ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2039】 中華ソバ 伊吹 (東京・志村坂上) 中華ソバ+味玉 〜駆逐する煮干感、奮える煮干魂!

 先日の苦い会議の後味を引きづりながら、翌朝目覚めてしまった・・・。何か頭が痛い・・・。結構にハートをえぐられましたしたからね。昨夜でさっぱりとしたつもりが、やはりそうは人間って単純になれないみたい。仕方ないから、顔を洗ってさっぱりしてから、昨日書けなかった週報を自宅で仕上げる私です。そうすると、その会議の結末を書かざるを得ないわけで、また再び血液が逆流する朝っぱら。気持ちを抑えて、なんとか穏便に書き上げ、軽く雑務メールをさらっとこなして、パソコンを閉じようとすると、ボス様からお叱りメールですよ。四面楚歌〜。まったまた、苦々しい思いが頭の中で爆発するではないですか。オレどうしたたらええねん!


 ・・・そんなことがまたありまして、これは、昨夜以上の苦味は、昨夜以上の濃厚でパンチのある煮干しの苦味で封じ込めんと思い、東京最強のニボへと私を突き動かすのです。そこは「伊吹」さん。煮干純度の高さでは東京随一。ひさしぶりに伊吹ママにも会いたいし。やさぐれた心を、パンチと優しさで包んでくれ・・・・。という思いでたどり着く志村坂上です。


  



 ちょっと出遅れたけど、午後1時過ぎなら問題ないだろうと思うと、想定通りの行列。公園の前でなかなかいいロケーションですね〜。秋晴れで気持ちよいのもあって、行列がこれほど気にならないとは驚きです。しかし、私が並んですぐあとから、暖簾が片付けられ、伊吹ママがゆっくりとこちらへ向かってくる〜。「ここでおしまいね〜」っていうことで、死刑を免れて安堵ですよ。二郎風に申せば、直後の他客が死刑宣告人に任命されたわけですが、宣告を行使することが不慣れです。だから(たいていそうだよね)、いちいち後客が接続するたびに、伊吹ママがのそのそっと「ごめんね〜」「いつもありがとね〜」など笑釈で宣告に足を運ぶ次第。入り口先に公園の鳩がやってきて、店の中に入りたそうにトコトコと・・・。笑顔でじっと飛び去るのを待つ伊吹ママ。まさにゴットママであります。


  




【ヘビー・テイスティー・モスグリーン!! 駆逐するような濃厚煮干感、打ちのめされる恍惚感!】


 大泉学園西、そして東、そして志村坂上。これでようやく全部足跡を残せたわけですが、この煮干の純度は相変わらずですね〜。配膳の瞬間、そのスープカラーの重みに胸が熱くなります。煮干と銘を打つわけでもない「中華ソバ」という普通の名称。全くの裏腹でそれは普通なら凶暴の部類に入る煮干ぶり。定価700円の一杯ですが、その小ぶりな丼に重みを感じるほど(オーバー:汗)、原価率を無視したかのような、煮干のぶち込みを感じます。その色合い・・・・まるで「モスグリーン」。




 しっかしいつ食っても、その味わいはヘビーですね〜。相当に豚骨エキスが入っているはずなのに、煮干の印象しかのこらないような濃厚ぶり。煮干のミクロなざらつきに心がざわつきます。これほどまでにクドそうな煮干なのに、グビグビと飲ませるニボ苦味。塩気でアクセル効かせた感じもそう感じさせず、煮干のうまさの濃ゆさだけを楽しませるかのような仕上がり。まさしく、煮干の「ヘビー・テイスティー」。




 食い続け、味わい続けると、ズドンズドンとパンチの攻撃を受けるようです。いちいち味わってふむふむという隙間がなく、ときどき玉ねぎの微塵切りのシャリシャリとした歯ごたえとフレッシュな苦味にアクセントを覚える。気が付いたときには、スープは三分の一しか残っておらぬ。ああ、オレは打ちのめされ、煮干はオレを駆逐したんだ・・・と食い終わったあとにボンヤリとただ空いた丼を見つめる次第。うまいもん食ってるときは、いやなことを本当に忘れるね〜。





【パツパツ風合いが、ハードスープをガシッと受け止める麺の性能!】


 麺もまたよいね〜。粉の風合いをしっかりと感じさせる細麺で低加水のタイプです。茹で上げでしっかりと芯が残り、前歯の歯ごたえでパツパツと感じさせるタイプ。これ好きなタイプなんだよね〜。やはり、これくらい個性と純度が強いスープだと、こういうパツパツな粉っぽさでないと、太刀打ちできないでしょう。




 濃厚スープが絡みつくほどに持ち上げが大変いいため、つっかえることはなし。多少のざらつき感があってこそスープを引っ掛けてっくれるんでしょうかね。また汁吸いの影響は全くないという感じで、最初から最後まで、一定したパツパツ感が楽しめるのもいいところ。元気がよい方はみな、和え麺追加をして、替え玉風に楽しんでおられたけど、さすが日々の仕事と打ちのめされがヘビーだったので食欲もなく(だったらなぜ伊吹へ・・・)、今回は遠慮させてもらいました。奥歯でのプレスでも、クシリとくる潰れこみの後に香る麺の風合い。性能がよいと感じるね〜。






【余計な味排除でシンプルなあっさり豚肉の塊!】


 スープと麺の印象が強すぎて、いつも記憶から落ちるのですが、この肉は肉だけの素の味わいがとても優しくていい感じのバラブロック肉。肉の繊維と脂身のトロトロが柔らかい範囲で、コントラストある歯ごたえです。薄塩?というか塩気も感じないほど。でもスープとのバランスを考えればこれが本当に箸休め的に嬉しい味わい。食っていたところちょうど肉業者がやってきて、冷蔵庫に物資を搬入してたんですが、意外に背脂も投入してるのね〜なんて、発見したりして面白く眺めてた。






【丁寧な味玉でホッと一息】


 煮干ワイルドな店なので、すっかり印象が影に隠れてしまいますが、味玉は相当にうまい部類です。ナチュラルな甘みを感じる卵黄が最高にうまいですし、とろみが最高。また白身のふるふる度もキープしており、冷たいところもなし。隠れているわけではないけれど、相当良くできてるので、次回以降も合わせ技で注文したい逸品。








 総じまして、「駆逐する煮干感、奮える煮干魂!」と言った感じ。やはり極煮干とくれば、これに尽きますかな〜・・・・f^_^;。腹ペコの状態で物事を考えると、妙に歪んだり、また弱気になったりするもんですが、この極煮干を食うと力が湧きます。追い詰められても、逆に駆逐してやれ!なんてね。変にお腹をすかしてはいけないんだな〜と、妙な発見をして、帰途につきました。ということで、なので詠います!




   重寝起き
   苦味噛み締め
   板橋区



   ネガティヴ封じ
   今日もニボニボ




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



  


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