ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2091】 中国料理 李晃 (東京・錦糸町)麻婆ナスメン


やったー!千載一遇とも言える、東京東エリアの外出機会をゲット。こうなれば、新小岩でラーメンフィーバー!といきたいところです。しかし、昼休み休憩だけでサクッと「麺屋一燈」で食えるわけがないよね。新小岩で途中下車しようか迷ったのですが、今にも雨が降り出しそうだった上に、傘がなかったので泣く泣く諦めました。で、次の目的地に近いところの錦糸町界隈へと向かう。で、麻婆系の一杯を食えるかとネットで検索してみた次第。そしたら思いがけず「麻婆ナスメン」を提供しているという「李晃」さんの情報をゲット! 個人的には下げモードが、一気に気分バラ色に変化です。なんだか個人的には神がかり的な流れ。なかなか、麻婆メンでも、豆腐でなくナスで提供してくれるところは、意外と少ないもんでね。これはありがたかった。


   






実際に訪問してみると、これが中々渋い佇まいの店であります。年季を感じる家族経営的な街中華。メニュー張り紙が一部蛍光灯で焼けているのか、調理熱でひしゃがれているのか………。ランチタイムの稼ぎどきなんだけど、先客3名ばかり。パラパラと後客も入ってくるが、どうやら夜メインな街中華のような感じ。メニュー表からしっかりと「麻婆ナスメン」を指差してオーダーしました。どうやら先客も後客も常連さんみたい。しっかりと地元に根付いて何十年も経っている逞しさのようなものも感じますな。調理場で、ナスの油通しを感じるし、中華鍋をガチャガチャさせる音もする。やっぱり街中華は和むよなぁ〜と微睡んでいた後、店内の雰囲気にミスマッチなほど、大変恭しく、その一杯は配膳されました。


   











【ほの辛さと肩を並べる醤油ニュアンスの塩気!】


「塩っぱかったら言ってください、スープで薄めますから」という説明とともにレンゲを目の前で刺してくれます。確かにこれまで食ってきた大衆系麻婆の色合いからすると、やや色が濃ゆい気がする。ナスの果肉が白いから余計にそう感じさせるかも。ともあれ立派な麻婆ナスのトッピングであります。餡はしっかりとありつつ若干スープに溶けて緩め。挽肉の分量も納得いく。ナスのボリューム感も文句なし。見た目で合格点と判断して、いざ本格的な実食に入ります。








確かに少しだけ塩っぱめな味付け。しかし2〜3口と食い続けて行くと、そんなの段々気にならなくなります。豆板醤のコクも感じるものの、辣油的なパンチは薄く、食べやすい街中華系の味わい。山椒は皆無で、唐辛子のニュアンスはほのかなレベル感。そこにスパン!と醤油ダレの風味が香ばしく効くという構成です。







時間が経過すると、ナスの汁とか果肉の風味が滲んで塩っぱさがおとなしくなって行く。途中で「辛さ大丈夫ですか」と思わず合いの手のような語りかけを受けて、少々驚いてしまうがそれもご愛嬌。十分いい感じですよと余裕で返答します。ベースのスープがきっとゆったりとした豚鶏コクなんだろうね。挽肉を噛み締めた時に溢れる旨味にそんなことを考えたりする。薬味ネギの風味もこの麻婆餡によくマッチする。もはや薬味というより具材だね。シャキッとしたネギの苦味が食欲をまた加速すると言った具合いだ。













【ちょい太なストレート麺の緩さがステキかも〜、こだわりの一端を見せつける?】


実は配膳を待つ間、隣客のラーメンの麺をチラ見したので分かっていたはずなんですが、配膳された麺はそれと明らかに違ってました。麺料理によって使い分けているみたいですよ。麻婆用の麺は、ラーメンよりは少しだけマッシブな感じで少し肉厚なニュアンス。しかし、基本的に柔らかめに茹で上げた感じで、芯がないアルデンテ峠を越えたイメージ。なので太さの割にはスパスパと小気味よく千切れます。奥歯でプレスするときも、挽肉を絡めてきますがクチクチっと容易に潰れる感覚。麺の密度感もやや低め。







スープも吸い込むがちで、物腰が柔らかく滑らかなスベリ心地。また、表面にヌルツキを多めに感じるところも印象的。麻婆餡によるヌルツキではなく、麺の地肌に半透明で薄い層が一枚コーティングされているのではと思うほどのヌルツキ。むしろ麻婆餡にマッチしていたという印象で、一気に食い尽くしてしまいました。












【ナスがうまい……スープを吸い込むチカラがいいね〜】

さて、なぜこの一杯ではあえて少しだけ「塩っぱめ」な味付けをしているのだろう。それは「ナスが主役」だからではないかと、個人的には推測しています。ナスが汁を吸い込みがちな分、しっかりと味が吸い込まれるのでして、ナス自体の味わいが膨らむのです。なのでナスが異様にうまい。これが豆腐だったらこうはいかないのだろう。………などと妄想する前に、麻婆豆腐も食ってみて、実証実験をせねばなりませんね。麻婆豆腐メンはないので、普通の麻婆豆腐を食うしかないのだが。そうなったら白飯に合わせたとかで、やっぱり塩っぱかったりしてね^_^。







総じまして、「比べることに疲れたら食うべき!そんなゆったり街中華麻婆!!」という感覚でしょうか。気持ちの良い店というのは、いつも決まった形式はない。例え美しくても冷めた印象を与える店もあるし、気軽さを廉価とか粗野な雰囲気と履き違える店もある。そんな中、馴染み深いというより、何の引っかかりもなく受け入れてくれるムードある店はいいもんだね。自分の家でテレビ見ながら飯食ってるようなリラックス感に、理由など要らない気がする。とにかく、この店では自由だわ。2席離れた隣客と目があって、軽く会釈で食後のタバコをゆっくり燻らした………。あまりにもゆっくりしすぎて、約束の時間に遅れそうになて後から慌てたオレだったけどね。なので詠います!



下町の
ほっこり和む
街中華



疲れに任せ
ナスがままなり



お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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