【今週のラーメン２５３１】８１番（東京・町田）うま味塩そば

＜アイ・ハヴ・・・・・ノー・パイナポーメーン！！＞

　町田に外出ー！色々食べるところあるけど、今回は、「８１番」に行ってみました。パイナップルラーメンでお馴染み西荻窪の迷店「パパパパパイン」の２号店とのことですし、いっちょ様子見ということで。パパパパ・・・は賛否両論あるんだけど、割と好きなんですよねー。で、こちらは店の雰囲気とかどんな感じかなーってちょっと興味津々だったんですが、意外と普通でしたー（笑）。しかしタイル貼は継承しているようで、なんだか実家のお風呂場みたいなカウンターです。また、隠れパパパパパインメッセージがありまして、８１番のロゴの８の文字はパインの２つ重ね。そしてサブタイトルのように「RAMEN NO.81 NO PINE」なんてメッセージがありまして、じわっと笑うツボがあったりいたします。

　しかも配膳の瞬間から考えさせられます。トッピングに目がまず釘付け。フライドオニオンか何かの類かと思っていたら、えのき茸だそうだ。思わず心の中で嘉門達夫のフレーズが思い浮かぶ（えのき茸ぇーーー、逆さまにしたら毛先が球ぅ！）。

　スープ：「えのき茸おもろいし、塩系でさっぱりしてるけど・・・相当芳醇で複雑なスープ感でんがな・・・」
　

　さてそんなえのき茸が、色々歯ごたえでおもしくて、麺と絡むと食感が複雑で楽しんです。またそこはかとなく乾かすとうま味が生まれるような感じで、出汁にうま味を吐き出します。それにしても、これは旨かったー。ちょっと他にはない肉厚淡麗うま味の凝縮でした。食っている途中で、うんちく但し書きがあったものだからわかったことだけど、この鶏エキスは胸肉だけで抽出するそうです。それゆえ、コラーゲン感があるのに、重くなくカピカピとべとつかない。芳醇な動物系エキスだけが印象に残り、食べ応えあるのにさっぱりとしているという計算です。また、乾物のうま味や貝類のエキスが相当投入されており、淡麗なのに結構複雑な味わい。人によっては、薄味に感じられると思うけど、試しに後半ペッパーミルを挽いいてみた。するとキリっとしだすから食欲スイッチが一気に押されます。個人的には、ここにワサビを溶かし込みたい気分。相当うまいはず！。コスト見合わなければ、柚子胡椒でもよろしい・・・。ぜひ検討してもらいたいなー・・・このスープはポテンシャルあるので、まだまだ薬味でのびしろがある感じです！！。

　麺：「全粒粉配合のストレート極細麺が非常にしなやか！スープの吸い込み含んでもグルテンの風味深いねー」

　中太縮れ麺と選べる仕組み。たまたまなんだけど、今回訪問時の満席カウンターの中で、女性は皆中太を選んで、男は細麺を選んでました。中太麺はどんな感じと隣の客をチラ見すると、オヤジのオレからみても可愛い女子で、一人で食べに来ているみたい。なにやらオヤジ目線を感じたらしく、気色悪がられたオレは意気消沈。目の前の細麺に注目することにします。汁を吸い込みやすいタイプな割に、粉の風合いをしっかりと残すタイプ。スープに麺のエキスを吐き出す代わりに、スープの旨味も吸収して非常に美味い。替玉を半分だけしてしまいました。スパスパっと切れる軽い感じなんだけど、安っぽくない。奥歯でプレスするときはクスクスっと軽やかに潰れて風味を口の中で散らす感じ。密度感がない訳ではないんだけど、細麺ならではのスープの持ち上げ感もあって、なかなか風流で質感の高い味わいです。

　具：「鶏と豚の二種チャーシューがデフォルトとしては贅沢かもー」

　えのき茸以外にも突っ込みどころはありまして、例えばチャーシューは二種だし、鶏チャーシューはしっかりと皮も残っていて味わい深いです。塩気低めの薄味なればこそ、肉本来のジューシーさがダイレクトに伝わるって感じ。引き締まっているようで柔らかい鶏肉は、酒と一緒にいただきたいくらい。また豚は、ギュギュッとしたロースっぽい部位でして、スカスカのようでスープを吸い込む力が激しく、無意識で一気に食い切ってしまった。まさに旨しという感じ。この一杯には、干えのき茸という飛び道具みたいなものがある以外は、薬味としてはいたってシンプル。刻みネギなどを排しているセンスが秀逸です。

　総じまして、「個人的には町田のおはこ（十八番）にしたい一杯」かと。基本的には、辛味塩そばとの二枚看板とのことですが、バルサミコ味玉など変化球もあるみたいなので、年が変わったくらいにはもう一度食いに来たいです。きっと季節限定など、これからでてくるんでしょうな・・・・時々チェックしないと。という感じですが、今回はもうさっさと詠うこととします！

　　　空寒し
　　　サンタも仕事
　　　年の瀬に

　　　熱い路地裏
　　　塩そば旨し

お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！