ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1936】 中華そば 葉山 (東京・牛込柳町) あじ玉中華そば・並


 忙しいという字が、心を忘れると言う状況を指すように、最近の緊張と多忙ぶりで心にぽっかりと穴が空いたような感覚。友と飲む回数も少し増えつつありながら、モヤモヤ感覚は、そう簡単に消え去ることはないです・・・。この日は夕方外出で、用事が終わって社に戻ろうか迷っていた早稲田界隈。何故だか無性に「葉山の中華そばが食いたい!」という衝動を抑えられません。今回は、わざわざ、早稲田から牛込柳町まで歩いて行きましたよ・・・。味もさることながら、「素朴さ」、「和み」、そんなものを求めていたような気分。ヤケ酒で体力をすり減らすより、私にはやはり拉麺がクスリなのですかな・・・・。ほとんど病気です。


  











【店:天職といった、店主の働く喜びが溢れる店内】


 一時の混雑のピークは過ぎたようで、その小さい店舗を訪れたときは、空席2席と言う状況。にこやかなご店主に促され、一人テーブル席に着席。今回は、「あじ玉中華そば」。この日初めてまともに食事を口にするので、全部のせかチャーシュー追加にしたかったのですが、券売機のボタンが「✖」だったのでせめてものと思い「あじ玉」を追加です。

 それにしても、こちらのご店主の笑顔には本当に癒しを覚えます。人当たりがいいとか、ホスピタリティーがいいとか、そういう接客対応以前に「働くこと自体が好き」というような喜びオーラが溢れ出しているような感覚。なので裏表ない素直さとか純朴さが表れるわけでして、こちらも客と言う立場以上にwelcomeな気持ちを感じます。最近、人間関係でしんどいと、こう言う笑顔にキュンとくるわけですかな・・・(決してホモではありません)。私の注文を受けて、青竹で麺を踏み打ち込む。作り置きしない丁寧さとこだわり、真心すら覚えるかも〜。


  











【スープ:落ち着きと素朴さ感じる醤油味に、ちょっぴり強めな塩気がナイス!】


 素朴で飾り気のない麺顔であるのに、ちゃんと小さいお盆に乗って、その一杯は配膳されます。いや〜恋い焦がれた一杯なので、みた瞬間から心が和みますねー。萌えるといったほうがピンと来る。素朴な麺は既に見えているのですが、スープの柔らかく霞みがかったブラウンが優しさそのものな感覚です。レンゲで透かして見ると、そこそこの透明度なのに、麺と合わさると既に風味が憑依したような、ややチョーク色のようなブラウンが堪りません!静かにすすり食って・・・唸りつつ、その塩気のバランスと麺の風合いに、暫くひたすら舌鼓!








<鶏豚の煮出しと淡い魚介で落ち着く味わい!少し強めの塩気で食欲増進>

 一口啜った瞬間からすでにマイルド・・・。鶏ガラのエキスが表面を覆うように感じながらも、やさしい豚肉の煮出しも並行して感じてしまい、胃袋に染み入る食べ応えと満足度を感じさせます。しかし落ち着き感を与えるのは魚介の仕業か。決して表立っていることはないその魚介ですが、淡い煮出しぶりが動物系の味わいととてもバランス良く保たれてます。

 しかし思い出したように後から後から感じ出すのは、その塩気。尖ったところはまるでないのだけど、割としっかりと塩気が滲んでいるのが明らかになります。喉が乾くほどでもないその塩気で全体の旨味がキリリと仕上がっているかも。このため、最後まで食欲が衰えることなく一気に啜り食えるという次第。いや〜今回は食うスピードが恐ろしく早かった・・・(汗)。


<麺のグルテンから来る風味の溶け出しも、味わいエッセンス>

 この一杯の凄みは見るからに「麺」のような気がするけど、麺もまたスープに貢献する度合いが高いです。半濁り・・・霞がかったスープ感には、麺の風合い、グルテンの風味などの溶け込みが感じられます。このため、とてもナチュラルにまろやかにな汁物として落ち着きます。日本人にはわかりやすいエッセンスかもです。












【麺:まさに客の顔を見ながら打ち込む麺】


 それにしても、可愛く小さい店舗でして、中は小さい座席と厨房が窓で仕切られてます。窓を通して店主の動作が確認できるのですが、注文を受けるたびに、ギシギシという青竹を脚で引っ掛けて、仕上げ打ち込みをする動作が確認できます。こういうの演出としてもとても効果的というか、決して量販鎖店系では味わえない醍醐味です。







<心を込めて踏み込み打つ!これ以上ない素朴な極縮れ麺>

 その手打ち麺は、やや細めの平打ち系で、これでもかと言うくらいの縮れっぷり。マイクロウェーブというか、ナノウェーブというと大袈裟か・・・。とにかく丼の底から箸でボコッと引き上げると、細かいシワシワ具合がとても印象的。その瞬間、「わ!猿の脳みそ!!」・・・と、毎回こういうタイプだとそう連想してしまう私です。

 とにかくモチモチしているのだけど、軽く引き締まりも覚える歯ごたえも印象的。前歯を押し当てると、ヌツヌツヌツとした沈み込みのあとプチリと千切れる。奥歯でプレスする際には、横ズレすることなくしっかりと受け止めてカタメのテンピュールのようにクッシリと潰れ込みます。最初からすでに汁の吸い込みを感じるにしては、緩やかな素振りはあまり感じず、プリプリしたような腰つきもいい感じ。


<口当たりから呑み込みまで、シルエット感じるスベリ心地>

 表面は熟成を感じるほどにきめ細かく、また軽くコーティングしたかのようななめらかさがあります。なのでよく滑ることウケ合いですが、この独特の縮れ形状が啜りあげるあらゆる動作で深い印象を与えます。口当たりのボソボソ感。内頬から舌触りにかけては高速にボコボコと軽いタッチを与えて、喉奥へと落ちゆく際には明確なノドごしの良さ、しっかりとしたシルエット感を与えて、あとは胃袋の中へ・・・。見た目からくる啜りの想像を裏切りません。













【具:どれもスープに馴染む塩気でバクバク食えそうな感覚!】


 スープ、麺・・・それぞれ素朴さがありましたが、具もそんな感じ。ざく切りなネギが、ほどよいザクザク感を与えつつ甘みを保つし、メンマは細くて長く、浅い味付けでありながらコリコリと細かい繊維を歯で断ち切るのが楽しいほどに、うまかったりします。当然、肉もあじ玉も上質です。


<細かい繊維が解けるような、柔らかさロース肉>

 この日は、この肉に埋もれてみたかったのだがな・・・仕方ない。一見普通のロース肉です。脂質は見当たらず、肉身のうまさをかみしめるタイプ。だけど噛みしめるほどなくても、きめ細かい繊維が解けるようにやさしい口当たりで食えます。スープを逆に吸い取って旨味をプラスしている感じがありますが、肉自体にほのかな塩気を感じます。このため食が進む。白飯でバクバクと食いたい衝動にかられます。







<やはり塩気が少し効いた方が味玉はナチュラルにうまい>

 「あじ玉」もなかなか薄味のタレが深く浸み込んだ感があり、フルフルな白身とネットリとした黄身が熟成度を感じるようで美味い!しかも、これも肉と同様にほんの少しだけ塩気が効いているので、味わい自体が深く感じるタイプ。玉子に塩気の組み合わせがテッパンであるように、これがなかなか味深く感じさせてナイス!












 総じまして、「都会の片隅、魂と素朴さ際立つ中華そば」と言う感覚ですかな。食った後、心までもが暖かくなると言うか、ありがたさすら感じます。こういう店は、大切にしたい・・・と、切に願います。きっと体も心も疲れた時に、また来ます。お腹も心も満たしてくれた、牛込柳町での一杯。そして、ご店主の笑顔。なので詠います!



   にこやかに
   心を込めて
   打つ麺の



   喉越し豊かな
   夕べのひととき




お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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