ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2334】 めん屋 平右衛門 (東京・東小金井) 冷しピースらーめん・大盛り


<カラダにピース!冷しピース!!グリーンピース!!!>


 外出先が府中であったから、ちょうど良いかと早めに仕事を切り上げて武蔵境の病院へと見舞う夕べ。たまに病院に行くと、健康というものが宝に思えてなりません。さすがにこの日はタバコを吸う気にはなれませんでしたな・・・。しかし退院のスケジュールを確認できて、心の中にしばし梅雨の晴れ間を感じます。だから、こういう時こそ気分良く晴れてくれよと思うのですが、現実は夕立ちが激しく降ります。仕方なく病院前で、武蔵野市が運営を委託している小型バスに乗り込み駅へ向かいます。








 さて一人晩飯でも静かに食らうかと思って東小金井駅に向かい、「くじら食堂」へ向かうと休業。ならばと「宝華」で汁なしとビールでもと思っていたらここも休業。流れが悪いな・・・と最後の切り札でもないのですが、駅の北口→東側→南口と訪ねたならば「平右衛門」へいう流れになります。ところがここでこの店で思いがけない一杯に出会った! ということで、日々の生活の流れって・・・・緩急があるというか、実は良くできているものだと、感心してしまいました。












【これほどまでに透明感と彩りに溢れた麺顔!その実態は「グリーンピースのビシソワーズ」か!!!】


 端的に申し上げるのなら「グリーンピースの冷やしラーメン」であります。しかし、このグリーンピースがこれほどの役者だったとは、思いもしなかった。ビシソワーズでは割と良くきく食材と演出方法。これがラーメンで見事に体現できているから驚く。ちなみにここは銀座・新宿・渋谷ならいざ知らず・・・農地と電力線が交差する東小金井。このミスマッチな出来事自体、不可思議・・・。確かに東小金井駅界隈は、駅前道路整備が真っ最中で、付近の住宅地がやたらセットバック規制されていて、数年後には未来型ではある街。しかしこの一杯だけは、未来の開けた東小金井にぴったりのような薫風に近いそよ風を運んでくれます(前置きが疲れますね)。








 この一杯は、語るに劣る。見てくださいよこの色合い。まるでエバーグリーン!麹町でソラノイロでベジそばを食って以来の衝撃であります。これほど、「鮮やかさ」「緑色」「透明感」が溢れる麺顔はなし。ウォーホールのポスターのような衝撃的アートを初めて観た時の感動に近い? ところがどっこい!味わいも画期的です。







 見栄えとは想像できないくらい、このスープは「ザラつき」を覚えます。ザラつきは「こな」ではありません。グリーンピースの繊維。昔のグリーンピースは嫌いだったのに、今はナチュラルな風味と感じるのには原因があるのか?。塩気も自然で薄味の筈が濃ゆい素材の味わいで和みます。また氷がきになる・・・。薄くなる予兆を感じさせる素材ですが、時間経過とともに溶け出しても、ざらつきが薄まらず、むしろ冷え冷えな影響を与えてより味わいが加わります。







 素材の味わいがプラスされるように、グリーンピースがさらに散らばりますが、嫌味が全くありません。それどころか・・・鶏のエキスが実はもう一つの主役ではないでしょうか。所々に浮かぶ香味油だけが、全体の胃袋満足感につながるわけはなく、ベーススープのスッキリした動物感がこれまた染み入る!そのインパクトと青いエキスの融合で、これはうまさに完結です。鶏系のしっかりとした旨味。そして軽やかな塩気と豆の味。そして・・・甘みと塩気の融合。結構、見栄えがポップですが、味わいは深いっすよ!







【クツクツした角麺が引き締められ・・・「弾力」と「ホキホキ」の拮抗がナイス!】


 麺はレギュラーのものをそのまま流用です。それでこの麺のいいところがむしろ再認識。角麺タイプで加水と練り水の絶妙バランスで、歯ごたえと風味が両方生かされたタイプ。そして流麗にも捩れやボコボコが一切ないストレート麺。細つけ麺なら枯山水の庭園に例えられましょう!それが冷水で一旦引き締まってから提供されます。








 一本たぐって啜り、前歯で千切ろうとするけどうまくいきません(噛み合わせが悪い歯・・・)。というより、縦伸びと弾力反発がとても半端なくていい感じ。前歯を強く切れ込ませても、若干キレ残りがあり。そこを再度引きちぎろうとすると、縦伸びした雰囲気があって、千切ると淡い芯があるような「ホキッ!」とした感覚が残る。冷やし系で芯を感じさせるなんて、なかなかやるやん!と思って、大胆に啜り上げると、麺と麺とが貼りつきだして、毛細管現象のごとくスープを巻き上げます。なので一見緑色に染まったかのような錯覚。スベリも高感度で、しかも麺に貼りついたスープのビシソワーズ感覚が、淡白なザラツキを感じさせます。












【レアチャーシューの完璧なこと!そしてもはや汁がソースなので大いに浸して食う!】


 さてこのレアチャーシューは、完璧です。レアってたまに筋っぽ部分が興ざめしますが、すべてにおいて繊維質が決め細やかで、淡い塩加減と肉自体のうまさがバランスよし。そこに、スープに少し浸った部分が野菜ならではの甘みを添えます。まるでスープがソースになったかのような感覚で、いかにも上品に食えます。大きさ、厚さも申し分なし。








 さてトッピングですが、さやえんどう、これすき!。言わずと知れたグリーンピースになる前の若い鞘。スープと見比べると親子にも思えます。そしてパプリカの色鮮やかさがいいね。赤と黄の鮮やかさがスープの上にあるだけで、美しさパワーアップです。ヤングコーンの軽い焦げ目もまた秀逸。そしてグリーンピース。スープに溶けているのに、その上さらにグリーンピース。食物繊維の王様級の食材で、大腸の掃除をしてくれることを期待。日ごろ野菜不足のおっさんには強い助っ人です。子供時代には苦手だった食材が、大人になったら大好きなることがあるけど、これがその一つ。夏に向けてバクバクと食い続けたいです。












 総じまして、グリーンピース嫌いでないなら一回食っとけ!西にもソラノイロ??」という感覚がしましたが、実際のところ、この店の限定開発力を見直したというか、再認識した次第。発想の自由度とそれを叶えるテクニック。それが東小金井で味わえるというこの奇妙な偶然が楽しくてなりません。色物と言う意見もありましょうが、これはいろんな意味で実に痛快でした。しかも、超ヘルシーと思われ・・・病院帰りの気分にも今回は合っていたかな?。次回は、定番のオールスター醤油を食って、今回とのギャップを堪能したい気分。この味わいのブレ幅がすごいと思うので、目が離せませんね!ということで・・・なので詠います!



   駅前で
   夕立ち見上げ
   人の波



   迎え待つ顔
   嬉しさ溢れ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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