パッとしない天気が続きます。早いものでもう四半期決算。何を達成したのか、何か残せてきたのか。天気がハッキリしないと、気持ちまで晴れませんねー。おまけに、ビニール傘だったけど、どこかに置きわせれてしまったし、良いことがありません。珍しく浅草線に乗って外出でして、五反田辺りでラーメン求めて彷徨こうかなー、と言う目論見が外れます。ラーメン宿題リストを片手に地図アプリで探し出すと、ちょうど、汁なし担担麺があって、駅出口からすぐ近い店が、浅草線西馬込駅辺りに発見できました。「麺処 鳴声」さん。しかもメニュー名にわざわざ「辛くて痺れる」と言う接頭語まであるじゃないですか!ますます気に入った!
【店:地下鉄終着駅の哀愁〜・・・より、便利な立地に引き込まれる】
本当に、駅出口から10秒ほどで到着。雨にほとんど濡れずに来店完了です。カウンターとテーブル席が左右に展開される使い勝手の良さ。ファミリーもカップルもフラッと立ち寄るには持ってこいで良い感じです。仰々しいタイトルの汁なし担担麺ながら、辛めの4辛をチョイス。そして、ライスも追加。ハッキリ言って「食いモード」でした。せっかくここは、飲めるラインナップがあったんだけど、激辛いタレを酒で洗い流すより、飯に吸い込ませて完璧なまでに平らげて、克服したい気分だったのよねー。
【タレ:濃厚芝麻醤の甘さに、全ての味わいと香りがぶち込まれている〜】
配膳の瞬間、どいつもこいつも格好つけやがって〜、と思えるハイセンス丼中央に、はにかんだように可愛く鎮座する汁なし担担麺。攻撃体制で待っていたから少し肩透かしかも。しかし、これがなかなかトンデモナイと判別が覆るのだよなー。
<胡麻のマッタリ濃厚ペースト!負けじと対峙辛さと痺れ!>
おお?辣油も濃いなと、感じつつ先ずはひとくち。むおーーーー、重いペースト感覚!これは相当の練りゴマ!芝麻醤の甘さもさることながら、コクの重厚さと香ばしさの立ち込める感覚。うましと思うが先か、その後に鮮烈な辛さが広がり、甘さとのギャップで味の複雑系がMAXです。しばらく恍惚とする私。我が第一印象が恥ずかしくなります。 しかし、手を緩めないように次の攻撃「山椒の痺れ」が、次に迫ってまいります。
常識的な範囲ですが、結構痺れがきます。香ばしい味わいを含むような山椒で、先日の「はるにれ」さんで体験した「ホウショウ」に近い山椒の感覚かもです。ミルですり潰す花山椒のようなノビとキレの鋭い山椒でより、味わいを感じるタイプ。好きです。
<ピーナッツのカリカリ感香ばしく、山椒のザラザラ感鼻に抜ける>
ああ、この汁なしのタレは、いちいち「旨味が濃ゆい」のだわ。ナッツの感覚ですら、香ばしさがいちいち濃ゆいのでありまして、さらに食欲をシフトアップさせる。カシューナッツとハッキリと歯応えのあるピーナッツのミックスかな? カリカリっとした乾いた歯応えと香ばしさが、ねっとりとしたタレの中にあるのに、確かな存在感を保ちます。
また、山椒もザラついて良い感じかも。複数種の山椒の感覚が見え隠れでして、時々歯に挟まったのをガジると、遅ればせながらの痺れ感が届きます。
【麺:濃厚に絡みつつも、モツモツねっとりとした歯応え啜り】
粉っぽくないのに、麺のグルテンの風合いを感じさせますな。マイクロウェーブの中太麺。こいつがタレと良い仕事をいたします。
<タレと挽肉が一体となった、淡いテンピュールのような低反発>
「非常によく具とタレに絡む」のが印象的です。挽肉のかけらと、タレの粘りが、麺の隙間にスッポリとハマり込むのか。タレの重いヌルつきと挽肉の潰れる感覚が、一体化した歯応えです。もんの凄い低反発マットレスに近い、咀嚼がピストンの4ストロークのように、ゆっくり感じたりして・・・。
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