ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2368】 らーめん 太陽 高円寺店 (東京・高円寺) 冷やし中華 醤油

<庶民的な高円寺で王道レトロな冷やし中華


 夏が来れば、中央線には阿波踊りの季節がやってくるという感じ。JR高円寺駅のホームの発着音が、阿波踊りになってたりして・・・名物なんです。でもそれは夏の終わりを告げることでもあり、季節と言うより刹那を感じます。そんな高円寺は、祭りがあろうとなかろうと、夕暮れ時には商店街が活気を増し、生鮮商品の商店と客とのやりとりが激烈。路地に回ると、そろそろ早終わりのサラリーマンが夜宴に向かおうかという状況でして、これこそ毎日の生活が祭りそのものだよね、と思えてきます。そんな高円寺に代表される中央線の風景は好きなんですわ・・・・・。








 ・・・などと考えながら、この日はここでラ活を開始。以前はラーメンストリートに通って、それなりに楽しかったんですがね。そんな哀愁を感じつつも、今回は王道な「冷やし中華」をいただきました。なぜかと言うと・・・単に遠征してまでラーメン食うのが邪魔くさかったことと、新しい店を開拓するのに疲れたから。


   











【柔らかい酸味と澄んだ醤油の輪郭!あとは自分で味好み調整!】


 そう言えば前回訪問時は、ある客に意見を受けてしょげてたんだよね・・・女将さん。全然言われる筋ではないのに。今回はどうだかなーって思って訪問したら、そんな心配は無意味でして、テキパキと厨房と外国人のバイトさんに指示を出しています。本来の姿を見て安堵。バイト君も日本語は完璧で、冷やし中華の仕上げの手伝いをしておられます。デフォルトのラーメンから予想すると、王道の食堂中華の冷やしが出てくると踏んでおりますから、待つ間期待が高鳴る・・・・。そして配膳の瞬間を迎えると、想像通りで、しかも王道の質感を感じるから、嬉しくなっちゃう。








 「醤油かゴマか」のタレを選べるシステムでして、酸っぱい星人な私は、当然のように「醤油」と告げます。醤油の塩気とほのかな甘みに対し、きっぱりとした涼味を感じさせる酢の酸味。これも期待なんですが・・・・実際は意外に円やか!。甘いという感じでもなく、ほのかに香る程度の甘さ。和がらしも同時に提供を受けますが、既製品の小型正方形のビニールに入ったあれです。そういうところ、普通なら興ざめなんですが、大衆系中華の中ではストライク!ってな感じ。早速破ってタレの中に投入して、適当に〓き回す・・・。そうするとググっとまた味わいが増して、食欲が増します。







 食っていると、そこはかとなく・・・ごま油のコクを感じるのがいいね。それだけでググっとレベルアップしたような感じ。でも明確にごま油!ってな部分はなくて、そこはかとないコクのレベル。また後半になって、酢を投入してみました。軽く一周回しかけたところでストップ。そうするとジワジワっといつもの酸味と醤油の結合した味わいが出てきて、さらに食欲がアップ。食傷気味だというのに、どうして冷やし中華だけは、スルスルと入っていくのだろうねー。


 食い終わってから思ったんですが、紅生姜がないところが良かったかも。関西だと必須アイテムだと思うのですが、出汁感が霧散するところもありまして、際どい味付けトッピングであるのが紅生姜。全体的に素直な味付けでありましたので、全体バランスが良かったという印象です。







【冷水でキンキンに〆られた大衆的細麺!軽く油絡まり香ばしくもあり!】


 いつも、らーめんで食している麺ですが、こうやって冷やし中華のタレで泳ぎ、またギッチギチに冷やされると、何か別物のように感じます。とにかく冷えてて、締まりがすごい。それでいて、縦伸びするような弾力感が素晴らしい。小麦やグルテンの風味というより、タレの馴染みの良さが印象的な麺。後半汁を吸い込んで、余計にトッピング具材との歯ごたえの違いが際立ちます。








 ともあれ、具材をまとめて絡めて・・・それぞれ一体となってから、豪快にすすり食うのが最高に楽しい!時折、トマトなど箸休め的に摘んだりして・・・。クチクチっと容易に切れ込む前歯の歯ごたえに加わる、チャーシューのモツモツした歯ごたえなど、ぐちゃぐちゃになったのを、奥歯で一気にプレスして味わう。これ格別です。












【細千切りにまとまった具材たちの纏まり感覚が素晴らしい!】


 具材自体には、特別目新しさはないですが、実に丁寧な仕事です。キュウリの千切りは、巷の冷やし中華よりも若干細くてサイズが揃ってます。それはチャーシューにいても同様で、しかもうまそうな部分をピックアップしているかのよう。ナルトも大きくて多く千切りにされているのが、面白い歯ごたえと味わいになっていい感じ。












 総じまして、「日本の夏!冷やし中華の夏!やっぱこれだね!」と言う感覚でして、こりゃ一気に和むわーってな感じです。やはり、結局こういう王道に帰ってくるのではないか!と思えるほど、心にしんみりと染み渡ります。こう言うを冷やし中華は・・・大げさに言えば文化ですな。「冷やし中華はじめました」と聞けば思い浮かぶのは、こう言う麺顔ではないですかね。また来るか?・・・・と言われれば、そりゃ当然でしょ!これから先、ポツポツと来ますよ!ラーメン店の原風景ですからね。と感じながらも、さっさと今回も詠います!



   夕暮れに
   商店街の
   賑やかさ



   遠くざわめく
   祭りの練習



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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