ラーメン食べて詠います

仕事の合間に悩んで食って詠います・・・

【今週のラーメン2092】 多来福 (東京・豊玉) マーボーなすめん

 ちょっと意地を張ってしまった今回のラーメン活動。最近、麻婆に固執しているだけでも不自然な行動なんだけど、中でも「麻婆茄子」系のラーメンを探すのに、こんなに苦労するとは思いませんでした。まあ、全国探せばあるにはあるという検索結果だが、そこまで暇人でもなく、都内で確実な定番メニューというのがそれほど情報ないのよね・・・。そんなことで、無理やり探し出して訪問したのが、「多来福」さん。実に縁起が良い店名で、「たらふく」食うといういかにも食堂に適した名称に愛着を覚えます。







 訪問時、休日のお昼どきの真っ只中。混むかな・・・と思っていたら、意外に先客1名の寂しい空間。しかしその先客は、いかにも常連オーラを垂れ流しており、昼間から瓶ビールとタバコ、そして五目炒めを食いつつスポーツ新聞のチェックに余念がないという感じです。テレビからは、昼間の情報番組が場違いなように明るい音声を流している。壁には、「ザーサイラーメン」やら「ニララーメン」やら、実にそそるメニューがあるではないか! 店も全体的に古ぼけているようで、実はとても隅々にまで掃除が行き届いているのがちゃんと分かる。ここはいい店かも!


   






 おばちゃんがゆっくりとお冷を持ってきてくれて、いかにも「ゆっくりと選んでくださいな」的なスローモーションな時の流れです。もう食うもん決まってるんだけど、一応ポーズをとって、メニューから目的を探し出して、おばちゃんにオーダーを通す。あとは・・・久しぶり棚からジャンプでも探し出し、時間つぶしです。こう言う場所では漫画本を読むのがよく似合う。







【ちょいピリ辛醤油スープに、麻婆茄子のやや甘味餡が混じる和やか感】


 ちょっと大ぶりの丼がお盆に載ってやってきます。おばちゃんが置きやすいように、テーブルの上をすこし整理なんかしたりして、それはようやく配膳されます。おお・・・非常に濃ゆいブラウンが全体的に滲みます。茄子の皮の色合いと、果肉のやや黄緑っぽい色合いが実にコントラストを明確に形成します。メニュー表の中には、サブタイトル的に「醤油辛」という表記あり。確かに、ベースのスープは色合い的に濃ゆい醤油スープ。そして、とことどころ浮かぶ鮮烈な赤は、辣油という様相。日式大衆系麻婆の中でも、少し独特な雰囲気もあります。







 さて味わいだそうと最初にレンゲを差し込む。すると「割と餡が固め」なのが分かりまして、スープと餡を個別に味わってみるかという流れで、まずはベーススープから。うう・・・よく体験する大衆系中華の醤油だし。豚のライトなコクが安心感を与えます。しかし、醤油の個性もやや感じ、また辣油の滲みが意外に深いことがわかり、いわば「ちょいピリな辛い醤油スープ」という印象です。







 そして次に麻婆茄子の餡を頬張ります。するとひき肉の大粒がクニクニと淡く砕けて、奥歯で潰れると肉らしい風味が広がる。しかも割と甘い旨味系。その勢いで次は茄子を頬張ると確かに餡のニュアンスに深く影響を受けたような、甘辛い味わい。意外にベーススープとは少し風合いが違うのがよくわかります。







 辣油等の辛さ、そして肉餡の甘味のコントラストが秀逸。そして、ベーススープのサラサラ感覚と、餡のねとりとした粘りがこれまたコントラスト。この二つのコントラストがうまく融合して一つの大衆系たる安定した旨味に昇華しております。これだから、大衆系中華のラーメンは、いろいろ個性があって面白いのです。











【王道の街中華らしい、柔らかめのツルもち感覚〜】


 まさしく「王道の街中華の麺」という安定したオーディナリーさを感じる麺です。定番の多加水ストレート麺。ねり水の個性を感じる淡く薄っすらとしたイエローな色合い。湯で加減はアルデンテをかなり超えた柔らかイメージで、いかにもチュルチュルリン!とした滑らかなすべりを連想させます。







 前歯の千切りもスパスパとした定番なイメージ。部分的にひき肉を絡ませるので、奥歯でプレスするときは、弾力が二軸でモチモチとしたような感覚で震えます。麻婆餡が絡むのでヌメルよなすべりを感じる一方で、餡だけでなく麺自体にも感じるヌメリの層の存在。歯ごたえ柔らかく、表面はつるっとしていて、弾力は多加水モチモチって感じなので、「柔いツルもち麺」と一言でも語れる感覚です。













【しっかり油通すと炒めが効いた茄子の味わいうまし!】


 茄子がしっかりと美味かったわ!油通しをしっかりとしていると思われ、茄子が実に熱々で水分が飛んで甘味が凝縮されたような、果肉感覚がたまりません。そして炒めで更に加熱されてひき肉の旨味を吸い込んだような風合い。これは、酒のアテにもなる!正直申せば、この熱々麻婆茄子で、キンキンに冷えたビールを流し込みたい衝動に駆られてなりません。個人的に車で来るしかないので、それは叶わずですが、近くにお住まいの方なら、ぜひトライしていただきたい組み合わせですね。












総じまして、「安心の街中華!地域の昼の定番食堂麺!」と言う感覚で何のひねりなくてごめんちゃい。実は食い始めてから、厨房奥の電話が頻繁になりっぱなし。出前か事前注文か、予定時間をテキパキ告げる女性の声が響く。そして、ボツボツっと中壮年なおじさんやご夫婦など、渋い客層が入ってくる。当初すこし鄙びたイメージがあったんだけど、ちゃんと長い間に地元に支えられてる感じがして、いい店だからすこし安堵を覚えます。精算の時、すこし厨房を覗き込むと・・・女性が厨房でお一人奮闘状態。母娘の家族経営なのかな・・・・。駅から離れたエリアでちょっと近くに寄ったから足伸ばすというのは、個人的には辛い場所だけど、これまでの実績同様、永く頑張ってほしい街の中華屋さんでした。なので詠います!


   
    多来福は
静かで和む
街中華



冷たい雨も
優しく包み



お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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