ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2692】 中華そば専門店 武富屋 (東京・豊田) ラーメン


<外回りで空腹過ぎて飛び込むロードサイド中華そば屋>


 所詮私はそういう男。・・・・結局安いものに弱い。しかもうまいものなら!。と言うことで今回は、豊田駅界隈まで商用ついでに来てしまった訳で、まーたまた昼飯タイムを逃してしまいました。ふと駅前のイオンモールが目につきまして、一応レストラン街をチェックします。しかし、今ひとつピンと来ない。来ないけど猛烈に腹が減る。しかもちょっぴり高い気がする。本音はどうしてもラーメンで爪痕残したいー。「魁力屋」のコーナーもあったのだけど、山盛りネギ攻撃をできるわけでもない。うだうだ考えあぐねて、そんな感じでネット検索した結果、なんとかワンコインラーメンとして探し当てたのが、近隣にあった「武富屋」さんです。








 昼だけ営業で、しかも通し営業という珍しいタイプ。しかし外観からして随分と年季は感じさせます。入店時刻、平日午後2時。入ると厨房は誰もおらず、ただカウンターで一名の男性が食事しているのみ。あれれ・・・と不可思議に思っていたら、食ってた男性が「いらっしゃいませ」とおもむろに応えた。なんだ悪いことしたかな・・・ご店主が空いたところで遅い昼飯してただけみたい。

 「ちょっと時間かかるけどいいですか? 麺茹でる釜の火を落として冷めちゃったから・・・・」

 店主のそれは、朴訥な語り口調でもあり、素朴さもあり、誠実さも微妙にあって、要は正直なのだ。「構いません」となぜか都心のサラリーマン気取りな語りが口をついたオレ。商談用に勝負スーツ着てたから、そんな余韻をまだ引きづってたみたい。気がついてようやく、ホッと落ち着くタイミングを見つけました。












汁:「ブラックラーメン的な凄み!素朴さと男気感じる濃口醤油!透明感ある香味油と玉ねぎ微塵で和らぐ!」


 時間かかるかもと思って、会社のメールを6ー7件ほどチェクして返して、8件めでウーンと唸りかけたら、突然配膳が完了。待たせると言っておきながら意外に早い着丼でした。さてその面顔は、一瞬ブラックラーメンなのか!?と感じてしまった。いかにも濃口醤油でパンチを効かせた感じ。しかも玉ねぎ微塵がドバッと投入されとりますから、イメージは「八王子ブラック」な印象。八王子ブラックと言えば、私の中では「ちとせ@八王子」ですが、それに準じるブラックぶりです。







 思いがけないブラックさなので喜んでまずスープを啜ってみる。うおー・・・見た目を裏切らない濃口醤油のエッセンスが映えます。まずその塩気はいかにも醤油由来といった感じで、カエシにも熟成めいた風味があります。そしてキリリとしたシャープ感があって醤油パンチこれぞ!という威力を発揮。その上に、やはりこれも醤油系だと思える「酸味」の存在感。最近は、淡麗系の味わいが好まれる中で、分厚い醤油に秘めたパワーが魅力的です。そんな魅力を引き込むのは、この酸味だよねー。まさにお醤油感覚溢れるスープという感じです。








 しかし、塩気だけのスープではない。ご存知「八王子系」の味わいで、玉ねぎ微塵から滲み出てくる甘さとフレッシュな苦味が、塩気を円やか方向へチューニングしてくれます。とてもグビグビと飲み干してしまいそうになる。表層を覆う香味油もビシッと決まり、ラードのコクと植物油系のサラサラ感を連想させるようなライトさがある。これにベースの豚骨出汁がバランスよく調和していて・・・・まさに「濃ゆい八王子系」と頭にインプットされてしまう。












麺:「かすかな滑り感と縮れの心地よさ!汁吸い込んで褐色!!」


 スープニュアンスからすっかり「八王子系ラーメン」とインプットされた頭で麺を食らうと・・・・肩透かしを食らう。ストレート細麺ではなく、縮れ麺なのであります。しかもニュルッとした表面で滑りが適当に残っている。突然麺釜の温度が気になってくる。しかし、この滑りが縮れと合っているというのか、おかしくない。ニュルッとした口当たりと、内頬舌触り、喉奥へと駆け抜けるシルエット感覚は決して悪くないのです。







 また加水が微妙に低めに抑えられてて、中加水程度か。前半は風味をしっかり感じ取ることができ、また後半になると汁を吸い込んできて、うっすらと褐色に染まっていく。奥歯でプレスした時には、醤油の風味と麺の風味が一致します。実に味わいの深いものにたどり着くうまさ。













具:「豪快と大らかさを感じるバラロールチャシュー!」


 スープに埋没しておりますが、サルベージするとかなりデカくて、かなりぶ厚めの一枚です。まさに、ダイナミック!。最近久しくなったバラ肉のデカデカロール肉です。しかも周囲はかなりつけダレが深く染み込んでおり、周り部分だけでも軽く白飯一杯は食えます。しっかりした作り込み感は、「豪快」とも「素朴」とも言えますが、やっぱり「素朴」な味わいという感じか。ここは店主が一番サービス精神を込めた部分なのでしょう。これでワンコインとは凄い!・・・・という感じで本当は〆たかったのだけど、実は私の情報が古く、550円となっていた。それでも安いけどね!。そんなケチくさいところが自分でも嫌になる。・・・・所詮私はそういう男。







 




 総じまして、「男っぽい素朴さと、醤油のパンチが染み渡る一杯」と言う感じでしょうか。通し営業スタイルなら利便性高いのでもっと流行っても良いかと思う。だけど駐車場がなく、すぐ目の前にイオンモールがあるというところで苦戦しているか・・・。俄然応援したくなる。滅多に来ない豊田だけど、地縁あったり近くに住んでる人には、もっと知れ渡って欲しいです。広いカウンター席を独占するのも寂しいからね・・・。と思っていたら、ちょうど後客が入ってきた。やはりその後客もスーツ着たサラリーマン。ひょっとしたら、先ほどまで同じ客先でお会いしましたっけ??なんて(笑)。ライバル会社も昼飯食わず頑張ってたわけ・・・・。なんだか急に醤油の後味が塩っぱく感じてきたぞーってところで、反闘争心で詠います!。



   ぶり返す
   寒さに震え
   日野ラーメン



   空腹沁みる
   濃口醤油



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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