ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2304】 多賀野 (東京・荏原中延) 粟国の塩つけそば 〜揺るぎなき名店名作と言う質感高き塩つけそば!

<空いてる時は入るしかないでしょ!>


 そう言えば、先日わざわざ荏原中延までやってきて、その行列の多さに尻尾をまいたのでありました。ちょうど外出用事の合間に通りすがりで寄れそうだったので、途中下車の電車賃インパクトを無視してまた「多賀野」に・・・・。案の定並びが発生しておりますが、常識的な範囲です。これなら直ぐに食えそうと思って短い行列に連結。こういう店との絶好のタイミングは逃してはなりませんね。





 さて今回狙うは、「粟国の塩つけそば」。ほぼ、この店では「粟国の塩」しか食ってない私。冒険心がないというか、思考回路が単純というか、もうそれ食ってりゃ失敗はないという安心感を求めます。誠につまらない男ですが、そんな輩でも全然飽きさせない魔力的な力を秘めるのがこの「粟国の塩」シリーズです。デフォルト850円。他客はみんな特製のトッピングをいろいろ付けておられて、貧乏な私だけはド・ノーマルで頂きましょう!早くボーナスやって来い(前回より減るけど)。







【豚鶏エキスと煮干しの甘さ!沁みる粟国の塩気とゴマ甘さ!みんなナイスなバランス!】


 3〜4杯が1ロットかな。結構汁系の注文が多かったのは、雨で少し気温が低かったためか。つけそばは、私だけでしてどんどんと配膳が抜かれて行きますが、それは仕方ねー。隣の後客は私に申し訳なさそうに困った会釈を私にくれたりしますが、いいってことよ!そんなこんなで、まず麺皿だけがやってくる。そしてつけダレ。これで終わりかと思ったら、「遅れてぼめんねー」と一言添えられたトッピング皿がやってくる。これでオールキャストだけど、なかなか豪勢な見映えでこれなら850円は気持ちよく払える!ブランドフィー込みでその価格かと思い込んでたが、ちゃんとした値ごろ感があります。




 さてそのつけだれですが、スッキリとした塩清湯がうかがえますが、刻みねぎや白ゴマなど入り混じり複雑な薬味わいも醸し出します。実際でも、香味油とゴマ風味が入り混じったまったりとした透明感あるコクがナイスなお出迎え!食指をぐぐっといきなり惹きつけます。そして段々と塩気の滲みが広がるんだけど、たしかに鋭さがなくて優しい円やかさ主体の塩。粟国の海塩は、沖縄旅行でも味わったけど、舌の上で溶けるように広がるんだよねー。そのイメージがそのまま再現されたかと思う塩の輪郭がすばらしい。そこに、煮干の味わいが滲んでしかもさっぱりしている。ニボっぽくなくて魚介独特甘みが含まれているため、味わい全体に落ち着かせを感じます。はしゃげていない全体感あり。




 一方で、動物系の煮出しもしっかりとしていてボディー感が高い。豚と鶏のWのコクなんだろうなと邪推はしますが、ダメ舌ゆえに話半分以下で受け止めてください。胃袋に仄かな重みを感じるような軽やかで芳醇な香りとエキス感が充満しえいるのが分かります。さらに、鷹のつめが投入されると、キリリっとしたエッジングが加わって、後追いで旨くなる感じがナイス。麺を絡ませれば絡ませるほど、グルテンの風合いもつけダレに溶け出して軽くにごりだす。そしてまた一層円やかになる・・・・。一周回って白ゴマの風合いも後半に感じたりして旨さが輪廻しますわ・・・・。ああ、こうなると最後のスープ割りが楽しみになってくるね。






【風味の良さとクッシリ歯応え!瑞々しさが映えて、しかもデフォルトボリューミィ!】


 大盛りにしないで良かった・・・。デフォルトで十分。体感250g足らずといったところか?満足です。なんと中太麺でボコボコとしたフォルムの中に、全粒粉が練りこまれたタイプ。加水はやや多めと思うけど、キュキュッと〆られた感じが見て取れます。強い麺といった印象をうけました。ザルが敷かれているのも好印象で、最後まで水っぽくなく美しく食えるという心配り。





 確かに最初から、歯応え十分な印象!芯はないけど全体でグミっとくるような感触がいい感じです。ツルツルしているけど、ちょっとボコボコしている啜り感覚が良いね!前歯を刺すとまさにグミに似たように刺さって淡く弾けたように千切れる感覚。奥歯でプレスする際はもっとヌガーみたいな抵抗感・・・と言えば大げさすぎる(笑)。





 それにしてもこの麺の見映えとして薄くて淡い黄色の発色が素敵。全粒粉がジラフの文様にも思えたりして、いかにも王道のつけめん
。ここにありか。



【特製でなくともご立派と思える別皿具材たち!】


 最初は、つけダレと麺丼だけだと思ってたんだけど、それでも満足してたから後からトッピング皿が出たときは余計に嬉しかったりする。つけダレにも薬味がたくさん投入されとるし、また崩れブロックのチャーシューも、つけだれ器の底に結構沈んでいたりするので余計に嬉しいです。




 さてチャーシューは何気に二種です。ばら肉の安寧なる旨さ。肉質部分よりも脂身部位の甘みととろけがたまりません。漬けこんだタレも香ばしくて甘いし言うことなし。またもう片方はロース部位。ほぼ筋肉質という感じで、一回汁に沈めてしみこませてから、歯でスポンジ絞るように甘みを出しながら食うと旨し。




【スープ割り:ポットのセルフ方式/淡い極上煮干し出汁】


 定番の味わいです。ポットのほうが気軽に割りが楽しめて嬉しいね・・・・。味は、淡い煮干のスープ。とても軽やかで上品さがうかがえる気持ちよい味わい。レンゲ4杯くらい投入して、あっさりといただきました。ほっとするジャストフィット!完全に飲み干してから、上の台に上げてごちそうさま!




 総じまして、「揺るぎなき名店名作と言う質感高き塩つけそば!」と言う何のひねりもなく、そのままの感想でごめんちゃい。いやー、個人的に目新しさはないけど、食ってからの満足感の高さは相変わらずですよ。タレも麺もトッピング等、すべてに隙がない作りこみと、大衆的な優しさと、ご店主夫妻のお人柄など・・・すべてがハーモナイズされた旨さ!並ぶ客も老若男女バラバラ・・・。いつも前と通ると、この時間でサラリーマン並ぶのおかしくねーとも若干思うけど(笑)、それでもひきつけるものがるのは確か。雨が降って槍が降っても、食いたいときにまた食いに来ますよ!ということで・・・なので詠います!



   小雨降る
   傘の取り出し
   決めかねて



   味の決めては
   塩と鶏出汁



お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

   



   



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