ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2018】 RAMEN CiQUE (東京・南阿佐ヶ谷) 醤油ラーメン +黒味玉 〜塩系の淡麗が脳裏に残る分、コントラストある濃厚さが鮮やかな醤油系!

 またまた・・・・過去レビューの整理でごめんちゃい。この一杯は、巷ではお盆休みが頻繁な週に訪問して食った一杯です。本当に暑さが厳しいだけでなく、お盆休みも取りたいところをご苦労様でございます。なぜか訪問したくなった「RAMEN CIQUE」さんは、先日久々に伺って以前とは違った塩の旨さを思い知って、ハマったお店。そこで今回は趣向を変えて「醤油を食らってみたい」というスケベ心での訪問です。しかし、こうも暑いと他店の冷やしへ流れようかなという浮気心も道中に芽生えたりしますが、迷って考えてましたところで店へと到着。店前から店内を覗き込みますが、まったく、いい店なのに、混雑しないというところが非常に嬉しいです。まさに、過ごしやすい空間で心が和みます。






【今になって垢抜けていい店になったと実感します】


 こちらは、少し「姿勢にこだわり」を感じるお店。ラーメンサイトや紹介本、ランキング評価から背を向けて地道に営業を重ねてきたここ数年。その間、しっかりとファンに支えられてきた感がありますね。なので客層がいい感じです。例えば、地元の垢抜けたご夫婦、またおばちゃん一人客が、ふらっと訪れてエビスビールを傾けながら調理を待つ。一人営業スタイルなので、妙にそわそわしない。店と客の一体感みたいなものを感じるのですが、多少贔屓目と色眼鏡で感じてるところはご容赦いただきたい。

 さて、こちらの現状は幅広いラインナップを揃えられないけれども、一杯入魂といった塩と醤油の2トップで勝負。BGMも丸い音質で柔らかく分厚く、待ち席のソファーがあるだけで、居心地の良さを醸し出します。隣のご年配のご婦人、ごくごくと旨そうにエビスをやる・・・。阿佐ヶ谷のゴッドおばちゃん・・・てな感じがあって、ちょっとカッコええかもしれへん。年重ねてこういう面食いになりたいと切に思っていたところに、意外と早く配膳が完了。おお!思ってた麺顔と違ってちょっと驚きました。


  




【塩とは一転して濃厚白湯!「鶏>豚」ニュアンスな動物感に深い魚介醤油ダレ!】


 淡麗塩がうまいので「清湯醤油」しかイメージがないまま迎えましたこの一杯。しかしそれは、濃厚な泡立ちを保つ白濁、そして醤油ダレとの他エキスの溶け込みを感じる褐色に、しばし呆然です。改めてスマホ撮影した券売機の絵を確認すると、ボタンには「濃厚白湯」としっかり書かれておるではないか!?これはまた、塩ラーメンとはコンセプトが180度変えてきてるのですね。メッセージ性を感じます。






この泡立ちが旨そうでしょ!


 味わうと、これがなかなかの動物感。最初は豚エキスの風味が鼻をくすぐるようですが、次第に味わっていくうちに、鶏白湯らしい濃厚さ、そしてコラーゲン感をじわじわと感じ入ってきます。醤油ダレの風味も動物感に良くあっている。しっかりとした塩気と醤油の風味があって食欲をそそる瞬間を迎えます。

 醤油ダレが香ばしいな・・・と感じていたけど、だんだん魚介の風味とわかってきますね。苦味より甘みと香ばしさを主体とした魚粉の溶け込み。動物の旨味をよく吸収しています。なかなか深い味わい。せっかくだからテーブルの薬味もスープ小分けいして試してみました。まず「おろしにんにく」、これが実に合います!ジリッと際立つ旨味のエッジングという感じ。次に「一味」も試してみますが、これもまた合います。スパイス的にスープ全体に溶け込みボディーの厚みを新たにするような感覚か・・・。濃厚スープが何でもキュ週して






【クツクツきっぱりとした締まりのあるストレート角細麺!塩とは麺変えた??】


 細麺で綺麗なエッジを感じるストレート麺。やや褐色めいてますが、漆喰のようなきめ細かさを感じさせる質感がナイスです。ゆで具合も絶妙で、芯なしで全体的にクシリと感じさせる淡い歯ごたえ。よく私がスパスパと小気味よく切れ込むと表現しているタイプですが、やや密度の高さを感じる分、粉の風合いを感じさせる良い麺です。スープともよく絡み、口当たりもよく、滑りもよくて内頬と舌触りもなめらか。奥歯でプレスする際には、端から順列にしたがって潰れこむようなクシクシクシクシ・・・とした淡い潰れ込みが絶妙です。これはうまい・・・。






 と唸っていたところで、気がついたのですが、塩では全粒粉が少し入り混じっていたという記憶。醤油ではそれがありません。風合いよりも、食べ応えや歯ごたえをより重視したスペックということでしょうか? それとも最近麺も方向性を微修正したのか? 謎は深まりますので、こうなれば、もう一度塩を食いに来ないといけなくなりましたな。






【自重で崩れるほどの柔らかいバラ肉チャーシュー!味玉も醤油感あって塩気立つ旨さ!】


 バラ肉は相変わらず。バラ肉でホロホロに感じる柔らかさ。自重で崩れるほどの柔らかさです。味わいとしては、塩タレが深く染み混んでいるような風合い。白飯にもよく合うタイプです。今回、ローストトマトを控えたのですが、これならチャーシュー追加でもよかったなとプチ後悔。






 ところで、今回は、「黒味玉」とさせてもらいました。塩だれ浸しが「白味玉」で、醤油だれ浸しが「黒味玉」。かなり見た目よりは深く浸み込んでいて、特に白身のフルフルさがたまりません。そして卵黄がとても、あっさり醤油だれの染み込みが深いために、酒のつまみにでもなりそうなぐらいに濃厚。少し緩い仕上がり感もあって、舌ベロ全体に絡みつく。これは・・・個人的には白より黒が好きかも。







 総じまして、「塩系の淡麗が脳裏に残る分、コントラストある濃厚さが鮮やかな醤油系!」という、二枚看板を意識させられる一杯ですな。淡麗ばかりのお店だと勘違いしてた私が浅はかでございました。最近になって、「辛口」という味変も開発されたのもあって、これを試したく、深く再訪問を決意する次第です。応援したいけど、あまり流行って行列店になっても嫌だな・・・。というわがままを覚えつつ、なので詠います!



   昼下がり
   陽炎立ちぬ
   拉麺店


   暑さ凌いで
   静々啜る



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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