ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2392】 八咫烏 (東京・九段下) ラーメン 黒+薬味 〜揺らめき円やか醤油が効いたコンテンポラリー拉麺

<洒落と落ち着きある店内・・・冷房強化望むf^_^;) >

 一年に一回、この夏の時期になると、毎年とある神社にお参りすることにしています。しかし混雑し騒がしくなる日が決まってます。なので少しづらしてのお参りとなりますが、ちょうど都合が良いことに、新しいラーメン店がオープンしたとのことでそちらへ。それが「八咫烏」さん。この字をすらっと読める人は少ないと思うけど、ずいぶん思い切った名前をつけましたな。混迷と欲望渦めく帝都のラヲタたちを、美味さの理想へと導いて欲しいと思います。






 場所は、パレスホテルの真向かいの路地裏。結構分かりやすくて、想像以上にオサレな店構えです。これならラーメン女子ならぬ一般女子でも、抵抗感なかろうという感じ。しっかし、外とあまり気温が変わらんよ。冷房の調子が悪いのか、エンジンが小さすぎるのかは不明。惜しいねー。さて何食おうか・・・・。汗かいたし、気分的には塩なんですが、券売機のボタン位置からすると黒が推しなのかな・・・・。烏の濡れ羽色と言う感じから、今回は「黒」とさせていただきました。要するに醤油ラーメン。それと・・・・へへへ。敬愛するパイセンレビュアーの仇ではないですし、別に骨を拾おうと言うわけでもないのですが、「薬味追加」とさせていただきました。香味野菜フェチ、薬味大好き小僧、ネギ星人な私ですので。







【生醤油を思わせる明るい塩気と円やかさ!僅かな酸味と落ち着く魚介感覚!】


 思えば九段下に若い女性が集まるはずもなく、カウンター席はオヤジばかり。女性が入りやすいという印象的ハードルの低さは、この日はオヤジを呼び寄せただけの感じです。あ、俺もその一部か。などと考えつつ、スマホをいじって会社のメールボックスの確認などをしていたら、あっという間に配膳が完了。5〜6分で配膳とはいい感じです。さて、その麺顔。やや大雑把の様に見えるけど、レアチャーシューの存在感はハンパなく、写真以上に盛り付けが立体的。醤油の色合いはどこか深い以上にきらめきさが上を行く様で、雑味のなさをアピールしてるかの様です。





 まずはスープを味わいますが、色合いの通り、スパッとした醤油の味わいが広がります。しかもその印象はとても明るい味わいで、円やか>香ばしさ>塩気>甘み>酸味 ・・・という様な味の順列。醤油のエッセンスは、かなりイメージしやすいタイプで、個人的にはライトなイメージ。もう少し酸味感じるシャープな醤油もいいけど、この方が一般的にウケるだろうななんて感じる次第です。香味油には、綺麗なラードを微かに忍ばせた様な、スッキリ&肉厚な動物系の旨味も感じます。しかし全体的に落ち着いた感は、魚介系の中でも節系の旨味を濃ゆく感じており、この点も私は好みかも。





 鶏ガラエキスは、ベーススープからなんでしょうか、香味のための油によるものでしょうか・・・動物系の丁寧な味わいを感じます。有名地鶏使用なんてうるさい様なアピールもなくて、こう言う謙虚さも大事だね(見逃してるだけかも)。さて薬味の味わい。はっきり言って三つ葉です。三つ葉ざんまい。三つ葉大好きですねん!しかし、三つ葉100%ではなく、ネギがそこそこ量増しみたいな仕組みをしてまして、全部一気に投入しても全体が青々しいというわけではありません。それでも、薬味の清涼感与える苦味が心地良し。醤油系だったからか、全体の味バランスを崩壊させるところまではいかず。若干弱かった酸味に助け舟を与えるかの様な働きで、私の好みへと味のポートフォリオを修正してくれます。あとは、ほんのもう少しだけ接客サービスがよければ、申し分ないのだが・・。







【丸みを帯びた風流なストレート細麺!クツクツ感覚気持ちよく、後半はしなやか!】

 はっきり言って、麺が好み。細くて丸みを感じるライトな口当たり。潰しこみというか、麺の密度感が低くて、グルテンがしつこくない感じがいいかも。それでいて加水はやや低めで、全粒粉を少しだけ配合。なので前半はとても風味良く食えて、前歯の歯ごたえ感が、クツクツとリズミカルで楽しい。奥歯の感覚も前歯のそれとあまり変色がない。順列に綺麗に揃つつ潰れて行く錯覚すら楽しい。スープの感覚と麺の風味が非常に合うなー。





 後半がまた味わい深いっすね。スープの浸透が早めのキャラクターで、途中からしなやかさが生まれます。淡いグルテンの感覚もそれに支配されてとても和やかな風合いと受け取れます。ここからのすすり上げる所作の楽しいことときたら半端ない。薬味の三つ葉の茎と絡んだ時などは、歯ごたえと香りが同時にカオスとなり、もうレビュアーの観察心を一気に放棄してしまいます。後は無心ですするのみ。






【完璧に酒に合うレアチャーシュー! 薬味追加は圧倒的な三つ葉に快感!】

 レアチャーシューは完璧ですね。香ばしさ、薄味と肉本来の甘み、しっとりした舌への貼り付き、すべてよし。しかも写真では分かりにくいが、大きめでしかも肉厚? このまま肉厚目でいいのか相談して欲しいかも。後で薄くなっても評判に影響しそうで・・・・そんな老婆心。これは絶対に避けで胃袋に流し込みたいな。






 さて薬味追加の三つ葉。前半途中で一気に全部を投入してしまいました。九段下で夏の三つ葉祭り開催。少々バランスを崩そうが、ムシャムシャと牛になりきったように、食んで過ごした午後でした。









 総じまして、「揺らめき円やか醤油が効いたコンテンポラリー拉麺」と言ったところでしょうか? 結構好きなタイプの醤油清湯であったので、これは九段下に寄るたびに訪問しても良いかなー、なんて思ってしまいました。まあ、滅多にこの近辺に用事はないのだが・・・。とは言いつつ、この近くに縁結びの神「東京大神宮」があるんだよね。ワシ夫婦の縁結びの神ー。最近いろいろあったから、ご報告と御礼を兼ねて、この後お参りに行きました。なんだかんだで、この日は神社ばかり回ってしまったな・・・。まあ、たまにはこういう日もあっていいんじゃないかな、なんて。ということで・・・なので詠います!



   陽射し浴び
   九段の坂を
   歩く汗



   過ぎ行く夏に
   啜る醤油哉



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


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