ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1971】 香家 三田店 (東京・三田) 麻辣汁なし坦々麺 唐辛子麺 青山椒 ライスセット

 クライアントさんのビルがこの近くにあって、午前中の打ち合わせがサクサクと進む。こういう生産性が目に見えて良いと気持ちが軽くなるしより前向きにもなるんだよね〜。ポジティブな発想で進む会議というのはめったにないけど、その稀な会議をしたあとは、スタバでmacbook airでも開いて、仕事しているふりでもしたいもんです。探したけど、近くになくてサンマルクでいいか・・・・と妥協しようとしたけど、ちょっと順番入れ替えて先に昼ラーメンとさせていただきましょう!三田で、汁なし担々麺といえば、ここ「香家」さんです。今回も、「汁なし担々麺」。



 開店すぐで一番乗りかと思いきや、先客1名。私と同じくらいの年齢のオジサンが文庫本読んで麺待ちしているよこに着席。なんかいいな〜、最近資料とか新聞雑誌はたくさん目を通すけど、「本を読む」という愉しみとしての読書にはご無沙汰です。何読んでるんだろうと、思わず身を傾けそうになると睨まれて、会釈で軽く誤ります。気まずい雰囲気が流れたので、妙に配膳の瞬間が待ち遠しかったっけ。


  











【タレ:赤く辣油で襲いかかると思いきや・・・上品な香ばしさとシャープさが引き立つ】


 今回は、「麻辣汁なし担々麺・唐辛子麺・青山椒」というややこしい一品となってしまいました。メニューから指さして、これって言ったら、辛さとか麺とか選べ選べと言われるがまま。注文し終わったところで、「メニューをお下げします」と言われて、写メモ撮れなかったりして、慌てて暗記しました。







 
<赤くクリアリーなタレから辛さ!運ばれて来るのは何かの香ばしさ>


 待ちかねた一品は、いかにも店の雰囲気にあったコンテンポラリーなお姿と分量。女子サイズの麺量なんですがライスを押さえておいてよかったです。しかし中身が濃ゆいというか、真っ赤に彩られた感じがなかなか胃袋にズンと来る感じでよさそうです。辛いんだろうな〜なんてタレをチェックすると、ラー油の感覚が残ったようなクリアリーな赤。味わいもその通りのキリリとした切れ込みを感じるオイル感が舌にまとわり付くようです。しかし、辛い辛いと待ち構えすぎたのか、ベースの味わいはすごくまったりとしていて、軽く胡麻風味を感じるほど。黒胡麻?しかし、タレの見栄えに胡麻を感じさせるエッセンスが見当たらないんよ・・・・・。そんな香ばしさが鼻腔に運ばれてきて、見栄えとのギャップに驚き。甘いわけでなく、甘さを感じさせる程度の香ばしさという微妙さがいい感じ。・・・・これは、中国スパイスの仕業かな。八角とか何か。駄舌ゆえに不明。


<軽やかにシャープ!上品にキリリと決まる青山椒>

 確か「赤山椒と青山椒とどちらになさいますか?」と聞かれて迷っていたところ、「痺れがやや強いほうが青ですよ」と言われてチョイスしたと記憶。しかし本音は、赤いタレ、赤い麺、山椒まで赤?とするとやりすぎかと思っただけでありました。そんな味わいとは関係ない選び方だったんですが、これはこれで正解だったと思います。

 ジリジリと痺れが強いタイプではなく、痺れの中でもシャープに切れ込むようなカミソリタイプ。しかし、軽やかだから嫌味がない。ゆえに食べ合わせようによっては上品と感じ入ってしまうから不思議なもんであります。この風味の良さは、麺に貼りついたときだけではなく、後でライスを投入したときにも発揮されます。これ・・・もう少しふりかけを強くしたかったな。バランス崩してしまうかもだけど。













【麺:赤唐辛子練りこみという斬新さ!と思ってたら前にも食ってた(忘れてた)】


 麺を食んだ瞬間に、「あ!オレここで同じもん前に食ったことあったぞ!!」と記憶が蘇ってきた。遅すぎ!!


<風味としての辛さもアリ!と思える練りこみ麺>

 調べてみるとなんと!同じ梅雨時分に、まったく同じものを食っておるではありませんか! 記憶力なさすぎ〜というか、ボケ始めたかと少し本人的にはショックでありました。赤い唐辛子の練りこみ麺は、今は亡き武蔵境の「明日があるさ」というラーメン店では記憶が残ってたのだがね。本当に、一口啜って鼻腔に辛さの風味が駆け抜けた瞬間に、あ!前にもあったわ!と相成った次第。当然ながら、味わいとして唐辛子がヒリヒリして刺激する麺ではなく、風味としてほのかに香る程度であり、またピリ辛ダレと交じり合ったときに、隙間を埋めるように攻撃をアシストする程度の影響力。だからこそ、記憶に残っていたのでしょうね・・・・。練りこみと潰しこみと辛さの封じ込め。手が込んだ麺ですね・・・。







<ぼそぼそっと啜れる感覚が以外と旨さを感じさせるスベリ>

 そんな感じでそこそこ密度感が高い麺のはずだけど、まったり濃厚なタレの感覚に圧倒されてか、噛み千切るとボソボソっとした感覚が少しある。だけど、汁系なら残念なこのニュアンスが、汁なし系なら実にウェルカムな場合もあるのね。特に、汁なし劇辛系担担とくれば、この多少のボソボソ感が合うのよ・・・・。旨く伝えられないけど。













【具:肉なしというところがむしろ斬新!ヘルシー!!】


 今更ながら2年越しに肉なしなのに気がついた。もしくは、2年たっても肉を見つけられなかった。2年前のオレは何もその事に触れてなかった・・・。


<挽肉がない!ザーサイ等薬味でスパン!と味わう>

 肉の代わりといっては何ですが、ザーサイの刻みがふんだんに入っています。はは!これもライスには合うのでウェルカム!二年前のその一杯は、青々としたネギに埋もれていたけど、今は地球温暖化にあわせたようにグリーンが退化し砂漠化が進んだような麺顔。その代わりいいことは、ザーサイが勃興してきたということと、ナッツがカシューナッツからピーナッツに代わってよりクランキーになったということです。材料費ってとても年代で変化するし、日ごろビジネスプランで悩んでいる身としては、資材計画の重要性が身にしみて共感できますよ・・・・。








<やっぱりライスでしょ!ザーサイプラスと点心用の辛醤油をプラスして・・・>
 
 この店の嬉しいところは、「ザーサイポット」。担担麺を食わせるところだったら、ちらほらと見かけるサービスですが、やはり大きなザーサイの塊とフレッシュな発酵感覚、そして柔らかくも凛々しいコリコリ感。これが実にいいですね〜。すみません!ポットの三分の一程度も投入して(もともと小さめのポット)、残った汁とライスに絡めて食ってしまいました。青山椒とザーサイの風味が実にマッチして、最高でしたよ!これだから止められない!







 





 総じまして、「お上品感漂う現代風汁なし坦坦麺」という感覚かな? 場所柄OL風な方やら、出先の若い営業マン風な会社員などが多い客層ですが、いつもランチタイムは満席のようで、固定客も伺えます。セットメニューの注文を手馴れた形で伝える方も多数。やはり「担々麺」って、時々無性に食べたくなるもんでして、この界隈のビジネスマンなら、定期的に通ってるということかも。量的には少し少なめだと思ったけど、ライスも食って腹八分目。お上品な方々は、この程度をきっと「おなかいっぱい」と言うのだろうね〜。清算を済ませて店外へ。通りを眺めるとそこには東京タワー・・・・いつ見てもキレイだね。お腹が満たされると、心まで落ち着くし、遠くの空を眺めると目の安らぎにもなります。ほんといい一日・・・・。なので詠います!



   青空に
   凛と突き抜け
   電波塔


   赤い麺食い
   辛痺突き抜け




  お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





関連ランキング:担々麺 | 三田駅田町駅赤羽橋駅

砂の栄冠(23) (ヤンマガKCスペシャル)

砂の栄冠(23) (ヤンマガKCスペシャル)