ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2561】 萬龍軒 (東京・荻窪) ラーメン

荻窪北口駅前のラーメン屋密集地帯に潜入>


 「荻窪と言えばラーメン!」というイメージは、割と年配ならラヲタ以外の方たちでも、そういう反応があるのではと思うのだけどいかがかな?。私の偏見かな・・・。その荻窪でも、北口エリアの「春木屋」のある一帯は、ちょっとラーメン屋が密集していて、とても雰囲気がいい感じです。南口は「丸長」がデデン!と存在感ありますが、夜ではやっぱり北口がラーメンイメージなんだよなー。そんな北口ですが、中でも「荻窪北口駅前通商店街」は、いい感じをキープしています。


   




 しかし時代の流れか・・・ちょぼちょぼと、ネオ・レトロな店に改装している店もあって、昭和感が消えつつある感じ。それでも、本物のレトロで頑張っているのが「丸福」「萬龍軒」「富士中華そば」の3軒です。なんと並んで営業してるから、とっても存在感あります。「丸福」さんはすでに訪問済みなので、今回は「萬龍軒」さんへと飛び込んでみました。中途半端な時間だったのか・・・・先客1名のみ。とてもディープな常連さんらしく、追加オーダーの受け答えが息ピッタリです。客が喉が渇いたーって呟くと、もう店主が生ビールサーバーからジョッキに注いでる(笑)。こういう雰囲気を邪魔しちゃいけないよねー。そっと頃合いをはかり「ラーメン」をオーダーさせてもらいました。実に嬉しいワンコイン価格の500円也。


   



   











汁:「ワンコインラーメンと侮ってはいけません。とても温かみを覚える叙情的な一杯です。」


 なんだか、一番安いの頼んで申し訳ないなー・・・と思うほど、とても念入りに、とても丁寧に、その一杯の生産に取り組んでおられるのが、カウンター越しに見ていて印象的です。実際に配膳された麺顔は、いたって普通なのですが、いろいろなパートで温度感のキープなど、とても気持ちの良いもんです。さて、その麺顔は、とてもオーソドックス。絵画的な崇高さもなく、ラーメンってのはこうあるべきだと訴えてるかのような、オーソドックスさがあります。






 まずはプラスチック製のレンゲを使ってスープをひと啜り・・・・。これがまた何系か分からないのだが、複雑そうでとっても優しい味わい。春木屋ほど魚介に傾斜してないけど節の風味あり。また丸福のように豚鶏コクでさらっと食わせるようで、そこまで踏み込んでいない。さらに丸長のつけそばのごとく、ペッパー攻撃を尽くしているほどでもない。近場の名店のエッセンスを拾い集めたようでいて、むしろその逆でばらまいたと言う可能性もあるわけかな・・・。勝手な妄想の話なので、流してくださいー。







 しかし、「中庸さ」と言うのが、とてもしっくりと腑に落ちる感じです。動物系も、魚介系も、香味系も、それぞれが調和している。そこがまた優しさ感じる味わいです。甘さと、塩気と、旨味コクもどれも明確にぬきんでてませんが、バランス良いので総合的にうまいと思える次第。裏を返せば、人によってはハッキリしない味と言う危険性もある?。でもそこで、この店がこれを長年提供し続けていると言う実績は客観性あるわけで、これは旨いのだとレビュアーとして胸を張って言えるポイントかもしれません。







麺:「密度感ある縮れ細麺、これが妙に腹持ちが良くてボリュームもそこそこ!」


 ワンコイン以上に価値あると思えるのは、麺かもしれません。「ボリューミィー」であり「密度感があるため食いごたえあり」と言うところが、好印象のポイントです。ねり水の個性がややハッキリしている風味だが、前歯の歯ごたえがとても密度感があって、ヌツヌツっとした切れ味。そして奥歯へ運び込んでプレスすると、とてもクッシリとした固めのテンピュール感覚が広がります。






 汁はゆっくりと吸い込むタイプ。後半になっても物腰がソフティーという感じはあまりしません。それよりも、縮れた細麺と、ストレートな細もやしの絡む歯ごたえを楽しんでもらいたいかも。












具:「古風なメンマとブラックペッパーがナイス!ロース肉のチャーシューはティピカルな昭和風」


 最初の調理過程で、ご店主が私への配膳前に、何やらブラックペッパーを振りかけているから、そのままのデフォルトを確かめたかった私は一時怪訝な感じ出してました。しかし、このブラックペッパーが割と古風なメンマとコラボした時、それは大変うまかった!。酒のアテにもなりますし、早速帰り道にスーパーによって、パーツを買い集めたいと思いました。


 またチャーシューですが、適度な塩気の吸い込みと、スカスカっとした歯ごたえ。そして逆輸入のようにスープを吸い込んだ肉の味わいが絶妙です。小さいのがふた切れでしたが、ワンコインなら仕方なし。許せる!。











 総じまして、「ただただ・・・・・とってもハートフルな荻窪ラーメン」という、抽象的極まりない表現になってしまうのですが、ごめんちゃい。そもそも荻窪系ラーメンってのも、真面目に調べてなくて、こんなことを言ってるのですが。でも長年ここでやってきた実績とか積み重ねが、とても伝わる一杯でして、流行なんてどこ吹く風って笑ってるような気がしてしまいます。ここの親父さんが元気でいる限り、ずっと生き延びて行くんだろうなー。常連さんも、長生きして、この一杯を守り続けて欲しいものです。なんだか気持ちの温まる味わいをいただいて感謝。ということで、とっとと詠います!。



   業績に
   重圧感じる
   年の瀬に



   気持ち安らぐ
   レトロな一杯



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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