ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2178】 中華そば 琳久 (東京・浜松町) 醤油らーめん大盛り

 起案書とか稟議書で苦労したことが苦労したことがありませんか? またクリエイティブな仕事なら企画書とか。説明とかプレゼンとか、すごく燃えますよね! 起案とか稟議は、下準備や形式的な手続きがいるのですけど、いざ本番でキーマンを口説き落とすという点では、プレゼンと変わりないかと思います。最近、ある新規プロジェクトに関わっているのですが、企画書にまとめるにあたり、何か物足りないものを感じてなりません。それは・・・・「気迫」と苦いうやつですかね・・・。


 いやいや、今のワークを否定しているものではありません。突拍子なアイデアを現実に落とし込んで検討して撃沈しているのを多数見て、それなりに一生懸命考えているのだと十分に伝わります。でも何かが足りない。発想や理念にもロマンを感じる。ビジネスプランの算盤勘定もそこそこでしょう。ただ・・・・誰がやるかというと、提案者自身じゃないことが多いんですよね。だから気迫が伝わってこない。これは、私自身も苦い体験があるから、偉そうなことが言えない。


 少し昔に、とあるM&Aプロジェクトの片隅に参画したことがあったんですが、その大事な関門である起案と稟議で相当苦労したことがあります。通常、PMOか、プロジェクトマネージャが熱く語りかけて承認を取り付けるところですが、なぜだかみんな主要なメンバが忙しいやら何かで、全員尻込みしてしまった。立場的に私しかいなくて、幹部役員その他もろもろに、理詰めで説明したものの、最後の説得力が出せなくて大変苦い思いをしました。それでもお前がやるんだなと問われると、結局プロジェクト責任者じゃないから、何を言っても信用が薄いわけです。承認者にとっては、最後は人物とその胆力を見極めるんでしょうか・・・・。あとで責められましたが、あの時、私が実行責任を負いますと言えば良かったのでしょうか。今でもトラウマ。だから、その当時思ったのは、「熱い情熱」と「ゲスな算盤勘定」そして・・・俺がやるという「覚悟」が揃わないと、大きな決断はしてもらえないのだということです。当時、一介のスタフだった私は、かなり忠実に丁寧に業務をこなしたつもりでしたが、最後の責任が取れなかった。いつかあのときのリベンジを果たしたいものです。











<忘れかけてた定番魚介醤油の味わい>

 ・・・・などと考えながら、2月といえど比較的気温が高い昼下がり、運動も兼ねて外出目的地の最寄りから一駅手前で降りた浜松町です。船宿の並びをテクテクと歩くと、潮風も香るし、庶民的な風情も感じます。意外と下町感覚とオフィスビルが混在してるんですね。博多豚骨と、広島汁なしの店を経由しましたが、プチ混雑なので入るのやめた・・・。そこでマイブックマーク店をチェックして、たどり着いたのが、「琳久」さんです。







 入店すると、腰の据わった感じがするご店主と、女性二人のオペレーション。家族経営的な安堵感がいいね。券売機であたふたしてても、ちゃんとこちらへどうぞ〜と言う体制が行き届いてるナチュラル感がこれまたいい。まだ新しい店舗のはずだけど、年季の入っている様なホスピタリティが泣かせます。今回は、定番と思える「醤油らーめん」とさせてもらいました。


   











【シッカリしつつ角がない醤油!魚介と鶏のバランス豊かな出汁加減!】


 配膳の瞬間が、なぜか少し懐かしい感じがします。いかにも「良き和風中華そば」という見栄え。別に昭和レトロといった強烈な懐古を感じるわけでもないけど、とっても見慣れた落ち着き感に包まれる様な感覚。よく出来た定番醤油と言った風情です。はっきりした醤油ブラウンが、印象的である一方で、優しさを醸し出す魚介の濁りのような、しっとり感に包まれた様なその麺顔。散らばったネギの薬味がマイクロサイズの微塵で、それがパッと一面に広がるところも、見た目がいい感じです。








 レンゲに取ってまずスープを一口。うう、期待通りの質感です〜。目新しさはあまりないけれど、その裏返しの様に基本がしっかりしている安定感をひしひしと感じます。まず、煮干しと鶏出汁のバランス感覚。どちらも強そうに感じるけれど、味わいがさらりとしています。ふわっとした魚介の甘さが鼻腔をくすぐりますが、腹もち良さそうな動物系の味わいが、角を丸める様に感じます。






 
 和風中華そばという印象的ですが、淡いとか淡麗系と言うのではありません。見た目以上にカエシが効いていると感じます。塩気が立つというほどでもないのですが、醤油味が滲んでいると存在感は、ありありと感じます。後味に三つ葉の風味が広がり、醤油のセンスとちょうど合うかも。大人として落ち着いた中華そば。最近すっかり忘れてた様にも思えてなりません。












【ちゅるちゅるりんっと滑りと柔らかさを楽しむ麺!】


 ランチタイムは、大盛り無料というこころが嬉しいですね。またしっかり大盛り感覚が味わえますので、これでこのご時世700円というのは嬉しいね!東京都港区といえども、下町湊町感覚と言う感じでしょうか。麺は、仄かに黄色っぽいですがナチュラルな風合いで、多加水細麺。ストレートという感じでもなく、ややよじれたフォルムでもあり、ぽこぽこっとしたデコボコがいい感じです。表面は光沢していて滑りの良さもかなり高速。口当たりと内頬を駆け抜けるフィーリングがとっても軽やかにすすり上げられます。








 前歯で千切ると、粉感は低くグルテンも汁吸い込みがちで、割とスパスパと小気味良い。奥歯でプレスすると、多少のモッチリ感覚を覚えながらもクチっと短いタップで潰れます。スープもそうだが、こういう麺もどこかしら久しぶりな定番感覚で楽しい! 後半は、スープを吸い込んでチュリチュルチュルリン!って滑るけど、あと客のオーダーの仕方に聞き耳をたてると、「麺カタメ」と言うオーダーもあるみたい。どっちがいいんだろうね〜。郷に入れば従うのが流れだが、好みを通すのもツウというところか?












【ちょっぴりレトロなチャーシューに、ハイセンスな三つ葉薬味】


 一見古風なチャーシューが、妙にこの一杯の世界観には合いますね! 脂が少ないロース部位が、キュッと締まってスープの浸透を待つと嬉しい味わいに変化。全体的には醤油ダレの深い味わいが主流で、その味わいが古風です。最近のラーメンは、レアチャーシューがあちこちに氾濫しておりますが、逆にこういう肉が最近では新鮮に感じるかもです。








 この深い味わいに、一転してメンマは優しい味わい。クニュリとした腰つきの反面、コリコリっとした歯ごたえと優しい味わい。そこに張り付いた三つ葉の清涼感がなんとも言えんのだわ〜〜。







 総じまして、「落ち着く船宿街に、しみじみ落ち着く定番らーめん」と言う感覚で、そのままのひねりもないまとめで、ごめんちゃい! 落ち着いた一杯の中でも、今更ながら色々と発見をさせてくれます。なんだか知る人ぞ知るっていう感じで、老若男女一人客がパラパラと入れ替わり入ってくるし、店舗も日常の中に安らぎ覚える感覚。ここは、近くにあればベースにしたい店かも。ツボにはまります。そう頻繁にこの界隈は来れないけど、宣伝はしたい気分。なので詠います!



   昼下がり
   リーマンぶらつく
   港町



   潮風混じりに
   醤油の香り




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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0303-28 (浜松町?田町) 山手線 外回り E231系

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