ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2590】 中華そば 初代 修 (東京・国立) 中華そば

<冬晴れの青さに青葉の風合いが香る>


 今回の年末年始は、例年になく忙しくて休んだ気になれないー。そんな感じで過ぎてゆき、ようやく落ち着いて東京で麺活を始めようかと言う気になってきました。あちこち遠征する気力もないが、ちょっと疲れない程度で足を伸ばしたい。そんなわがまま気分で、今回訪れたのが、国立駅界隈の「中華そば 初代 修」さん。プチ移転してから初訪問です。国立界隈は、その昔、敬愛する会社の先輩が住んでいて仕事はもちろんのこと、音楽やクルマ、スキーなどいろいろ教えてもらった懐かしい街。今頃何をされているのだろう・・・。少しだけ学術的な風が漂う駅前風景も好きで、いつもと違うスローペースな歩みで店前までたどり着きます。








 まだ開店間なしで、先客3名の奥に細長いカウンター席。券売機で食券を買い、セルフのお冷を準備して、奥へと突き進み、食券を手渡すと気が抜けて、「よっこいしょ」と口をつきながら高椅子に座る。おいおい・・・いつからそんな爺さんになったんじゃオレ!?とちょっと自分でも驚いたね。これでも同級生の中では若いと思っていたのだが。そんな消沈気味の私を、癒し包んでくれたのが今回の「中華そば」であります。












汁:「ライトな豚骨魚介系と言うより、透明感ある青葉系Wスープと言う崇高感!」


 カウンターと厨房の間には、高い台があるのにググッと手渡しでなく配膳してくれるご店主。思わず「いただきます」と声が出ます。そんな丁寧な配膳を受けた麺顔は、やっぱり整った顔をしており、ほっこりさせてくれる色合いと質実さをがあります。実はここのメニュー表にご店主の経歴が軽く紹介されていて、「あじまる@立川」「らいおん@府中」「青葉@八王子」の3店舗で10年ご修業とのこと。その情報インプットもあってか・・・麺顔を見て、「あ!青葉風やん!!」と脳裏にピン!と来てしまいます。魚介出汁の淡いベージュに豚骨煮出しのエキス感。そしてどこか「凛」とした雰囲気がそのものです。








 味わいはどうか!?。実は、嗚呼・・・と漏れてしまうほど青葉の系譜を感じさせるようで、少しオリジナリティーを感じさせる余裕があります。その余裕とは「あっさり目」になびいているところかな。青葉のコピーなら一刀両断なんだけど、そこに何かを入れ込んだという感覚?。あっさり目というより「上品」とも思え、いやいや日常系と思い直しても「透明感」を次には感じてしまいます。単なる青葉コピーなら「ライトな青葉」で片付くのに。決して「青葉 中野本店」が濃ゆい訳でもないのだが、ブラックペッパーがない部分だけ、こちらの方がスッキリ感じてしまうのでしょうか。







 やはり魚介系の甘味がナイスで冒頭は主導権を得て引っ張ります。腑苦味を一切排除し、甘味を十二分に引き出す魚介の風合い。節系の香りも映り込む感じ。そして一方で腹持ち具合を満たしてくれるような、動物エキス。豚骨のエキス煮出しがあるのだが、一切ドギツくない。むしろ上品。「魚介の上品」と「豚骨の上品」がかけ合わさっていて、パンチというものには欠けるのは事実かも。でも、もうジジイになったと意識してしまう自分としては、むしろこのあっさりさが実に嬉しい次第でして、これなら毎日でも食いたいと思ってしまう。680円のお仕事ですがお見事です。











麺:「流麗の中に素朴で馴染みあるクッチリとしたグルテン感覚!青葉っぽい淡さあるイエロー」


 年末の買い出しに、イオンモールの青葉で食ったのでどうしてもそれと比較してしまうのですが、やはりうっすらと黄色味ある細麺を見ると、青葉っぽいとまた結びつけてしまいます。いいんじゃないでしょうかこの麺の風味は。丼の中で綺麗に折りたたまれていて、それでいて良く解れているから気持ちが良いです。麺同士が貼りつくので、毛細管現象によるスープの持ち上げがよく効いていて、食感がとてもいい上に味わい深いです。







 加水はやや多めという感じで、汁を吸う部分もある感じ。粉の感覚というより、グルテンがスープに混じってからが美味いと思えるタイプ。このスープならそれがいい。前歯ではプツプツと小気味好く切れて、奥歯へ運び込んでからクッチリと潰しながら味わうのがいい感じ。スープとの一体感を考えると、スープに合わせるなら麺も青葉に近く感じてしまうかなー。やはり美味い。これならつけ麺でも食いたいと思う次第です。











具:「スカスカッとしつつも脂の旨味キープする肩ロースチャーシュー旨し!」


 骨つきの部分が脂が豊富な肉で、ロールしているようにも見える肉。周囲がややスカスカっとしているようで・・・、スープに浸し混んで知るを吸わせるとより美味いわー。また脂がある部分は、それはそれでまた味が芳醇で、別格に旨いわー。意外に大きめで、意外に肉厚で、そこもまた嬉しいわー。肉増しチャーシュー350円は高いが、スペシャルにバージョンアップ+250円して色々パワーアップした方がリーズナブルかもしれません。














 総じまして、「毎日食べても飽きない青葉の崇高さ」と言う感覚でしょうか。本当にいい店です。青葉の雰囲気だけでなく、実は「油そば」も提供してくれてて、これがまた武蔵野系を少し感じさせてくれる。そこが、東京西エリア中央線沿線の雰囲気を忠実にアピールしてくれているがナイス!。実は何気に「みそ油そば」なるのも気になってる次第です。ここは、家族でも来てみたいな。駅から南に伸びる学園通りの桜は綺麗。迎春がすぎたばかりだというのに、すでに桜が恋しい。冬来りなば春遠からじ・・・・を感じながら、空を見上げて、思わずゲップ。やっぱりジジイになっちまったよ、そんなオレーーーー。という自虐をまずは横に置いといて、とりあえずいつもの通り、詠います!



   寿ぎも
   過ぎて落ち着く
   街並みに



   突き抜く空に
   青葉がそよぐ



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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