ラーメン食べて詠います

仕事の合間に悩んで食って詠います・・・

【今週のラーメン2206】 中華そば つけめん 甲斐 (東京・久我山) つけめん


今回は、アガリ症を少し考えた。きっかけの記事はこちら。

 
 アガリ症が知っておきたいタモリの名言
 「緊張できることをやらせてもらっていることを、幸せだと思うことだよ」
  http://blogos.com/article/167950/


 そうそう、「アガる」ことを無くそうとか否定しようとしたら良くないのだよね。私も人前で話すことが本当にダメだったから、関連するセミナーに行ったりしたことあります。その時に学んだことは、「準備を怠らない」と言うこと。スピーチやプレゼンの準備をまだやり尽くしていないと、不安がいつまでも消えない。その状態で失敗すると記憶が蓄積されてしまうし、どんどん立ち直れなくなってしまう。だから、事前に決まっていることなら、練習して練習して練習をし尽くす。準備をし尽くす。


 本当に100回になるまで発表練習を重ねるといい。苦しくても続ける、カミカミで格好悪くても続ける。場所は空き室やカラオケボックスでも何でもいい。するとどこかのタイミングで、それなりに滑らかになりだす。しかし、ずっと目標通りに気を抜かないで続けることが大事なポイント。そうすると・・・早く本番を迎えて楽になりたいと思うようになる。いつの間にか、本番を迎える準備が心の中で出来てしまう。早く本番が来いと思えるまで、準備を続けること。こんな個人的な体験が、私の中ではルーティンとなって、最悪の状況からは抜け出たと思えます。


 そこからは、1つ、2つ、そして3つと成功体験を地道に積み重ねるといい。そうすることで、これまでの、出来なかったという不安の記憶蓄積が、一枚づつ剥がれていくような気になります。これまで見てた「緊張感」は消えません。ただ、それをポジティブに受け止めている自分が居るはず。


 あるとき、スピーチしていて拍手をもらって「面白かったですよ」と褒められたことがある。そりゃあれだけ準備を重ねたんだからと思う一方で、「こういう機会があって良かった」「逃げずによかった」「辛抱強く機会を与えられたことが感謝だな」と思うと、とても胸に暖かいものを感じました。人それぞれで、いろんな考え方があるでしょうが、私はこれからも何かどうしようもない壁にぶつかったときは、同じようなことをすると思う・・・・。


精神科医が書いた あがり症はなぜ治せるようになったのか ―社会不安障害(SAD)がよくわかる本

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<流されず質素な駅前店中華そば>

 ・・・・などと考えながら、この日は息子を車に乗せ、学校の友達の家のまでクルマで送ります。休みの日は家族より友達と遊ぶ方がワクワクするらしい。ちょうどホームセンターで購入するものがあったついでだったのですが、ちょうど良いのでついでということでね。子供をクルマから降ろして、ホームセンターで購入を済ませ、帰りに一杯食ってから帰ろうかと・・・・今回は久我山界隈に出没です。狙いは、「お食事処 久江」さん。ところが店までたどり着くと当面の間、休業とのこと。しっかりとフラれてしまいました・・・。最近こういうことが実は多い。


 これは困ったぞ・・ということで通常なら膝落ちで凹むのですが、いえいえ久我山には「甲斐」があります。甲斐は何食っても美味いですからねー。ほんと久我山に甲斐あり、来た甲斐ありで、唐突に訪問をしてしまいました。私が関西転勤の頃には、甲斐さんはとっても関東では人気でして、ランキングではいつも上位でした。今回は、久しぶりにラ活を始めだした頃の気持ちで、初心に還って美味い一杯をいだたきました。












【醤油のコク・カエシ・旨味!煮干しの柔らかさ!どれも最高バランス】

 入店すると相変わらず狭い店内。今回は、以前いた店主ではなく、お弟子さん?のオペレーション。これまで食ってない「つけめん」を今回はチョイスです。先客のつけめんが旨そうだったので。10分弱・・・・まず、つけダレから高台にご提供。なかなかクラシックかつオーソドックスな、レトロ風醤油清湯系です。浮いているのはネギばかり。かすかに透き通ったメンマが覗くぐらいで、チャーシュー類は奥底に沈没しております。どこでも見たことあるようなスタイルで、特徴めいたものは無し。しかし、味わい出すとこれがとても奥深い。







 印象的には、「磨かれた丸長系」と言うようなイメージ。丸長のたっぷりコショウを排除して、崇高に磨けばこんな感じになるのかなあと、感じながらうまくて箸が止まらない。軽い一味の隠し味も淡く潜んでなかなかの仕上がり。あとで某SNSに感想を投稿しようとしたら、「荻窪の名店で修行経験あり」ということだったから、後追いでなるほどと腑に落ちます







 まず醤油の円やかさが綺麗に決まってます。醤油ダレのコク深いところが淡い醸造感も連想させつつ、カエシのキレをスパッと効かせたような仕上がり。そこに芳醇な円やかさが幕を引く。そして旨味を次にじんわりと表現しますが、そこには煮干しの質実さがしっかりと描かれたフィーリング。ネギの清涼感と煮干しのコラボレーションもたまりません。


 それでもまだ旨さが止まらない。動物系のゆったりとした煮出しエキスが胃袋に満足感を与えるかのよう。豚の煮出しもさることながら、鶏のエキスの円やかさもあるような感覚だけどこれはあまり自信がない。とは言いつつも、魚介と動物系、そして醤油の役割がレトロな雰囲気の中にピシッと整理立てているようで、これが後を引くということです。







【風味と味わいが深い麺!つけめんにして正解!】


 これまで、ここでは汁系のみ食しておりましたが、つけめんにして麺の素晴らしさを再認識してしまったという後悔と嬉しさの入りまじり。いやー、実に旨く味わいが深いという感動です。やや風流にも落ち着いた淡い褐色の色合い。地粉の品質の高さを感じます。茹で方と締まり具合で、密度感がある。芯はないのだけど、潰しこみの効いたグルテンの風合いが芳醇。粉の良さがダイレクトに通じますが、細麺なのに太麺を食っているような満足度ある麺の濃厚な風味。これがつけだれとすごくマッチする。







 加水は中程度で、もちもちとした感覚よりも、少しヌチヌチとした感覚。前歯での千切りは、クシクシとした感じで小気味よく切れ込む。奥歯へ運び込んでプレスすると、前歯とあまり変わらないクシクシとした潰れ感。この時点でつけだれとグルテンの風味が融合して旨みの高みを迎えます。







 表面が落ち着いて煌めいており、きめ細やかさが感じ取れる。細めんでストレートなのでクチ当たりもよく、舌触りが抜けるように綺麗。蕎麦を食うようにツーっとすすり上げてもその麺の香りを楽しむと言った感覚で、あと言う間に完食してしまった・・・。ここは絶対に大盛りで食おうと心に誓います。







【こんなに細かく小さくても香ばしさと甘み深いチャーシュー!】


 デフォルトで730円と言うつけめん。これで具が少ないと言えばバチが当たりそう。メンマが相応にあって、あとは刻みチャーシューがパラパラと投入されたのみ。しかしこう言うシンプルさであるからこそ、具に惑わされることなく全体的なデフォルトの良さが光るかも。いやいや、この控えめなトッピングが、実は侮れなかったというのが本音。







 この小さい欠片の集まりであるチャーシューが、これだけで肉味の濃縮さと、その焼きの香ばしさというのが濃厚に鼻腔に広がるから、その実力度がレベル高い。肉食ったという満足感すら覚えるその凝縮度はすごいね。一方のメンマは一定の品質の高さを感じますし、これならビールにも合うかも。


 スープ割は、ブーメラン方式。最後に煮干しメインの出汁を加えて、すすり食えば十分な物語性を感じるスープ割り。一連の流れのエピローグといったところか。最後まで手の抜きを感じさせず美味かった・・・。












 総じまして、「ブレ無し!王道柔らか煮干し!!」と言うそのまんまのの感想でごめんちゃい。今回は、この店この一杯を別に狙ったわけでなく、たどり着いただけでしたので思いの外のレベルの高さで救われた気分。最近、仕事で悩んでいたのが嘘のように気も晴れたわ・・。食い終わって店から出ると、雨も上がって久我山の街全体が、どこか時間の流れが止まったかのよう。井の頭沿線らしい、庶民感覚と民度の高さを感じる風景。名店「甲斐」は、驕らずただ美味いものをこの地で供するのみ。このままでひっそりと王道を突き進んでいただきたい次第。もっと足繁く通いたいな。ということで・・・・なので詠います!



   しみじみと
   ゆっくり進む
   昼下がり



   しみじみ染みる
   古風なつけ汁



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


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