ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1984】 麺処 博 Hiro (東京・人形町) 汁なし担々麺


 たしか・・・これ食った日は徹夜明けであります。いわゆる完全徹夜「完徹」というやつで、24時間で胃袋に入れたものは、ドリンク剤2本と菓子パン1個。そして、女子社員が分けてくれたキットカット一つだけ。いや〜参りました。たまたま終日外出が決まっていた日の前日に、緊急事態があったもんですから、仕方がないといえばそうなのだが。なので、終わったあとのほっこりした気分は、大きいものでしたわ・・・。この日は、外出後、用事を済ませてそのまま直帰させていただきました。大ボスに電話入れることも面倒臭くて、ごめんちゃい。


  











【店:カウンターだけの店だがとても落ち着く雰囲気、そして接客がナイス!】


 都営浅草線から近いところにあるので、前後の移動も便利〜。傘を鞄から出さずに行けました。ちょうどランチタイム後半だったので、混んでいるかな〜と思ったのですが、客入りは8割程度ですぐ隅っこの空いている席を確保。ナチュラルに少し暗い目の店内でしたが、静かに調理場の音だけが響くだけで、とても和やかで落ち着くお店でした。ご店主も落ち着いた感じと、優しいお人柄が滲みでるような感じで、何気ない接客がまたいい気分にさせる。担々麺専門店ということもあって、紙エプロンも備え付け。オヤジもややかしこまった昔の子供のように、よだれかけチックに着衣。あとは待つだけ〜の楽しい時間帯です。












【タレ:濃厚な甘さでなく「香り」で品良く食わせるなかなかの練り胡麻感覚】


 おお!これはまた配膳の瞬間には、見るからに「濃厚な芝麻醤!」と感じさせる色合い。マットで濃いめの肌色ファンデーションのようなしっかりした色合いが、味わいを予測させます。しかし、良い意味で期待を裏切るのでした。







<濃厚なゴマだれ感覚!甘さよりも香ばしさがグッと先行する崇高風合い>

 配膳はこじんまりしたお盆に乗せられてくるのですが、少し小ぶりにも思えつつも重みを感じるような質感。濃厚な芝麻醤の上に、ワンポイントのように、辣油がサーっと一筆書きのように降りかかってます。「よく底からまぜてからお召し上がりください〜」というのはいつもの決め台詞だね。それに従ってまぜ混ぜするのだが、小ぶりと思ってみたものの、まぜかえすとそうでもない感覚です。

 さて味わいはというと、見栄えから甘い感覚、濃厚な感覚で待ち構えていると、少し大人ならビビッとくる香ばしさに直面します。確かに甘い。甘いのだけど「甘ったるくない」。そして甘さを抑え気味にした分、とても胡麻が焙られたような濃厚な香ばしさが鼻腔を駆け抜けるという感覚・・・。そのあとで胡麻なりの甘さが広がるという、ありそうでない・・・という芝麻醤系の味わいです。しかも辣油の辛さも、しっかりとあとから追いかけてくるではありませんか。全体的には、ピリ辛系でなく、ハイセンスなまったり濃厚系な味わい。刺激がやや低めタイプだけど、頼りなくはないね。


胡麻プレゼンスの隙間から痺れと辛さを滲ませる>

 頼りなくない!と言い切るのは、優しい味わいのように思えて、辣油の浸透を淡く感じることもできるし、また参照のピリリ感がほのかで、ペッパーと似通った風味感。練り胡麻の濃厚さに圧倒されているようで、うまく纏まっています。私は、後半に少しだけ「酢」を回しかけて、さらに辣油を追加投入してみました。やや狙った分量よりも入れすぎかな〜と思ったけど、ねり胡麻感がどっしりと受け止めてくれて、少しエッジが立ったような担々ダレに仕上げてくれました。













【麺:細麺でもタレに負けない歯ごたえと弾力を感じさせる多加水麺】


 一見、どこかでお会いしたような、ややイエローな多加水細麺なんだけど・・・、これがここの特性ダレにはベストマッチだね!


<細丸麺でブルン!と反発感じつつタレ固まりでクチリと千切れる>

 練り水が少し効いたような明るい発色と透明感が印象的で、これはモチモチと弾力で楽しませてくれるわいと愉しみで食むと、狙い通りであります。しかし、発散的な弾力とはいかず、それはタレの抑制が効いているような感覚もしないでもない。前歯の差込は最初はプツリと刺さりこむような感覚があるのだけど、あとはタレに絡まってクスクスクチクチとした弾力。奥歯でのすり潰しは多少淡白にグニグニっと反発する程度ですね。しかし、グルテンの感覚というより、このタレとはよくマッチしていると思えます。粉っぽくて更に重く感じるよりは、弾力で絡ませたほうが、タレも生きるよう・・・。麺を食っているのに、担々タレの絡まった固形物を食っているような感覚もあり、それはそれで悪く思えないのは、タレもさることながら、麺もさっぱりとしているからでしょうね。







<まさにタレに絡まりコペコペになった一体感ある、やや重い滑り感>

 まあ、粘度が高いタレだから仕方ない。というか、こういうのアリで「汁なし系の醍醐味」というやつですね。関西転勤時代に、本当に四川省出身の方の作った本場担々麺を食ったことあるけど、まさに「でんぷん質に絡みつく」という感覚だったっけ・・・・。なので重いすべりは、汁なし担々麺では悪いことではない気がします。当然すすり上げることはできず、一体化して半固形物になったのをハグハグと、箸でクチ元から奥へと送り込むようにして食うなり。












【具:とてもしっかりとした肉感を楽しむ!そして風味を添える薬味】


 挽肉を始め、「歯ごたえ」が楽しく思える高品質!これは芝海老と青菜にも言えるね!!


<とても気持ちよい歯応え感ある挽肉>


 いつもの挽肉感と、そう毎回変わることもないのだけど、今回のは炒めながら味を染み込ませ封じ込む度合いがやや高い系かと思いました。タレの濃厚さがあってやや淡白でもいいかもと思ったのですが、ある程度濃い味付けにしないと、味に埋没してしまうかもですかね。大陸系の醤油と当分、そして胡椒系の淡いピリリ感がたまりません。これだけでライスが軽く食える〜。弾力は引き締まった感も、柔らか感もありその中間といったところかな・・・・。今回は、ライスを注文しなかったんだけど、さすがに徹夜明けで胃袋が縮んでしまってただけ。早く終業時間になって、ビールを流し込んで胃袋をふやかしたい・・・・。 








<香りと歯応えのアシスト、干し芝海老と青菜>

 何気に、この芝海老の干したものがいい味わいと、新たな香ばしさと歯ごたえを生み出します。今回はナッツ系を排除して、変わりに白胡麻を多く投入するというスタイル。なのでクランキーさが乏しいのですが、干海老の少し湿った乾き物感が、妙に挽肉に混じっていい感触。なんか甘噛みってな感じ〜。そして青菜もいいですね。箸休め的に青菜のフレッシュさで一息つけますし、野菜しか出せないクニュっとして、ザクザクとして・・・歯ごたえの複雑系がとても好き!







 総じまして、「非常に落ち着きありつつ、大衆系と本格派のいいとこ取り」な汁なし担々麺!と言った何の捻りもない感想でごめんちゃい!何たって今回は特に何十時間も会社に缶詰だった直後の、解放気分も手伝ってとても、気持ち良く気分を落ち着けて食えたのも、好印象の要素だったかも。やはり、だんだんと歳をとると体も言うことを聴かなくなってきてるけど、疲れは精神的にも人をスポイルするのだと良くわかった気がします。手を抜けとは言えないが、良い緊張感を保てる程度に、一歩引いてもいいのかもしれません。それはたとえ仕事であっても・・・・。なんてね。なので詠います!




   雨空も
   たまの外出
   気は晴れて




   下町歩いて
   落ち着きランチ




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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