ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2352】 こうや (東京・矢口渡) キャベツラーメン

<小さい体育館のような開放感がいいね>

 暑くて熱くて、関東地方の梅雨が明けたのがいつだったのか分からなくなってきました。ギンギンに照りつける日差しとアスファルトの上のか陽炎。最近、冷たいものを食べ過ぎて下っ腹の調子も割るいし、冷やし中華という気分でもなし。そんな外回りの中、蒲田で放りだされてしまいました。もう人混み自体が嫌気になってきます。駅前どこ入っても並ぶし、いっそ一駅ずらそうと、蓮根か、矢口渡のどちらかで迷う。矢口渡のほうが早く電車がつきそうなので、矢口渡でわんたんめんでも食おうと移動を開始です。


   






 でもね・・・ちょっとここでも混んでいて、なんだかなーと悩みつつ(陽射しの中で並びたくない)、近くの家系の店に移動したとことで、いい感じの店がありました。そこが今回の「こうや」さん。四谷のこうやとは全く無関係の家系らしき店。建物の全面補修の最中で、店の前がどえらいことになっておりますが、客足そこそこで、広めの店構えで直ぐに座れそうなのがラッキー。何が一番出てますかねーと前客が聞いているのをチェックすると「キャベツラーメン」だとのこと。真似しちゃいました。


   






 




【実にあっさり目のデフォルト豚骨出汁!キャベツの甘みとベストマッチ!】

 それにしても店構えが少し面白い。たとえが悪いのだが他に思いつかないもので・・・何となく小さい体育館のような店内の空気感。カウンターとテーブル席があるので使い勝手よろしい。券売機から食券を取り出すと、真横のカウンターにはおばちゃんがいて、そこで麺の固さ、濃さ、鶏油の量などのチューニングを伝えるシステムです。今回は、暑いから麺固めのみ。へばっているので濃ゆいのはどうも避けたい。








 お手洗いを済ませて座って数分たったら、もう着丼の準備に入っている(早い)。さっきのおばちゃんが丼を目の前に置いたとたん、海苔がかぶせられるという仕組み。ここの海苔は立っていない。かぶせる。そういう流儀なのでしょう・・・・家系にもいろいろありそうだから。誰かこういう麺顔の系譜をご存知であれば、教えていただきたい。







 さてスープからまずは味わうと・・・なんと家系の中ではかなりの優しさ!キャベツの汁の分を差し引いても、かなりのマイルド感です。パンチが効いていないけど、味がぼやけているわけでもない。これはこういう「やさしい家系」という完成型なんでしょう。豚骨臭さも微塵もなく、スルスルと飲み干せる塩味。尖らない塩味と言う感じで、その後キャベツなどを食むたびに、汁がスープに滲むような感覚。とにかくマットな乳白色した豚骨でして、結果的にはこういう夏バテな体には一番合っていたのかも。








 食い進めるほどに、やっぱり計算通りにキャベツの甘さが溶け込んで、かなりスマートな味わいに変化。ご飯をそれほど追加で欲しなくて済むような醤油豚骨味でして、スープが上品な感じ。しかし、やはり家系の血が騒ぐというか、後半には、業務用摩り下ろしのニンニクと生姜を小さじ1.5杯ずつ投入してしまった。豚骨にはニンニクがね・・・・やっぱり欲しい! 今回はブレスケアをバッチリ購入対策済みなので、遠慮せずにフィニッシュさせていただきました。







【カッツリ歯応え楽しいイエロー太麺!汁吸いやや早めでライトなスベリ】

 まあ、家系らしい麺です。安寧を覚えるイエロー気味の太いストレートが見ていて気持ちよいです。固めということもあってなかなか風味よく出だしから堪能です。固めなのだけど、どこかスパスパと切れ込みが小気味良いので、麺の密度感としては中程度の潰しこみかなと。その一方で、滑らかなスベリもありまして、キャベツが挟まりながらもツルツルーーーとライトに啜り上げることができます。口当たりが非常に良いのだという感じ。







 そして時間がたつとやや、汁を吸い込むの性格を感じます。柔らかくなるというだらしなさは一切なく、「しなやか」になるという感じでしょうか。そういったモノゴシの変化が、スープの優しさとキャベツの甘みにとても、フィットする感じで、私的には全体的な相性の良さ・バランスを高く感じます。













【たっぷりのボイルキャベツと、ちょっと寂しい肩ロース】

 800円という価格に見合うほど、キャベツの量はふんだんです。最近、新丸子の家系でキャベツに目覚めた私ですが、それとは違って、わりとしっかりとボイルが効いており、またボリュームがたっぷり。値ごろ感はキャベツでほぼ達成するという感じです。キャベツは天才・・・・この自然の甘みは他には出せませんし、何にでもあう! 家系のスープに野菜の優しさが滲むと、思わず顔がゆるんでしまう楽しさです。







 その一方として、チャーシューはもう少しくれーという感じは個人的にしたけど、ま・・・いいか。








 独特の海苔の置き方ですが、あまりズラシもせずに3枚重ねてふわっと蓋をするように置かれます。なので、放置するとそれら3枚が端っこから引っ付き合いまして・・・剥がすのに苦労した(笑)。あまり海苔の重ね食いはしたくないもので・・・。







 総じまして、「家庭的で和みを覚える、優しい家系」と言う感じでしょうか? 本当はもう少しパンチがあると思っていて、微妙な肩透かし感覚があったのだけど、味わうほどに独特のバランス感に旨さを教えてもらった感じ。これなら、小さいお子様と一緒でも安心して食えると思えるし! ファミリー向けにも使えるテーブル席もなかなか受け入れ幅が広いです。などと思っていたら、本当に地元の家族が小さい子供を連れて入って来たよ!! 地元に愛されてるのね・・・・・そんな家族経営の家系でありました。何となく心が軽くなったところで・・・・なので詠います!



   梅雨開けて
   酷暑の中を
   外回り



   汗だく救う
   ギンギン冷房



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


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これでいいのか東京都大田区 (地域批評シリーズ日本の特別地域 9)

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