ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2017】 RAMEN CiQUE (東京・南阿佐ヶ谷) 塩ラーメン +焼トマト +白味玉


 こうも雨が続くと、暑い8月が恋しくなりますね〜。残暑ってのも、もう少し楽しみたかった。そんな記憶が蘇る一杯。今回も少し前のレビューになります。





 もともと、火がついたら消せない性格で、ラーメンに至ってはその最たるもの。そのラーメンでも「この系統!」とスイッチが入れば、連続して追い求めてしまうという、このシツコさは、一度死なないと治らないのかもしれません。過去、思いつくだけでも、「汁なし系」、「二郎」、「台湾まぜそば」、突き進め「塩ラーメン」、とにかく「大勝軒」、是が非でも「塩わんたん麺」・・・など、火がつくと10〜50前後連続で食い続けるというアホぶり。その中でもつい先日まで「汁なし担々麺」にハマってしまい、都内を探し回ってました。そんな重症な私が、昔に駆け出し?と言っていいころ、当時人気最高峰だった店を訪問して、偉そうにかたってたのを、最近になって発見してしまいました。今から、ちょうど5年前のこと。


   ・・・・今ならどんなフィーリングで味わえるんだろう。


 ふと気になりだすと止まらないのであり、翌朝早速訪問してみました。それが「RAMEN CiQUE」さん。そうそう、当時は私は関西に転勤していて、関東のラー友を呼び出して二人で突撃したのでした。あれからずいぶんと奴も私も一気に老けました。













【ラヲタ駆け出しのころに食って、恥ずかしいことをかたってしまっている・・・】


 何をどんな風に語ってたのか? こんな感じ・・・。

(過去引用文)
【塩】がとても抑えられた感じで、【やさしい】というより【淡い】というほうが正しいような・・・個人的に受け止めました。手厳しい関東のラー友に言わせれば【薄い】とのこと。僕も正直、スープに関しては丁寧さを感じるものの、薄さと淡さのどちらで評価すべきかと今も悩み続けています。

 
 なんと!淡麗を否定している私です。今では淡麗大好き大バンザイな人なんですが、人ってこんなに変わるのか? 何せ当時は、松戸とみ田で目覚めたばかりでしたから、ご容赦ください。実に久しぶりに訪問すると、ピーク時なのに当時の店内店外待ちはなく、すんなりと入れてすぐに座れたという感じ。そして内装もえらく以前とは変化し、落ち着く方向に改装。以前は、もっとポップだったような記憶ですが、定かではありません。今回も前回と全く同じメニューを頂くことに。いやいや、味玉と肉は追加しといた!


  











【塩だれの引き締まった淡麗感!?柔らかい味わいのようで塩気のエッジングが後味で効いてくる!】


 おそらく、頼りないと感じた自分は、そう断言することもなく自信なさげな男。今、少し緊張の面持ちでゆっくりと味わってみると・・・そこには【柔らかい】と感じる風合いがふわふわと口内に広がるではありませんか!しかも、塩味とも違って旨みと表現するのが適切な感覚。さらに、そのボディーはとても上品な鶏ガラ出汁でして、いや・・・鶏だけとは言えない豚の甘みすら覚えるではありませぬか!

 落ち着いて2口3口と味わい続けると、塩タレの良さが透けて見えて来るようです。煮干し系の味わいは控えめながらも、節系もすっきりと主張し、ほのかに響きあたるのは昆布の温かみある風合い!? それに・・・徐々に焼きトマトの影響が攪拌により強まってまいります。













焼きトマトの酸味とグリルのオイルが、スープの味彩りを華やかに!】


 焼きトマトの甘みと酸味がすごく調和しているのがにじみ出てる!そこにはほのかな洋風がそよ風のように駆け抜けていく、心地よさがあります。そしてグリルの際に使われた?油がプツプツと細かい斑点のようにスープを泳ぎだしていて、その味わいたるや「華やか」そのもの・・・・。和魂洋才といった風情も感じなくもない。まさしく、コンテンポラリーな淡麗塩スープが、ここにはあるのでした。いやはや・・・・ずいぶんと、5年前から評価が変化するもんですな。人間ってそもそもあやふやな生き物なんでしょうか?












【細めんで多加水の中の低加水という感覚!全粒入りで風合いも芳しい!】


 券売機には、塩は麺を全粒に変えました・・・というコメントがありましたが、これは以前もそうだったような記憶。何もかもタイムスリップしたっような感覚。実際にすすりあげると、気持ちよい淡い抵抗感ある滑り。加水的には、多の中でも低いといった感覚で、スカっとしたグルテンが鮮度ある熟成のような気持ちで鼻腔に駆け抜ける感覚。前歯では小気味よくスパスパと切れ込むし、奥歯ではモチモチとは逆のようなクスクスっとした淡い潰れ込みが楽しくてならない。すすっていくうちにスープの風合いも徐々に変化していく。













【程よく汁を吸い込む麺!粉の風合いを吐き出す麺!】


 要するに、麺の風合いとかグルテンとか、麺が汁を吸ってしなやかになると同時に、スープにも麺の粉風合いが移るといった仕組みです。ゆえに滑りがとても軽くなるし、加速する感覚になります。と同時に、スープの風合いが肉厚になり、澄んだ軽やかさから、半濁りの甘み重視に推移していくといった感じ。前半と後半では、かなり味風景が変化して、それでこそ淡麗系塩!という感じだな・・・。







【トマトは天才!煮ても焼いてもどちらも旨そうに食える!ラーメンならばなおのこそ!】


 今ではあまり珍しくもなくなった「焼きトマト」トッピング。誰が先に開発したのか?実はかなり昔から一部ではあったのか・・・・。こちら以外には、新高円寺の店でも食ってるし、また芦花公園のあの店でも食った記憶あり。これは日本人的な発想ではあり得ませんな。汁への影響は語りましたが、焼きトマトの身の部分は麺と一緒に絡めて食うと、これがまたうまい。スープパスタのような感覚もしないでもないし、トマトのアミノ酸がこれほどまでに、ラーメンに合うとは想像以上です。改めて思うけど・・・。












【塩だれ漬け込みの味玉は、卵黄の甘さが引き出されるのだね】


 白味玉は「塩ダレ」を漬け込んだもの。黒味玉は「醤油ダレ」を漬け込んだもの。醤油ラーメンは、塩ラーメンの50円アップであることから、同じ値段なら「黒味玉」を選んだほうが賢いのかもしれませんが、やはり全体バランスを重視して「白味玉」をチョイス。しかしこのほうが、味玉の卵黄のとろけ部分の旨みがストレートに味わえる気がしてならない。完璧なトロみ加減。ゲルとジェルの両方がミックスさえたような卵黄は、塩気で味わい深くもあり、また持ち味の甘さもありで、高級品のようにも思えるプレゼンスの高さです。














【バラ肉が砕けるほどに柔らかく・・・・塩気が少し効いて癖になる味わい】


 さて、ここでは意外とチャーシューが一番の影の引き立て役かも。スープ生成にも貢献しつつ、前にでることなく、柔らかい味わいで魅了します。箸でリフトしたり移動させようとすると崩れてしまうほどに柔らか。私は、一部をそのまま食ってはみたもんの、ほとんどは麺に巻いて食いました。なかなか定番な塩豚味わいが非常によろしい!












 総じまして、「この味わい分かるまでに5年も経ってしもうた」という機会損失を悔やみます。本当に、今の味わいが以前の味わいと変わっていないとしたなら、人の趣向ってこんなにも変わるもんかと・・・。これは、ちょくちょくと訪問機会を増やさねばなりませんな。ああ、また寄り道ポイントが増えてしもうたではないか・・・。なので詠います!



   これ食って
   時は流れて
   5年間



   脳裏かける
   悲喜こもごも



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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