ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1909】 市川ウズマサ (千葉・市川) 中華そば


GW中の前半はラ活飛ばしすぎて、後半は家でゴロゴロとするか、家族サービスする予定。しかし、唐突に子供の友達とお母様方が自宅に遊びに来ることとなり、何処かへ避難と言うハメになりました。嗚呼、時間潰すなら何が有るだろうかと考えた挙句、有名店のラーメン行列しながら本でも読もう!と久しぶりに新小岩を目指すことに決めました。ところが、遊び疲れで気が抜けすぎたのか、総武線を寝過ごしてしまい目覚めたら小岩。あと一駅で市川・・・と考えると、ブックマーク店を急に思い出してしまい、節操なく行き先変更。それが「市川ウズマサ」さん。まあどっち行っても並ぶだろうから、焦らずテクテクと歩いて行列に連結。それにしても、一番いい季節。快晴と涼風の中、非常に快適な行列タイムでございました。













【店:落ち着いた雰囲気と、行列オペの良さが好印象】

カウンターだけの小さめの店舗ですが、行列コントロールがいいのか、グループ客を上手く処理しながらも回転がそこそこ良いですね。入ってからもオーダー先に通っているので、カウンター待ちが短いような気もします。暗めの色合いの店内に、明るめのスポットライトがまた雰囲気を落ち着かせてくれるし。そんなこんなで7〜8分で中華そばが完成です。


  











【スープ:見栄えの男らしさと味わいのしなやかさのGAPそのものが楽しい】


 「お待ち遠様でした」と落ち着いた感覚でご店主から直に手で受けて配膳。その麺顔を見るや否や、スープにザラツキを覚えるような仕上がり。 スープのうごめきはもとより、丼のフチの壁に貼りつくエキスの欠片が、煮干の濃厚感を表すようです。これに無条件反射のように、体の方が「ニボニボ苦味エキス対応」してしまうかも。素直にレンゲを沈め、エキス感を視認してもその印象は変わりません。と言うか確信になる。そしてじっくりと身構えながら啜り味わうのですが、その瞬間に頭の中にビットが無数に立ち上がります!!!!!!!!! これは見た目に大きく反して「アッサリ煮干中華」だったわけで、そのGAP感覚が大きすぎて驚く前半戦。やがて食い進めていくと感動に変わる後半戦。








<見栄えのニボニボ感が嘘のようなアッサリ感覚にキレあり>

 一口目、まずそのニボ感の低さに目が点になる。そして、「ひょっとしたら香味油層だけをすくって啜ったか?」と疑念が生じるので、次はレンゲを深めに挿入してスープをリフトアップ。二口目に臨みます。すると、意外にオイリーな部分を感じつつも、今度はシッカリと煮干の風合いをキャッチするのですが、それは非常に軽やかなニボ苦味であると同時に、スッキリした煮干の香ばしさが鼻腔を駆け抜けて「魚介の滋味」を感じてしまう。この時、見た目とあまりにも反する透明感ある煮干のキレに、ただ唸るばかり。動物系の煮出しもやや感じますが、あまりにもあっさりとしていて風味の良いことから、煮干の香ばしさが心象いっぱいに広がるという感覚。


<醤油系のカエシもまた嘘のようにしなやかさで女性的>

 また煮干といえば、その塩気の強さと旨味との共創が意識されますが、醤油ダレのカエシの感覚がとても円やかさがに過ぎるかほどでして、スルスルと入っていくのに拍車がかかる感覚。見た目が男性的だとしたら、味わいは女性的。それほど自分の中では「嬉しいような肩透かし」であり、「クラクラするほどのGAP感覚」でして、二度目の大きな唸りを生じさせるばかり。いや〜、コレはツボにハマってしまいました。












【麺:見た目の美しさと茹で上げコントロールには、まさに素晴らしいの一言】


 スープを味わうレンゲが止まらまいところを押しとどめて、どちらかというと「本題の麺」に視点を移します。何故か本題かと言うと、やはりその見栄え。こんなに美しく整然とローリングした中太麺はあまりないかも。厚木の麺や食堂、浜田山のたんたん亭などその他こういう美しいローリングは他にもありましょうが、中太麺でこれだけきりりと纏まっているのは、私の限られた活動と経験の中では、直ぐには思い出せません。しかも見た目だけではありません。その味わいや歯応え・スベリ心地も実に秀逸でありまして、私の好みにズドン!と突き刺さります。








枯山水のごときの流麗な姿!まさに麺顔!!>

 麺の整然とした流れに、思わず麺だけとらえてスマホのシャッターを切り続けた次第。麺がとても綺麗。お隣の他客はつけ麺をご注文でしたが、こちらの方もなかなかの美しさです。枯山水。いつも私はこういうのを見てそう例えているのですが、中太麺でしかも角麺がきりりとしたエッジをたたえるので、余計に美しく感じます。表面のザラツキは低いようで、口当たりもよく、スープの持ち上げ貼り着きもよく、舌触りや喉越しは、サラサラとしたシルエット感覚。


<温度が伝わるような麺、そして見事なアルデンテに魅了!>

 更に嬉しいのはその茹で具合。少しばかり蓄熱を思わせる麺の温度感である一方で、シッカリとした芯が保たれてます。なので前歯は差し込むように立ててクシリと千切ると、そこには、れっきとしたアルデンテを感じさせる。ちぎって咀嚼を繰り返すと粉も風合いを十分に感じさせる。これなら二玉でも食えそうだわ。最初から最後まで、熱々なアルデンテ感を楽しめる良麺であります。














【具:脇役らしい丼立ち位置、しかし品質感覚は「名脇役」の貫禄】


 スープ、麺と、私の心の琴線を大きく揺らした後で食うトッピングたちですが、一言で言うなら、さり気ない高品質でこれも好印象。また、何気にセンスを感じるのは、それらの配置です。通常なら具は、中央部に集めてややズラすか、立体的に盛り付けて麺顔を完成させるところですが、あえて「周囲にバラして囲い込む」ような配置。これは、麺の流麗な枯山水の見栄えを意識したためでしょうか。だとしたら私はご店主の計算に十分にハマっていることになりますね。


<チャーシュー> 脂の甘味が芳醇、肉身も崩れる柔らかさでまさにトロけるバラ肉
<青菜> クタクタせずきりりとした清涼感保つ風合いと歯応えキープ>
<海苔>やや控えめ過ぎるか?と思えど、うるさ過ぎないベストなポジション
<メンマ>薄味で淡い歯応えでフレッシュに食える、スープや麺の邪魔だてなし













 総じまして、「見栄えのダンディズムに潜む男の優しさ煮干」と言った個人的な感想でして、これまた思いがけず訪問して、とてもいい一杯を拾った感覚。いや、感動かもですねこれは。京都生まれな私は、「ウズマサ」と言う名称にどことなく親近感を覚えただけでブックマークしたのですが、この名称の意味も大変に気になるところ。一度ご店主に伺ってみたいもんですし、これは再訪問確実と言う感じです。今度故郷からラー友が遊びに来た時には紹介がてら再食しようかしら。ともあれ、皐月の空のように晴々した味わいでございました。なので詠います!



   突き抜ける
   蒼空澄んで
   陽射し良く



   薫風浴びて
   待つも快感




お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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「太秦ライムライト」劇場パンフレット

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