾物も効果を発揮しているかもしれない、そんな優しい甘味と塩気のバランスがナイスです。








 しかし、あっさり醤油と言うわりには、ワンタンが少しブラウンに染まるところを見ると、それなりに濃口醤油が効いているのかもしれません。甘味と申しましたが、塩気もしっかりあってそれが円やか。何で円やかかと言うと、既述の乾物の影響もあるが、麺とワンタンのグルテンから滲むエキスが、そう感じさせるかもしれません。すでに麺とワンタンを食う前に、徐々に溶けだしているような感じ。いやー、確実に悪くない。












麺:「極細に近いストレート角麺は今でもモダン!まさに汁そばといった風情醸す良麺!」


 ここで、こんなキレイなストレート細麺を提供するとは思いませんでした。個人的には、飯田商店@湯河原の細麺をもっと大衆的というか、それをデグレードしたような感覚(これはほめ過ぎだと正直思う)。意外にキッパリとした角をたもった細麺で、大衆麺としては流麗。しかもしなやかさが半端なく、表層の半透明なヌメリと中心部分のグルテン部分が微かに保たれている感じ。汁吸いするため後半は、完全に茹で上がってすぐにグルテン峠を越えてしまうのだが、そこからでも、しなやかな腰つきが威力を発揮します。







 ワンタンのすすりも楽しいが、麺の啜りあげがいちいち楽しい。明らかに毛細管現象を引き起こし、サラサラスープが麺に貼りつくように持ち上がります。レンゲをヘルプに使ってスープもろとも啜りあげるのが、一番味わえる麺の食べ方。うちの嫁なんかは、レンゲの中でで小ラーメンを作ってから食べるのだが、それも良かろうと思える麺。








 人形町系という伝統ある系譜の麺とは言え、なんとなく今でもモダンに通じるかもねと期待してしまいました。







具:「手作りワンタンの丁寧な味わい!そして艶めかしいスベりは絶賛!」


 なんだよー、すげーワンタン旨いじゃん。手作りだろうなとは思っていたけど、予想以上に旨かった。「広州市場」や「揚州商人」のような肉ワンタンとは、全く別物の旨さ。皮(本来はそう呼んではいけないらしいが)の旨さと仄かに滲む肉餡のコラボと汁の浸透とすべりを楽しむ極地ですね。しかもすごく多く入っているから麺がワンタンに埋もれてしまうほど。にゅるにゅるゆるゆるな皮は、箸で持ち上げると千切れそうに思えるのだが、それが粘る。持ち上げて啜れるのだから、上手に仕上げているものだ。レンゲの上でまとめて啜り食い切ろうと思えど、レンゲに収まりきれない。餡をレンゲに置いて、皮を畳んで畳んで畳んで畳んでから・・・・啜る。口の中で一瞬でばらけてモグっとすると幸せ。そのあと破片が喉奥を駆け抜け、そのシルエットを感じながら旨さを堪能です。これで650円は安い!。










 一方、チャーシューは今回は、完全に脇役としてごめんちゃい。昔ながらの煮豚タイプですが、程よい塩気と解れやすさを保つロース肉はナイスです。チャーシューメンはワンタンメンと同じ値段ですから、ここも迷うところかもです。













 総じまして、「これぞ汁そば!大衆的崇高さが沁みる一杯」と言う何だかまとまりがない感想でごめんちゃい。ここは中華屋、中華調理麺が旨いと確信ですよ。天津麺、うまに五目そば、かにそば、えびそばなんてのも、千円いかない手頃価格設定。そして・・・・焼売が旨そう。関西の夜は餃子、関東の夜は焼売で瓶ビールと行きたいものですねー。ここはまた必ずきます。外回りついでに、秋葉原からも近いので。という事で、人形町大勝軒のすごさを知った大きな喜びを込めて詠います!。



   夜が更けて
   帳がおりる
   路地裏の



   深く落ち着く
   ノスタな汁そば



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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