ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1956】 ビンギリ (東京・荻窪) 汁なし担々麺+ライス 〜夏風邪も吹き飛ぶ痛快辛さと痺れ!甘さも揺らぐ汁なし!

 隠れ名店と言うのはありまして、ここ荻窪には「ビンギリ」という、なぜか勝浦タンタン麺がうまい店があります。店主が勝浦と地縁があるのでしょうか。一時、勝浦タンタン麺がブームの兆しがありました時は、ちょこっとメディアに紹介されたと言う記憶ですが、その後は、非常にサディステックと思える、昼だけ短時間営業の店。儲ける気と言うより、これ広めたい!と言う愛情を感じますね。






 愛情といえば、ビンギリのマスコットキャラ? ホントに子どもってのは、天才です。ビンちゃん、ギリちゃん、こんな顔してたのね ^_^!。こんなの見せつけられたら、少々暑くてもノンビリと待つ前向き気分にもなります。されど、前客の方々がみなさん、2人組でして、席数が7席ということから、お一人様ございませんかございませんかと・・・物凄い飛び級で、いきなりカウンター席に着くことができました。ラッキーなんですが、こんなところで運を使い果たしてしまったような気がしてならない。







【店:ちょうど良い狭さが心地よいね〜、店と客の距離感、一体感】


 7名というちょうど店主が全員を見切れて、そして順に作っては食べ終わった人ハケて、次から次へと回転するような感じです。2杯ロットで淡々と製造つづけますが、意外と待つストレスを感じません。客同士も狭いところをお互い気を使い合う一体感。隣にお座りの女性が、私が妙に咳き込みがちだったため、椅子をじょじょに遠ざけておりましたが、途中で挽肉が鼻腔の変なところに入り込んでしまって・・・申し訳ないことをした。


  





【タレ:ビンギリの個性がはっきり!辛さと痺れがビシバシビシバシ!!しかし奥には甘みを醸し出す優しさ】


 「勝浦系」の店ですからね・・・・どんな汁なし系が出てくるのか本当に楽しみでした。個人的には、辣油メインのオイリーな汁なしが出てくるのだろうと予測しておりましたが、いえいえ、挽肉に封じ込めた辛さと甘さ、そしてパワフルな山椒の辛痺れで脳髄に響かせる。そんなタイプのタレと全体仕上がり感でした。







<「ビンギリ」らしい容赦なさがむしろ心地よい痺れ感覚!辣油も追随してきて、いきなり体温が上がる!>

 配膳されて撮影するときに、タレをどアップにしようと試みたのですが、かなりの汁なしになっておりまして断念。挽肉の山の隙間に隠れ込んでいて思うように撮れませんでした。予測したオイリータイプではなく、肉味噌絡めでしかっかりと食わせるタイプ?そんな感じです。そしてこれでもか!という感じで、ニラが結構入っており、ここに勝浦系の余韻をなんとなく感じます。

 さて、常識ある範囲で容赦なく辛い・・・・。ビンビンと赤唐辛子の辛さが響き渡ります。そこへ辣油が誘い水をかけるように染み渡る感覚。しかしここで気をゆるしていると蒸せる。挽肉に絡んだ大量の山椒が、麺のあつもり熱の上昇気流にのって鼻腔の奥に襲い掛かります。そして、少し遅れて舌べろにギリギリギリリ!と山椒の味わいを感じさせる。店名「ビンギリ」は、「ビンビンとした辛さ」と「ギリギリした痺れ」を表したものかもしれませんね。いや〜、後半は慣れてきますが、前半から額に汗がふきでて、体内温度が1℃程度上がったのではないかと感じてしまいます。部分的にニンニクもあるのかは不明(あるかもと思ったけど、やっぱりないね・・・)。







<挽肉の甘さと辛さもボディ感豊か!豆板醤???いや、唐辛子と肉の甘さ???>

 思いの外、辣油は影を潜めています。ただし唐辛子の辛さはありますが、ほのかに醸造感ある風味を覚える。挽肉の調理に、豆板醤でも使用しているのか?辛さの中にまったりとした甘みを感じるところが、タレにのりうつっているような感覚です。なので、勝浦タンタン麺のようなシャープなカミソリタイプというより、分厚くて重みのある青龍刀というような辛さに感じてしまう。どっちも美味いし好きだけど、この使い分けがすごく楽しく感じてしまいます。












【麺:キレ心地もよくて風合いもナチュラル!タレと絡みつく相性が抜群】


 待っている間、「大成食品」という麺箱が目に入りました。中野〜荻窪あたりでは、ちょくちょくお目にかかる麺箱ですな・・・・。どこの拠点かは不明ですが(調べるの邪魔くさかったりする)。


<ほのかにボコボコしている平打ち麺、スパスパと切れつつ、あつもりでの麺風合いがタレと合う!>

 まぜる前に観察。表面はヌルつきがすごく取れているようですが、どことなく張り付きが良さそうなきめ細やかさが印象的です。加水は、多加水の低め、中加水の高めといった感じ?? 前歯のあたりがすぱすぱっと切れ込みがいいですが、若干「歯が刺さり込む」ような感覚があって、密度感が高いような気もします。このあつもり感でややグルテンの良さを感じ、それがタレと絡みあう相性の良さはあります。肉味噌と炭水化物の融合というか、テッパン級の安定したうまさ。奥歯で潰すときは挽肉も混じり合ってグニリと一気につぶれます。ニラもところどころ絡まりあって、苦味も発する部分もあり。辛さ、苦さ、甘さ、そして痺れが非常にバランスよく絡みあうのが素敵!







<ヌルついても滑らかな滑り!白髪葱やらナッツの巻き込み感も高くうまし>

 汁なし系でスベリの良さを期待するのは違反かもしれませんが、スカスカっとしてる全体感にしては、多少ヌルつく程度で、決して重いようなスベリ感ではありません。テーブルセットに、酢と辣油、そしてブラックペッパーと山椒ミルなどがありますが、それら調味料で溶いてより滑らかにする必要性をあまり感じません。また、エビ辛味という変わった薬味も備わってますが、デフォルトでバランス良いので、壊したくないかも。









【具他:挽肉感の素晴らしさと、〆ライスとのコラボレーション!】


 ライスがサービスでつきます。これを食わない手はありません。汁ありの勝浦タンタン麺の場合は、最後に具を引き上げてライスの上に投入すると美味いです。フレッシュ粗玉ねぎも甘さを加えますので。そして汁なし担々麺の場合は?というと、逆に丼の中にライスと全部投入してしまいましょう!少しお行儀が悪いけど、ワイルドに食べたほうがここの坦坦麺は絶対美味いような気がします。


<なかなか良い歯ごたえを感じさせる挽肉感!まるで羊ミンチのような食べ応え>

 絡む挽肉は、すでに味わいとしては語り尽くした感がありますが、最後に歯ごたえだけひとこと。かなり一粒一粒がしっかりした歯ごたえがありまして、ときどきグニっとした強い弾力を感じさせます。そこに赤唐辛子の欠片などあったらジリっとして刺激的。例えるなら、羊の肉のようなしっかり感がときおりあるニュアンス。しっかりと肉を食ってる感じを与える挽肉。噛み締めると肉の甘みが溢れる。







<サービスライスが異様に嬉しい!異様に合うなぞ〜!!>

 理屈なしに美味い!れんげと丼がぶつかり合って多少ガチャガチャと音を立てますが、早く食べたい気持ちをググッと抑えつつ、面倒っちいと思うほどにまぜざぜいたしましょう。全体がうっすらと黄土色に染まったら、一気に箸に持ち帰ることなく、れんげそのままでガツガツと食いましょう。お隣の女性から変な視線も感じなくもないですが、恥はかきすてと、ここでは割り切ってしまいました・・・。


  






 総じまして、「夏風邪も吹き飛ぶ痛快辛さと痺れ!甘さも揺らぐ汁なし!」という感覚。いえね・・・、本当はこの週の半ばから体調を崩して、それでも無理して食い続けておったわけだけど、カネボウの葛根湯を飲んだら相当回復。調子にのって無謀にも「ビンギリ」へ突撃訪問したのだけど・・・・、すっかり食べ終わって荻窪駅についたら、完全回復いたしました!! 辛いものは、体をシャキッとさせる何かがありますね。汗かいて毒素が出たのか? 腹黒い私も少しはいい人間になったのかもしれません。さて・・・・、少し遅いけど、体調回復してしまったところで、それから休日出勤をいたしました。回復していいのか悪いのか・・・・。なので詠います!



   ジリジリと
   辛さと痺れ
   期待して



   陽射しで汗かく
   待つ楽しみ也



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



関連ランキング:ラーメン | 荻窪駅