ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1920】 いのうえ (川崎・尻手) 限定・うるめ鯵 大間産だし昆布の清湯らーめん(醤油)


 なんと・・・25時間ぶりの食事となりますこの一杯。異動してから猛烈に忙しくなり、いわゆる立ち上がり前の苦悩というやつ。人と意見かわしてぶつかり合いながら、気の遠くなりそうな複雑な計算など重ねております。そのうち、朝飯を食うのを忘れて昼前に軽くカップ麺を啜り、そこから、昼飯はまあいいとして晩飯を食い逃し終電3本前で帰る。翌朝早く続きをやっているうちに別の問題でドハマりし、朝を食い逃す。結局昼飯時間も潰れて・・・・たまたま歯医者の予約をしてたから外出できたついでに、ちゃんとしたものを食うチャンスに恵まれたということです。もうふらふらになりながら、南武線下車して鹿島田の新店でも突撃してみようと思い訪ねると、こういう時に限って「臨時休業」・・・・。30秒ほど立ち尽くしてしまいました。


 この残念感を何とかしてほしい・・・・。そこでこれを挽回すべく崇高なお店で憂さを晴らそうと考えたのが、尻手にある名店「いのうえ」さん。言わずとしてた濃厚煮干しの名店!ちょっとだけ歩くけど、まあ心にぽっかり空いた穴を埋めるには、ここしかないだろうと意気込んでいざ訪問です。


  











【店:昼下がりでもラー好きマダム達も連なる人気ぶりなのだ】


 明らかに昼休みを過ぎてしまったタイミングですのでガラ空きかと思いきや、そこは名店!ほぼ満席でテーブル席の隅っこだけ空いていましたのでそこに滑り込みます。今回も濃厚な煮干しエキスを啜ってエナジー補給!という感じでいきたかったのですが、何せ久しぶりの食事なもんで、空腹を通り過ぎて胃が縮小したのかと思うほど。丁度限定で「うるめ鯵と大間産出汁昆布の清湯らーめん」なるとても風流な一杯があるとのことで、迷わずそいつをチョイスです。

 さて入店して見渡すと、なななんと・・・私以外、全員女性!!!ややマダムな感じの落ち着いた方々が、美しくお食事をなさっておられる。少々場違いな思いをしつつも、マダムは濃厚煮干しをしっかりと胃袋に収めておられる。いや〜、なんだか最近男前な女性が増えていい感じですな。女性が元気な社会は、いい社会だと思いますよホント!


  











【スープ:軽やかな旨味の出汁合わせ・・・鯵干し×昆布×醤油ダレ!+α】


 そんな感じで久しぶりの「いのうえ」での一杯は、とても清らかな魚介の醤油でした。配膳の瞬間、とても質実とした地味さも感じましたが(800円という価格感と対比して)、味わえば地味というより滋味と感じる奥深さがアリアリです。全体的には淡麗というしなやかさがありますが、割としっかりとしたエキスの溶け込みを感じる一杯。それは「うるめ鯵」に代表される煮干し感と、昆布の円やかな上品さ・・・・そして醤油カエシのまとまり感が秀逸という感じです。








<香ばしさと軽い甘さのハーモナイズされた煮干し感覚>

 やはり気になる「うるめ鯵」。魚介感に神経を集中しますが、確かにいつも巷で食っている清湯系の煮干しと共通する香ばしい味わいがありますね〜・・・これ好きかも!しかし一方で、それは鯵なのか他のものなのかも微妙なのだが、「自然な魚介甘味」も同時に感じてしまう二重構造なる旨味が溢れます。華やかというより清涼を感じる系かな・・・。それらの一体感がたまらなく素敵と思える仕上がり感。これならグビグビとお代わりして頂けるかも。また玉ねぎフレッシュ微塵もいい薬味の役割をしていて、苦くなく野菜しか出せない自然な甘さを放出。更にまとまり度がアップする感じでナイスです!。


<醤油カエシと昆布のまろ味、うっすら鶏コクが引くと言う構図?>

 なるほど魚介は洗練された味わいを感じますて、対してベースのスープですが鶏主体のコクが実に凛としたいる感覚。動物感自体が凛としている清涼感すら覚えるスッキリさがありますねー。そこに紅をさすように醤油ダレが染み渡る感覚で、カエシの塩気とともに、優しい昆布だしが広がる?。塩気が旨味で旨味が昆布のエキスで・・・・一周回って醤油のカエシ感がナイスだったりと、味わいも一枚に見えて複雑さを感じる感覚。これはこれで滋味深い。












【麺:クツクツ感が際立つマイクロバディ!細麺風味と歯ごたえ感を満喫!】


 またこの麺のクツクツ具合がたまらなく好き!これもまた最後までクッシリ感を保つ良麺で、大盛りを躊躇してしまったヘタレな胃袋を嘆くばかり。それはそうと、こちらは替え玉対応してくれるのですね。それがまた油そば調になった替え玉とのこと。最近、こういう替え玉をちょくちょく見ますが、地味に流行っているのかしらん。








<あまりにも快感度が高いパツパツさに魅了!>

 繰り返しになりますがこの麺のパツパツさは最高。全体的にまとまっておりますが、一本一本が独立したような流れ方がまた美しい。綺麗にまとまっているようで、少しボリュームアップしたメイク感。何というか・・・・美容室の見本によく見る「ナチュラルボブ」なヘアースタイルを連想してしまう。いわゆる低加水と言ってしまえそう。それでも芯の風味感に熟成感じる柔らかさもありますので、低加水の中では柔らか系という感じかも。前歯のクツクツっとした切れ味が小気味よく持続するし、奥歯のプレスの瞬間では香り立つ楽しみがあります。


<粉っぽくないしっとり地肌で口当たりも軽やかな滑り>

 見た目少しザラツキがありそうなんだけど、きめ細かい地肌感覚があり口当たり自体はとてもスムース。こしつきがややハードだけどそれは歯応えから想像できる。内頬でのタッチ感や舌触り感より、のど越しシルエットの方がしっかりと感じ取れるかも。らーめんというより「そば」という感覚が、なんとなく個人的に思ってしまうのだが、こういうのも好き。実は何でも好きだけど。












【具:王道の炙りチャーシュー!そして堂々たる極太材木メンマ】


 トッピングはデフォルトと同様でして、炙り肉一枚と、材木メンマです。これどちらでもこれをアテにして酒をグビグビといけそうで、酒好きには堪らんかも。


<炙ったバラ肉は最強?一枚でもプレゼンス高し>

 醤油ダレが染み込んだばら肉を炙れば・・・相当にテッパン級に安定した旨い肉になると思うけど、この絶妙な柔らかさはだせないかもね〜。タレの深い染み込みと少し抑え目の焦がし具合がまた堪らん。箸で容易に千切れるほどの柔らかさで、二口で食い切ってしまtってすごく淋しい思いが残ってしまったりする。







<材木メンマがサクサクな歯応えで楽しい>

 メンマは見事!大きさ、太さ、歯ごたえ、温度、薄味感覚など・・・・どれも合格でして文句ない。海苔の影に隠れているけど、中々ご立派なメンマだったので、箸でリフトしたまま食う前にまじまじと空に浮かべて暫く鑑賞してしまいました。







 総じまして、「濃淡クッキリな醤油と出汁煮干しと歯ごたえ感!」という崇高な一杯。濃厚得意なお店だとばかり思っていたら、こうい味わい深いスッキリ鯵干しもくりなしてくるなんて、なんと懐が深い店か!?とうなるばかりです。ロケーションが少し地味すぎるため、近くを通りかかってもなんだかスルーしてたのですが、こんな清湯系が定番化するなら、これはローテーション優先順位がとても変わるかも。ただ・・・これから暑くなるんだよな〜・・・。台風が通り過ぎてから一気に蒸し暑くなりつつある今日この頃。この一杯食ったあと駅まで歩いてたどり着いたら、冷房がとても恋しく思えた・・・・。なので詠います!





   雨過ぎて
   初夏を感じる
   アスファルト



   陽炎如く
   漂う煮干





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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