ラーメン食べて詠います

仕事の合間に悩んで食って詠います・・・

【今週のラーメン2529】 京紫灯花繚乱 (東京・四谷三丁目) 中華そば

<塩の名店がくりなす醤油そばーちょっぴり京都オマージュ?>


 東京に住んでいて、「京」の文字を見ると少し嬉しくなる。それにしても派手な店構え。黒地の大看板に黄金の立体文字で「京紫灯花繚乱」という文字は、京都出身で上京するまでは根っから京都人としては、誠に京都らしからぬ構えに見えてしまいます。しかし、どこか大阪中心の関西チックというか、はたまた東京の大手資本の宣伝力というか・・・・。正直言って「灯花」としてはとても意外な感じがしました。もうかれこれ4〜5年前かな・・・、荒木町の交差点ですごく狭小な店でオープンした「灯花」がどんどん人気を得て発展し、つい前には和風メインで鯛塩の渋い店を新規展開したかと思うと、今度はデカデカド派手な店ですもん。隔世の感があります。







 しかしこれは、京風オマージュラーメンだね。京都素材に対しての愛情と信頼感は熱く感じますのでそこを買って味わい、今回はレポートしたいと思います。前向きに嬉しい!。(最近関東で「新福菜館」が認知されだして、それが京都ラーメンの本流のような風潮もあり、それは否定しませんが・・・・私の中の京都ラーメンは、今でも「第一旭」なものです)


   











【醤油の穏やかでキリリとした味わい!ふわっと目立つ魚介風味はしっとり感覚!】


 それにしても「京都醤油らーめん」と大きく看板に書かれてます。これを観て「新福菜館」を連想するのが、東京でラーメンかじってる人だったら一般的でしょうが、この一杯は「京都素材をメインとしたラーメン」と考えると実にしっくりきます。新福菜館系なら、醤油はジットリきているわりにアッサリ食えるところで感動するのですが、コクの主体は豚骨の清い出汁がメイン。第一旭なら、少しおとなしい醤油感覚になりますが、別の市内の店では「微妙な背脂」とか「一味」が投入されているのが京都ラーメン。この店の一杯は、京都を美化しすぎている感覚なんです。別に悪気はありません。普通に美味いから納得してます。







 最初の一口で実に上品とも言える節系の風合いが広がるんです・・・その見栄えと裏腹にね。これは京都系を意識すると肩透かし食らうのですが、くどいが普通に美味いから、京都人の私だけが混乱するという次第なのだな・・・。しかも、このようなマットな濁り方をしながらも、屏風絵の具のようなまったりとした深い霞の醤油カラー。演出としては見事です。料亭的にすら感じます。醤油は京都系のものを使ってるらしいけど、詳細は不明。そもそも地元に醤油蔵を知らん。でも嫌味なく、すっきり感とピントの合ったようなキレはありありで、軽やかなコクとでも語っておきましょう。だから節系の風味が立つのでしょう。京都は煮干しよりも節文化だと思うのですが、それにしても節の魚介感が前に出ます、香り的に。







 鶏エキスや豚骨の煮出しもございましょうが、ここは大人しくて上品な味わいなのが見事。香味油の色合いあるはずなのに、スープ表面には脂が浮かない。実に不可思議な油の溶け込みです。ただ・・・これだけは勿体ないのだが、スープの温度がややぬるい。これは醤油とかの風味の問題であえてそうしてるのなら絶賛だが、単に熱が足らないのなら実に勿体無い・・・・。












【京都のカリスマ麺屋棣鄂のストレート細麺が、淡くクツクツとしてしなやかー!】


 大阪・神戸でもここの製麺所は人気です。大抵注目店舗なら、ここを使ってるし、オープン日には社長が顔お出すことも多く、以前はよくお目にかかってました。懐かしなー関西ラーメン活動。それが、ここ大東京四谷三丁目で、気軽に食える次第ですから関西オリジンの私にとっては、泣けてきます(実は他にも食えるとこいっぱいあるけど)。







 パツパツしてません。モチモチもしてません。それでもクシリと風合いを残す部分と、スカッとした歯ごたえを残すところがいいね。前半はモツモツっと前歯で押し切って風合いを楽しみますが、後半はスープを多少吸い込んで、澱粉が唾液で糖分に変化したような旨味をじっくりと味わうような時間差を感じます。







 また表層の半透明な滑りそうが薄皮一枚あって、それがニュルニュルと滑り出すから、啜っていてたまりません。隣り合わせた女子ラーメンファンに、汁のハネが飛んで焦ったけど、気にしてませんよと会釈してくれた(嬉しい)。オリンパスPENを持って写真撮ってたっけ?。実にいい人だった・・・・。







【バラ肉スライスの美しい断層と薄味感覚!お揚げさんも焦げてうまそう!】


 多分、このチャーシューが美しすぎて、全体として京都系ではなくなってるのかもしれません(笑)。皮に近い部分はしっとりと醤油だれが染み込んでいて香ばしい。美しく並べられたバラ肉の断層が見事。味わいも薄味で上品だし、京都イメージらしい部分。事実、肉は美味かった!。酒と一緒に食しても良い感じ。酒なら伏見といきたいものだ。






 
 揚げを焼いたものがトッピングされてる。いかにも京都らしい演出だが、京都で生まれ育って、こういうトッピングがあった試しが一度もないけど、これはいい演出です!。京都は今でも「豆腐」だけは抜群にうまい。「揚げ」もうまい。「ひろうす」もうまい。子供の頃は揚げのことを「お揚げさん」と敬称をつけてうまさを敬ってた。今になってそれを思わず懐かしんだ・・・・。オレのオヤジは、昔は職場が家の近くにあったものだから、昼飯は工場から自転車で家に帰って、家族一緒で食ってた。特に揚げが大好きで、それを炙って焦げた熱々なところを醤油と青ネギをかけて食う親父。幼いオレはそれを美味そうだなって見ていた幼い記憶。大人になったら食うものだと思ってた憧憬なわけだな・・・。












 総じまして、「京都系らしくないけど京都エッセンス芳醇な崇高醤油そばと言う、何だかそのまま捻りないまとめで、ごめんちゃい!。色々、本当の京都らしくないところを語りすぎたけど、京都をそのまま東京に持ってきても・・・どうかなと正直思う。これでいいのだよ。素材の京都こだわりを感じたところで、次回訪問をすでに考えている私。今回は、新福菜館オマージュの焼き飯も売り切れだったし、九条ネギのまぜそばも未提供だったのが、実に残念。次回はそれを食うつもり。再訪必ず!ということで・・・なので詠います!



   くたびれて
   四谷に寄って
   癒し麺



   勢い余って
   西新宿へ



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


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