ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1886】 三鷹食堂 いなり (東京・武蔵野) 中華そば


 珍しく午後過ぎから外出しましてそのままオフィスにもどらず直帰です。まだ明るいうちに家路につくのはどこか後めたいですな。そこで自宅へ何気に電話すると外出先で子供とご飯することになっているとのこと。電話の向こうでは嫁さん恐縮がってましたが、それはそれで少ししめしめというところもありまして・・・・。やはり地元エリアで一杯食って帰ることにしました。でもね・・・最近、歓送迎会が多くて財布事情もよろしくない。本来なら遠征して一杯を!と思うのですがやっぱり地元で店を検討します。夕方早めの時間で営業しているのは、やっぱり「中華そば みたか」。でも最近ご無沙汰している店を思い出しまして・・・・ひさしぶりに「三鷹食堂 いなり」さんへと向かいました。












【店:三鷹食堂・・・実は武蔵野市なり】


 どうでもいいことだけど、JR三鷹駅北口は、三鷹市ではなくて武蔵野市なんですな。近隣のマンションや建物名もも三鷹を冠にするところが多いのだけど、ここ三鷹食堂さんも所在は列記とした武蔵野市。しかし武蔵野食堂・・・ってなんだか語呂が悪いか。ところで、武蔵野市ってどこ?と聞かれることもたまにあるし、吉祥寺が武蔵野市にあることは、武蔵野市民のこだわりだったりします。あと武蔵野市民の意識としては、横河電機と、武蔵野FCかな。それとNTT中央研究所があるということも。日本一頭が良い人が集まっているんだとか、ご老人からたまに聞くこともある。そして車はスバル好きが多い。中島飛行機跡だったところも多いかららしい。戦前零戦作ったとこだね。その関係で、武蔵野中央公園は、紙飛行機の聖地だったりするんだとか。どこかぱっとしない武蔵野市だけど、実はすごいんだぜ〜と思いつつも、いつも三鷹食堂の暖簾をくぐるときは、「ここは武蔵野市・・・」と頭の片隅で考えたりしてます。本当にどうでもいいことですが、あしからず。武蔵野LOVEな私の戯言。












【スープ:あっさりと見せかけつつも、しっとり動物系煮出しと芳醇な魚介まろやかさ】


 なんだかんだでこちらに通うのは、やはり音麺@吉祥寺のファンだった名残からか・・・。武蔵野ラーメンLOVERの誇り、ホープ軒本舗本店、珍々亭、そして音麺だったわけだから。本当は「ラブ麺」が恋しいのだけど、今回は、定番の中華そばで和むことにしました。まあ、その名残を全く感じさせない普通の中華そばなんですけど、なんだかこれと普通の油そばが好きな私です。醤油・塩・魚介と3種類から選べるシステムになっておりまして、昨年後半に塩ラーメンを食い過ぎた反動からか、最近はめっきり醤油派に転向しております。見慣れた半濁りの醤油ブラウンが、やはり心を落ち着けます。中央線沿線には、ブランド醤油麺がいろいろありますが、どれとも似ていない。だけどもよくあるスープ感ではあります。








   あっさり風にグビグビ飲み続けるうちに、豚の煮出しと鶏の香味油がしっとりと感じる!余韻は魚介系のまろやかさやん!


 あっさりと見せかけて実は香味油が豊富です。動物系のコクを十二分に感じさせますし、お腹にも食べ応えを与えるしっかり感を備えます。それでいて重くなくて落ち着き感がありまして、煮干しというより節系や昆布などの甘みのエキスを後半とか後味に感じたりします。そして最終的には醤油ダレのカエシがキリリと引き締める感がありますが、これも少し甘めなセッティングのような気がします。やはり昼ごはん夜ごはんとして食うなら、これくらいのエキスの質感がないとね〜、なんて思ったりしますがみなさんはどうなんでしょうか。












【麺:つるつるっと啜りがとても気持ちよく、口当たり軽やかさ抜群の平打ち多加水麺】


 実はこの多加水っぽくてオーバルな形状をした平麺が好きで、ダイレクトに味わいたく汁なし系をたまに食ったりします。汁なし系の場合は塩が多いのだけど、やはり醤油の汁系に浮かんでいても、いい感じです。


   ちょっとばかりよじれてボコっとしている形状で、つるつるすべりながら口元から喉奥へと駆け抜ける刺激が好きかも!


 ややモチモチとしてますが、中心部に密度を感じる麺でして、前歯ではスパスパと小気味よく切れます。その一方で、束になって奥歯でプレスすると、横ずれしつつもクッシリとした弾力を示してくれます。その後の嚥下につづくまでの工程はとにかく滑りまくってそれはそれはしなやか〜。グルテンの風合いもそれとなく感じまして、それは脂に合うようなフィーリング。ひょっとしてパスタとして使っても違和感ないかも。スープ表面の香味油層をくぐって啜りあげられると、喉奥から鼻腔にかかえてまろやかでコク深い香味が広がりますが、麺の啜り上げというのは、どこまでも楽しく思えます。













【具:レアチャーシュー頑張りつつも、具は精一杯賑やかに頑張る】


 味玉がないのにどこかした賑やかに感じるデフォルト中華そばの麺顔。第一に、やはりレアチャーシューのプレゼンスが光ります。もちろん薄味でして、これは酒に合う。いや酒の方が合う。こちらを訪問するとき、かならずいつも常連さんがいて、先に酒類をやりながらつまんで食っているのが美味そうに思ってました。こういうのが肴だったらビールも進むしね。これから暖かくなるから、ビールもより美味しくなることでしょう。







 あとは、小粒ながらも頑張っている具たちです。メンマは分かりにくいですが穂先っぽい感じで、割と深い味付けであったのが印象的。なぜかスパイスとメンマが合うのです。その次に好きなのは、フレッシュ玉ねぎの微塵。これはスープにもナチュラルに野菜の甘さを加味してくれますし、またシャリシャリとした歯ごたえも演出てとしてはナイス! 次にほうれん草はややクタクタ。これは計算づくでしょう。家系に似た頼りなさが好きです。最後に刻み海苔。個人的には、一枚海苔が好きだな・・・・。食べ進めるうちにスープ全体に攪拌されてしまいまして、それはそれで計算なのでしょうが、そこだけはピンとこないところかも。しかし、消費税がアップして680円をキープという価格設定には頭が下がりますし、もしも一枚海苔になって700円だと言われると・・・こっちの方がやっぱいい。













 総じまして、「なぜか立ち寄りたくさせるフレンドリーなネオクラシカルな中華そば」ってな感じでしょうか。昔ながらというのとは、大分に違いますが、なぜか感じる平成の世の定番中華そばといった見慣れ食べ慣れた味わいが、またくせになるというような感覚。いつも放置状態で最近は寄り付きもしなかったのですが、やはり久しぶりに来ると嗚呼これこれ!ってな感じで和みます。こちらは、限定もなかなか実験的で美味いのだけど、なぜか定番の品の方が好きかな。またインターバルが開こうとも、確実に食いにきますから、その時は限定食います。なので詠います!



   ちょっとでも
   スキマ時間に
   すすりたい



   三鷹の名店
   実は武蔵野



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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