ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3020】 中華キラク (東京・下神明) 天津メン 〜ちょっと気分が良い日のプチ贅沢!穏やか天津麺!

【東京都内の格安天津麺シリーズ その1】

 <現代において見習いたい、家族の協力切り盛り体制がナイス>


 こうも毎回ワンコインラーメンを食い続けていると、ちょっと冒険もしたくなるのですが、臆病者の私は一歩踏み出せません。最近500円という設定に慣れてしまったために、750円の普通のラーメンが異様に高く思えてしまうほど、ビビりになってしまいました。そんな私でも、最近になって妙に気がそそられるメニューが最近ありまして、それが「天津麺」なのです。本当は「天津丼」を食いたいのかもしれません。ラヲタゆえに素直になれないのかもしれません。しかし、それでも妙に食ってみたくなりました。

f:id:TOMASSOON:20171031121850j:plain

外観

 

 

 


 そんな衝動に駆られてやってきたのが、最近お気に入りの「中華キラク@下神明」さん。また大井町からの散歩がてらのランチタイムにやってまいりました。名前の通りにキラクな店構えと店内の雰囲気。いまだに小型ブラウン管テレビが、デジタルチューナーを頼りに現役で頑張っておりますよ・・。ランチタイムは一家総出でヘルプ体制。大将は調理と出前で大忙しフル回転。大将不在の間は中華鍋周りを奥さんがリカバリー対応。そして息子さんは、麺釜と配膳対応に追われております。息子さんも物腰柔らかい対応だし、そのままいつでも継げるような雰囲気もあり、頼もしいねー。今回は、かに玉部分を奥さんが担当され、麺とスープは息子さんが担当されたという一杯となりました。

f:id:TOMASSOON:20171031121848j:plain
f:id:TOMASSOON:20171031122031j:plain

 

 


 それにしても、ここは雰囲気の落ち着い以外に、安さが堪らん!。天津麺がなんと600円です。街中華でも都心や繁華街だと800円を超えるところがザラであります。そんな贅沢な中華調理麺がこの設定ですから・・・薄給男の心を鷲掴みっすよ。本当に日経平均リーマンショック以前に回復したとは思えない、庶民感覚の景気の低さは、一体何なのでしょうか・・・。

 

 

 

<非餡掛け対応のカニ玉! カリカリ感とボソ感の隙間にスープが滲む>


 大将のスーパーカブが出前配達から丁度帰ってきたところで、丁度出来上がり!。息子さんが本当に恭しく丁寧に配膳してくれたのがこの麺顔です。なんとまあ、ほのぼの満月のようなその風貌。玉子が一部軽く焦げたところなど、ボコボコした部分は、月面クレーターのようではありませんか。グリーンピースも程よく散らばっており、まるで月面調査隊のようです。

f:id:TOMASSOON:20171031122921j:plain

麺顔

 

 


 さてその玉子トッピングですが、言わずもがなカニ玉です。天津なんとか・・というメニューには時々餡がかかるタイプもあるのですが、この一品は餡が無いタイプ。天津の餡がけについては、すこしばかりこだわりがあるのですが、それはまた別途機会があればということで(関西人の私には甘酢餡かけが衝撃だったというだけの話ですが)。

f:id:TOMASSOON:20171031122926j:plain

かに玉アップ

 

 


 写真メモを一通り撮り終えてから、とりあえずカニ玉を割ってみました。おお!期待通りにカニのほぐし身がしっかりと入っておりこれはとても好印象。コストパフォーマンスの高さを一気に感じました。全体的には薄味な仕上げで、ふわふわと言うより、焼きで少し固められたような食感でご飯に合うよにも思えます。表面の部分が軽くカリカリとしたくランキーな歯ごたえが嬉しい反面、玉子と具材で肉厚になっているところは、ボソボソとした崩れを生じさせます。椎茸が具材としていい仕事をしており、味わいの深みとキノコ類の肉厚食感を醸し出してくれてます。

f:id:TOMASSOON:20171031123012j:plain

割ってみた

 

 


 個人的には割ってから汁に一回沈ませて、それから食うのが好き。玉子焼きの隙間に醤油スープが染入り、味の複雑さを増すのと同時に、疑似的にふわふわとした食感が生まれるような気がしてね・・・。カニの風味も薄味スープだと復活するし、いい食べ方なんじゃないかなと思っております。

 

 

 

<クッシリと淡い芯を感じさせるようで侮れずな麺!>


 大衆麺と言えど毎回楽しませてくれる一品です。息子さんが担当したそれは、麺釜でゆったりと泳がされてから、平ざるで完璧湯切りされます。湯切りの手間がとても徹底的で、なかなか手際の良さを感じますよ、息子さんの・・・。

f:id:TOMASSOON:20171031123021j:plain

麺アップ

 

 


 毎回書くこと同じなんだけど、芯が別に残っているわけではないのに、適度にクッシリとした前歯の千切り感がいいんです。それでいて物腰はしなやかで、表面がツルツルしているのがいい感じ。今回はカニ玉を崩したやつをわざと巻き込んでから食うので、ズボボボボボーーっとした長い吸引はしなかったけど、麺の本来の食感と、カニ玉の厚みある食感を合わせて食うのも楽しかった次第です。後半はしっかりと汁を吸い込んだ状態になりますが、中華調理麺だと具材の味も沁みて、また違った印象にも感じになりましょう。

f:id:TOMASSOON:20171031123029j:plain

麺をリフト

 


 

 

 

 

 

 

<玉子エキスのマイルドさ、炒めオイルの香ばしさが滲む穏やか大衆醤油スープ!>


 さてそのスープですが、これまで食った印象とはまた違いますね。穏やかな醤油系スープで淡い鶏ガラと豚肉の旨味が印象的で、一般的に言うあっさり醤油味。具材の炒め油のコクと香ばしさが入り混じるところは、これまでと同じ。ただ一点だけ印象的だったのは、あっさりスープだけに、玉子の風味がしっかりと反映されるんですね。

f:id:TOMASSOON:20171031122936j:plain

スープアップ

 

 

 


 別に月見そばのように卵黄で濁るようなことはないのですが、軽く霞むような透明度にはなります。そこに玉子の砕けた欠片とか半熟部分が溶けるので、コクが深まるという印象です。餡かけタイプだとまた印象がずっと変わるのでしょうが、味がぼやけることなくさっぱりと頂けるので、結局最後まで何のためらいもなく、ゴクゴクとスープを飲み干してしまった次第です。罪悪感もなしということで・・・。

 

 

 総じまして、「ちょっと気分が良い日のプチ贅沢!穏やか天津麺!」と言う何だか毎回毎回捻りのないまとめ方でごめんちゃい。たまには、ちょっとくらい贅沢してもいいよね・・・てな時には最適なチョイスかだったかもしれません。またたぶんどこかで食うと思います。それにしても、11月になるともう年末の準備の話や、忘年会の誘いなど耳にするようになって、一年って本当に早いですねー。3年前はカレンダー配りつつ、ラーメン探訪してたんだよな・・・・。会社変わってからそういうことも本当に出来なくなりました。変わらずあるのは忙しさだけ。あ、それとモヤモヤした鬱憤といったところでしょうか。無事に年を越せるのかなと今から心配しても仕方がないので、さらっと気分を最後に詠って締めることとしますー。

 

   疲れ果て
   胸に空虚な
   穴空いて

 

   すっぽり埋める
   まん丸カニ

 

 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

 

 

 

のぼり屋工房 のぼり 21034 天津麺

のぼり屋工房 のぼり 21034 天津麺